LPO事例|LP改善で成果が出た施策と進め方

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LPO事例|LP改善で成果が出た施策と進め方

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LPを改善したいけれど、どこから手をつければ成果につながるのかが分からない。ほかの会社が実際に何を変えて、どれくらい数字が動いたのかを知りたい。LPの担当者や広告運用者であれば、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか。

LPO(LP改善)の事例は、施策の中身よりも「〇倍になった」という結果だけが目立ちがちです。しかし、自社に当てはめるときに役立つのは、何を見て、何を変えて、どう比べたのかという過程のほうです。

この記事では、Squad beyondの導入事例(2026年10月29日時点で公開されている48件)の原文から、LP改善の施策と成果が書かれているものを選び、ファーストビュー・見出し・広告クリエイティブとLPの組み合わせ・記事LP・ポップアップという施策の型ごとに整理します。あわせて、事例に共通する進め方と、事例を読むときの注意点をまとめます。

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1. LPO事例を読む前に

1-1. LPOとは

LPO(Landing Page Optimization)は、広告などから訪れたユーザーが最初に見るページ(LP)を改善し、問い合わせや購入といった成果を増やす取り組みです。目的やリスク、改善ポイントの全体像は「LP最適化(LPO)とは?目的やリスク・改善ポイントをわかりやすく解説」で解説しているので、この記事では事例に絞って見ていきます。

1-2. この記事で取り上げる事例と、数字の扱い

取り上げるのは、Squad beyondの導入事例のうち、LPの改善で「何をしたか」と「どうなったか」が原文に書かれているものです。社名は事例の本文に書かれている場合だけ記載し、書かれていない場合は事業の説明で呼びます。数値は原文の表記のまま引用し、原文で概数として書かれている数値は、確定した値として扱えないため載せていません。

また、事例の成果はLPの改善だけで生まれたものとは限りません。たとえば通販ブランドを運用する企業の事例では、CPAが下がったことに加えて「CPAが下がった分予算を踏めたのも大きいです」と語られています(出典:実測で3倍以上の広告効果改善を実現。広告運用の川上から川下まで「可視化と効率化」の徹底ができた|Squad beyond 導入事例)。数字は「その会社のその条件での結果」として読むのが前提です。

なお、ABテストの「検証スピード」に焦点を当てた事例は「ABテストの成功事例6選|検証スピードを高める進め方・注意点も解説」でまとめています。この記事では、そちらで紹介した事例とは別の事例を、施策の中身で整理します。

2. LPO事例の一覧|施策の型と成果

導入事例の原文から、施策の型ごとに整理すると次のようになります。

施策の型事例何をしたか原文に書かれている成果
ファーストビューハーバルアイFV・セカンドビューの離脱率を見て、離脱の多いセクションの文言や画像を差し替えてテスト数値の記載なし(改善のサイクルが定着)
ファーストビュー美容系商材に強い広告代理店記事LP・本LPのABテストを積み重ね、分析から反映までを1〜2日にファーストビューの離脱率が下がり、売上増加につながったという報告
見出しデジタルアスリート運用者が分析し、記事の見出しを変更見出し変更で遷移率が10%以上改善
広告とLPの組み合わせ通販ブランドを運用する企業ABテストで訴求を見極め、クリエイティブ×LPの組み合わせごとに判断CPAで30%改善、CV数は倍以上
記事LP・ブリッジページキャリア支援の事業者漫画LP・アンケート・記事LPのブリッジページでABテスト公式LINEへのお友達登録数・カウンセリングへの引き上げ率が150%改善
記事LP・ブリッジページsizebook運用側がヒートマップとバナーごとの数値を見て、ライターに改修を依頼お問い合わせ数は1.5倍、CPAを30%抑制
ポップアップハーバルアイ、ほか2社記事の終盤や離脱時にポップアップを表示CVが伸びたという記述(数値の記載なし)

出典:各事例は3〜7章に記載(いずれもSquad beyond 導入事例)

Squad beyondの導入事例にあるLPO事例を、ファーストビュー・見出し・広告とLPの組み合わせ・記事LP・ポップアップの施策の型ごとに、何をしたかと原文に書かれている成果で整理した表

