Google広告の品質スコアとは|3要素の上げ方と広告ランク
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Google広告のキーワード一覧で「品質スコア 4/10」と表示されている。上げたほうがよいのは分かるけれど、何をどう直せばスコアが動くのかが分からない。入札単価を上げれば良くなるのでは、と考えている方もいるのではないでしょうか。
品質スコアは、広告とランディングページが、同じ検索をした人にとって他社よりどれだけ役に立っているかを1〜10で示す診断ツールです。スコアは「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」の3要素から算出され、入札単価を上げてもスコアは上がりません。一方で、3要素の元になる品質は、掲載順位を決める「広告ランク」に使われています。
この記事では、Google広告のヘルプ(2026年10月21日時点の記載)をもとに、品質スコアの見方、3要素ごとの上げ方、広告ランクとの関係、そしてLINEヤフー広告の「品質インデックス」との違いをまとめます。
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目次
1. 品質スコアとは|広告の品質を1〜10で示す診断ツール
1-1. キーワードごとに、他の広告主と比べた品質を示す
Google広告のヘルプでは、品質スコアを「他の広告主様と比べた広告の品質の目安をスコアで表示する診断ツール」と説明しています。スコアは1〜10の数値で、キーワード単位で確認できます。スコアが高いほど、そのキーワードで検索しているユーザーにとって、広告とランディングページが他の広告主のものより的確で有用であることを意味します(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ)。
ヘルプには、広告グループ単位、キャンペーン単位、アカウント単位の「品質スコア」は存在しないとも書かれています(出典:広告の品質向上において重要な点とそうでない点|Google 広告 ヘルプ)。品質スコアは、あくまでキーワードごとに見る数字です。
1-2. KPIではない。スコアそのものを追わない
品質スコアの位置づけで最も大切なのは、KPI(重要業績評価指標)ではないという点です。ヘルプは、品質スコアは最適化したり他のデータとともに集計したりするべきではないとしています(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)。別のページでは、品質スコアの役割を自動車のエンジン警告灯にたとえています(出典:改善の指針としての品質スコア|Google 広告 ヘルプ)。
つまり、品質スコアは「どこに問題があるか」を知らせる道具です。スコアを1点上げること自体を目標にするのではなく、3要素のうちどれが弱いかを見つけて、広告文・キーワード・ランディングページのどこを直すかを決めるために使います。
1-3. 「—」と表示されるとき
[品質スコア] 列に「—」と表示される場合は、そのキーワードと完全に一致する検索の件数が不十分で、スコアを算出できないことを示します。ヘルプは、キーワード プランナーで検索ボリュームのあるキーワードを見つけること、マッチタイプを拡大して完全一致の検索データを集めやすくすることを解決策に挙げています(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)。
2. 品質スコアを決める3要素
品質スコアは、次の3つの要素を総合して算出されます(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ)。
| 要素 | 何を示すか(ヘルプの記載) | 主に直す場所 |
|---|---|---|
| 推定クリック率(推定CTR) | 広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さ | 広告文 |
| 広告の関連性 | 広告がユーザーの検索の意図と一致する度合い | 広告文とキーワードの組み合わせ |
| ランディングページの利便性 | ランディングページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があり有用か | ランディングページ |
「主に直す場所」の列は、各要素の説明と改善方法のページ(品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法)をもとに当社で整理したものです。
2-1. 評価は「平均より上」「平均的」「平均より下」の3段階
各要素には、「平均より上」「平均的」「平均より下」のいずれかのステータスが付きます。この評価は、過去90日間にまったく同じ検索語句に対して広告が表示された他の広告主との比較に基づいています(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)。
ポイントは、比べる相手が「同じ検索語句で広告を出している他社」だということです。自社の過去の数字と比べた評価ではない点を押さえておきましょう。ステータスが「平均的」または「平均より下」の要素に、改善の余地があると考えます(出典:同上)。
