LINE広告のターゲティング一覧|統合後の種類と設定
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LINEに広告を出したいけれど、どこまで相手を絞り込めるのかが分からない。年齢や地域で絞ったら配信がほとんど出なくなった。調べて見つかる解説記事と、管理画面の項目名が合わない。こうした戸惑いを感じている方は多いのではないでしょうか。
LINE広告は2026年4月1日に「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」に統合され、いまLINEに広告を出すときのターゲティングは、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の広告グループで設定します。設定できる項目は運用型で8種類あり、LINE公式アカウントの友だちのデータも使えます。一方で、以前のYahoo!広告の解説でよく見た「サーチキーワードターゲティング」などは、すでに提供が終わっています。
この記事では、LINEヤフー広告のヘルプ(2026年10月23日時点の記載)をもとに、LINE広告のターゲティングの種類と設定できる範囲、LINE公式アカウントの友だちの使い方、組み合わせのルールとスマートターゲティングの注意点をまとめます。
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目次
1. LINE広告のターゲティングは「LINEヤフー広告」で設定する
1-1. LINE広告はLINEヤフー広告 ディスプレイ広告に統合された
LINEヤフーは2026年4月1日に広告プラットフォームを統合し、「LINE広告(Talk Head View含む)」と「Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型・予約型)」を「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」にまとめました。LINEヤフー広告 ディスプレイ広告は、これまでYahoo!広告 ディスプレイ広告として提供してきた配信基盤を使い、LINEとYahoo! JAPANの掲載面に配信するサービスです(出典:「LINEヤフー広告」プラットフォーム統合リリースについて|LINEヤフー for Business)。
旧LINE広告は、新規作成・編集と広告配信を2026年10月26日(月)に停止する予定と案内されています。停止後は、日本配信のすべての広告ステータスが「未配信」に変わります(出典:【LINE広告】LINE広告の機能停止および配信終了スケジュールのご案内|LINEヤフー for Business)。この記事では、統合後のLINEヤフー広告 ディスプレイ広告(運用型)の項目で説明します。旧LINE広告からのデータの移し方は「LINEヤフー広告への移行ガイド|10月配信停止までに進めたい実務」にまとめています。
1-2. LINEのどこに広告が出るか
LINEヤフーの公式コラムは、LINEへの広告配信は現在LINEヤフー広告から行うと説明しています。配信できるLINE関連サービスの例として、トークリスト、LINE NEWS、ホーム、ミニアプリが挙がっており、ほかにLINEマンガやLINEチラシなどにも配信できます。Yahoo! JAPANのトップページやYahoo!ニュースなどにも同じ管理画面から配信できます(出典:LINEに広告を配信するには|LINEヤフー for Business)。ターゲティングは、こうした配信先の中から「誰に」「いつ」「どこで」見せるかを絞り込む設定です。
1-3. 設定は広告グループ単位。何も設定しなければ全員が対象
ヘルプでは、ターゲティングを「広告グループ単位で性別や地域などの条件をあらかじめ指定しておくことで、指定した条件を満たすインターネットユーザーに広告を配信する機能」と説明しています。1種類だけでも、複数を組み合わせても設定できます。すべて未設定の場合は、あらゆるインターネットユーザーに配信されます(出典:ターゲティング設定について【ディスプレイ広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
同じページには、注意点もいくつか書かれています。
- 絞り込むほど、広告のインプレッション数が少なくなる可能性がある
- ターゲティングの精度はLINEヤフーが保証するものではなく、配信面などによってはユーザーを識別できず、設定したターゲティングの対象外となる場合がある
- オーディエンスリストターゲティングを使った場合、申告によって18歳未満と確定しているユーザーには広告が配信されない
なお、ディスプレイ広告には運用型と予約型があり、予約型は代理店経由で運用している広告主だけに提供されています(出典:同上)。
2. LINEヤフー広告 ディスプレイ広告のターゲティング一覧
運用型で設定できるターゲティングは次の8種類です。ヘルプは、これを「どんな人に配信するか」と「どこに配信するか」の2つに大きく分けています(出典:ターゲティングを活用する|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