ここからは、型ごとに事例の中身を見ていきます。

3. ファーストビューの改善事例

3-1. 離脱率を数字で見てから、差し替えるセクションを決める

D2Cの漢方メーカーであるハーバルアイの事例では、レポートにファーストビューやセカンドビューの離脱率が数値として最初に表示されるため、ヒートマップを開かなくても、まず数字で当たりをつけてから詳細を確認する運用が定着したと書かれています。そのうえで、バージョンを複製し、離脱の多いセクションの文言や画像を差し替えてすぐにテストを回すサイクルが、日々の改善を支えているとされています(出典:「乗り換えの検討は一度もない」— D2C漢方メーカー ハーバルアイがSquad beyondを6年使い続ける理由|Squad beyond 導入事例)。

この事例で押さえておきたいのは、改善の順番です。いきなり新しいデザインを作るのではなく、「どこで離脱しているか」を数字で見て、変える場所を絞ってから差し替えています。

3-2. ファーストビューの離脱率が下がり、売上増加につながった

美容系商材の案件に強みを持つ広告代理店の事例では、ある案件でファーストビューの離脱率が下がったことで売上増加につながったという報告が紹介されています。同社は、LPOではこうした数%の改善の積み上げで成果が上がっていくと話しています。また、改善のための分析、改善案の検討、LPへの反映に以前は1週間以上かけていたのが、今は1〜2日でできるようになったと書かれています(出典:サーバーやドメインの管理から解放され、不安やリスクが全て解消。便利さだけでなく事業の安定性を担保してくれる欠かせない存在。|Squad beyond 導入事例)。

3-3. ファーストビューの改善テストをパーツで組む

電子タバコブランド「SPADE」の新規事業の事例では、LP検証においてウィジェット機能を実装することで、簡単にファーストビューの改善テストが行えると語られています(出典:効率面で10分の1の改善。Squad beyondと共に目指す新規事業売上100億円|Squad beyond 導入事例)。デザイナーに依頼しなくても、用意されたパーツの差し替えでファーストビューの案を複数作れることが、テストの回数を支えています。

4. 見出し・訴求の改善事例

4-1. 見出しの変更で遷移率が10%以上改善

デジタルアスリート(2022年にリスティングプラスから社名変更)の事例では、導入後の一番大きな変化として、運用者が自ら記事を修正できるようになったことが挙げられています。そのうえで「直近だと、見出し変更で遷移率が10%以上改善するような事例がありました。これも、運用者が分析を行い、記事の修正までを行っていた案件でした。」と語られています(出典:「どれだけ探しても替えになるツールは他にない」導入で広告の改善スピードが3倍以上に。|Squad beyond 導入事例)。

変えたのはデザインではなく見出しの文言です。そして、分析した人がそのまま修正まで行っています。分析と修正の担当が分かれていると、依頼の往復で修正が遅れます。この事例は、見出しのような小さな変更でも遷移率が動くことと、分析から修正までを同じ人が行う体制の両方を示しています。

4-2. 「どんな訴求が当てはまるか」をテストで見極める

通販ブランドを運用する企業の事例では、導入前は見出しや訴求を変えて改善を図っていたものの、計測が正しくできず勘に頼っていたと書かれています。導入後はABテストを速く回せるようになり、どんな訴求が当てはまるのかがはっきり見えたことが大きいと語られています(出典:実測で3倍以上の広告効果改善を実現。広告運用の川上から川下まで「可視化と効率化」の徹底ができた|Squad beyond 導入事例)。この事例の成果と進め方は、次の5章で詳しく見ます。

5. 広告クリエイティブとLPの組み合わせで判断した事例

5-1. 組み合わせごとに見て、CPAで30%改善・CV数は倍以上

前述の通販ブランドを運用する企業は、成果として「CPAで30%改善、CV数は倍以上に。」と掲げています。具体的なプロセスとして挙げられているのが、広告クリエイティブとLPの組み合わせごとに成果を見る機能(Branch Operation)の活用です(出典:実測で3倍以上の広告効果改善を実現。広告運用の川上から川下まで「可視化と効率化」の徹底ができた|Squad beyond 導入事例)。

同社によると、1つのクリエイティブに対して複数のLPをテストしていると、相性の悪い組み合わせが1つあるだけで、良い組み合わせの分まで飲み込んでCPAが上振れることがよくあるといいます。例として「目標CPAが7000円で、1つの組み合わせはCPA4000円なのに、他がCPA15,000円みたいな。そうするとトータル判断すると「悪い」で終わってしまう。」と語られています(出典:同上)。

1つの広告クリエイティブから2つのLPに送り、組み合わせAはCPA4,000円、組み合わせBはCPA15,000円で、目標CPA7,000円に対して合計で判断すると良い組み合わせまで止めてしまうことを示した図