2-2. 品質スコアに影響しないもの
品質スコアを上げようとして、効果のない作業に時間を使ってしまうことがあります。Google広告のヘルプには、品質スコアや広告の品質評価に影響しないものが明記されています。
- 入札単価:広告ランクには影響することがあるが、広告の品質評価には影響しない(出典:広告の品質について|Google 広告 ヘルプ)。品質スコアを高めるために入札単価を引き上げる必要はない(出典:広告の品質向上において重要な点とそうでない点)
- アカウントの構造:広告グループを、同じ広告とキーワードを含んだまま別のキャンペーンや別のアカウントに移しても、広告の品質には影響しない(出典:広告の品質について)
- マッチタイプ:品質スコアはキーワードと完全に同内容の検索の実績で評価されるため、マッチタイプを変更しても影響しない(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)
- 掲載位置:推定クリック率は実際の掲載順位をもとに正規化される(出典:広告の品質向上において重要な点とそうでない点)
- 広告の表示頻度・記録されたコンバージョンの件数:広告の品質評価に影響しない(出典:広告の品質について)
また、検索に使われたデバイス、ユーザーの所在地、時間帯、アセットのように、広告の品質に関わっていても品質スコアには必ずしも反映されない要素もあります(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)。
3. 品質スコアと広告ランクの関係
3-1. 広告ランクとは|掲載の可否と順位を決める数値
広告ランクは、広告が掲載可能かどうかと、掲載可能な場合に他の広告と比べてどの位置に表示するかを決めるために使われる数値です。広告ランクは、大まかに次の6つの要素で決まります(出典:広告ランクについて|Google 広告 ヘルプ)。
- 入札単価
- 広告とランディングページの品質
- 広告ランクの下限値
- オークションにおける競争力
- ユーザーが検索に至った背景(コンテキスト):検索語句、所在地、デバイス、時刻など
- 広告アセットやその他の広告フォーマットの効果
広告ランクはユーザーが検索するたびに計算され、検索結果ページでの掲載位置もそのたびに決まります(出典:同上)。掲載順位が毎回変わるのは不自然なことではなく、むしろ普通だとされています(出典:広告オークション|Google 広告 ヘルプ)。
3-2. 品質スコアはオークションに使われない。3要素はリアルタイムで使われる
「品質スコアと広告ランクの違い」は、混同されやすい点です。ヘルプは、品質スコアは広告オークションにおける評価材料にはなっていないとしています(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)。一方で、品質スコアの3大要素である関連性、推定クリック率、ランディングページの利便性は、リアルタイムで広告オークションに使用されると書かれています(出典:改善の指針としての品質スコア)。
整理すると次のようになります。
- 広告ランク:オークションのたびに、その時点の品質(推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性など)と入札単価などから計算される
- 品質スコア:オークションでの広告の総合的なパフォーマンスを集計した目安で、アカウントに表示される診断用の数字
ヘルプにも、オークションの際の品質評価と、アカウントに表示される10段階の品質スコアには違いがあると明記されています(出典:広告の品質向上において重要な点とそうでない点)。品質スコアを見て3要素を改善すれば、オークション時の品質評価も良くなり、広告ランクに効いてくる、という関係です。

3-3. 広告ランクの仕組みを数字の例で見る
ヘルプには、広告ランクの仕組みを示す簡単な例が載っています。各広告主の広告ランクが80、50、30、10、-10、-30、-35だったとします(出典:広告ランクについて)。
- 表示に必要な最低限の広告ランクが0なら、-10、-30、-35の3社の広告はどこにも表示されない
- 上部の広告枠に必要な最低限の広告ランクが40なら、80と50の2社だけが検索結果の上に表示される
- 30と10の2社は、ページ下部の広告枠に表示される
この「最低限の広告ランク」が広告ランクの下限値です。下限値はオークション時に動的に決まり、質の低い広告に対しては引き上げられます。また、検索結果ページの上位に表示される広告ほど高い下限値が設定されます(出典:広告ランクの下限値: 定義|Google 広告 ヘルプ)。品質が低いと、入札単価を上げても上部の枠に届きにくくなるのはこのためです。

3-4. 品質が上がるとクリック単価はどうなるか
ヘルプは、一般的に広告の品質が高いほどクリック単価は低くなると説明しています(出典:広告ランクについて)。実際のクリック単価は、広告ランクの下限値を満たし、掲載順位が1つ下の競合の広告ランクを上回るために最低限必要な金額で決まるためです(出典:実際のクリック単価(CPC)|Google 広告 ヘルプ)。