| 種類 | 何で絞るか | 主な設定(ヘルプの記載) |
|---|---|---|
| 性別 | ユーザーの性別 | 男性・女性・不明から選ぶ。初期設定は全性別 |
| 年齢 | ユーザーの年齢区分 | 18〜19歳から70歳以上までの区分と「不明」。初期設定は全年齢 |
| オーディエンスリスト | 自社のデータや、LINEヤフーが提供するリスト | サイト訪問者、顧客データ、LINE公式アカウントの友だち、興味関心など |
| 曜日・時間帯 | 配信する曜日と時間 | 1時間単位。日本時間が基準 |
| 地域 | ユーザーのいる場所や関心のある場所 | 都道府県・市区郡、または半径 |
| デバイス | 端末・OS・ウェブかアプリか | PC・スマートフォン・タブレット、Android・iOS |
| プレイスメント | 配信するサイト・アプリ | URLのリストで配信/除外を指定 |
| コンテンツキーワード | 掲載面の記事の内容 | キーワードのリストで配信/除外を指定 |
出典:ディスプレイ広告(運用型)のターゲティングはどんな種類がありますか?、ターゲティング設定について【ディスプレイ広告】(いずれもLINEヤフー広告 ヘルプ)

このほか、配信対象を自動で最適化する「スマートターゲティング」があります。これは4章で説明します。
2-1. 性別・年齢|「どんな人に」の基本
性別ターゲティングでは、男性・女性・不明から配信するユーザーを選びます。複数選択ができ、初期設定ではすべての性別が選ばれています(出典:性別ターゲティング【ディスプレイ広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
年齢ターゲティングで選べる区分は、18〜19歳、20〜24歳から5歳刻みで65〜69歳まで、70歳以上、そして「不明」です。「不明」は、年齢が分からないユーザーに限定して配信する区分です。初期設定は「全ての年齢に配信」です(出典:年齢ターゲティング【ディスプレイ広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
年齢による制限が必要な商品・サービスは、年齢ターゲティングの設定にかかわらず、制限年齢のユーザーには配信されません。たとえばアルコール飲料と加熱式たばこ・電子たばこは20歳未満、出会い系サイトと結婚紹介業は18歳未満が対象です(出典:同上)。
2-2. 曜日・時間帯、地域、デバイス|「いつ・どこで・どの端末で」
曜日・時間帯ターゲティングは、1時間単位で設定でき、日本時間が基準です(出典:曜日・時間帯ターゲティング【ディスプレイ広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
地域ターゲティングは、都道府県・市区郡の地域名か、選んだ地点からの半径で指定します。半径指定は運用型だけです。設定した地域をもとに、ユーザーのいる場所、または関心・関連のある場所を判定して配信します。注意したいのは、指定した地域内のユーザー数が少ないと、配信設定がすべて完了していても広告が配信されないことです。ヘルプは、配信実績が確認できない場合は範囲を広げること、ターゲティングを絞りすぎないことを勧めています(出典:地域ターゲティング【ディスプレイ広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
デバイスターゲティングでは、PC・スマートフォン・タブレットに加えて、OS(Android・iOS)と、スマートフォン・タブレットでの「ウェブ」か「アプリ」かを選べます。キャンペーン目的が「アプリ訴求」の場合は、PCは選べません(出典:デバイスターゲティング【運用型】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
2-3. プレイスメント・コンテンツキーワード|「どこに」を指定する
プレイスメントターゲティングは、配信する、または配信しないサイト・アプリをURLのリストで指定します。1つの広告グループに、配信と除外を合わせて10件までリストを設定できます。同じURLが配信と除外の両方に入っている場合は、除外が優先されます(出典:プレイスメントターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
LINEアプリに配信するための特別な設定は要りません。対象の広告タイプなら自動的にLINEアプリの一部の広告枠も配信先になります。LINEアプリだけに絞りたい場合は、プレイスメントリストに `ad.line.me` を入れます(ヘルプの記載は2025年2月現在)。このURLはLINEアプリだけが対象で、LINEファミリーアプリやLINEヤフー広告ネットワークは含みません。逆に、プレイスメントでLINEアプリ以外だけを配信対象にしたり、LINEアプリを除外したりすると、LINEアプリには配信されません(出典:LINEへの配信に関するよくある質問|LINEヤフー広告 ヘルプ)。LINEに出る広告の画像サイズの決まりは「LINEヤフー広告の画像サイズ|配信停止の原因と対処法」で解説しています。
