Microsoft広告の上限CPC|10月からの変更と対策

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Microsoft広告の上限CPC|10月からの変更と対策

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Microsoft広告で新しいキャンペーンを作ろうとしたら、これまで入れていた上限CPCの欄が見当たらない。Google広告からインポートした設定のつもりで、クリック単価に歯止めがかかっていないのではと不安になる。そんな場面に心当たりはありませんか。

Microsoft広告では2026年10月1日から、ポートフォリオ入札戦略を使わない新規キャンペーンで、コンバージョン数の最大化やクリック数の最大化などの自動入札を選ぶと、上限CPC(上限クリック単価)を設定できなくなりました。

この記事では、Microsoft広告の公式ヘルプと公式ブログ、APIドキュメントをもとに、対象になる入札戦略と対象外のケース、既存キャンペーンの扱い、2027年1月のAPIの変更、上限CPCの代わりにクリック単価とCPAを管理する方法を整理します。Microsoft広告の始め方やコンバージョン計測は「Microsoft広告とは?始め方とコンバージョン計測を実務ベースで解説」で扱っています。

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1. 2026年10月1日に変わったこと

1-1. 新規の単独キャンペーンでは、自動入札に上限CPCを付けられない

Microsoft広告のヘルプによると、2026年10月1日以降、アカウントに関係なく、ターゲットCPA、ターゲットROAS、コンバージョン数の最大化、コンバージョン価値の最大化、クリック数の最大化を使う新しい非ポートフォリオキャンペーンでは、上限CPCを利用できなくなりました(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。

ターゲットCPAとターゲットROASは、2025年8月4日から新規キャンペーンでは単独の入札戦略として選べなくなっており、コンバージョン数の最大化に目標CPAを、コンバージョン値の最大化に目標ROASを入れる形で設定します(出典:同上)。2026年8月31日のMicrosoft Advertising公式ブログも、対象を「目標CPAつきのコンバージョン数の最大化」「目標ROASつきのコンバージョン値の最大化」「クリック数の最大化」の3つとして案内しています(出典:AI Max for Search and other product news for August 2026|Microsoft Advertising ブログ(英語))。

つまり、10月1日以降に新しく作るキャンペーンで、成果を最大化する自動入札をキャンペーン単独で選ぶと、1クリックあたりの支払いに上限を付けられない、ということです。

Microsoft広告で上限CPCを使えるケースと使えないケースを、新規キャンペーン・既存キャンペーン・ポートフォリオ入札戦略・APIに分けて整理した図

1-2. 既存キャンペーンとポートフォリオ入札戦略では、上限CPCが残る

すべてのキャンペーンから上限CPCがなくなるわけではありません。公式ブログの説明をもとに、使えるケースと使えないケースを分けると次のとおりです(出典:Microsoft Advertising ブログ(英語))。

ケース上限CPC
2026年10月1日より前に作成し、すでに上限CPCを使っている既存キャンペーン設定が残る
ポートフォリオ入札戦略を使う新規・既存のキャンペーン引き続き使える
10月1日以降に作成し、上の5つの自動入札を単独で使う新規キャンペーン使えない

ヘルプの目標インプレッションシェアの説明でも、上限CPCをオプションの制限として設定できると書かれており、10月1日の対象には含まれていません(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。

2. Microsoftが上限CPCを外す理由

2-1. 上限CPCが目標CPA・目標ROASと食い違う指示になる

公式ブログでは、上限CPCを設定すると広告主自身のCPAやROASの目標が上書きされ、システムに矛盾した指示を与えることになり、上限が平均CPCより高い場合でも全体の成果を取り逃がす原因になると説明しています(出典:Microsoft Advertising ブログ(英語))。

かみ砕くと、「1件あたり5,000円で取りたい」と目標CPAを伝えておきながら、「ただし1クリック100円を超えてはいけない」と別の上限も伝えると、システムは目標CPAの範囲に収まるはずの高単価のクリックまで見送ることになる、という考え方です(数字は説明用の例です)。

2-2. 代わりに使う操作として、予算と目標値が挙げられている

公式ブログは、CPCの上限に頼るより、成果に直結する操作で管理するほうがよいとして、予算、目標CPA、目標ROAS、コンバージョン値ルール、季節性の調整を挙げています。上限CPCを外したときの影響は、テスト(experiments)で確かめることを勧めています(出典:同上)。ヘルプも、キャンペーンの結果を管理するには、ターゲット、予算、コンバージョン値ルール、季節調整を使うことを勧めています(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。

