飲食店の集客方法|Web広告と予約までの導線
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SNSを毎日更新しているのに、新しいお客様が増えている実感がない。グルメサイトの掲載を続けるべきか、Web広告を始めるべきか判断がつかない。広告を出してみたものの、予約につながったのかどうかが分からない。飲食店の集客で、こうした悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
飲食店の集客方法には、Googleビジネスプロフィール、グルメサイト、SNS、LINE公式アカウント、Web広告、自社のホームページなど多くの手段があります。大切なのは、手段を増やすことよりも、それぞれに役割を持たせ、最後に「予約」までたどり着ける導線にすることです。
この記事では、Google・Meta・LINEヤフーの公式ヘルプと消費者庁などの公表資料(2026年10月21日時点)をもとに、飲食店の集客手段の役割分担、地域や曜日・時間帯に合わせた広告の設定、広告から予約までの導線の作り方、メニュー表示や来店特典で注意すべきルールを整理します。
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目次
1. 飲食店の集客方法の全体像|手段ごとの役割を分ける
1-1. 主な集客手段と役割
飲食店の集客手段は、お客様が「店を探す」「店を選ぶ」「予約する」「また来る」のどこで使われるかで役割が分かれます。
| 手段 | 主な役割 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| Googleビジネスプロフィール | 地図・検索で見つけてもらい、営業時間やメニュー、予約リンクを見せる | 「近くの店」「地域名+業態」で探している人 |
| グルメサイト | サイト内で店を探している人に見つけてもらい、予約を受ける | サイトの利用者が多い地域・業態 |
| SNS(Instagramなど) | 料理や店内の雰囲気を見せ、行きたい店の候補に入れてもらう | まだ店を探していない人への認知 |
| LINE公式アカウント | 来店した人とつながり、再来店のきっかけを送る | リピーターづくり |
| Web広告 | 地域・曜日・時間帯を絞って、予約ページに人を送る | 新店・平日・新メニューなど、短期間で集客したいとき |
| 自社のホームページ・ブログ | 店の情報の正本を置き、予約の着地先にする | 予約・問い合わせの受け皿 |
グルメサイトは、掲載料や予約ごとの手数料など、料金の仕組みがサイトごとに違います。広告や自社の予約ページと比べるときは、1件の予約にいくらかかっているかを同じ基準で並べると判断しやすくなります。

1-2. 訪日客は滞在中に飲食店の情報を探している
観光地や繁華街の店では、訪日客も集客の対象になります。日本政府観光局(JNTO)によると、2025年の訪日外客数は42,683,301人でした(出典:年別 訪日外客数、出国日本人数の推移(1964年‐2025年)|日本政府観光局)。
観光庁の調査では、訪日外国人が日本滞在中に役に立った旅行情報として「飲食店」を挙げた割合は56.0%で、「交通手段」(65.9%)に次いで高くなっています(全国籍・地域、複数回答)(出典:インバウンド消費動向調査 2025年 年次報告書|観光庁)。滞在中に店を探す人に見つけてもらうには、地図検索に出る情報と、外国語でも分かるメニュー・予約の導線を整えておくことが前提になります。
2. Googleビジネスプロフィール|地図検索の入口を整える
2-1. ローカル検索は「関連性・距離・知名度」で決まる
スマートフォンで「近くのイタリアン」のように検索すると、Googleマップと検索結果にローカル検索結果が表示されます。Googleのヘルプによると、ローカル検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」に基づいて表示されます。知名度は、ビジネスにリンクしているウェブサイトの数やクチコミの数などの情報にも基づいています。また、Googleはランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じていないと明記されています(出典:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。
同じページでは、オーナー確認を行うこと、住所・営業時間・ビジネスの種類・駐車場やWi-Fiなどの属性を正確に入力することが挙げられています。情報が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなるとされています(出典:同上)。