コンテンツキーワードターゲティングは、掲載面の記事の内容をシステムが解析し、指定したキーワードと一致した面に配信(または除外)する機能です。ただし、対応しているアプリはYahoo! JAPANの一部サービスだけで、タイムライン型の広告枠など、内容を解析できない面もあります。除外に設定しても、対応していない面や解析できない面には広告が表示されます(出典:コンテンツキーワードターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
2-4. 提供が終わったターゲティングに注意
以前のYahoo!広告の解説記事に出てくる項目には、すでに提供が終わったものがあります。
- オーディエンスカテゴリーターゲティング:オーディエンスリストターゲティングに統合され、2023年10月に提供終了(出典:オーディエンスカテゴリーターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)
- サイトカテゴリーターゲティング:提供終了(出典:サイトカテゴリーターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)
- サーチキーワードターゲティング:2025年8月に提供終了。代わりにオーディエンスリストターゲティングの「高度なセグメント」を使う(出典:サーチキーワードターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)
「興味関心」で絞りたいときは、いまはオーディエンスリストターゲティングの共通オーディエンスリストを使います(3-1)。
3. オーディエンスリスト|LINEとYahoo! JAPANのデータで絞る
3-1. 自社で作るリストと、LINEヤフーが用意するリスト
オーディエンスリストターゲティングで使うリストは2種類です。広告主が作る「オーディエンスリスト」と、LINEヤフーが提供し全アカウントで使える「共通オーディエンスリスト」です(出典:オーディエンスリストターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
| 区分 | 主なリスト種別 | 中身(ヘルプの記載) |
|---|---|---|
| オーディエンスリスト | 広告アクションユーザー | 広告をクリック・コンバージョン・動画視聴したユーザー |
| ウェブサイト訪問ユーザー | 計測タグなどで集めたサイト訪問者 | |
| 顧客データ | 広告主が持つユーザーのリストをインポート | |
| 高度なセグメント | 指定したキーワードを検索したユーザーなど、またはYahoo! JAPANの検索結果から指定URLを訪問したユーザー | |
| ビジネスマネージャー | LINE公式アカウント・LINE広告のオーディエンスデータ | |
| LINE公式アカウントの友だち | 接続したLINE公式アカウントの友だち(ブロック中の友だちのリストもある) | |
| 類似ユーザー | 基のリストのユーザーと行動履歴が似ているユーザー | |
| 組み合わせ | 複数のリストを組み合わせたもの | |
| 共通オーディエンスリスト | 興味関心 | 商品やサービスに興味関心を示しているユーザー(潜在層) |
| 購買意向 | 商品の検索やカートに入れるなどの購買検討中のユーザー(顕在層) | |
| 属性・ライフイベント | 家族構成や年収などの属性、就職や結婚などのライフイベント |
出典:オーディエンスリストターゲティング、オーディエンスリストとは(いずれもLINEヤフー広告 ヘルプ)
ほかに、アプリユーザー、Yahoo! Audience Discovery、旧LINE広告から移したリストを入れる「LINEオーディエンス(移行)」もあります。LINEオーディエンス(移行)は、広告グループへの設定はできますが、リストの編集や新規作成はできません(出典:オーディエンスリストとは)。オーディエンスという考え方そのものは「広告のオーディエンスとは?ターゲットとの違いと種類・選び方」で解説しています。
3-2. LINE公式アカウントの友だちとLINE広告のデータを使う
LINEならではの使い方が、LINE公式アカウントとビジネスマネージャーのデータの連携です。広告アカウントをビジネスマネージャーとLINE公式アカウントに接続すると、LINE公式アカウントの友だちやブロック中の友だちがオーディエンスリストとして使えるようになります。作成からデータ連携が終わるまでに最大3日ほどかかる場合があり、長期間LINEにログインしていない友だちは連携されません(出典:オーディエンスリストとは)。
ビジネスマネージャー経由では、LINE公式アカウントの「メッセージクリックオーディエンス」「リッチメニュークリックオーディエンス」や、LINE広告の「ウェブトラフィックオーディエンス」「動画視聴オーディエンス」などのデータを、「ビジネスマネージャー」のリストに入れて配信に使えます。この連携は契約当事者が「広告主」のアカウントで使え、代理店契約のアカウントは2024年10月1日に改定された広告取扱基本規定への同意が必要です。ビジネスマネージャーで作成したカスタムオーディエンスは連携の対象外です(出典:LINE公式アカウント・LINE広告のオーディエンスデータを広告配信に利用する|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
