Amazon広告の除外キーワード|設定と削除の手順
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「無関係な検索語句に広告が出ているので止めたい」「以前に除外したキーワードを戻したいが、消し方が分からない」——Amazon広告の除外キーワードでつまずくのは、たいていこの2つです。
この記事は広告を出稿している側の話です。Amazonの画面に出てくる広告を消したい方向けの内容ではありません。
除外キーワードは、追加の手順自体は簡単です。結果を分けるのは、いつ追加するか・追加した後どうするかのほうで、公式にはその目安が数値で書かれています。追加を決める前に20回以上のクリックで評価すること、追加した後は2週間以上走らせてから戦略を変えることです。
この記事ではAmazon Ads公式のターゲティングガイドの記述だけを使って、除外キーワードの役割、推奨されるマッチタイプ、設定の場所、追加と削除の判断を整理します。
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目次
1. 除外キーワードは「出さない」ための設定
まず役割です。スポンサープロダクト広告のターゲティングに関するガイドにこう書かれています。
除外キーワードを使用すると、キャンペーン目標に適合しない商品検索結果ページに広告が表示されないようにする上で役立ちます。
効果についても記載があります。
さらに詳細な管理により、クリックスルー率(CTR)、 広告費用対効果(ROAS) 、 クリック課金制(CPC) などの広告パフォーマンス指標の改善に役立つ場合があります。
除外は「広告費を削る」ための設定ではなく、「目標に合わない面に出さない」ための設定です。 結果として無駄なクリックが減り、指標が改善する場合がある、という順序です。
1-1. 何を除外候補にするか
公式が挙げているのは次のものです。
| ターゲティング | 除外候補 |
|---|---|
| キーワードターゲティング | パフォーマンスの低いキーワード/広告を表示したくない商品検索用語 |
| 商品ターゲティング | パフォーマンスの低いASIN/広告を表示したくないASIN/広告グループ内の非補完ASIN |
公式はカメラレンズを例に挙げています。補完商品に広告を出したいのに、互換性のないカメラの隣に広告が表示されていた場合、そのカメラを除外ASINとして追加すると表示されなくなります。
商品ターゲティングでは、ASINの商品ページに広告が表示されないように、商品の除外リストを追加することができます。
キーワードだけでなく、商品(ASIN)側でも除外できます。 商品ページ面に出ている広告が合っていない場合は、キーワードをいくら足しても解決しません。
2. マッチタイプはフレーズ一致か完全一致
公式の推奨です。
除外キーワードではフレーズ一致または完全一致を使用することをお勧めします。
それぞれの挙動も書かれています。
| マッチタイプ | 挙動 |
|---|---|
| 除外キーワードのフレーズ一致 | 「フレーズ全体または類似バリエーションを含む商品検索には広告が表示されません。」 |
| 除外キーワードの完全一致 | 「完全一致のフレーズまたは類似バリエーションを含む商品検索には広告が表示されません。」 |
どちらも「類似バリエーション」を含むので、完全一致を選んでも表記ゆれの範囲までは止まります。
フレーズ一致のほうが止まる範囲は広くなります。広く止めたいならフレーズ一致、特定の語だけを止めたいなら完全一致という使い分けです。
2-1. 広く止めすぎると売れていた検索も消える
フレーズ一致は「フレーズ全体を含む商品検索」を止めます。短い語で登録すると、それを含む別の検索も巻き込みます。
売れていた検索語句まで止まったことに、数日気づかないこともあります。除外を入れた後は、インプレッションとクリックの落ち方を確認してください。
3. 設定する場所は2つある
公式の手順です。
アカウントの「キャンペーンの概要」にアクセスして、除外キーワードを追加するキャンペーン名をクリックします。「除外キーワード」タブに進み、キャンペーンに除外キーワードを適用します。
広告グループ単位でも設定できます。
除外キーワードは、キャンペーン全体に追加するか、一部の広告グループに追加します。特定の広告グループに除外キーワードを追加する場合は、広告グループ名をクリックして「除外ターゲティング」タブに移動します。
| 単位 | 入る場所 | 使いどころ |
|---|---|---|
| キャンペーン全体 | キャンペーン名 →「除外キーワード」タブ | そのキャンペーンでは絶対に出したくない語 |
| 広告グループ | 広告グループ名 →「除外ターゲティング」タブ | 特定の商品群でだけ出したくない語 |
タブの名前が違う点に注意してください。 キャンペーン側は「除外キーワード」、広告グループ側は「除外ターゲティング」です。「見当たらない」という場合、見ている階層が違うことがあります。
4. 追加する前に20回以上のクリックで評価する
ここがスポンサープロダクト広告のターゲティングに関するガイドに書かれていて、ほとんど共有されていない目安です。
