CPMとは?計算方法と高くなる理由・下げ方を解説

#活用方法
CPMとは?計算方法と高くなる理由・下げ方を解説

|広告運用ノウハウ公開中!

より詳しく知りたい方は資料をダウンロード!

「CPMが高い」と言われても、それが問題なのか放っておいていいのか、判断に迷うことがあります。CPMは広告費の使い方を表す指標ですが、高いことが必ず悪いわけではありません。

CPMは、広告が1,000回表示されるまでにかかったコストです。計算式は単純ですが、「いくらなら高いのか」「上がったときに何を直すのか」は式だけでは決まりません。

この記事では、CPMの計算方法と他の指標との違いを整理したうえで、CPMが高くなる5つの理由と下げ方、そして下げるべきCPMと下げなくていいCPMの見分け方まで解説します。自社の基準値を出す手順も載せているので、業界平均を探し続けなくても判断できるようになります。

\LPの制作から検証まで、ひとつの画面で/

  • ・10日間、有料プランの機能を無料でお試しいただけます
  • ・LP制作からA/Bテスト、効果測定までワンストップ
Squad beyond を10日間無料で試す >>

1. CPMとは

CPM(シーピーエム)は、広告が1,000回表示されるまでにかかるコストです。Cost Per Mille の略で、Mille はラテン語で1,000を意味します。表示回数(インプレッション)に対する単価なので、インプレッション単価と呼ばれることもあります。

CPMは2つの意味で使われます。

使われ方意味
課金方式としてのCPM表示回数に応じて課金される方式(CPM課金・インプレッション課金)
実績指標としてのCPM実際にかかった広告費を表示回数で割った結果の単価

この記事では主に後者、運用結果として出てくる実績指標のCPMを扱います。日々のレポートで「CPMが上がった」と言うときはこちらです。

なお、CPMが高いか低いかだけで良し悪しは決まりません。結論は第7章に書きますが、CPMが上がっているのに成果も伸びているケースがあります。

2. CPMの計算方法

CPMの計算方法の分解図。広告費÷表示回数×1,000とCPC×CTR×1,000の2通り

CPMは次の式で計算します。

CPM = 広告費 ÷ 表示回数 × 1,000

計算例を並べます。

広告費表示回数CPM
50,000円100,000回500円
50,000円50,000回1,000円
100,000円50,000回2,000円

同じ広告費でも表示回数が半分になればCPMは2倍になります。CPMは「1,000回表示を買う値段」なので、表示が取りにくい状況では上がります。

2-1. CPMはCPCとCTRで分解できる

CPMは、クリック単価(CPC)とクリック率(CTR)から組み立てることもできます。

CPM = CPC × CTR × 1,000

この形にすると、CPMが動く理由が2つに分かれます。

改善の方向計算結果
CPCを上げるCPC 20円 × CTR 1.25% × 1,000 → CPC 30円 × CTR 1.25% × 1,000CPM 250円 → 375円
CTRを上げるCPC 20円 × CTR 1.25% × 1,000 → CPC 20円 × CTR 1.50% × 1,000CPM 250円 → 300円

CPCを上げるとCPMも上がりますが、投資コストが増えます。CTRを上げてCPMが上がる場合は、同じクリック単価でより多くクリックを取れている状態なので意味が違います。

「CPMが上がった」という事実だけでは、どちらが起きているのか分かりません。CPMを見るときはCPCとCTRを一緒に見ます。 CTRの水準感についてはCTRの平均は?媒体・業界・検索順位別のベンチマークと改善施策にまとめています。

3. CPMとCPC・CPAの違い

混同しやすい3つの指標を、課金や評価のタイミングで並べます。

指標何に対する単価か費用が発生するタイミング
CPM1,000回の表示広告の表示回数が1,000回に達した時点。クリックの有無に関わらない
CPC1回のクリッククリックが行われた時点。表示されてもクリックがなければ発生しない
CPA1件の成果(コンバージョン)成果が発生した時点(実績指標として使うことが多い)

3つは目的によって使い分けます。

  • 認知・リーチが目的なら、どれだけ安く広く表示できたかを見るのでCPM
  • サイト流入が目的なら、1クリックあたりの効率を見るのでCPC
  • 獲得が目的なら、1件あたりの費用を見るのでCPA

CPAの定義や目標設定の考え方は広告のキホン「CPA」とは?定義、目標設定・改善メソッドを解説で詳しく扱っています。

4. CPMの相場はいくらか

業界平均のCPMを探しても、自社の判断には使えません。 CPMは媒体・配信面・ターゲティングの狭さ・季節・入札方式で大きく変わるためです。同じMeta広告でも、全国配信と特定市区町村への配信ではCPMが揃いません。