1つの広告アカウントが接続できるビジネスマネージャー組織とLINE公式アカウントは、それぞれ1つだけです(出典:ビジネスマネージャー・LINE公式アカウントへの接続について|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
3-3. 友だちのリストは審査がある
「LINE公式アカウントの友だち」と「ブロック中の友だち」のリストは、作成後に広告データ利用基準に沿っているかの審査があります。否認されると、友だち追加目的以外のキャンペーンで、そのリストを配信対象に設定している広告グループが配信停止になります。除外に設定している場合は影響しません。LINE公式アカウントが認証済みでも、否認されることがあると書かれています(出典:「LINE公式アカウントの友だち」関連のオーディエンスリストの審査について|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
なお、キャンペーン目的を「友だち追加」にした場合は、すでに友だちになっているユーザーを外すためのリストが自動で作られ、「除外」として広告グループに設定されます(出典:友だち追加目的の広告を作成する|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
3-4. 類似ユーザーと高度なセグメントで広げる
類似ユーザーは、基にしたリストのユーザーとYahoo! JAPAN内の行動履歴が似ているユーザーを集めるリストです。基のリストの過去28日間(顧客データは過去180日間)のユーザーサイズが100を超えると蓄積されます。広告グループに設定してから配信が始まるまで、2日ほどかかる場合があります(出典:オーディエンスリストとは)。類似度の広さは「類似ユーザーの拡張範囲」で1〜10の範囲から選びます(出典:オーディエンスリストの作成|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
高度なセグメントは、キーワードかURLを指定して作るリストです。キーワードの場合は、そのキーワードを検索したユーザーに加え、機械学習で検索行動が近いユーザーも対象になり、範囲を「広い」「狭い」から選べます。URLの場合は、Yahoo! JAPANの検索結果から指定したURLとその下層ページを訪問したユーザーが対象です(出典:オーディエンスリストとは)。入力できるのは最大50件、キーワードは1行25文字以内で、入力内容は審査されます(出典:オーディエンスリストの作成)。
1つの広告グループには、オーディエンスリストを配信と除外を合わせて30件、共通オーディエンスリストを50件まで設定できます。配信と除外の両方のリストに含まれるユーザーには、除外が優先されて配信されません(出典:広告グループにオーディエンスリスト・共通オーディエンスリストを設定する|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
4. 組み合わせと自動化のルール
4-1. 違う種類はAND、同じ種類の中はOR
複数のターゲティングを設定したときのルールは、ヘルプに明記されています。異なるターゲティングどうしはAND(AかつB)、同じターゲティングの中で複数のリストやカテゴリーを選んだ場合はOR(AまたはB)です(出典:ターゲティングを活用する|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
ヘルプの例では、共通オーディエンスリストで「映画好き」「大学生、大学院生」「就職」の3つを選び、地域で「神奈川県」を設定しています。この場合の配信対象は、3つのいずれかに当てはまり、かつ神奈川県に滞在または関心のあるユーザーです(出典:複数のターゲティングを設定した場合、ANDまたはORのどちらの組み合わせになりますか?【ディスプレイ広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。

種類を重ねるほど対象は狭くなります。ヘルプも、絞り込みすぎると狭い範囲にしか配信されなくなると注意しています(出典:ターゲティングを活用する)。
4-2. スマートターゲティングは指定した範囲の外にも出ることがある
スマートターゲティングは、広告配信時のさまざまな情報をもとに、コンバージョンまたはサイト誘導に至る可能性が高いユーザーへ、配信対象を自動で最適化する機能です。広告グループを新しく作るときの初期値は、キャンペーン目的が「コンバージョン」「アプリ訴求」「サイト誘導」なら「利用する」、それ以外は「利用しない」です(出典:スマートターゲティング|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
