ビュースルーコンバージョンとは|媒体別の計測期間と見方
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ディスプレイ広告や動画広告のレポートを見ると、クリックはほとんどないのにコンバージョンが付いていることがあります。管理画面に「ビュースルー コンバージョン」という列があり、これを成果に含めてよいのか、自社の計測ツールの数字と合わないのはなぜなのか、判断に迷う方もいるのではないでしょうか。
ビュースルーコンバージョン(VTC)とは、広告を見たもののクリックしなかったユーザーが、その後に別のルートでサイトを訪れてコンバージョンした回数のことです。ディスプレイ広告や動画広告の間接的な効果を把握するための指標ですが、計測期間や、どの列に入るかは媒体ごとに違います。
この記事では、Google広告・LINEヤフー広告・Meta・TikTokの公式ヘルプ(2026年10月21日時点の記載)をもとに、ビュースルーコンバージョンの定義、クリックスルーとの違い、媒体別の計測期間と設定、レポートでの見方と数字を読むときの注意点をまとめます。
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目次
1. ビュースルーコンバージョンとは|広告を見てクリックせずに起きたCV
1-1. 定義
Google広告のヘルプでは、[ビュースルー コンバージョン] 列には、広告を見たものの操作をしなかったユーザーが、その後サイトを訪れて達成したコンバージョンの回数が表示されると説明されています。広告でなんらかの操作をしたユーザーが後からコンバージョンした場合に記録される、他のコンバージョン列とは異なるデータです(出典:ビュースルー コンバージョンについて|Google 広告 ヘルプ)。
LINEヤフー広告のヘルプでは、広告が表示されたがクリックしなかった、または課金対象となる動画視聴をしなかったユーザーが、別のルートでサイトを訪問し、商品の購入や会員登録、資料請求などの「成果」となる行動をとった場合に計上されると説明されています(出典:ビュースルーコンバージョンとは|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
どちらも、ディスプレイ広告や動画広告が「クリックされなくても、後の行動に影響したか」を見るための指標として位置づけています。
1-2. 「ビュー」として数える条件
「広告を見た」とみなす条件にも決まりがあります。Google広告のディスプレイ広告では、ビュースルーコンバージョンには最後の視認範囲のインプレッションが関連付けられ、画面内に広告の50%以上が1秒以上表示された場合に視認範囲のインプレッションとみなされます(出典:コンバージョン トラッキング データについて|Google 広告 ヘルプ)。
LINEヤフー広告も、ビューの定義は「ビューアブルインプレッション」と同様で、広告の50%以上の範囲が1秒以上連続して表示された場合を対象にしています(出典:ビュースルーコンバージョンとは|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
1-3. 複数の広告を見ていた場合は「最後のインプレッション」
同じユーザーが複数回、または複数の広告を見ていた場合、LINEヤフー広告では、コンバージョン発生より前の最後のインプレッションにビュースルーコンバージョンを関連付けます。計測期間外のインプレッションは対象外です(出典:同上)。Google広告も、ディスプレイ広告と動画広告のビュースルーコンバージョンには、コンバージョンにつながった最後のインプレッションが関連付けられます(出典:ビュースルー コンバージョンについて)。
2. クリックスルーコンバージョンとの違い
2-1. クリックや視聴があれば「通常のCV」になる
ビュースルーコンバージョンと対になるのが、広告をクリックした後のコンバージョン(クリックスルーコンバージョン)です。LINEヤフー広告では、コンバージョンの直前にインプレッションがあっても、クリックまたは動画視聴があれば通常のコンバージョンにカウントされ、ビュースルーコンバージョンの対象外になります(出典:ビュースルーコンバージョンとは)。
Google広告では、コンバージョンは最も順位の高い広告イベントタイプに1回だけ記録され、クリック、エンゲージ ビュー、インプレッションの順に優先されます(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について|Google 広告 ヘルプ)。1つのコンバージョンが、クリックスルーとビュースルーの両方に二重に数えられることはありません。
2-2. 動画広告には「エンゲージ ビュー コンバージョン」もある