判断に必要なのは業界平均ではなく、自社の基準値です。出し方の手順は次の通りです。

4-1. 自社の基準値を出す手順

  1. 媒体ごとに分ける。 MetaとGoogleディスプレイのCPMを混ぜて平均しても意味がありません
  2. 配信面・フォーマットごとに分ける。 フィードとリールでも水準が違います
  3. 直近3か月の日別CPMを並べ、中央値と上下の幅を出す。 平均だけだと、1日の急騰に引っ張られます
  4. その幅を「通常の範囲」として記録する。 以降はこの幅を外れたときだけ原因を調べます

4-2. 当社が使っている変動の判断基準

数字そのものより、変化率で判断するほうが実務では扱いやすくなります。当社の記事で実際に使っている基準は次の2つです。

変化解釈出典
配信開始時と比べてCPMが30%以上上昇クリエイティブ疲弊の兆候の1つ広告クリエイティブの疲弊対策とは?|兆候から量産の実務ガイド
CPMが先週比で15%以上低下し、かつ表示回数が伸びている配信効率が上がっているサイン。日予算を上げる判断材料になる広告の日予算を上げるべきタイミング|判断軸と上げ方の手順

疲弊の判断では、CPMの上昇だけで決めません。CTRの低下・CVRの悪化と合わせて2つ以上が同時に動いたときを兆候として扱います。

5. CPMが高くなる5つの理由

「CPMが上がった」ときに確認する順番で並べます。

5-1. ターゲティングが狭い

症状: 配信を絞った直後からCPMが上がり、表示回数が伸びない。

原因: 配信対象が少ないと、同じユーザーに繰り返し表示するしかなくなります。オークションで競合と取り合う母数が小さいため、1,000回の表示を買う値段が上がります。

対策: 除外条件を1つずつ外して母数を広げ、CPMと成果の変化を見ます。いきなり全部外すと何が効いたのか分からなくなります。

回避策: 配信開始時に、ターゲティングを絞った群と広い群を並行で回し、CPMの水準差を先に把握しておきます。

5-2. 競合の入札が強くなっている

症状: 設定を何も変えていないのにCPMが上がった。同じ時期に複数のキャンペーンで同時に上がる。

原因: 同じ配信面を狙う広告主が増えると、オークションの落札価格が上がります。セール期・年度末・大型連休前など、需要が集まる時期に起きます。

対策: 自社側に原因がないことを確認したうえで、①時期をずらす ②配信面を変える ③単価上昇を受け入れて成果指標(CPA)で判断する、のいずれかを選びます。

回避策: 前年の同時期のCPMを記録しておくと、季節要因か自社要因かを切り分けられます。

5-3. クリエイティブが疲弊している

症状: 配信開始から日が経ち、CTRが下がりながらCPMが上がっている。

原因: 同じユーザーに同じ広告を見せ続けると反応が落ちます。反応の落ちた広告は媒体の評価も下がり、配信効率が悪化します。

対策: クリエイティブを差し替えます。当社の記事では、配信開始時と比べてCPMが30%以上上昇したことを疲弊の兆候の1つとして扱っています(CTRの低下と合わせて判断)。詳しい兆候の見方と量産の進め方は広告クリエイティブの疲弊対策とは?|兆候から量産の実務ガイドにあります。

回避策: 差し替え用のクリエイティブを、疲弊が出る前に用意しておきます。

5-4. 遷移先の成果が出ていない

症状: CTRは維持しているのにCPMが上がり、CPAも悪化している。

原因: 媒体は広告の表示先での反応も見て配信を調整します。広告はクリックされているのに遷移先で離脱が続く状態では、配信効率が上がりません。

対策: 広告ではなく遷移先を直します。LPの改善手順はLPOとは?CVR改善の実践5ステップ・改善事例・ツール選びにまとめています。

回避策: 広告とLPの訴求を揃えておきます。広告で言ったことがLPの冒頭に書かれていない状態を作らないことです。

5-5. 配信面・フォーマットの選択

症状: キャンペーンを新しく作ったら、既存より最初からCPMが高い。

原因: 配信面ごとにCPMの水準が違います。決裁者層に絞れる媒体などは、リーチできる価値が高いぶん単価も高くなります。

対策: 配信面別にCPMを分けて見ます。合算した平均CPMは、高い面と安い面が混ざった数字なので判断に使えません。

回避策: 新しい配信面を試すときは、既存と同じCPM水準を前提にした予算計画を立てないことです。

6. CPMを下げる方法

第5章の原因に対応させると、打ち手は4つに整理できます。

打ち手効く原因注意点
ターゲティングの母数を広げる5-1広げすぎると成果が薄まる。CPAと一緒に見る
クリエイティブを差し替える5-3差し替え直後は学習が入るため、数日はCPMが動く
配信面・フォーマットを見直す5-5面ごとにCPMを分けて比較する
入札方式・単価設定を見直す5-2CPCを下げればCPMも下がるが、表示機会も減る