注意したいのは、オーディエンスリストを設定した広告グループでスマートターゲティングを使うと、指定した範囲の外にもコンバージョンに至る可能性が高いユーザーへ配信されることがある点です。デバイス・性別・年齢・曜日・時間帯・地域・プレイスメント・コンテンツキーワードでは、範囲外への配信はありません。オーディエンスリストの「除外」に入っているユーザーは対象外のままです(出典:同上)。

ほかにも、次のことが書かれています(出典:同上)。
- 設定後、データがたまって最適化されるまで数日の学習期間が必要で、その間は設定したターゲティングがすべて適用される
- 学習期間中にターゲティングを変えると、再学習が必要になる可能性がある。学習のステータスは確認できない
- オーディエンスリストを設定した広告グループでは、学習期間が終わると、オーディエンスリストに実績(広告の表示)がたまらなくなる
4-3. 入札価格調整率は、自動入札では効かない
運用型では、ターゲティングごとに入札価格調整率を設定し、配信の比重を変えられます。範囲は引き上げが1〜100%、引き下げが-1〜-90%で、1%単位です。広告グループを分けなくても、たとえば性別ごとに入札の強さを変えられます(出典:ターゲティングごとに入札価格調整率を設定する【運用型】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
ただし、入札戦略が「コンバージョン数の最大化」「クリック数の最大化」「拡張クリック単価」「友だち追加数の最大化」などの場合、ターゲティングごとの入札価格調整率は適用されません。オーディエンスリスト・プレイスメント・コンテンツキーワードを「除外」にした場合も、調整率は設定できません(出典:同上)。
5. ターゲティングで守るルール
ターゲティングには、使ってよいデータと広告の表現に決まりがあります。
- 対象ユーザー数が少ないターゲティングは禁止されています。個人の特定性が高まり、ユーザーが不快に感じる可能性があるためです(出典:3. 対象ユーザー数が少ないターゲティングの禁止|LINEヤフー広告 ヘルプ)
- 性的指向、宗教・信条、経済的困窮、健康状態など「慎重に扱うべき個人に関するデータ」をターゲティングに使うことは禁止されています。データから該当するユーザーを分析・推知する場合も含みます(出典:1. 慎重に扱うべき個人に関するデータを利用したターゲティングの禁止|LINEヤフー広告 ヘルプ)
- 広告を見た人が「自分が狙われている」と受け取る表現は掲載できません。「○○サイトを訪れた方へ」「○歳の方へ」のような表現が例に挙がっています(出典:21. ターゲティング対象であると認識される表現|LINEヤフー広告 ヘルプ)
広告掲載基準の例では、「40代、まだ諦めたくないあなたに」は掲載不可、「20代限定!すっぴん化粧水」は商品の対象年齢を示す表現として掲載可とされています(出典:同上)。ターゲティングで絞ったことを、そのまま広告文で言わないのが基本です。
6. LINE広告のターゲティングでよくある失敗例
6-1. 失敗例1:地域・年齢・リストを重ねすぎて、配信がほとんど出ない
症状:1つの広告グループに、市区郡単位の地域、狭い年齢区分、少人数のオーディエンスリストをすべて重ねると、配信設定が完了していてもインプレッションがほとんど発生しないことがある。
原因:異なるターゲティングはANDで組み合わさるため、重ねるほど対象は狭くなります(出典:ターゲティングを活用する)。地域ターゲティングでは、指定した地域内のユーザー数が少ないと、設定が完了していても広告は配信されません(出典:地域ターゲティング【ディスプレイ広告】)。
対策:配信予定日以降に、一覧画面やレポートで配信実績を確認します。出ていなければ、地域の範囲を広げる、年齢区分を増やすなど、条件を1つずつゆるめます。地域と年齢のどちらが効いているかを分けるため、一度に全部を変えないようにします。
回避策:最初は条件を少なくして配信を始め、実績を見ながら絞ります。同じ種類の中で選ぶ項目(年齢区分や共通オーディエンスリスト)はORで広がるので、絞るより先に「どの種類を重ねるか」を決めておくと、対象が細くなりすぎるのを防げます。
6-2. 失敗例2:スマートターゲティングのまま、リストの外にも配信される
症状:キャンペーン目的を「コンバージョン」にして、サイト訪問者のオーディエンスリストで絞ったつもりの広告グループを作ると、リストに入っていないユーザーにも広告が配信されることがある。
原因:スマートターゲティングは、目的が「コンバージョン」「アプリ訴求」「サイト誘導」の広告グループでは初期値が「利用する」です。オーディエンスリストを設定した広告グループで使うと、指定した範囲の外にもコンバージョンに至る可能性が高いユーザーへ配信されることがあります(出典:スマートターゲティング)。
対策:リストの範囲だけに配信したい広告グループでは、広告グループの作成・編集画面でスマートターゲティングを「利用しない」にします。配信したくないユーザーは、オーディエンスリストの「除外」に入れます。除外リストのユーザーはスマートターゲティング利用時も配信対象外です。