Google広告の動画広告には、ビュースルーとクリックスルーの間に「エンゲージ ビュー コンバージョン(EVC)」という区分があります。EVCは、ユーザーが広告を10秒以上(バンパー広告は最後まで)視聴した後にコンバージョンした場合で、動画のみが対象です。VTCは、テキスト・画像・動画のすべてのクリエイティブが対象になります(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について)。
| 区分 | 起点となる行動 | Google広告での優先順位 |
|---|---|---|
| クリックスルーコンバージョン | 広告のクリック | 1番目 |
| エンゲージ ビュー コンバージョン | 動画広告を一定秒数以上視聴 | 2番目 |
| ビュースルーコンバージョン | 広告のインプレッション(クリック・エンゲージなし) | 3番目 |
出典:同上

3. 媒体別のビュースルーコンバージョンの計測期間と設定
ビュースルーコンバージョンの「計測期間」は、広告が表示されてから何日以内のコンバージョンまでを記録するかの期間です。媒体ごとの違いは次のとおりです。

| 媒体 | ビュースルーの計測期間 | 変更できるか | 設定する単位 |
|---|---|---|---|
| Google広告 | 既定は1日 | 1〜30日、1〜4週間、カスタムの日数から選べる | コンバージョンアクション |
| LINEヤフー広告 | 1日間(ビュー発生から24時間) | 変更できない | — |
| Meta | 広告のインプレッションから1日以内 | アトリビューション設定で選ぶ | 広告セット |
| TikTok | オフ・1日・7日から選ぶ | 広告セットの公開後は変更できない | 広告セット |
出典:計測期間について|Google 広告 ヘルプ、ビュースルーコンバージョンとは|LINEヤフー広告 ヘルプ、アトリビューションモデルとアトリビューション設定について|Metaビジネスヘルプセンター、広告セットにアトリビューションウィンドウを作成する方法|TikTok ビジネスヘルプセンター
3-1. Google広告|コンバージョンアクションごとに設定する
Google広告では、計測期間はコンバージョンアクションごとに設定します。新しいコンバージョンを作るときにカスタマイズしない場合の既定は、クリックスルーが30日、エンゲージ ビューが3日、ビュースルーが1日です。ビュースルーコンバージョンの計測期間は、カスタムの日数を追加するか、1〜30日または1〜4週間の任意の期間を指定できます(出典:計測期間について|Google 広告 ヘルプ)。
既存のコンバージョンアクションの期間は、管理画面の目標アイコンから [コンバージョン] > [概要] を開き、対象のアクションの [設定を編集] > [設定] タブで変更します(出典:同上)。通常、ビュースルーコンバージョンの計測期間が長いほど、記録されるビュースルーコンバージョン数は多くなります(出典:ビュースルー コンバージョンについて)。
計測期間を変更すると、変更した日以降に記録されたコンバージョンに新しい期間が適用され、遡って計測されることはありません(出典:計測期間について)。期間を変えた前後のコンバージョン数は、同じ条件の数字として並べられない点に注意が必要です。
3-2. LINEヤフー広告|1日間で固定
LINEヤフー広告(旧Yahoo!広告)のディスプレイ広告では、広告が表示されてからコンバージョンするまでのビュースルーコンバージョン計測期間は1日間(ビュー発生から24時間)で、変更できません。アプリのインストールなどのアプリ内イベントでもビュースルーコンバージョンは測定できますが、広告効果測定ツールの導入が必要です(出典:ビュースルーコンバージョンとは|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
3-3. Meta|ビュースルーはインプレッションから1日以内
Meta広告では、アトリビューション設定を広告セットの単位で選びます。標準のアトリビューション設定では、クリックスルーは広告のリンククリックから1日または7日以内、ビュースルーは広告のインプレッションから1日以内に発生したイベントを数えます(出典:アトリビューションモデルとアトリビューション設定について|Metaビジネスヘルプセンター)。
Metaのアトリビューション設定は2026年に区分の見直しが行われています。変更の内容と、設定によって広告の勝ち負けの判定が入れ替わる仕組みは「Meta広告のアトリビューション設定|2026年の変更点」で解説しています。
3-4. TikTok|広告セットの公開前に決める
TikTok広告では、広告セットの [入札と最適化] にあるアトリビューション設定で、クリックスルーを1日・7日・14日・28日、ビュースルーをオフ・1日・7日から選びます。広告セットを公開した後はアトリビューション設定を変更できず、新しい設定を使うには新しい広告セットを作る必要があります(出典:広告セットにアトリビューションウィンドウを作成する方法|TikTok ビジネスヘルプセンター)。