キーワードを除外ターゲットとして追加することを決定する前に、20回以上のクリックを獲得してから、パフォーマンスを評価することをおすすめします。
クリックが数回の段階で「売れないから除外」と判断しないという意味です。 母数が足りない状態での判断は、たまたま売れなかっただけの語を永久に止めることになります。
クリック数はキャンペーンレポート:広告パフォーマンスの分析で確認できます。インプレッション・クリック数・売上は業界標準の指標として出るので、除外の判断に使う母数はここで取れます。
セール前は特に注意が必要です。平常時のデータで除外を増やしてからセールに入ると、セール期間だけ動いたはずの検索語句を止めたまま走ることになります。
セール直前にまとめて除外すると、次のようなことが起きます。
- 症状:セール直前に検索用語レポートを見て、コンバージョンが出ていない語をまとめて除外キーワードに追加しました。セール期間のインプレッションが前年より伸びず、売上も想定を下回ります。設定を増やしたことが原因だと気づきにくく、入札や予算のほうを疑って時間を使うことになります。
- 原因:クリック数が少ない語まで一括で除外したためです。公式は判断の前に20回以上のクリックを獲得してから評価することを推奨していますが、一括除外ではこの条件を満たさない語も混ざります。平常時には売れない語でも、セール期間は値引きによって購入につながることがあるため、直前の除外は特に外しやすくなります。
- 対策:除外の対象は、クリックが20回以上たまっている語に限定してください。 それ未満の語は判断を保留し、次の検証まで残します。レポートを並べ替えてクリック数で絞り込めば、対象は自動的に決まります。件数が多くても、この条件を満たす語だけを見れば判断の回数は減ります。
- 回避策:セール直前には除外を増やさないでください。 公式は追加後に2週間以上実行してから戦略を変えるよう書いているので、見直しはセールの2週間以上前に終わらせます。セール期間中の追加もしません。期間中に止めたい語が出た場合は、記録だけ残してセール後に判断します。
5. 除外はいつでも削除できる
「削除」「解除」で検索されているのがこの点です。スポンサープロダクト広告のターゲティングに関するガイドに明記されています。
なお、除外ターゲットを追加するアクションは永続的なものではなく、いつでも削除できます。ただし、戦略を変更する前に、除外キーワードを2週間以上実行してください。
読むべき点が2つあります。
- 除外は永続ではない。いつでも削除できる
- ただし、変更の前に2週間以上は実行する
2番目が重要です。追加した翌日に「配信が減ったから」と戻すと、何も判断できません。 止めた語句の分だけ配信の配分が変わるので、その結果を見るには一定の期間が要る、というのが公式の目安の意味です。
5-1. 削除する前に記録を残す
除外キーワードは画面上から消すと、何を消したかが分からなくなります。追加した日付と理由は、別に記録しておくと安全です。
「前任者が入れた除外が効いていて露出が伸びない」という状況は、記録がないと原因にたどり着けません。アカウントを引き継いだときは、除外キーワードの一覧を最初に確認することをおすすめします。
6. ほかの除外設定との違い
Amazonの除外キーワードが止めるのは、商品検索の語句です。同じ「除外」でも、Google広告には広告が出る面(プレイスメント)を除外する設定や、特定のIPアドレスからのアクセスを除外する設定があり、止める対象が違います。
Google広告のプレイスメント除外は【2026年】プレイスメント除外とは?方法と手順を画像で解説!に、特定のIPアドレスからのアクセスを除外する方法はGoogle広告のIPアドレス除外|手順とヤフー広告の場合にまとめています。
クリック課金の仕組みそのものを整理したい場合はPPCとは?仕組みやメリット、他の広告手法との違いを徹底解説が参考になります。
7. Squad beyondで、止めた先の受け皿を見直す
除外キーワードで整理できるのは「どの検索に出すか」までで、出た先のページで買われなかった理由までは分かりません。
検索語句は合っているのにコンバージョンが出ていない場合、問題は除外側ではなく着地ページ側にあります。Amazon内なら商品詳細ページ、自社サイトならLPです。
Squad beyondは同じ商材の訴求を複製してパターンを並行で配信し、ページ単位でコンバージョンを出し分けられます。 除外で検索語句を絞り込んだうえで、残した語句に対して訴求を試す、という順で進められます。
Amazon広告の運用を外部に任せる判断はAmazon広告運用代行の選び方:外部流入とLPOを含めた運用の考え方にまとめています。
除外の判断に使うレポートの読み方はAmazon広告レポートの見方|セール期間の数字の読み方に、入札と費用の仕組みはスポンサープロダクト広告の費用|セール期間はいくらにまとめています。
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8. Amazon広告の除外キーワードについてよくある質問(FAQ)