逆に、広告の品質が低いと、表示のきっかけになった検索語句の競争がさほど激しくなくても、実際のクリック単価が設定した上限クリック単価に近い額になることがあるとされています(出典:広告の品質について)。競合がいない場合でも、下限値を各国の請求の最小単位で切り上げた予約料金がかかり、広告の品質と下限値によっては掲載費用が比較的高くなる可能性があります(出典:広告ランクの下限値: 定義)。
なお、「品質スコアが1上がるとクリック単価が何%下がる」といった数値は、ヘルプには示されていません。
4. 品質スコアの確認方法
4-1. キーワードの表に列を追加する
品質スコアと3要素のステータスは、次の手順でキーワードの表に追加します(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて|Google 広告 ヘルプ)。
- [キャンペーン] メニューの [キーワード] に移動する
- 表の右上にある表示項目(列)アイコンを選ぶ
- [キーワードの表示項目を変更] で [すべての列] の横のプルダウン矢印を選び、[品質スコア] セクションを開く
- 「品質スコア」「ランディング ページの利便性」「推定クリック率」「広告の関連性」から追加したいものを選ぶ
- [適用] を選ぶ
4-2. 「履歴」の列で変化を追う
過去の品質スコアを見るときは、「品質スコア(履歴)」「ランディング ページの利便性(履歴)」「広告の関連性(履歴)」「推定クリック率(履歴)」の列を使います。データ表の分類機能で [日] を選ぶと、1日ごとのスコアの変化を表示できます(出典:同上)。広告文やLPを変えた日を控えておくと、変更の前後で3要素のどれが動いたかを確認できます。
5. 品質スコアの上げ方|3要素ごとの改善方法
5-1. まず「平均より下」の要素を特定する
最初に、3要素のステータスを並べて、「平均より下」または「平均的」の要素を探します。各要素を見ることで、直すべきなのが広告文なのか、キーワードの選び方なのか、ランディングページの内容なのかが分かりやすくなります(出典:品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法|Google 広告 ヘルプ)。
すべてのキーワードを同じように直す必要はありません。ヘルプは、パフォーマンスの良いキーワードの品質スコアに注目して、広告やランディングページの調整でさらに成果が見込めるものを見つけることと、スコアや構成要素のステータスが低い部分からアカウント全体の弱点を特定することを勧めています(出典:同上)。

5-2. 広告の関連性を上げる|広告グループを検索の意図ごとに分ける
広告の関連性が「平均より下」「平均的」のときに、ヘルプが挙げている改善方法は次のとおりです(出典:同上)。
- 広告文の表現を、ユーザーの検索語句の表現とより直接的に合わせる
- 同じ広告では対応しにくいほど多くのキーワードを含む広告グループを見つけ、複数の広告グループに分ける
- キーワードを商品別やサービス別などのテーマでグループ化する(例:指輪なら「エンゲージ リング」と「結婚指輪」を分ける)
1つの広告グループに意図の違うキーワードが混ざっていると、どの広告文もすべての検索には合いません。広告の関連性が低いキーワードが特定の広告グループに集中していれば、まずその広告グループを分けることから始めます。
5-3. 推定クリック率を上げる|検索の意図に合った具体的な広告文にする
推定クリック率が「平均より下」「平均的」のときは、次の点を見直します(出典:同上)。
- ターゲットユーザーへの訴求力を高める
- 広告に含める情報を、そのキーワードで検索するユーザーの意図に合わせる
- 商品やサービスの独自の強み(例:送料無料)を強調する
- ランディングページの内容に直結する「行動を促すフレーズ」を何種類か用意し、効果を比較する
- 「購入」「申し込む」「試す」「見積もり」などの表現を使う
- 広告文の具体性を高める
ヘルプは、広告の具体性を高めるとクリック率が下がる代わりにコンバージョン率が上がるケースもあるとしています(出典:同上)。クリック率だけを追わず、目標に合ったバランスを探すことが大切です。媒体ごとのクリック率の見方は「CTRの平均は?媒体・業界・検索順位別のベンチマークと改善施策」でも解説しています。
5-4. ランディングページの利便性を上げる|広告に書いた内容にページで応える
ランディングページの利便性が「平均より下」「平均的」のときに、ヘルプが挙げている改善方法は次のとおりです(出典:同上)。
- ユーザーが求めるものを提供する(「フランネル シャツ」で検索した人に広告を出したなら、リンク先もフランネル製品のページにする)
- 広告とランディングページのメッセージに一貫性を持たせる(広告に書いた特典や行動を促すフレーズに、ページの内容が対応している)
- ランディングページの利便性を測る目安としてコンバージョン率を使う(ステータスに直接反映されるわけではない)
- ウェブサイトをモバイルに対応させる
- 読み込み速度を改善する
ヘルプは、ランディングページに検索語句とまったく同じ文言を書く必要はないとも注意しています。「西東京 ペット対応 低予算 ホテル」という検索に、同じ文言の見出しのページを出す必要はなく、ユーザーの目的に合った体験を提供することが重要だとしています(出典:同上)。