なお、CPCそのものを下げる打ち手はこの記事では扱いません。 クリック単価を下げる方法はCPAを下げるには?高くなる理由とLP・広告の改善アイデアにまとめています。この記事は「CPMが動いた理由をどう切り分けるか」に絞ります。

CPMだけを下げても意味がない場合があります。 ターゲティングを広げればCPMは下がりますが、成果につながらないユーザーへの表示が増えただけなら、CPAは悪化します。CPMを下げる作業は、必ずCPAかCVRと並べて評価してください。CVRの水準感はCVRの平均は?業界別データと改善優先度にあります。

7. 高いCPMは本当に悪いのか

CPMが上がったときの判定フロー。CTRの変化で下げるべきか下げなくていいかを見分ける

ここがこの記事の結論です。CPMが高いこと自体は問題ではありません。 問題なのは、高い理由が分かっていない状態です。

7-1. 媒体から見たCPMは「収益」

広告運用者にとってCPMはコストですが、媒体にとってCPMは収益性を示す指標です。同じ表示枠でも、高いCPMを出す広告のほうが媒体の収益は大きくなります。

例)媒体の広告表示回数が10,000回と決まっていた場合

広告計算媒体の収益
CPM 500円の広告A10,000回 ÷ 1,000回 × 500円5,000円
CPM 1,000円の広告B10,000回 ÷ 1,000回 × 1,000円10,000円

同じ表示回数でも5,000円の差が生じます。媒体は収益性の高い広告を優良な配信枠に回す傾向があるため、一定以上のCPMを出せる広告は、購買意欲の高いユーザーに届きやすくなります。

オークションのロジックはCPMだけで決まるわけではありませんが、CPMを単なる入札コストとだけ捉えていると、この側面を見落とします。

7-2. 運用現場の見方

当社が開催したユーザーミートアップで、参加者から次の発言がありました(ユーザーミートアップを開催しました!待望のSquad beyondユーザーと運営のリアル)。

配信面によっての平均ぐらいは頭に入れてるが、CPM高騰は悪いことじゃない。CVしやすい人に当たってる証拠。広告媒体側から見ても良いキャンペーンと判断されてる。

CPMの水準を媒体ごとに把握しておくことと、CPMの上昇を成果と結びつけて解釈することの2つが、実務では同時に行われています。

7-3. 下げるべきCPMと下げなくていいCPMの見分け方

判断は、CPMと一緒に何が動いたかで決まります。

CPMCTRCPA解釈対応
上昇低下悪化クリエイティブ疲弊、または競合の入札増下げる。 第6章の打ち手
上昇維持悪化遷移先の問題の可能性LPを直す(5-4)
上昇上昇改善反応の良い層に当たっている下げなくていい。 そのまま伸ばす
低下低下悪化安い枠に流れている配信面を見直す

CPM単体では判断できません。 CTRとCPAを必ず並べてください。広告運用全体の指標設計については広告運用とは?具体的な業務内容や求められるスキルを徹底解説も参考になります。

8. 打ち手の回転数を上げる|Squad beyondでの進め方

第5章と第6章を見ると、CPMが上がったときの打ち手は結局2つに集約されます。クリエイティブを差し替えるか、遷移先のLPを直すかです。

どちらも1回で当たるものではありません。疲弊の兆候が出てから差し替えを用意していると、その間CPMは上がり続けます。打ち手の質より、作って出して測る回転数が効きます。

Squad beyondは、その回転を速くするためのツールです。CPMの変動に対して使える機能は次の3つです。

やりたいこと使う機能
LPを複製して1箇所だけ変えたパターンを並行配信するページ複製とABテスト
遷移先のどこで離脱しているかを見るヒートマップ
どのクリエイティブ・どのパターンが効いたかを分けて見るレポート

第5-3のクリエイティブ疲弊なら差し替え用の在庫を先に作っておくこと、第5-4の遷移先の問題ならLPのどこで離脱しているかを特定することが先になります。CPMの数字を見るだけでは、どちらに手を入れるべきか決まりません。

\LPの制作から検証まで、ひとつの画面で/

  • ・10日間、有料プランの機能を無料でお試しいただけます
  • ・LP制作からA/Bテスト、効果測定までワンストップ
Squad beyond を10日間無料で試す >>