5-2. 成果の悪い組み合わせだけを止める

ほかの事例でも、同じ考え方が語られています。記事LPを制作する企業の事例では、パラメータを振ることでページ×クリエイティブ単位でレポートが見られ、成果の悪い組み合わせのみを配信しないことができる点が挙げられています。従来のやり方ではABテストに外的要因が含まれてしまっていたが、この方法なら理論上、外的要因を限りなく少なくできるとされています(出典:CTAボタンに動きをつけたい、でもやり方がわからない。そんな状態から、記事LPの質×制作スピード向上で効率化を実現。|Squad beyond 導入事例)。

別の事例では、クリエイティブごと×記事LPそれぞれの組み合わせで、ファーストビューの離脱率や遷移率も見られるため、分析の幅が広がったと書かれています(出典:デザイナーに依頼が必要だった複雑な作業も「Widget」1つで解決できるように変化。プロセス革新で手間を削減し、制作・分析の劇的変化で効率化を実現。|Squad beyond 導入事例)。

LPの良し悪しは、LP単体ではなく、どの広告から来た人に見せたかで変わります。訴求別のクリエイティブの作り方は「訴求軸とは?|広告で使える7軸の例とABテストの進め方」で解説しています。

6. 記事LP・ブリッジページの改善事例

6-1. ブリッジページのABテストで、友だち登録とカウンセリングへの引き上げ率が150%改善

キャリア支援の事業者の事例では、広告とLPの間にブリッジページを挟む運用を検討し、ブリッジページに漫画LPやアンケート・記事LPを用いることで、テキストや画像中心のLPでは伝わりにくかったサービスの魅力を伝えられると考えたと書かれています。導入前は、リードの質が不安定なことと、サービスの詳細やサポート内容をLPだけで伝えきれないことが課題でした。

導入後は「公式LINEへのお友達登録数・カウンセリングへの引き上げ率が150%改善しました。」とされ、その理由として、ABテスト機能を活用して最適なクリエイティブとメッセージを見つけ出し、ターゲットに合わせたカスタマイズを行ったことが挙げられています(出典:公式LINEへのお友達登録数・カウンセリングへの引き上げ率が150%改善。リードの質が安定し、潜在顧客をより高い関心度で引き込めるように。|Squad beyond 導入事例)。漫画を使ったLPの型は「漫画LPの事例と3つの型|商材別の選び方をサンプルで解説」で紹介しています。

6-2. 数字を見た運用者がライターに改修を依頼し、お問い合わせ数1.5倍

株式会社sizebookの事例では、導入前はライターが初稿を書き、制作部署に渡して仕上げる分業で、ヒートマップなどの分析データも記事とは別の場所にあったと書かれています。導入後は、ライターがSquad beyondの中で記事を完成まで作り、運用側はヒートマップやバナーごとの数値を日常的に確認しながら、「この数字だから、こう直してほしい」とライターに改修を依頼する体制になりました。

成果として、制作部署に連携して3〜5営業日かかっていた作業が運用・ライター側で即日対応可能になったこと、お問い合わせ数が1.5倍になったこと、CPAを30%抑制したことが挙げられています(出典:お問い合わせ1.5倍、3〜5営業日の作業が即日に。「CPAではなく、利益にコミットする」sizebookのSquad beyond活用|Squad beyond 導入事例)。

7. ポップアップで取りこぼしを拾った事例

ポップアップは、LPの本文とは別に、決まったタイミングでオファーを表示する施策です。導入事例では次のように語られています。

いずれも増えた量の数値は書かれていません。ポップアップの効果は、表示するタイミングとオファーの内容で変わるため、自社では表示の条件を変えて比べることが前提になります。

8. 事例から見えるLP改善の進め方

ここまでの事例の原文に書かれていることを、進め方の順に並べると次のようになります。

導入事例から見えるLP改善の進め方を、調べて仮説を立てる・離脱の位置を数字で見る・複製して同じURLで比べる・組み合わせで判断する・短い間隔で繰り返すの5つの手順で示した図

8-1. 配信の前に、市場・商品・競合・ターゲットを調べる

sizebookの事例では、配信の前に、市場調査(検索結果やサジェスト、SNSのタグ数、類似商材のCVR・CPAの目安など)、商品調査・商品理解、競合調査、ターゲット調査の4つのステップを踏むと書かれています。この調査で立てた「何を伝えれば利益が出るか」の仮説を、素早く制作・配信・検証するという流れです(出典:お問い合わせ1.5倍、3〜5営業日の作業が即日に。|Squad beyond 導入事例)。