LPの改善の進め方は「LP最適化(LPO)とは?目的やリスク・改善ポイントをわかりやすく解説」、読み込み速度は「LPの表示速度を改善するには?原因と対策方法を解説」、モバイル対応は「LPレスポンシブ対応の方法|スマホ最適化でCVRを上げる7つの施策」で詳しく扱っています。
6. LINEヤフー広告の「品質インデックス」との違い
6-1. 10段階で、3つの要素から算出される
LINEヤフー広告の検索広告では、品質スコアにあたる指標を「品質インデックス」と呼んでいます。広告の品質を10段階で評価する指標で、キーワードごとに表示され、10に近いほど品質が高いことを表します。算出に使われるのは次の3つです(出典:品質インデックス【検索広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
| 要素 | 意味(ヘルプの記載) |
|---|---|
| 広告の関連性 | 検索クエリーと広告文の関連性が高いかどうか |
| ランディングページの利便性 | 広告をクリックしたユーザーにとってランディングページの利便性が高いか。コンテンツと検索クエリーの関連性や、ページの操作性が考慮される |
| 推定クリック値 | 広告が表示された際にどれだけクリックされるかの推定値。キーワードの過去のクリック数やインプレッション数の影響を受ける |
各要素の評価値は「平均より上」「平均値」「平均より下」で表示されます。Google広告の「推定クリック率」にあたる要素の名前が「推定クリック値」である点が違います(出典:同上)。
6-2. 品質インデックスも「参考値」。CVRはオークションランクに加味されない
LINEヤフー広告のヘルプは、「広告の品質」の具体的な数値は確認できないため、品質インデックスを参考値として確認するよう書いています(出典:同上)。掲載順位は「オークションランク」で決まり、その要素は入札価格、広告の品質、コンテキスト、オークションランクの下限値、競争力、広告表示アセットなどの効果です。品質が高い広告は、入札価格が低くても上位に掲載される可能性があります。また、コンバージョン率はオークションランクに加味されないと明記されています(出典:掲載順位の決定方法|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
広告の品質に影響しないものとして、入札価格、アカウントの構造、提携パートナーサイトでの掲載、ページ内での掲載位置が挙がっている点は、Google広告と同じ考え方です(出典:広告の品質について【検索広告】|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
6-3. 確認方法と「-」の表示
品質インデックスと各要素の評価値は、キーワード一覧と、パフォーマンスレポートのキーワードレポートで確認できます。どちらも表示期間にかかわらず「現在の値」が表示されるため、過去の値を見るときは「品質インデックス(履歴)」などの(履歴)の項目を使います(出典:品質インデックス【検索広告】)。
新しく作ったキーワードは「-(ハイフン)」と表示され、掲載結果に応じた値が後から反映されます。完全に一致する検索クエリーでの検索数が少ない場合や、直近のクリック・インプレッションのデータがない場合も「-」になります。マッチタイプや対象外キーワードの登録状況は品質インデックスに反映されませんが、対象外キーワードを効果的に使うことで「広告の品質」が向上する可能性があるとされています(出典:同上)。
7. 品質スコアの改善でよくある失敗例
7-1. 失敗例1:品質スコアを上げようとして入札単価を引き上げる
症状:品質スコアが低いキーワードの入札単価を引き上げると、掲載順位やクリック単価は動いても、品質スコアと3要素のステータスは変わらず、費用だけが増えることがある。
原因:入札単価は広告ランクには影響することがありますが、広告の品質評価には影響しません(出典:広告の品質について)。ヘルプは、品質スコアを高めるために入札単価を引き上げる必要はないと明記しています(出典:広告の品質向上において重要な点とそうでない点)。
対策:入札単価は、クリック数、コンバージョン数、費用など、ビジネス上の成果で決めます。品質スコアが低い場合は、3要素のうち「平均より下」の要素を特定し、広告文・キーワードの分け方・ランディングページのどれを直すかを決めます。
回避策:「入札単価の見直し」と「品質の改善」を別の作業として管理します。品質スコアを確認するときは、スコアの数字ではなく3要素のステータスを見て、どの要素を直すための変更なのかを記録してから着手すると、効果の確認もしやすくなります。
7-2. 失敗例2:キーワードを別のキャンペーンに移したり、マッチタイプを変えたりして様子を見る
症状:品質スコアの低いキーワードを、広告文やランディングページを変えないまま新しい広告グループやキャンペーンに移したり、マッチタイプを変えたりすると、作業の手間がかかったわりにスコアは変わらないことがある。