2-2. 予約とメニューのリンクを置く
ビジネスプロフィールには、ユーザーがプロフィールから直接操作できるリンクを追加できます。「メニューを確認する」などのリンクは1つ、「予約を取る」「席を確保する」「料理を注文する」などのリンクはカテゴリごとに最大10個まで追加でき、複数ある場合は上部に表示する優先リンクを設定できます(出典:ローカル ビジネス リンク|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。
注意したいのは、サードパーティのプロバイダの予約リンクが自動的に表示されることがある点です。自社の予約ページに集めたい場合は、優先リンクの設定と、不要なプロバイダのリンクの削除をあわせて確認します。削除をリクエストすると、プロバイダは5日以内にリンクを削除する必要があります(出典:同上)。
メニューは、メニューエディタで説明文と価格を含めて登録できます。変更が反映されるまでには24〜48時間程度かかることがあります(出典:メニュー エディタについて|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。価格改定や季節メニューの切り替えは、広告やLPを変える日より前に済ませておくと、表示のずれを防げます。
2-3. 特別営業時間とクチコミの扱い
祝休日や貸切などで営業時間が変わるときは、特別営業時間を設定します。一時的な営業時間の変更や、連続して最長6日間の休業の場合に使う設定で、公的な祝休日は通常と同じ営業時間でも設定しておくことが勧められています(出典:特別営業時間を設定する方法|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。
クチコミは、GoogleリンクやQRコードで投稿を依頼できます。一方で、クチコミの投稿や変更、否定的なクチコミの削除と引き換えに、無料や割引で商品・サービスを提供するといったインセンティブは「虚偽のエンゲージメント」と見なされ、固く禁じられています(出典:クチコミを増やすためのヒント|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。
2-4. パフォーマンスで「予約」「メニュー」「通話」を見る
オーナー確認済みのプロフィールでは、検索語句、閲覧数、ルート、通話数、ウェブサイトのクリック、予約、メニューのクリックなどのパフォーマンスを確認できます。「予約」の指標は、予約プロバイダ経由で予約を管理している場合にデータが取得されます(出典:ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。
さらに、ビジネスプロフィールをGoogleアナリティクス(GA4)にリンクすると、通話・ルート・予約・メニューのクリックなどのデータがGA4のプロパティと共有されます。リンクはGA4の[管理]>[サービス間のリンク設定]>[Google ビジネス プロフィールのリンク]から行います(出典:ビジネス プロフィールを Google アナリティクスに接続する|Google ビジネス プロフィール ヘルプ)。広告やSNSからの流入と、地図検索からの流入を同じ画面で比べられるようになります。
3. 飲食店のWeb広告|検索・SNS・LINEの使い分け
3-1. 検索広告:「地域名+業態」で探している人に届ける
検索広告は、「渋谷 焼肉 個室」のように、行く店を決めようとしている人に表示できる広告です。飲食店で使うときに最初に決めるのが、広告を表示する地域です。
Google広告では、国や市区町村のほか、特定の地点を中心とした半径で対象地域を指定できます。半径は1km以上で設定する必要があり、範囲を狭くしすぎると広告が表示されにくくなる場合があります(出典:広告の対象地域を設定する|Google 広告 ヘルプ)。また、地域ターゲティングの既定の設定は「所在地やインタレスト」で、対象地域にいる人に加え、その地域に関心を示した人にも広告が表示されます。関心を判断する材料のひとつは検索語句です(出典:地域ターゲティングの詳細設定|Google 広告 ヘルプ)。
LINEヤフー広告の検索広告でも、都道府県・市区町村の指定と半径の指定ができます。配信地域の判定条件は、初期設定の「ユーザーの所在地、検索キーワードに含まれる地域、ユーザーが関心を示している地域」と、「ユーザーの所在地」のみの2つから選べます(出典:地域ターゲティング(特定の地域を指定して広告を配信)【検索広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
近隣の人だけに来てほしい店か、旅行や出張で訪れる人にも来てほしい店かで、判定条件の選び方が変わります。検索広告の基本的な運用の考え方は「リスティング広告で集客を成功させる10のコツ|2026年版」で解説しています。