あわせて公式ブログは、Microsoft広告の入札は予算に制限されている状態かどうかにかかわらず、目標CPAや目標ROASより良い効率で着地することを認めており、目標は厳密に守る値ではなく、量と効率のバランスを取るための方向づけだと説明しています(出典:Microsoft Advertising ブログ(英語))。Google広告で2026年8月17日に変わった目標値の扱いとは方針が違うので、両方を運用している場合は混同しないようにします。Google広告側の変更は「Google広告「予算による制限」とは?8月17日の入札変更と対処法」で解説しています。

3. 2027年1月12日から、APIでも上限CPCを付けられなくなる

3-1. APIの MaxCpc は、使っていないキャンペーンには設定できなくなる

Microsoft AdvertisingのAPIドキュメントには、2027年1月12日から、MaxCpcのフィールドが新しいキャンペーンと、現在それを使っていない既存キャンペーンでは使えなくなると書かれています(出典:BiddingScheme Data Object|Microsoft Advertising API(英語))。

管理画面では10月1日から、APIでは2027年1月12日から、と2段階で変わる形です。APIを通して入札を管理するツールやスクリプトを使っている場合は、1月12日より前に、新しいキャンペーンを作る処理が上限CPCに頼っていないかを確認しておきます。

3-2. 既存キャンペーンの上限CPCは、外す前に考える

APIドキュメントの書き方では、1月12日以降に設定できなくなるのは「現在使っていない」既存キャンペーンです(出典:同上)。いま上限CPCを使っている既存キャンペーンで整理のつもりで外すと、1月12日以降はAPIから付け直せなくなります。外すかどうかは、次の章の方法で代わりの管理を用意してから決めます。

4. 上限CPCの代わりに、クリック単価とCPAを管理する方法

Microsoft広告で上限CPCの代わりに使う予算・目標CPAと目標ROAS・コンバージョン値ルール・季節性の調整・ポートフォリオ入札戦略と、LPのCVRで受け止める考え方の図

4-1. 1日の予算で、使う金額の上限を決める

上限CPCがなくても、どの入札戦略を使う場合でも、Microsoft広告は予算の制限を守るとされています(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。クリック単価そのものではなく、キャンペーンで使う金額の上限は予算で決まります。予算の上げ方の判断は「広告の日予算を上げるべきタイミング|判断軸と上げ方の手順」が参考になります。

4-2. 目標CPA・目標ROASで、1件あたりの費用を伝える

コンバージョン数の最大化には目標CPAを、コンバージョン値の最大化には目標ROASを入れられます(出典:同上)。上限CPCで抑えていたのが「1件あたりの費用」なら、その金額を目標CPAとしてシステムに伝えるのが、公式が勧める形です。CPAの考え方は「広告のキホン「CPA」とは?定義、目標設定・改善メソッドを解説」で解説しています。

ヘルプのベストプラクティスでは、目標CPAを設定するときは過去30日間の実際のCPAをもとにし、調整は10〜15%以内に抑えることが勧められています(出典:同上)。

4-3. コンバージョン値ルールと季節性の調整で、成果の重みと時期を伝える

コンバージョン値ルールは、コンバージョンが対象ユーザー、地理的な場所、デバイスの条件を満たす場合に、コンバージョン値を加算または乗算で調整する機能です。Microsoftは、その値に合わせてキャンペーンをリアルタイムで最適化します。ルールはアカウント内のすべてのコンバージョン目標に適用され、ルールを作成したあとに発生したコンバージョンにだけ影響します(出典:コンバージョン値ルール|Microsoft Advertising)。

季節性の調整は、セールやプロモーションなど、コンバージョン率が大きく変わると想定される短い期間に、想定するコンバージョン率の増減を入力して入札を最適化する機能です。期間は14日以内で、目標ROASと目標CPAの入札戦略を使うキャンペーンにだけ適用され、期間が終わると入札は自動でベースラインに戻ります(出典:自動入札の季節性の調整|Microsoft 広告ヘルプ)。