原因:広告グループを同じ広告とキーワードを含んだまま別のキャンペーンや別のアカウントに移しても、広告の品質には影響しません(出典:広告の品質について)。また、品質スコアはキーワードと完全に同内容の検索の実績で評価されるため、マッチタイプを変えても影響しません(出典:検索キャンペーンの品質スコアについて)。
対策:キーワードを移すなら、移す先の広告文がそのキーワードの検索意図に合っているかを確認します。ヘルプも、別の広告文を使った広告グループにキーワードを移した場合は、広告の品質が変化することがあるとしています(出典:同上)。
回避策:アカウントの構造は、管理しやすさを基準に決めます。品質を上げるための変更は、広告文とランディングページの中身を変えることだと意識して計画すると、効果のない組み替えに時間を使わずに済みます。
7-3. 失敗例3:LPの見出しを検索語句とまったく同じ文言にそろえる
症状:ランディングページの利便性を上げようとして、LPの見出しを検索語句と同じ文言に書き換えても、広告に書いた特典や申し込みの内容がページにないままだと、ユーザーの目的に応えられず、評価の改善につながらないことがある。
原因:ヘルプは、ランディングページに検索語句とまったく同じ文言を記載する必要はなく、重要なのはユーザーの目的に合った体験を提供することだとしています。また、広告に記載した特典や行動を促すフレーズに、ページの内容が対応している必要があると書かれています(出典:品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法)。
対策:広告文で伝えている内容(特典、価格、申し込みの方法など)が、ランディングページの最初の画面で確認できるかを見直します。検索語句ごとに見出しを変えるより、広告の訴求とページの内容をそろえることを優先します。
回避策:広告文を作るときに、「この広告をクリックした人はページで何を確認したいか」を1行で書き出し、ランディングページ側にその答えがあるかを入稿前に確認します。広告文とLPを別々の担当が作っている場合は、この1行を共有しておくと、ずれを防げます。
8. Squad beyondで「ランディングページの利便性」を検証する
品質スコアの3要素のうち、ランディングページの利便性は、広告の管理画面の外にあるLPを直さないと改善できません。Squad beyondでは、LPの改善と検証を次の方法で進められます。
8-1. Versionを複製して、広告の訴求に合わせた版を作る
Squad beyondでは、既存のLP(Version)を複製して、ファーストビューやCTAボタンを変えた版を作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。元の版を残したまま、広告文の特典や行動を促すフレーズにページの内容を合わせた版を用意できます。
8-2. 広告グループごとにVersionを出し分ける
広告の関連性を上げるために広告グループを分けると、広告グループごとに訴求が変わります。Squad beyondには、URLに特定のパラメータが付いている場合だけ指定したVersionを表示する機能があります(出典:パラメータごとにVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。広告グループごとに異なるパラメータを付けた最終ページURLを入稿すれば、同じ配信URLのまま、広告の訴求に合ったVersionを見せる設計ができます。
注意点として、指定したパラメータを含まないURLからアクセスし、かつ配信割合が1以上のVersionが無い場合は404エラーになります(出典:同上)。配信前に、パラメータを付けたURLと付けないURLの両方で表示を確認しておきましょう。
8-3. ABテストとヒートマップで、改善が効いたかを確かめる
複数のVersionの配信割合を「1」以上にすると、同じ配信URLでABテストができます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。また、ヒートマップでは、CVしたユーザー・CVしなかったユーザーのクリックや、ページに1秒以上滞在したあと離脱したユーザーのデータを確認できます(出典:ヒートマップについて|Squad beyond FAQ)。広告から来たユーザーがページのどこで離脱しているかを見ると、広告の訴求とページの内容がずれている場所を探しやすくなります。ABテストの進め方は「ABテストの成功事例6選|検証スピードを高める進め方・注意点も解説」も参考にしてください。
8-4. CVをGoogle広告に反映する
Google広告のヘルプは、コンバージョン率をランディングページの利便性を測る目安として使うよう勧めています(出典:品質スコアを使って広告のパフォーマンスを高める 5 つの方法)。Squad beyondで計測したCVは、LP(beyondページ)の基本情報で媒体を「Google検索広告」などにしてアカウントを連携し、お客様IDとコンバージョンアクションIDを入力するとGoogle広告に反映できます(出典:Google広告にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)。品質スコアの履歴とCVの推移を同じ期間で並べると、LPの変更が成果につながったかを判断できます。