3-2. 平日・時間帯の集客は広告のスケジュールで調整する
平日のランチや、雨の日の夜など、席が空きやすい時間帯だけ集客を強めたいことがあります。Google広告の「広告のスケジュール」を使うと、指定した曜日や時間帯にのみ広告を表示したり、曜日・時間帯ごとに入札単価を上げ下げしたりできます。既定は[終日]です。スケジュールを使う場合も、1か月の費用は1日の平均予算の30.4倍になるようにペースが調整されます(出典:広告のスケジュール設定について|Google 広告 ヘルプ)。
LINEヤフー広告の検索広告にも、日本時間を基準にした曜日・時間帯ターゲティングがあります。ただし、特定の曜日・時間帯に限定すると、広告の表示回数が大幅に低下したり、表示されなくなったりすることがあると注意書きがあります(出典:曜日・時間帯ターゲティング【検索広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。まずは入札単価の調整で強弱をつけ、表示回数を見ながら絞り込むと安全です。
3-3. SNS広告:店の近くにいる人に料理を見せる
InstagramやFacebookに出すMeta広告は、まだ店を探していない人に料理や店内の写真・動画を見せられるのが強みです。広告セットの[地域]では、指定した地域に住んでいる人、最近その地域にいた人、よくその地域に行く人に広告を表示できます。市区町村を選んだ場合は半径も調整できます(出典:広告の地域を選択する方法|Metaビジネスヘルプセンター)。
市区町村や地域を選ぶと、[広告に反応する可能性が高い人へのリーチを増やす]というオプションが既定でオンになっていることがあります。Metaのヘルプでは、レストランでの使い方として「ターゲット設定された市区町村や地域への旅行の意向を示した人」に広告が配信される例が挙がっています。反対に、特定の地域に住んでいる人や最近行った人だけを対象にしたい場合は、このオプションをオフにする例として挙げられています(出典:選択した市区町村または地域に関心がある人にリーチする方法|Metaビジネスヘルプセンター)。
観光客も呼びたい店ならオンのまま、近隣の常連を増やしたい店ならオフにする、というように、店の客層に合わせて選びます。Instagram広告の出し方や予算の決め方は「インスタ広告の出し方と費用|2つの経路と予算の決め方」にまとめています。
3-4. LINE公式アカウント:来店した人を再来店につなぐ
LINE公式アカウントは、友だち追加してくれたお客様に情報を発信できるサービスで、メッセージ配信、LINEチャット、ショップカード、クーポン、リッチメニューなどの機能があります(出典:LINE公式アカウント|LINEヤフー for Business)。
料金プランは次の3つで、開設時はコミュニケーションプランに設定されています(出典:LINE公式アカウントの料金プラン|LINEヤフー for Business)。
| プラン | 月額固定費 | 無料メッセージ | 追加メッセージ |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | 不可 |
| ライトプラン | 5,000円(税別) | 5,000通 | 不可 |
| スタンダードプラン | 15,000円(税別) | 30,000通 | 〜3円/通(税別) |
通数は「メッセージを送った回数×送った友だちの数」で数えます。LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージはカウントされません(出典:同上)。たとえば、説明用の数字として友だちが300人いる店が月に1回配信すると300通になり、コミュニケーションプランの200通を超えます。配信の頻度と友だちの数から、必要なプランを先に見積もっておきましょう。
3-5. お酒を打ち出す広告は、媒体のアルコールのポリシーを確認する
居酒屋やバーの広告で飲み放題やお酒を前面に出す場合は、媒体ごとのアルコールのポリシーが関わります。
Google広告のアルコールのポリシーでは、日本は広告掲載が認められる国に含まれています。そのうえで、購入が可能な法定年齢に満たないユーザーを主なターゲットや訴求対象にしないこと、過度の摂取や無責任な摂取を助長しないこと、健康上のメリットをほのめかさないことなどが要件として定められています(出典:アルコール|Google 広告ポリシー ヘルプ)。
Metaの広告規定では、日本でアルコールの広告を配信する場合の年齢の要件は「20歳以上」です。対象となる広告には「アルコールを扱う施設への招待」も含まれます(出典:アルコール|Meta透明性センター)。
4. 広告から予約までの導線の作り方
4-1. 着地先は「その場で予約できるページ」にする