8-2. 離脱している位置を数字で見る

ハーバルアイの事例では、ファーストビューやセカンドビューの離脱率で当たりをつけてから、詳細を確認しています(3-1)。別の事例でも、LPのファーストビュー離脱、セカンドビュー離脱、オファーまでの到達率がひと目でわかることが、定量的な分析につながると語られています(出典:検証結果に対してより質の高い仮説を出しPDCAの精度を担保したかった|Squad beyond 導入事例)。

8-3. 複製して差し替え、同じURLで比べる

改善案は、元のLPを複製して離脱の多い部分だけを差し替えます(3-1)。比べるときは、同じURLの中でページを切り替えます。広告代理店の事例では、導入前はページごとにURLを分けており、入稿を分けると厳密には同じ条件下の配信にならないため、検証として弱かった部分もあったと書かれています。同じURLで配信する内容を切り替えられるようになり、入稿の工数が減ったうえ、同一条件下の配信になるため検証の正確性も高まったとされています(出典:SmartNewsのご担当者から「Squad beyondというツールを導入し、記事LPの成果改善に取り組む企業が増えている」とご紹介いただいた|Squad beyond 導入事例)。

テストの結果をどこで判断するかは、サンプル数と期間で変わります。考え方は「ABテストの有意差とは?必要サンプル数と期間の決め方」で解説しています。

8-4. 広告クリエイティブとの組み合わせで判断する

LPの成果は、広告クリエイティブとの組み合わせごとに見ます(5章)。合計の数字だけで判断すると、相性の良い組み合わせまで止めてしまうことがあります。

8-5. 短い間隔で繰り返す

『ジョブハウス』を運営する人材プラットフォーム事業部の事例では、導入前は修正に時間がかかるため、そもそも改善作業がほとんど行われていなかったと書かれています。現在は2-3日のスパンで頻繁に改善を行い、ABテストを活用した最適化が定期的に行われるようになりました。LP制作1本にかかる期間も、平均3週間から1週間になったとされています(出典:エンジニアリングリソースへの依存度を減らしながら、高品質なLP制作と迅速な運用サイクルを実現。|Squad beyond 導入事例)。

事例に共通しているのは、1回の大きなリニューアルではなく、小さな差し替えを短い間隔で繰り返していることです。

9. LPO事例を自社に当てはめるときの失敗例

9-1. 失敗例1:クリエイティブ全体の合計CPAで判断し、良い組み合わせまで止める

症状:1つの広告クリエイティブから複数のLPに送っている状態で、クリエイティブ全体の合計CPAだけを見て停止を決めると、目標より良いCPAで成果を出していたLPとの組み合わせまで一緒に止めてしまう。

原因:相性の悪い組み合わせが1つあると、良い組み合わせの分を飲み込んで、合計のCPAが目標より上振れることがあります。導入事例でも、組み合わせの1つがCPA4000円でも、他がCPA15,000円だと、トータルでは「悪い」で終わってしまうと語られています(出典:実測で3倍以上の広告効果改善を実現。)。

対策:広告の入稿URLにクリエイティブごとのパラメータを付け、クリエイティブ×LPの組み合わせごとにCPAを出してから、止めるものを決めます。

回避策:テストを始める前に、「どの単位で止めるか」を決めておきます。止める単位をクリエイティブではなく組み合わせにしておけば、成果の良いLPを残したまま、悪い組み合わせだけを外せます。

9-2. 失敗例2:LPごとに別のURLで入稿し、条件の違う配信を比べてしまう

症状:改善前のLPと改善後のLPを別々のURLで、別の広告として入稿して比べると、LPの差ではなく配信の条件の差が結果に混ざり、どちらが良いのかを正しく判断できなくなる。

原因:導入事例では、ページごとにURLを分けていた時期について、入稿を分けることで厳密には同じ条件下の配信にならないため検証として弱かったと書かれています(出典:SmartNewsのご担当者から「Squad beyondというツールを導入し、記事LPの成果改善に取り組む企業が増えている」とご紹介いただいた)。

対策:1つの配信URLの中で複数のLPを切り替えて配信し、同じ広告から来たユーザーを振り分けて比べます。

回避策:LPのテストを始める前に、入稿するURLを1つに決めておきます。URLを変えずにLPを差し替えられる仕組みがあれば、改善のたびに入稿し直す手間もなくなり、比較の条件もそろいます。