どちらも、上限CPCで単価を一律に抑えるのではなく、どの成果をどれだけ重く見るか、どの期間に成果の出方が変わるかをシステムに伝える操作です。

4-4. どうしても上限CPCが必要なら、ポートフォリオ入札戦略にまとめる

ポートフォリオ入札戦略は、同じ目標の複数のキャンペーンの入札をまとめて管理する自動入札で、クリック数の最大化、コンバージョン数の最大化、コンバージョン値の最大化、目標CPA、目標インプレッションシェア、目標ROASで使えます(出典:ポートフォリオ入札戦略: パフォーマンス目標の自動入札|Microsoft 広告ヘルプ)。ポートフォリオ入札戦略を使うキャンペーンでは、新規でも上限CPCを使えます。

ヘルプによると、ポートフォリオに含めるキャンペーンには個別の予算を作り、ポートフォリオに含まれないキャンペーンと予算を共有しないことが強く勧められています。また、ポートフォリオの入札戦略タイプはあとから変更できず、別の戦略にしたいキャンペーンは別のポートフォリオに移します(出典:同上)。上限CPCを残す目的だけで、目標の違うキャンペーンを1つのポートフォリオにまとめないようにします。

5. 新しいキャンペーンを作るときの手順と確認

5-1. 上限CPCを設定できるかは、入札戦略の設定画面で確かめる

ヘルプには、対象となるキャンペーンとポートフォリオで上限CPCを設定する手順が載っています(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。

  1. 左側のナビゲーションメニューで[キャンペーン]にマウスポインターを合わせ、[設定]>[設定]を選ぶ
  2. 編集するキャンペーンの名前を選ぶ
  3. キャンペーン設定の[入札戦略]で、[上限 CPC を設定する]の横にあるチェックボックスをオンにする
  4. 上限CPCの金額を入れて[保存]を選ぶ

ポートフォリオ入札戦略は、左側のメニューの[ツール]から[ポートフォリオ入札戦略]を選び、[作成]から戦略を選んで作ります。既存のキャンペーンは、キャンペーンの[設定]の[入札戦略]で、関連付けるポートフォリオを選びます(出典:ポートフォリオ入札戦略|Microsoft 広告ヘルプ)。

5-2. 学習期間のうちに評価しない

ヘルプによると、入札戦略を有効にしてから2時間以内に入札が自動で変わり始めますが、最適な入札に十分なデータを蓄積するには最大2週間かかります。コンバージョン数の最大化と目標CPAのベストプラクティスとして、過去30日間に30回以上のコンバージョンがあること、学習期間の1〜2週間は予算やコンバージョン目標を変えないこと、学習期間のあと2〜4週間運用してから評価することが挙げられています(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。

上限CPCのない新しいキャンペーンを作った直後にクリック単価が上がって見えても、学習期間のうちに予算やコンバージョン目標を変えると、学習が最初からやり直しになる可能性があります。

5-3. コンバージョンが遅れて発生する商材は、入札戦略から見直す

同じベストプラクティスでは、コンバージョンの大部分がクリックから7日以上たってから発生する場合や、オフラインコンバージョンを毎日アップロードできない場合は、コンバージョン数の最大化や目標CPAを使わないことが勧められています(出典:同上)。商談や来店で成果が決まる商材では、上限CPCの有無より先に、成果のデータを入札に渡せるかを確認します。オフラインコンバージョンのインポートは「Microsoft広告とは?始め方とコンバージョン計測を実務ベースで解説」で扱っています。

6. 上限CPCの変更でよくある失敗例

6-1. 失敗例1:既存キャンペーンを複製して作り直したら、上限CPCが外れていた

  • 症状:上限CPCを付けて運用していた既存キャンペーンを、10月1日以降に複製したり作り直したりすると、新しいキャンペーンには上限CPCを付けられず、これまで抑えていた単価の高いクリックにも配信されて、平均クリック単価が上がる。
  • 原因:上限CPCが残るのは、10月1日より前に作成し、すでに上限CPCを使っている既存キャンペーンです。10月1日以降に作るポートフォリオでない新規キャンペーンでは、5つの自動入札で上限CPCを利用できません(出典:入札戦略で Microsoft 広告 による入札の管理を任せる|Microsoft 広告ヘルプ)。
  • 対策:作り直したキャンペーンには、上限CPCで抑えていた金額の代わりに、目標CPAや目標ROASと1日の予算を設定します。どうしても上限CPCが必要なら、ポートフォリオ入札戦略に関連付けて上限CPCを設定します。
  • 回避策:キャンペーンを作り直す前に、元のキャンペーンで上限CPCを使っていたかを一覧にしておきます。使っていたキャンペーンは、作り直しが本当に必要かを先に判断し、作り直すなら代わりの目標値を決めてから作業に入ります。