広告をクリックした人が最初に見るページで予約の方法が分からないと、せっかくの来店意欲が途切れます。着地先は、トップページではなく、広告の訴求に合ったメニューと予約ボタンがすぐ見えるページにします。
店の情報をまとめたホームページと、広告ごとに訴求を絞ったLPは役割が違います。どちらを着地先にするかの判断基準は「LPとホームページの違いは?どちらを作るか判断する基準」で解説しています。宴会コースや季節メニューのように訴求がはっきりした広告ほど、専用のLPに送るほうが内容を一致させやすくなります。
4-2. 予約につながるLPの構成
| 順番 | 置く内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | ファーストビュー | 広告と同じ料理・コースの写真と、店名・最寄り駅 |
| 2 | メニューと価格 | 価格に含まれるもの(席料・サービス料・飲み放題の時間)と、適用条件(曜日・人数・予約限定など) |
| 3 | 店内・席の情報 | 個室・座席数・貸切の可否 |
| 4 | アクセス・営業時間 | ビジネスプロフィールと同じ内容 |
| 5 | 予約ボタン | Web予約・電話・LINEを並べ、営業時間外の受付方法も書く |
| 6 | アレルギー・食材の問い合わせ先 | 予約前に確認したい人のための連絡方法 |
価格の書き方と食材の表示には、景品表示法上の注意点があります。詳しくは5章で説明します。
4-3. 予約の手段ごとに成果を分けて測る
飲食店の予約は、Web予約・電話・LINEなど複数の経路に分かれます。広告ごとに成果を比べるには、どの広告から来た人が、どの手段で予約したかを分けて記録する必要があります。
まず、広告やSNS投稿のリンクにUTMパラメータを付け、GA4で流入元を区別します。付け方は「UTMパラメータの生成方法|GA4計測ガイドと管理術」を参考にしてください。そのうえで、予約ボタン・電話ボタン・LINEボタンのクリックをそれぞれ計測し、予約システム側の予約完了の数と突き合わせます。地図検索からの予約や電話は、2-4のビジネスプロフィールのパフォーマンスやGA4との接続で確認します。

5. 飲食店の広告・LPで守る表示のルール
5-1. メニューや料理名の表示は景品表示法の対象
景品表示法は、商品・サービスの内容について実際のものより著しく優良であると示す表示(優良誤認表示)や、価格などの取引条件について著しく有利であると誤認される表示(有利誤認表示)を禁止しています(出典:不当景品類及び不当表示防止法 第5条|e-Gov法令検索)。
消費者庁の「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方」は、ホテルや百貨店、レストランなどが提供するメニュー・料理等の表示はすべて景品表示法の対象であり、店内・店頭のメニューや料理名、インターネット上の表示も含まれるとしています。判断は料理名だけでなく、文言や写真などメニュー全体から一般消費者が受ける印象を基準に行われます(出典:メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について|消費者庁)。
同じ資料のQ&Aから、広告やLPで使いがちな表現を抜き出すと次のとおりです(出典:同上)。
| 表示 | 実際 | 消費者庁の回答 |
|---|---|---|
| 「ステーキ」 | 牛の成形肉を焼いた料理 | 問題となる(「成形肉使用」などを料理名の近くに明瞭に書く) |
| 「△△(地域名)野菜使用」 | その地域以外の野菜を多く使用 | 問題となる |
| 「自家製パン」 | 市販品のパン | 問題となる |
| 「フレッシュジュース」 | 既製品のジュースを注いだもの | 問題となる |
| 「鮮魚のムニエル」(新鮮さを特に強調していない) | 解凍した魚 | 問題とならない |
広告の写真やキャッチコピーで食材を強調するときは、仕入れの実態と合っているかを、店のスタッフが確認してから公開する手順にしておきます。
5-2. コースの価格は、適用条件と別料金まで書く
消費者庁の「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」では、販売価格を表示するときは、価格、その価格が適用される範囲、適用される顧客の条件を正確に表示する必要があるとしています。関連する商品・サービスの対価を別に請求するのにその旨を明示しない表示や、価格が適用される顧客が限定されているのに条件を明示しない表示は、不当表示に該当するおそれがあります。この考え方は、サービスの価格表示にも基本的に適用されます(出典:不当な価格表示についての景品表示法上の考え方|消費者庁)。
飲食店の広告に当てはめると、「平日限定」「2名から」「Web予約限定」などの条件や、席料・サービス料が別にかかることを、価格の近くに書いておく必要があります。