回避策:広告グループを作るときに、スマートターゲティングの設定を確認する手順を入れておきます。範囲を広げて成果を見るための広告グループと、リストの範囲で配信する広告グループを分け、名前で区別しておくと、レポートを読むときに取り違えません。
6-3. 失敗例3:年齢で絞った広告に「○歳の方へ」と書く
症状:年齢ターゲティングで40代に絞った広告グループに、「40代、まだ諦めたくないあなたに」のような、見た人の年齢に呼びかける広告文を入れると、掲載できない。
原因:LINEヤフー広告の広告掲載基準は、広告を見たユーザーがターゲティングの対象だと認識する不快な表現を禁止しています。「○歳の方へ」などの、ユーザーの年齢を対象年齢として含む表現が例に挙がっており、「40代、まだ諦めたくないあなたに」は掲載不可の例です(出典:21. ターゲティング対象であると認識される表現)。
対策:見た人の年齢ではなく、商品の対象年齢や悩みの内容を説明する表現に書き換えます。基準には「20代限定!すっぴん化粧水」のように、商品の対象年齢を示す表現は掲載可とする例が載っています。
回避策:ターゲティングは「誰に届けるか」の設定で、広告文に書く内容ではない、と入稿前のチェック項目に入れておきます。サイト訪問者のリストに配信する広告で「○○サイトを訪れた方へ」と書くことも同じ基準で掲載できないため、あわせて確認します。
7. Squad beyondでターゲティングごとにLPを出し分けて比べる
ターゲティングで届ける相手を分けたら、着地するLPも相手に合わせて変えると、どの組み合わせが成果につながるかを比べやすくなります。届けたい相手の像を先に言葉にしておく方法は「ペルソナとは?マーケティングで成果を出す作り方と修正例」で解説しています。Squad beyondでは、次の方法でLP側を用意できます。
7-1. パラメータでVersionを出し分ける
Squad beyondには、URLに特定のパラメータが付いているときだけ、指定したVersionを表示する機能があります(出典:パラメータごとにVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。年齢区分や共通オーディエンスリストごとに広告グループを分け、それぞれの広告のリンク先URLに別のパラメータを付ければ、同じ配信URLのまま、ターゲティングごとに見出しや訴求を変えたVersionを見せられます。
FAQには、指定したパラメータを含まないURLからアクセスし、かつ配信割合が1以上のVersionが無い場合は404エラーになると書かれています。配信前に、パラメータを付けたURLと付けないURLの両方で表示を確かめておきましょう。
7-2. Versionを複製して訴求を変え、ABテストする
既存のLP(Version)を複製して、ファーストビューやCTAだけを変えた版を作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。同じURLで複数のVersionの配信割合を1以上にすれば、ABテストもできます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。比べ方の進め方は「ABテストの成功事例6選|検証スピードを高める進め方・注意点も解説」も参考にしてください。
7-3. クリエイティブごとの数字をLP側で見る
広告のクリエイティブごとにパラメータを付けて入稿すると、Squad beyondのヒートマップでクリエイティブごとの比較ができ、クリエイティブごとの数値をレポートで見られます(出典:広告媒体に入稿する際、クリエイティブにパラメータを付与するメリットは何ですか?|Squad beyond FAQ)。ターゲティングごとに広告を分けておけば、どの相手に届いた広告がLPでよく読まれ、CVにつながったかを分けて見られます。
Squad beyondのFAQには、Yahoo!ディスプレイ広告(YDA)にSquad beyondのCVを反映する手順も載っています。コンバージョン種別が「ウェブ」か「ウェブ(計測タグ)」かで設定が変わります(出典:Yahoo!広告にSquad beyondのCVを反映する(YDA)|Squad beyond FAQ)。FAQの表記は統合前の名称のままなので、LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の管理画面のコンバージョン種別と照らし合わせて設定してください。
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8. LINE広告のターゲティングについてよくある質問
Q. LINE広告のターゲティングは、いまどこで設定しますか?
LINEヤフー広告 ディスプレイ広告の広告管理ツールで、広告グループごとに設定します。LINE広告は2026年4月1日にLINEヤフー広告 ディスプレイ広告へ統合され、旧LINE広告は2026年10月26日に新規作成・編集と配信を停止する予定です。運用型で設定できるのは、デバイス・性別・年齢・オーディエンスリスト・プレイスメント・コンテンツキーワード・曜日・時間帯・地域の8種類です。旧LINE広告や旧Yahoo!広告の解説にある項目名は、いまの管理画面にはないものがあります。