9-3. 失敗例3:ファーストビュー付近にボタンがあるLPで、離脱率だけを見て判断する

症状:ファーストビューやセカンドビューの範囲にCTAボタンを置いたLPで、ファーストビューの離脱率だけを見て改善の要否を決めると、ボタンを押して次のページへ進んだ人まで離脱に数えてしまい、うまくいっているLPを「離脱が多い」と判断することがある。

原因:Squad beyondの指標では、ファーストビュー&セカンドビュー離脱(FSVER)の範囲内にCTAボタンが設定されている場合、CTAボタンをクリックして次のページへ遷移したユーザーも離脱としてカウントされると書かれています(出典:レポートの指標②(FVER・SVER・FSVER・OAR)|Squad beyond FAQ)。

対策:離脱率と一緒に、クリック数やオファー到達率、CVを見て判断します。ボタンの位置を変えたテストでは、離脱率の上下だけで勝ち負けを決めないようにします。

回避策:使う指標が「何を離脱として数えているか」を、テストを設計する前に確認しておきます。ツールが変われば定義も変わるため、事例の数字と自社の数字を比べるときも、指標の定義がそろっているかを先に確かめます。

10. Squad beyondでLP改善を回す

ここまでの事例で使われていた方法を、Squad beyondの機能として整理します。機能の説明は公式FAQの記載に沿っています。

10-1. Versionを複製して、ファーストビューやCTAを差し替える

Squad beyondでは、LPの中身を「Version」という単位で作ります。Versionを複製すると、ファーストビューやCTAボタンを変更して、ABテストを簡単に行えます。同じbeyondページ内にも、別のbeyondページにも複製できます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。

10-2. 同じ配信URLでABテストする

配信タイプ「同一URL配信」でbeyondページを作り、複数のVersionの配信割合を「1」以上にすると、配信URLにアクセスした人に、それらのVersionが割合に応じて表示されます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。配信割合はレポートの結果に合わせて増減でき、「0」にしたVersionは配信されません(出典:Versionの配信割合について|Squad beyond FAQ)。

FAQには、設定した配信割合と実際の配信結果に差が出ることがあり、その差はアクセス数が多くなるほど小さくなると書かれています。例として、100pvの場合は10%、10,000pvの場合は1.0%の差になると示されています(出典:ABテストを実施する)。

遷移先のLPを変えて比べたい場合は、Versionを複製してCTAやテキスト内のリンク先を変更し、同時に配信を始めます(出典:beyondページからの遷移先を異なるLPに設定してABテストする|Squad beyond FAQ)。

10-3. 広告クリエイティブとVersionの組み合わせで成果を見る

Branch Operationは、1つのURLでページ(Version)とクリエイティブの組み合わせABテストを行い、効果の良かった組み合わせだけを残せる機能です。クリエイティブごとのデータを表示するには、クリエイティブごとに入稿URLにパラメータが付与されていることや、1日単位でVersionのPVが10以上などの数値条件を満たすことが必要です(出典:Branch Operation機能について|Squad beyond FAQ)。

特定のパラメータが付いたURLからのアクセスにだけ、指定したVersionを表示することもできます。指定したパラメータを含まないURLからアクセスし、かつ配信割合が1以上のVersionがない場合は404エラーになるため、配信前にパラメータを付けたURLで確認するよう案内されています(出典:パラメータごとにVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。

10-4. 離脱の位置をレポートとヒートマップで見る

レポートでは、ファーストビュー離脱(FVER:ページを開いて1度もスクロールせずに離脱したユーザーの割合)、セカンドビュー離脱(SVER)、オファー到達率(OAR:最初の計測機能付きリンクまで到達したユーザーの割合)を確認できます(出典:レポートの指標②(FVER・SVER・FSVER・OAR))。

ヒートマップはCV・クリック・離脱の3種類で、到達率・離脱率・滞在時間・クリック数などの指標を切り替えて表示できます。データが取得されるのは、1日単位で1つのVersionのPVが10以上、クリックが1以上、CVが1以上のいずれかを満たす場合です(出典:ヒートマップについて|Squad beyond FAQ)。

10-5. ポップアップ(有料)を表示条件ごとに試す

ポップアップ機能は有料のオプションです。画面の中央などに大きく表示する離脱防止ポップアップと、画面下部に常に表示する追従型ポップアップがあり、ページ内の何%の位置で表示するか、バックボタンで表示するかなどを設定できます(出典:ポップアップ機能(有料)について|Squad beyond FAQ)。ポップアップも配信割合を設定してABテストできます(出典:ABテストを実施する)。