5-3. 来店特典は景品規制の上限内で
「来店者全員にドリンク1杯サービス」のように、もれなく提供する特典は「総付景品」にあたり、上限額が決まっています。取引価額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2までです。来店の先着順で提供するものも総付景品に該当します(出典:景品規制の概要|消費者庁)。購入を条件とせずに入店者に提供する場合の取引価額は、原則として100円とされています(出典:「一般消費者に対する景品類の提供に関する事項の制限」の運用基準について|消費者庁)。
一方、値引きは景品類に当たりません。消費者庁の運用基準では、「×回御利用していただいたら、次回○○円割引」や「コーヒー五回飲んだらコーヒー一杯無料券をサービス」は値引と認められる例です。ただし「ハンバーガーを買ったらフライドポテト無料」のように、別の商品を付ける場合は同一の商品の付加には当たらないとされています(出典:景品類等の指定の告示の運用基準について|消費者庁)。広告で特典を打ち出す前に、それが値引きなのか景品なのかを確認しておきましょう。

5-4. 依頼した投稿は「広告」と分かるように
2023年10月1日から、広告であることを隠すステルスマーケティングは景品表示法違反になりました。広告には、企業がインフルエンサーなどの第三者に依頼・指示するものも含まれます(出典:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。|消費者庁)。
運用基準では、事業者が第三者にSNSや口コミサイトで自社の商品・サービスについて表示させる場合は事業者の表示になるとしています。無料で料理を提供して投稿を依頼しても、第三者が自主的な意思で内容を決めた場合は事業者の表示にならない例も示されています。また、自社サイトで第三者の投稿を恣意的に抜き出して使う場合も、事業者の表示とされることがあります(出典:「一般消費者が事業者の表示であることを判別することが困難である表示」の運用基準|消費者庁)。招待した人の投稿をLPに載せるときは、広告であることが分かる表示と、選び方の偏りに注意します。
5-5. アレルギーと原産地の情報
食物アレルギーの表示が義務付けられているのは、容器包装された加工食品です。消費者庁は、外食・中食の事業者向けに、食物アレルギーのお客様への情報提供の方法をまとめたパンフレットや動画を公開しています(出典:食物アレルギー表示に関する情報|消費者庁、外食・中食での食物アレルギーについて|消費者庁)。
原産地については、農林水産省のページに、外食・中食の事業者団体が策定した「原料原産地情報提供に関するガイドライン」(平成31年3月)が掲載されています(出典:外食・中食産業の振興|農林水産省)。予約LPにアレルギーや食材の問い合わせ先を書いておくと、予約前に確認したい人が離脱しにくくなります。
6. 飲食店の集客でよくある失敗例
6-1. 失敗例1:平日限定の価格を条件なしで載せ、予約後に「表示と違う」と言われる
症状:平日限定のコース価格を、広告とLPに条件を書かずに載せると、週末に予約したお客様から「広告の価格と違う」と言われる。席料が別にかかることを書いていない場合も同じことが起きる。
原因:価格を表示するときは、その価格が適用される顧客の条件や、別にかかる料金を正確に表示する必要があります。条件を明示しない表示は、不当表示に該当するおそれがあります(出典:不当な価格表示についての景品表示法上の考え方)。
対策:広告文とLPの価格の近くに「平日限定」「2名から」「席料別」などの条件を書き足します。予約システムのプラン名と説明文も同じ表記にそろえます。
回避策:価格を載せる広告やLPを作るときの確認項目に「適用条件」「別料金」「期間」の3つを入れておきます。広告文は文字数が限られるため、条件を書き切れない場合は価格を広告文に入れず、LPで条件と一緒に見せる形にします。
6-2. 失敗例2:クチコミ投稿に特典を付けて、ポリシー違反になる
症状:「Googleのクチコミを書いてくれた方にドリンク1杯サービス」と店内やLINEで案内すると、Googleのポリシーで禁止されているインセンティブに当たり、ビジネスプロフィールが制限の対象になりうる。
原因:Googleは、クチコミの投稿・変更・否定的なクチコミの削除と引き換えに、無料や割引で商品やサービスを提供することを「虚偽のエンゲージメント」と見なし、固く禁じています(出典:クチコミを増やすためのヒント)。
対策:特典付きの案内をやめ、店内のPOPやレシートからはその文言を外します。クチコミの依頼は、特典を付けずにGoogleリンクやQRコードで行います。
回避策:特典はクチコミと切り離し、来店回数に応じた値引きなど、景品表示法の上でも扱いが明確なものにします(5-3)。スタッフが口頭で案内することもあるため、「クチコミに特典を付けない」ことを店のルールとして共有しておきます。