Q. LINEアプリだけに広告を出すことはできますか?
できます。LINEヤフー広告のヘルプでは、プレイスメントリストに `ad.line.me` を入れて広告グループに設定する方法が案内されています。このURLはLINEアプリだけが対象で、LINEファミリーアプリやLINEヤフー広告ネットワークは含みません。何も設定しなければ、対象の広告タイプは自動的にLINEアプリの一部の広告枠にも、Yahoo! JAPANの面にも配信されます。LINEアプリに配信されたかどうかは、配信先URLレポートで `ad.line.me` から始まるURLを見ると確認できます。
Q. LINE公式アカウントの友だちに広告を出したり、外したりできますか?
できます。広告アカウントをビジネスマネージャーとLINE公式アカウントに接続すると、「LINE公式アカウントの友だち」と「ブロック中の友だち」のオーディエンスリストが使えるようになり、広告グループで配信にも除外にも設定できます。ただし、友だちのリストは作成後に広告データ利用基準の審査があり、否認されると、配信対象に設定している広告グループ(友だち追加目的以外)が配信停止になります。除外に使う場合は影響しません。
Q. スマートターゲティングは「利用する」のままでよいですか?
目的によります。スマートターゲティングは、コンバージョンやサイト誘導に至る可能性が高いユーザーへ配信対象を自動で最適化する機能で、目的が「コンバージョン」「アプリ訴求」「サイト誘導」なら初期値は「利用する」です。オーディエンスリストを設定した広告グループでは、リストの外にも配信されることがあります。リストの範囲だけに出したいなら「利用しない」にします。範囲を広げて成果を見る場合は、届く相手が広がるぶんLPの訴求も幅広い人に合っているかが問われるので、Squad beyondでVersionを複製して訴求の違う版を並べ、CVRを比べると判断しやすくなります。
Q. 年齢や性別ごとに広告グループを分けたほうがよいですか?
入札の強さだけを変えたいなら、1つの広告グループの中で、性別や年齢区分ごとに入札価格調整率を設定する方法があります。ただし、入札戦略が「コンバージョン数の最大化」などの自動入札の場合、調整率は適用されません。また、相手ごとに広告文やLPの訴求を変えたい場合は、広告グループを分けたほうが成果を分けて見やすくなります。Squad beyondなら、広告グループごとのリンク先URLに別のパラメータを付けて、相手ごとに違うVersionを表示できます。
Q. ターゲティングごとの成果はどこで比べればよいですか?
LINEヤフー広告の管理画面では、プレイスメントやコンテンツキーワードなど、ターゲティングごとの実績値(インプレッション数、クリック数、コンバージョン数など)を一覧画面やレポートで確認できます。媒体の数字はクリックまでの比較に向いていますが、LP上でどこまで読まれ、どこで離脱したかは見えません。Squad beyondでクリエイティブごとにパラメータを付けて入稿すると、ヒートマップとレポートでクリエイティブごとの数字を見られるので、ターゲティングごとに広告を分けておけば、LP側の反応まで分けて比べられます。
9. まとめ
- LINE広告は2026年4月1日にLINEヤフー広告 ディスプレイ広告へ統合された。LINEに出す広告のターゲティングは、LINEヤフー広告の広告グループで設定する
- 運用型で設定できるのは、性別・年齢・オーディエンスリスト・曜日・時間帯・地域・デバイス・プレイスメント・コンテンツキーワードの8種類。オーディエンスカテゴリー・サイトカテゴリー・サーチキーワードのターゲティングは提供終了
- LINE公式アカウントの友だちやLINE広告のデータは、ビジネスマネージャー経由でオーディエンスリストとして使える。友だちのリストには審査がある
- 異なる種類はAND、同じ種類の中はOR。重ねすぎると配信されなくなる。LINEアプリだけに絞るならプレイスメントで `ad.line.me`
- スマートターゲティングは目的によって初期値が「利用する」で、オーディエンスリストを設定した広告グループではリストの外にも配信されることがある
ターゲティングで相手を分けたら、LPも相手ごとに用意して比べると、どの組み合わせが成果につながるかが見えてきます。Squad beyondのパラメータでのVersionの出し分けと複製を使えば、配信URLを増やさずにターゲティング別のLPを並べられます。
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