6-2. 失敗例2:上限CPCの代わりに、目標CPAを実績より低く入れる

  • 症状:上限CPCがなくなった分を取り返そうとして、目標CPAを過去の実績より大きく下げて設定すると、システムが目標に収まる配信を探しきれず、配信量とコンバージョン数が落ちる。
  • 原因:ヘルプは、目標CPAを過去30日間の実際のCPAをもとに設定し、調整は10〜15%以内に抑えることを勧めています。学習期間に予算やコンバージョン目標を変えると、学習が最初からやり直しになる可能性があるとも書かれています(出典:同上)。
  • 対策:目標CPAは、過去30日間の実績のCPAを起点に設定し直します。下げたい場合は10〜15%以内の幅で、学習期間とその後の評価期間を空けながら段階的に動かします。
  • 回避策:上限CPCを外したあとの影響は、公式ブログが勧めるとおりテストで確かめます。CPAを下げる手段を入札の設定だけに頼らず、LPのCVRを上げる側の施策も同時に準備しておきます。

6-3. 失敗例3:APIで作るキャンペーンの処理を、1月まで放置する

  • 症状:APIや入札管理のツールで新しいキャンペーンを作る処理に上限CPCを入れたまま運用を続けていると、2027年1月12日以降にその処理が想定どおりに動かず、キャンペーンの作成や更新の作業が止まる。
  • 原因:APIドキュメントには、2027年1月12日から、MaxCpcのフィールドが新しいキャンペーンと、現在それを使っていない既存キャンペーンでは使えなくなると書かれています(出典:BiddingScheme Data Object|Microsoft Advertising API(英語))。
  • 対策:キャンペーンを作る処理から上限CPCの指定を外し、目標CPA・目標ROASと予算で管理する形に書き換えます。外部のツールを使っている場合は、提供元の対応状況を確認します。
  • 回避策:1月12日より前に、APIやツールで上限CPCを指定している処理を洗い出しておきます。管理画面で作るキャンペーンとAPIで作るキャンペーンで扱いがずれないよう、入札の設定の決め方を1つにそろえておきます。

7. Squad beyondで、上限で抑えていた単価をLPのCVRで受け止める

7-1. CPAはクリック単価とCVRで決まる

CPAは、クリック単価をCVR(コンバージョン率)で割った値です。たとえばクリック単価が100円でCVRが2%ならCPAは5,000円、クリック単価が120円に上がっても、CVRが2.4%に上がればCPAは5,000円のままです(数字は説明用の例です)。上限CPCで単価を抑えられなくなった分は、LPのCVRを上げることで、同じCPAに収める余地が生まれます。CVRを上げる施策は「CVRの改善方法7選|具体的な5ステップと失敗パターン・成功事例を紹介」で解説しています。

7-2. 媒体CPCをLPごとのレポートで見る

Squad beyondでは、Microsoft広告の広告連携を設定すると、配信金額、媒体IMP、媒体CTR、媒体CPM、媒体CPCをSquad beyondのレポートに反映できます。設定は[外部連携]>[広告媒体連携]>[Microsoft]で、アカウントIDと開発者トークンを入力します(出典:Microsoft広告(広告連携機能)|Squad beyond FAQ)。上限CPCを外したキャンペーンでクリック単価がどう動いたかを、LPのCVやCVRと同じ画面で並べて確認できます。

7-3. LPを複製して、CVRの差を先に作る

Squad beyondでは、Versionを複製してファーストビューやCTAボタンを変えた版を作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。同じ配信URLのまま複数のVersionの配信割合を1以上にすると、ABテストとして配信できます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。入札戦略を切り替えた直後の学習期間はキャンペーン側を動かしにくいので、その間にLP側の検証を進めておくと、学習が終わったあとにCVRの高い版へ寄せられます。

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8. Microsoft広告の上限CPCについてよくある質問