6-3. 失敗例3:近隣だけに届けたいのに、遠方の人にも広告が出る
症状:Meta広告で店のある市区町村を指定しても、[広告に反応する可能性が高い人へのリーチを増やす]をオンのままにすると、その地域に住んでいない人にも広告が配信される。近隣の常連を増やすつもりが、来店しにくい人にも広告費が使われる。
原因:このオプションは、その地域への旅行やその地域での購入に関心がある人をさらに探す機能で、市区町村や地域を選ぶと既定でオンになっていることがあります(出典:選択した市区町村または地域に関心がある人にリーチする方法)。
対策:近隣の人だけを対象にする広告セットでは、チェックを外します。観光客にも来てほしい場合は、近隣向けと観光客向けで広告セットを分け、着地先のLPの訴求も分けます。
回避策:広告セットを作るときに「誰に来てほしいか」を先に決め、地域の設定とオプションの状態を確認項目に入れます。Google広告の「所在地やインタレスト」、LINEヤフー広告の判定条件も、同じ考え方で選びます(3-1)。
7. Squad beyondで飲食店の予約LPを運用する
飲食店の広告では、時間帯や季節で見せたい料理が変わり、予約の手段も複数あります。Squad beyondでは、こうした変化に合わせてLPを切り替え、成果を測る運用ができます。
7-1. ランチとディナーで訴求を切り替える
Squad beyondの時間別出し分けを使うと、指定した時間帯だけ特定のVersion(LPの版)を表示できます。たとえば、昼はランチメニュー、夕方以降はディナーコースを前に出したVersionを表示する、といった設定です(出典:時間別にVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。広告のスケジュール(3-2)と合わせれば、時間帯ごとに広告と着地先の内容をそろえられます。
なお、デバイス別の出し分けのFAQには「Version出し分け機能は、STANDARDプラン以上でご利用いただけます」「該当デバイスに対し、配信割合が1以上のVersionが設定されていない場合、アクセス時に404エラーが表示されます」と書かれています(出典:PC/スマホで表示されるページ内容を変更する|Squad beyond FAQ)。時間別・日付別の出し分けのFAQには利用できるプランの記載がないため、契約中のプランで使えるかは事前に確認し、設定を変えたら配信URLで必ず表示を確認します。
7-2. 季節メニュー・期間限定の表示を日付で切り替える
日付別出し分けでは、指定した日程に合わせてVersionを切り替えられます。1つのVersionも配信されない期間がある場合は設定が適用されない点に注意が必要です(出典:日付別にVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。期間限定メニューや宴会シーズンの告知を、終了日に合わせて通常の版へ戻しておけば、終わった企画がLPに残り続けることを防げます。
7-3. 電話・LINE・予約システムへの遷移を計測する
CTAボタンに電話番号を設定すると、タップで電話をかけられるボタンになります(出典:CTAボタンに電話番号を設置する|Squad beyond FAQ)。予約システムへのリンクは「計測機能付きリンク」にすると、クリック数をSquad beyondのレポートに反映できます(出典:Squad beyondでクリックを計測する|Squad beyond FAQ)。外部の予約フォームを埋め込むなど、計測機能付きリンクを置けない場合は、CV条件を【アクセス】にする方法がFAQで案内されています(出典:CV条件の【クリック】と【アクセス】の違いについて|Squad beyond FAQ)。
LINE公式アカウントの友だち追加は、LステップとのCV連携や、LINE DevelopersのLIFFを使う方法でCVとして反映できます(出典:LINEの友達追加をCVとして反映する|Squad beyond FAQ)。Web予約・電話・LINEのどれが多いかを広告ごとに見られると、予算の配分を決めやすくなります。
7-4. 訴求を変えた版を複製して比べる
既存のVersionを複製して、ファーストビューの写真やCTAボタンだけを変えた版を作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。複数のVersionの配信割合を1以上にすると、同じ配信URLでABテストができます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。「料理の写真」と「店内の写真」のどちらを最初に見せると予約ボタンが押されるか、といった比較を、広告を止めずに進められます。