Q. 除外キーワードはどこから設定しますか?
階層によって2か所あります。キャンペーン全体に適用する場合は、公式の手順どおり「キャンペーンの概要」からキャンペーン名をクリックし、「除外キーワード」タブに進みます。特定の広告グループだけに適用する場合は、広告グループ名をクリックして「除外ターゲティング」タブに移動します。タブの名前がキャンペーン側と広告グループ側で違うので、「見当たらない」という場合は見ている階層を確認してください。
Q. マッチタイプはどれを選べばよいですか?
公式は「除外キーワードではフレーズ一致または完全一致を使用することをお勧めします。」としています。フレーズ一致は「フレーズ全体または類似バリエーションを含む商品検索」、完全一致は「完全一致のフレーズまたは類似バリエーションを含む商品検索」に広告が表示されなくなります。どちらも類似バリエーションを含むので、完全一致を選んでも表記ゆれの範囲までは止まります。広く止めたいならフレーズ一致、特定の語だけならば完全一致です。
Q. いつ除外すればよいですか?
公式は「キーワードを除外ターゲットとして追加することを決定する前に、20回以上のクリックを獲得してから、パフォーマンスを評価することをおすすめします。」としています。クリックが数回の段階で「売れないから除外」と判断すると、たまたま売れなかっただけの語を止めることになります。セール直前の一括除外は避けたほうが安全です。平常時に売れない語でも、値引き期間は購入につながることがあります。
Q. 一度追加した除外キーワードは削除できますか?
できます。公式は「除外ターゲットを追加するアクションは永続的なものではなく、いつでも削除できます。」と明記しています。ただし同じ文に「戦略を変更する前に、除外キーワードを2週間以上実行してください。」という条件が付いています。追加した翌日に戻すと効果を判断できません。削除する前に、追加した日付と理由を記録しておいてください。 画面から消すと何を消したか分からなくなります。
Q. 除外を整理したのにコンバージョンが増えないのはなぜですか?
検索語句が合っているなら、問題は着地ページ側にある可能性があります。除外キーワードで調整できるのは「どの検索に出すか」までで、出た先で買われなかった理由までは分かりません。残した検索語句に対して、どの訴求が効くのかを試す工程が別に要ります。 Squad beyondなら同じ商材の訴求を複製して並行配信し、ページ単位でコンバージョンを出し分けられるので、除外で絞り込んだ後の検証に使えます。
9. まとめ
Amazon広告の除外キーワードは、目標に合わない商品検索に広告を出さないための設定です。費用が減るのは、その結果です。公式はマッチタイプにフレーズ一致か完全一致を勧めていて、どちらも類似バリエーションまで止まります。
判断の目安も公式に書かれています。追加を決めるのは20回以上のクリックがたまってから、追加した後は2週間以上実行してから戦略を変えます。除外はいつでも削除できますが、何を消したか分からなくならないよう、追加した日付と理由は残しておきます。
設定場所は、キャンペーン側が「除外キーワード」タブ、広告グループ側が「除外ターゲティング」タブです。セール直前の一括除外は避けてください。平常時に売れない語が、値引き期間だけ動くことがあります。
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