Q. いつから、どのキャンペーンで上限CPCが使えなくなったのですか?

2026年10月1日からです。Microsoft広告のヘルプによると、ターゲットCPA、ターゲットROAS、コンバージョン数の最大化、コンバージョン価値の最大化、クリック数の最大化を使う、ポートフォリオでない新しいキャンペーンが対象で、アカウントに関係なく適用されます。2026年10月1日より前に作成した既存キャンペーンでは、上限CPCの設定が保持されます。

Q. 既存キャンペーンの上限CPCは、いずれ消えるのですか?

ヘルプと公式ブログには、10月1日より前に作成し、すでに上限CPCを使っている既存キャンペーンは設定が残ると書かれており、管理画面で将来外されるという記載はありません。一方でAPIドキュメントには、2027年1月12日から、現在上限CPCを使っていない既存キャンペーンではMaxCpcのフィールドが使えなくなると書かれています。いま使っている上限CPCを外すと、1月12日以降はAPIから付け直せなくなる点に注意します。

Q. 上限CPCを使い続ける方法はありますか?

ポートフォリオ入札戦略を使うキャンペーンでは、新規・既存とも上限CPCを引き続き使えます。目標インプレッションシェアも、ヘルプで上限CPCをオプションとして設定できると説明されています。ただし、ポートフォリオは同じ目標のキャンペーンをまとめて入札を管理するものなので、上限CPCを残すためだけに目標の違うキャンペーンをまとめるのは避け、含めるキャンペーンには個別の予算を作ります。

Q. 上限CPCがないと、クリック単価が上がりすぎませんか?

キャンペーンで使う金額は、どの入札戦略でも予算の制限が守られるとされています。1件あたりの費用は、目標CPAや目標ROASで伝える形が公式の勧める方法です。それでもクリック単価が上がった分は、LPのCVRが上がれば同じCPAに収められます。Squad beyondのようにMicrosoft広告の媒体CPCをLPのレポートに取り込めるツールを使うと、単価の変化とCVRを同じ画面で見ながら判断できます。

Q. Google広告の上限クリック単価も同じように変わったのですか?

この記事で扱っているのは、Microsoft広告の公式ヘルプと公式ブログに書かれた変更です。Google広告では、2026年8月17日に、予算による制限を受けているキャンペーンで目標値に基づく入札戦略の挙動が変わっていますが、これは別の変更です。Google広告からインポートしたキャンペーンを運用している場合は、それぞれの媒体のヘルプで入札戦略の扱いを確認します。

Q. 上限CPCを外したあと、成果はどのくらいの期間で判断すればいいですか?

ヘルプでは、入札戦略を有効にしてから最適な入札に十分なデータが集まるまで最大2週間かかり、学習期間の1〜2週間のあと2〜4週間運用してから評価することが勧められています。この間に予算やコンバージョン目標を変えると学習がやり直しになる可能性があります。キャンペーン側を動かせない期間に、Squad beyondでLPのVersionを複製してABテストを進めておくと、評価のタイミングでLPの改善も同時に反映できます。

9. まとめ

Microsoft広告では2026年10月1日から、ポートフォリオ入札戦略を使わない新規キャンペーンで、ターゲットCPA、ターゲットROAS、コンバージョン数の最大化、コンバージョン価値の最大化、クリック数の最大化を選ぶと、上限CPCを設定できなくなりました。10月1日より前に作成し、すでに上限CPCを使っている既存キャンペーンと、ポートフォリオ入札戦略を使うキャンペーンでは、引き続き上限CPCを使えます。APIでは2027年1月12日から、新規キャンペーンと上限CPCを使っていない既存キャンペーンでMaxCpcのフィールドが使えなくなります。

Microsoftは、上限CPCが目標CPAや目標ROASと食い違う指示になるとして、予算、目標値、コンバージョン値ルール、季節性の調整で成果を管理することを勧めています。キャンペーンを作り直す前に上限CPCの使用状況を確認し、APIやツールで上限CPCを指定している処理は1月12日より前に洗い出しておきましょう。

入札で単価を抑えられなくなった分は、LPのCVRで受け止められます。媒体のクリック単価とLPの成果を同じ場所で見られるようにしておくと、上限CPCがなくても、CPAが崩れていないかを早く判断できます。

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