TikTokのヘルプでは、最適なビュースルーアトリビューションの期間はビジネスニーズによって異なるとしたうえで、広告インプレッションから24時間以内に発生したすべてのコンバージョンを把握するため、24時間/1日を維持することを勧めています。また、ビュースルーアトリビューションのコンバージョンを突然オフにすると、システムが新しいシグナルに適応するまで2〜3週間、パフォーマンスが大きく変動する可能性があると書かれています(出典:ビュースルーアトリビューション(VTA)について|TikTok ビジネスヘルプセンター)。
4. レポートでの見方|どの列に入るかを確認する
4-1. Google広告|原則は [コンバージョン] 列に入らない
Google広告では、ビュースルーコンバージョンは原則としてレポート専用で、[コンバージョン] 列には含まれず、[ビュースルー コンバージョン] 列と [すべてのコンバージョン] 列にだけ含まれます。例外は、実店舗の目標に基づくP-MAXキャンペーン、アプリキャンペーン、デマンドジェネレーションキャンペーンです(出典:ビュースルー コンバージョンについて|Google 広告 ヘルプ)。
ビュースルーコンバージョンの最適化を有効にしたキャンペーンでは、最適化の対象となるビュースルーコンバージョンが [コンバージョン] 列に表示されます。どのコンバージョンがインプレッション由来かは、データ表の上の [分類] から [コンバージョン] > [広告イベントタイプ] を選ぶと「インプレッション」として確認できます(出典:同上)。
| 列 | ビュースルーコンバージョンが入るか |
|---|---|
| [コンバージョン] | 原則入らない。VTC最適化を有効にしたキャンペーンでは、最適化対象のVTCが入る |
| [ビュースルー コンバージョン] | 入る(入札対象・対象外の両方) |
| [すべてのコンバージョン] | 入る |
出典:同上
なお、ビュースルーコンバージョンの数字からは、同じ広告主の他の広告を操作したユーザーのコンバージョンが自動的に除外されます。また、サイト間のCookieを許可しないブラウザからのビュースルーコンバージョンはレポートできません(出典:同上)。
4-2. LINEヤフー広告|「コンバージョン数」とは別に表示される
LINEヤフー広告では、ビュースルーコンバージョン数は「コンバージョン数」「直近のコンバージョン発生日」には計上されません。「コンバージョンの価値」「コンバージョン率」など他のコンバージョン関連項目の計算にも影響しません。ビュースルーコンバージョン数は、コンバージョン測定画面や入稿アイテムの一覧画面、パフォーマンスレポートで確認できます(出典:ビュースルーコンバージョンとは|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
もう1つ大事なのが計上日です。ビュースルーコンバージョン数は、コンバージョンが発生した日ではなく、ビューが発生した日に計上されます。また、確定値だけがデータとして表示されるため、一覧画面では他の項目より遅れて表示される場合があります(出典:同上)。

4-3. 計測ツールの数字と比べるときの注意
Google広告のヘルプでは、エンゲージ ビュー コンバージョンやビュースルーコンバージョンなどのインプレッションベースの指標はエクスポートの対象外で、広告主のバックエンドのシステムには反映されないため、不一致が生じる場合があると説明されています(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について)。また、Google広告のデータをサードパーティのプラットフォームと比べる場合は、[すべてのコンバージョン(コンバージョンの日時別)] を使うとより適切に比較できるとされています(出典:コンバージョン トラッキング データについて)。
複数の広告やチャネルの貢献をどう配分するかの考え方は「アトリビューション分析とは|基本・モデル・やり方を解説」、Cookieの制限が計測に与える影響は「クッキーレスとは?広告・マーケへの影響と今とるべき対策を解説」で整理しています。
5. ビュースルーコンバージョンを評価に含めるかの考え方
5-1. 間接効果を見る指標として使う
ビュースルーコンバージョンは、ディスプレイ広告や動画広告の包括的な効果を把握する際の参考になる指標です(出典:ビュースルー コンバージョンについて)。クリック率が低くなりやすい配信面や動画広告では、クリックスルーだけを見ると効果を小さく見積もる可能性があります。
5-2. 広告がなければ起きなかったCVだけを数えているわけではない