9. よくある質問

Q. CPMは高いほうがいいのですか、低いほうがいいのですか

一概には決まりません。CPMが上がっていてもCTRとCPAが改善しているなら、反応の良い層に配信できている状態なので下げる必要はありません。逆にCTRが下がりながらCPMが上がっている場合は、クリエイティブの疲弊や競合の入札増が起きているので対応が必要です。判断はCPM単体ではなく、CTRとCPAを並べて行ってください。第7章の表に4パターンを整理しています。なお「下げる」と判断した場合の打ち手は差し替えに集約されるため、Squad beyondのレポートのようにクリエイティブ別・パターン別で数字を分けて見られる状態にしておくと切り分けが速くなります。

Q. CPMの平均はいくらですか

業界平均の数字は、自社の判断には使えません。CPMは媒体・配信面・ターゲティングの狭さ・季節・入札方式で大きく変わるためです。同じMeta広告でも全国配信と市区町村単位の配信ではCPMが揃いません。必要なのは自社の基準値で、媒体・配信面ごとに直近3か月の日別CPMを並べて中央値と上下の幅を出す方法を第4章に書いています。

Q. CPMの計算方法を教えてください

広告費 ÷ 表示回数 × 1,000 で計算します。広告費50,000円で表示回数が100,000回なら、50,000 ÷ 100,000 × 1,000 = 500円です。クリック単価とクリック率から組み立てる場合は、CPC × CTR × 1,000 でも同じ値になります。この形にするとCPMが動いた理由をCPC側とCTR側に分けて見られるので、原因の切り分けに使えます。

Q. CPMとCPCはどちらを使えばいいですか

目的で選びます。認知やリーチを広げたい場合は、どれだけ安く広く表示できたかを見るのでCPMを指標にします。サイトへの流入を増やしたい場合は1クリックあたりの効率を見るのでCPCです。獲得が目的ならCPAで判断し、CPMとCPCは原因を切り分けるための内訳として見ます。課金方式としてどちらを選べるかは媒体とキャンペーン目的によって決まります。

Q. CPMはマーケティング用語として他の意味がありますか

顧客管理の文脈でCPM(Customer Portfolio Management)という言葉が使われることがありますが、広告運用の現場でCPMと言えばインプレッション単価を指します。この記事で扱っているのは広告のCPMです。検索したときに顧客ポートフォリオ管理の解説が混ざって出てくることがあるので、広告のレポートを見ている場面なのか顧客分析の場面なのかで読み分けてください。広告運用のレポートに「CPM」の列がある場合は、必ずインプレッション単価です。

Q. 設定を変えていないのにCPMが上がりました。何を確認すればいいですか

まず自社側の変更がないことを確認したうえで、①同じ時期に複数のキャンペーンで同時に上がっているか ②CTRが下がっているか ③前年の同時期のCPMはどうだったか、の3点を見ます。複数キャンペーンで同時に上がっていて前年同時期も高いなら季節要因の可能性が高く、単一のキャンペーンでCTRも下がっているならクリエイティブの疲弊を疑います。疲弊だった場合は差し替えの速度がそのまま回復の速度になるため、Squad beyondのようにLPとクリエイティブを複製して並行配信できる環境があると立て直しが早くなります。

10. まとめ

CPMは広告が1,000回表示されるまでにかかるコストで、広告費 ÷ 表示回数 × 1,000 で計算します。CPC × CTR × 1,000 に分解すると、動いた理由を切り分けられます。

高くなる理由は、ターゲティングの狭さ・競合の入札増・クリエイティブの疲弊・遷移先の成果・配信面の選択の5つです。ただしCPMが高いこと自体は問題ではありません。 CTRとCPAが一緒に改善しているなら、反応の良い層に届いている状態です。

業界平均を探すより、媒体・配信面ごとに自社の基準値と変動幅を持っておくほうが実務では速く判断できます。

---

\LPの制作から検証まで、ひとつの画面で/

  • ・10日間、有料プランの機能を無料でお試しいただけます
  • ・LP制作からA/Bテスト、効果測定までワンストップ
Squad beyond を10日間無料で試す >>

 

Squad beyond サービス紹介資料

Squad beyondサービス紹介資料はこちらからダウンロード

Squad beyondの活用による具体的な成果をもっと知る

3点セット
  • 厳選LP集
  • Squad beyondで「超カンタンに制作」されて効果を上げた実際のLP集
  • Squad beyondで売上を50%上げた実績紹介

Squad beyondとは何かから、どう成果を出すかまで、まるっと分かる厳選資料3点セットです。