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9. 品質スコアについてよくある質問
Q. 品質スコアと広告ランクの違いは何ですか?
広告ランクは、オークションのたびに入札単価、その時点の広告とランディングページの品質、下限値、競争力、検索の背景などから計算され、広告を表示するかどうかと掲載位置を決める数値です。品質スコアは、広告の品質を1〜10で示す診断用の数字で、オークションの評価材料にはなっていません。ただし、品質スコアの元になる推定クリック率、広告の関連性、ランディングページの利便性は、リアルタイムでオークションに使われています。
Q. 品質スコアは何点あればよいですか?目安はありますか?
Google広告のヘルプには、何点以上が望ましいという目安の数値は示されていません。品質スコアはKPIではなく、最適化したり他のデータと集計したりするべきではないとされています。見るべきなのはスコアの数字よりも、3要素それぞれのステータスです。「平均より下」または「平均的」の要素があれば、そこに改善の余地があると考え、広告文、キーワードの分け方、ランディングページのどれを直すかを決めましょう。
Q. 品質スコアを上げるには何から始めればよいですか?
まず、3要素のステータスを列に追加して、「平均より下」の要素を特定します。広告の関連性が低ければ広告グループを検索の意図ごとに分け、推定クリック率が低ければ検索の意図に合った具体的な広告文に直し、ランディングページの利便性が低ければ広告の訴求とページの内容をそろえます。入札単価を上げても品質スコアは上がりません。LPを直す場合は、Squad beyondのようにVersionを複製して元の版を残したまま改善版を作れると、ABテストで効果を確かめながら進められます。
Q. コンバージョン率を上げると品質スコアも上がりますか?
直接は上がりません。Google広告のヘルプは、記録されたコンバージョンの件数は広告の品質評価に影響しないとしています。LINEヤフー広告も、コンバージョン率はオークションランクに加味されないと明記しています。ただし、Googleはコンバージョン率をランディングページの利便性を測る目安として使うよう勧めています。Squad beyondで計測したCVをGoogle広告に反映しておくと、品質スコアの履歴とCVの推移を同じ期間で比べられ、LPの変更の効果を判断しやすくなります。
Q. 品質スコアが「—」と表示されるのはなぜですか?
そのキーワードと完全に一致する検索の件数が不十分で、品質スコアを算出できないためです。品質スコアは完全に同内容の検索の実績で評価されるため、検索数の少ないキーワードや追加したばかりのキーワードでは表示されないことがあります。ヘルプは、キーワード プランナーで検索ボリュームのあるキーワードを探すことや、マッチタイプを拡大して完全一致の検索データを集めやすくすることを解決策として挙げています。
Q. ランディングページの利便性が「平均より下」のとき、最初に何を確認すればよいですか?
最初に、広告に書いている内容がページで確認できるかを見ます。ヘルプは、広告に記載した特典や行動を促すフレーズにページの内容が対応していること、ユーザーが求めるものを提供すること、モバイル対応、読み込み速度を改善方法に挙げています。広告の訴求ごとにページの見せ方を変えたい場合は、Squad beyondのパラメータでVersionを出し分ける機能を使うと、広告グループごとに合ったVersionを同じ配信URLから表示でき、ヒートマップで離脱の場所も確認できます。
10. まとめ
- 品質スコアは、広告とランディングページの品質を他の広告主と比べて1〜10で示す診断ツール。KPIではなく、キーワード単位で見る
- 3要素は推定クリック率・広告の関連性・ランディングページの利便性。過去90日間の同じ検索語句での他社比較で「平均より上/平均的/平均より下」が付く
- 入札単価、アカウントの構造、マッチタイプ、掲載位置、コンバージョンの件数は品質スコアに影響しない
- 品質スコアそのものはオークションに使われないが、3要素はリアルタイムで広告ランクに使われる。一般的に品質が高いほどクリック単価は低くなる
- LINEヤフー広告では「品質インデックス」(10段階・広告の関連性/ランディングページの利便性/推定クリック値)を参考値として見る
3要素のうち、ランディングページの利便性は広告の管理画面の外で直す必要があります。Squad beyondのVersionの複製とABテストを使えば、広告の訴求に合わせたLPを用意して、その効果を確かめながら改善を進められます。
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