一方で、Google広告のヘルプには、ビュースルーコンバージョンの最適化はコンバージョン数全体の増加を目的としており、増分(他の方法では発生しなかったコンバージョン)に直接焦点を当てているわけではないと書かれています(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について)。ビュースルーコンバージョンが付いていても、その広告がなければ起きなかったコンバージョンだとは限りません。
そのため、ビュースルーコンバージョンを評価に含めるかどうかは、媒体の初期設定に任せず、社内で「どこまでを広告の成果として扱うか」を決めてから使うのが安全です。広告の効果を測る指標の全体像は「広告効果測定とは|主要指標と媒体別の測定方法を解説」で解説しています。
6. ビュースルーコンバージョンでよくある失敗例
6-1. 失敗例1:デマンドジェネレーションのCVが急に増えたように見え、配信を拡大する
症状:Google広告でデマンド ジェネレーション キャンペーンを新しく作ると、[コンバージョン] 列の数字が他のキャンペーンより大きく見えることがある。クリック経由のコンバージョンが増えたと受け取ると、実態より成果が出ていると判断して予算を増やしたり、他のキャンペーンの予算を移したりしてしまう。クリックの数が増えていないのにCVだけが増えている場合に起きやすい。
原因:新しく作成したデマンド ジェネレーション キャンペーンでは、ビュースルーコンバージョンの最適化がデフォルトで有効になり、最適化対象のビュースルーコンバージョンが [コンバージョン] 列に含まれます。ヘルプには、計測期間を長く設定すると報告されるメインのビュースルーコンバージョンが急増することが予想されるとも書かれています(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について)。
対策:[分類] > [コンバージョン] > [広告イベントタイプ] で、[コンバージョン] 列の中身をクリック・エンゲージ ビュー・インプレッションに分けて確認します。クリックスルーだけで評価したい場合は、キャンペーン設定の [コンバージョン最適化] で [ビュースルー コンバージョンを含める] のチェックを外します。
回避策:キャンペーンタイプによって [コンバージョン] 列に入るものが違うことを、レポートの前提として社内で共有しておきます。新しいデマンド ジェネレーション キャンペーンを作るたびに、ビュースルーコンバージョンの最適化の設定を確認する手順を入れておくと見落としを防げます。他のキャンペーンと比べるときは、広告イベントタイプで分けた数字を並べるようにします。ビュースルーの計測期間を長くするとメインのビュースルーコンバージョンが増えるため、期間の設定も比較の前提として記録しておきます。
6-2. 失敗例2:広告管理画面と自社の計測の数字が合わず、計測の不具合を疑う
症状:広告管理画面のコンバージョンにビュースルーを含めた数字を見ていると、GA4や自社のシステム、LPの計測ツールで数えたコンバージョンより多くなることがある。その差を計測タグの不具合だと考えて、タグの設置場所や発火の調査に時間をかけ、定義の違いという本当の原因に気づくのが遅れてしまう。その間、どちらの数字を信じて判断するかも決まらない。
原因:ビュースルーコンバージョンは広告のインプレッションを起点に数えるため、広告をクリックせずに別のルートで来たユーザーのコンバージョンも含みます。Google広告のヘルプでは、インプレッションベースの指標はエクスポートの対象外のため、バックエンドのシステムとの間に不一致が生じる場合があると説明されています(出典:デマンド ジェネレーション キャンペーンのビュースルー コンバージョン最適化入札戦略について)。
対策:比べる前に、管理画面側の数字からビュースルーコンバージョンを分けます。Google広告なら [コンバージョン] 列と [すべてのコンバージョン] 列のどちらを見ているか、広告イベントタイプで分けた内訳を確認してから差を見ます。それでも差が残る場合に、計測タグの設置や発火を調べます。数え方をそろえた後の差だけを、不具合の候補として扱います。
回避策:レポートの定義書に「どの列を、どの計測期間で見るか」を書いておきます。計測ツールとの比較には [すべてのコンバージョン(コンバージョンの日時別)] を使うなど、比べ方を決めておくと、計測の不具合と定義の違いを取り違えにくくなります。担当者が替わっても同じ見方を引き継げるよう、定義書はレポートと同じ場所に置いておきます。
6-3. 失敗例3:直近のビュースルーCVが少なく見え、配信を止める
症状:LINEヤフー広告で直近数日のビュースルーコンバージョン数を見ると、それより前の日に比べて少なく見えることがある。その数字だけで効果が落ちたと判断すると、配信を止めたり予算を下げたりしてしまう。日別の推移をグラフで見ている場合は、右端の数日が落ち込んでいるように見えやすく、週次の報告で減少として扱ってしまうこともある。