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8. 飲食店の集客についてよくある質問
Q. 飲食店の集客は何から始めればいいですか?
最初に整えたいのは、Googleビジネスプロフィールです。ローカル検索結果は関連性・距離・知名度に基づいて表示され、オーナー確認と正確な情報の入力が表示の前提になります。住所・営業時間・メニュー・予約リンクを整えておけば、広告やSNSで店を知った人が検索したときにも、同じ情報にたどり着けます。そのうえで、来店した人とつながるLINE公式アカウント、集客を強めたい曜日や時間帯に使うWeb広告と、役割を決めて手段を足していくのが進めやすい順番です。
Q. グルメサイトと自社の予約ページはどう使い分けますか?
グルメサイトは、サイト内で店を探している人に見つけてもらえる点が強みです。一方で、掲載料や予約ごとの手数料など、料金の仕組みはサイトごとに違います。自社の予約ページは、Googleビジネスプロフィールの予約リンクや広告の着地先として使え、どの経路から予約が入ったかを自社で把握しやすくなります。まずは経路ごとに1件の予約にかかった費用を同じ基準で並べて比べましょう。広告の着地先にする予約ページは、Squad beyondのように訴求ごとの版を複製してABテストできる環境があると、改善を続けやすくなります。
Q. Instagramの投稿だけで集客できますか?
投稿は、フォロワーやおすすめに表示された人に料理や店の雰囲気を伝える手段として役立ちます。ただし、投稿を見た人がそのまま予約するとは限らず、予約までの導線がないと来店につながりにくくなります。プロフィールや投稿から予約ページへのリンクを用意し、広告で店の近くにいる人に届ける方法と組み合わせると、成果を測りやすくなります。Instagramから送る予約ページをSquad beyondで作れば、予約ボタンのクリックやLINEの友だち追加をCVとして計測し、投稿や広告ごとに比べられます。
Q. 平日の集客を増やすにはどうすればいいですか?
まず、空いている曜日と時間帯を予約データから確認します。そのうえで、Google広告の広告のスケジュールやLINEヤフー広告の曜日・時間帯ターゲティングで、その時間帯の入札を強めます。限定しすぎると表示回数が大幅に下がることがあるため、最初は入札単価の調整から始めるのが安全です。平日限定の価格を出す場合は、条件を価格の近くに書きます。Squad beyondの時間別出し分けを使えば、平日昼だけランチ向けのLPを表示するなど、広告の時間帯と着地先の内容をそろえられます。
Q. 口コミを増やすために、特典を付けてもいいですか?
Googleのクチコミについては、投稿や変更、否定的なクチコミの削除と引き換えに、無料や割引で商品・サービスを提供することが「虚偽のエンゲージメント」として固く禁じられています。クチコミの依頼は、特典を付けずにGoogleリンクやQRコードで行いましょう。また、インフルエンサーなどに依頼した投稿は、広告であることが分かるようにしないと景品表示法のステルスマーケティング規制の対象になります。特典を出したい場合は、クチコミとは切り離して、来店回数に応じた値引きなどにするのが確実です。
Q. 来店特典はいくらまで出せますか?
来店者全員や先着順でもれなく提供する特典は「総付景品」にあたり、取引価額が1,000円未満なら200円、1,000円以上なら取引価額の10分の2までが上限です。購入を条件とせず入店者に提供する場合の取引価額は原則100円とされています。一方、「×回利用で次回○○円割引」のような値引きは景品類に当たりません。ただし、別の商品を無料で付ける場合は同一商品の付加に当たらないとされています。広告で特典を打ち出す前に、消費者庁の運用基準で値引きか景品かを確認しておきましょう。
9. まとめ
- 飲食店の集客は、Googleビジネスプロフィール・グルメサイト・SNS・LINE公式アカウント・Web広告・自社サイトに役割を分け、最後に予約までつながる導線にする
- Googleビジネスプロフィールは地図検索の入口。予約・メニューのリンク、特別営業時間を整え、クチコミに特典は付けない
- Web広告は地域と曜日・時間帯を店の客層に合わせて設定する。Meta広告の[リーチを増やす]は、近隣だけに届けたい場合はオフにする
- 着地先は予約ボタンがすぐ見えるページにし、Web予約・電話・LINEの成果を分けて測る
- メニュー表示、コース価格の条件、来店特典、依頼した投稿には景品表示法のルールがある
集客の手段を増やす前に、広告を見た人が迷わず予約できるページになっているかを確認しましょう。時間帯や季節で訴求を切り替え、予約手段ごとの成果を比べる運用には、Squad beyondの出し分けと計測機能が使えます。
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