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11. LPO事例についてよくある質問

Q. LPO事例を読むときは、どこに注目すればいいですか?

成果の数字より先に、「何を見て」「何を変えて」「どう比べたか」を確認してください。導入事例を見ると、成果が出ているケースでは、離脱率や遷移率で変える場所を絞り、元のLPを複製して一部だけを差し替え、同じURLの中で比べています。数字は商材や予算、運用体制が違えば変わりますが、この進め方は自社でもそのまま試せます。

Q. LP改善はどこから手をつけるべきですか?

導入事例では、まず離脱が多い位置を数字で確認してから、変える場所を決めています。ファーストビューで離脱が多いのか、本文の途中なのか、ボタンの手前なのかで打つ手が変わるためです。いきなり全体を作り直すより、離脱の多いセクションの文言や画像の差し替えから始めるほうが、何が効いたのかを判断できます。Squad beyondではファーストビュー離脱やセカンドビュー離脱がレポートに自動で表示されるので、まずその数字を見るところから始められます。

Q. 事例と同じ施策をすれば、同じ成果が出ますか?

同じ成果になるとは限りません。事例の数値は、その会社の商材、広告媒体、予算、運用体制のもとでの結果です。事例の中にも、CPAが下がったことに加えて、その分の予算を増やせたことが成果につながったと語られているものがあり、LPの改善だけを切り出した数字ではありません。事例は「どの部分を、どう変えたか」の参考にし、成果は自社のテストで確かめてください。

Q. 改善のたびに広告のURLを差し替える必要がありますか?

必要はありません。むしろ、改善前と改善後のLPを別のURLで入稿すると、配信の条件がそろわず、比べにくくなることがあります。導入事例でも、ページごとにURLを分けていたころは検証として弱かったと語られています。1つの配信URLの中でLPを切り替えられる仕組みを使えば、入稿の手間も減ります。Squad beyondでは、同一URL配信のbeyondページに複数のVersionを作り、配信割合を設定するだけで、URLを変えずにABテストができます。

Q. ポップアップはLP改善の施策として効果がありますか?

導入事例では、記事の終盤でクーポンを表示するポップアップから一定数の流入があることや、ポップアップを使い始めてCV数が伸びたことが語られています。ただし、どれだけ増えたかの数値は書かれていないため、自社では表示するタイミングやオファーの内容を変えて比べる必要があります。Squad beyondのポップアップ機能は有料のオプションで、ページ内の何%の位置で表示するかなどを設定でき、配信割合を分けたABテストもできます。

Q. 記事LP(ブリッジページ)を挟むと、どう変わりますか?

導入事例では、ブリッジページに漫画LPやアンケート、記事LPを用いることで、テキストや画像中心のLPでは伝わりにくかったサービスの魅力を伝えられると考えて導入し、公式LINEへのお友達登録数とカウンセリングへの引き上げ率が150%改善した例があります。ただし、ブリッジページを挟めば必ず良くなるわけではありません。挟む場合も、ブリッジページ自体をABテストで改善していく前提で考えてください。記事LPの構成は「【2026年】アフィリエイト向け記事LPの作り方とは?|2026年の広告規制を勝ち抜く構成と作り方」で解説しています。

12. まとめ

  • LPO事例は、成果の数字よりも「何を見て、何を変えて、どう比べたか」を読むと自社に活かしやすい
  • ファーストビューの事例では、離脱率で当たりをつけ、離脱の多いセクションだけを差し替えてテストしていた
  • 見出しの変更で遷移率が10%以上改善した事例や、組み合わせごとの判断でCPAで30%改善・CV数は倍以上になった事例がある
  • 記事LP・ブリッジページの事例では、ABテストで友だち登録とカウンセリングへの引き上げ率が150%改善、運用者とライターの連携でお問い合わせ数が1.5倍になった
  • 共通する進め方は、離脱の位置を数字で見る→複製して差し替える→同じURLで比べる→クリエイティブとの組み合わせで判断する→短い間隔で繰り返す

事例の成果を自社で再現できるかは、テストの回数と比べ方で決まります。Squad beyondのVersionの複製、同一URLのABテスト、Branch Operation、ファーストビュー離脱の指標は、事例と同じ進め方でLP改善を回すために使えます。

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