原因:LINEヤフー広告のビュースルーコンバージョン数は、コンバージョンが発生した日ではなく、ビューが発生した日に計上されます。また、確定値だけが表示されるため、一覧画面では他の項目より遅れて表示される場合があります(出典:ビュースルーコンバージョンとは)。直近の日は、まだ数字が出そろっていない可能性があります。
対策:判断に使う期間から、数字が出そろっていない直近の日を外して比べます。ビュースルーコンバージョンの計測期間は1日間(ビュー発生から24時間)なので、少なくともその期間と確定値の反映を待ってから見ます。クリック経由の「コンバージョン数」とは別の項目なので、2つを分けて推移を確認し、どちらが減っているのかを見極めます。
回避策:配信の停止や予算の変更を判断するルールに、「直近の何日分は判断に使わない」という条件を入れておきます。Google広告で計測期間を変えた場合も、変更前後の数字は同じ条件で比べられないため、比較の起点を変更日以降にそろえます。媒体ごとに数字が出そろうまでの日数は違うため、判断のルールは媒体ごとに決めます。
7. Squad beyondでLPの比較を同じ計測条件で行う
ビュースルーコンバージョンを含めるかどうかで、広告どうしの勝ち負けが入れ替わることがあります。LPの改善を検証するときは、広告の計測条件の違いがLPの評価に混ざらないようにすることが大切です。
7-1. Squad beyondのCVは、LPへのアクセスやクリックを条件に数える
Squad beyondのCVタグを使う場合、CVを数える条件は【クリック】か【アクセス】から選びます。【クリック】はVersion内の計測機能付きリンクのクリックとCVタグを埋め込んだサンクスページへのアクセス、【アクセス】はVersionへのアクセスとサンクスページへのアクセスが条件です(出典:CV条件の【クリック】と【アクセス】の違いについて|Squad beyond FAQ)。
どちらの条件も、LP(Version)を通ったことが前提です。広告のインプレッションを起点に数える媒体のビュースルーコンバージョンとは、数えているものが違います。また、Squad beyondから広告媒体にCVを返す(ポストバックする)場合、Squad beyondで作成したページにアクセスした際に広告媒体のCLICK IDが付いていない状態でCVに至ると、広告媒体にCVを返すことはできません(出典:広告媒体とSquad beyondのCV数の乖離について|Squad beyond FAQ)。媒体の管理画面とSquad beyondの数字の差を見るときは、この違いを前提にします。
7-2. LPの勝ち負けは、同じ配信URLのABテストで決める
LPのVersionを比べるときは、配信タイプ「同一URL配信」のbeyondページで複数のVersionを作り、配信割合を1以上にして同じ配信URLから出し分けます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。配信割合はレポートの結果に合わせて増減できます(出典:Versionの配信割合について|Squad beyond FAQ)。
同じ広告から同じ配信URLに来たユーザーを分けて比べるので、媒体側のアトリビューション設定やビュースルーを含めるかどうかに関係なく、LPどうしは同じ条件で比べられます。広告の評価は媒体の管理画面で、LPの評価はSquad beyondのレポートで、と分けて見ると、計測の定義の違いで判断を誤りにくくなります。
7-3. Squad beyondのCVをGoogle広告に返す
Squad beyondで計測したCVは、Google広告に反映できます。beyondページの基本情報で媒体に「Googleディスプレイ広告」「Googleデマンドジェネレーション広告」「Google検索広告」のいずれかを選び、アカウント連携でお客様IDとコンバージョンアクションIDを入力します(出典:Google広告にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)。返したCVのコンバージョンアクションにも計測期間の設定があるため、3-1の手順でビュースルーの期間もあわせて確認しておきます。
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8. ビュースルーコンバージョンについてよくある質問
Q. ビュースルーコンバージョンとは簡単に言うと何ですか?
広告を見たもののクリックしなかったユーザーが、その後に別のルートでサイトを訪れてコンバージョンした回数です。Google広告では「広告を見たものの操作をしなかったユーザーが、その後サイトを訪れて達成したコンバージョンの回数」と説明されています。LINEヤフー広告では、クリックや課金対象の動画視聴をしなかったユーザーの成果として計上され、ディスプレイ広告の間接的な効果を把握する指標とされています。
Q. ビュースルーとクリックスルーの違いは何ですか?
コンバージョンの起点が違います。クリックスルーは広告をクリックした後のコンバージョン、ビュースルーは広告が表示されたもののクリックしなかった後のコンバージョンです。Google広告では、1つのコンバージョンはクリック、エンゲージ ビュー、インプレッションの順に優先して1回だけ記録されます。LINEヤフー広告でも、クリックや動画視聴があれば通常のコンバージョンとして数えられ、ビュースルーの対象外になります。
Q. ビュースルーコンバージョンの計測期間はどのくらいですか?
媒体によって違います。Google広告は新しいコンバージョンアクションの既定が1日で、1〜30日、1〜4週間、カスタムの日数から選べます。LINEヤフー広告は1日間(ビュー発生から24時間)で変更できません。Metaの標準のアトリビューション設定ではインプレッションから1日以内、TikTokはオフ・1日・7日から選び、広告セットの公開後は変更できません。期間が長いほど、記録される数は多くなります。
Q. ビュースルーコンバージョンは成果に含めるべきですか?
一律には決められません。ディスプレイ広告や動画広告の間接効果を見るには役立ちますが、Google広告のヘルプには、ビュースルーコンバージョンの最適化は増分に直接焦点を当てているわけではないと書かれており、その広告がなければ起きなかったコンバージョンとは限りません。社内で「どこまでを広告の成果とするか」を決め、媒体ごとに同じ定義で見ることが大切です。LPの改善を検証する場合は、Squad beyondの同一URLのABテストのように、同じ広告から来たユーザーを分けて比べる方法を使うと、計測の定義の違いがLPの評価に混ざりません。
Q. 広告管理画面とGA4の数字が合わないのはビュースルーが原因ですか?
原因の1つになりえます。ビュースルーコンバージョンは広告のインプレッションを起点に数えるため、広告をクリックしていないユーザーのコンバージョンも含みます。Google広告のヘルプでは、インプレッションベースの指標はエクスポートの対象外で、バックエンドのシステムとの間に不一致が生じる場合があると説明されています。まず管理画面のどの列を見ているかを確認し、ビュースルー分を分けてから差を見ます。LPを通ったCVを別の基準で数えておきたい場合は、Squad beyondのCVタグでLPへのアクセスを条件に数える方法もあります。
Q. ビュースルーコンバージョンをレポートから外したいときはどうしますか?
Google広告では、ビュースルーコンバージョンは原則として [コンバージョン] 列に含まれないため、[コンバージョン] 列を見ればクリックなどの操作を起点とした数字になります。ただし、デマンド ジェネレーション キャンペーンなどでビュースルーコンバージョンの最適化を有効にしている場合は、[コンバージョン] 列にも入ります。その場合は [分類] > [コンバージョン] > [広告イベントタイプ] で分けて見るか、キャンペーン設定の [ビュースルー コンバージョンを含める] のチェックを外します。LPに来た後の成果だけを別に見たい場合は、Squad beyondのレポートのように、LPへのアクセスやクリックを条件に数えたCVと並べると、広告側の定義の違いに左右されずに確認できます。
9. まとめ
- ビュースルーコンバージョンは、広告を見てクリックしなかったユーザーが、後で別のルートからサイトを訪れてコンバージョンした回数。ビューは「50%以上が1秒以上」の表示で数える
- クリックや動画視聴があれば通常のコンバージョンになり、二重には数えない。Google広告はクリック、エンゲージ ビュー、インプレッションの順に優先する
- 計測期間はGoogle広告が既定1日(変更可)、LINEヤフー広告が1日固定、Metaがインプレッションから1日以内、TikTokはオフ・1日・7日から選び公開後は変更不可
- Google広告では原則 [コンバージョン] 列に入らないが、デマンドジェネレーションなどの例外がある。LINEヤフー広告はビュー発生日に計上され、確定値が遅れて表示される
- ビュースルーコンバージョンは増分とは限らない。成果に含めるかは社内で定義を決め、同じ条件で比べる
広告の評価と、LPの評価は分けて行うのが確実です。Squad beyondの同一URLのABテストを使えば、媒体側の計測条件に左右されずに、同じ広告から来たユーザーでLPのVersionどうしを比べられます。
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