TikTok Spark Adsとは|仕組みと使い方
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TikTokで反応のよかった投稿を、そのまま広告として配信できたらと考えたことはありませんか。広告用に動画を作り直さずに、すでに見られている投稿をもっと多くの人に届けたい場面は少なくありません。
Spark Adsは、TikTokのオーガニック投稿とその機能を、そのまま広告に使える形式です。自社アカウントの投稿だけでなく、許可を得たクリエイターの投稿も広告にできます。一方で、通常の広告とはクリックしたあとの行き先が違うため、LPへの流入の見方にも注意が必要です。
この記事では、TikTokの公式ヘルプをもとに、Spark Adsの仕組みと通常の広告との違い、承認コードの取り方と作成手順を整理したうえで、投稿に合わせたLPで成果を比べる方法までを解説します。
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目次
1. Spark Adsとは
1-1. オーガニック投稿をそのまま広告にする形式
TikTokは、Spark Adsを、TikTokのオーガニック投稿と機能を広告に活用できるネイティブ広告フォーマットと説明しています。オーガニックのTikTokアカウントの投稿動画を使うため、プロモーションで得た動画の視聴数、コメント、シェア、いいね、フォローの数は、すべて元のオーガニック投稿に帰属します(出典:Spark Adsについて|TikTok ビジネスリソースセンター)。
Spark Adsでは、次の2つができます(出典:同上)。
- 自分のTikTokアカウントの投稿を使った広告を公開する
- 他のクリエイターが作成したオーガニック投稿を、そのクリエイターの許可を得て公開する
1-2. 使える目的
Spark Adsは、オークションのオーダータイプでは、リーチ、トラフィック、動画視聴数、コミュニティインタラクション、アプリプロモーション、コンバージョン数、リードジェネレーション、営業の各目的に対応しています。Reach & Frequencyのオーダータイプでは、リーチ、トラフィック、動画視聴数に対応しています(出典:Spark Adsについて)。
1-3. 主な仕様
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 動画の制限 | 動画比、解像度、ファイル形式、動画の長さ、ビットレート、ファイルサイズの制限なし(オーガニック動画) |
| 使える動画の長さ | 最大10分 |
| 広告キャプション | 空欄でもよい。アカウントのタグ付け・絵文字・ハッシュタグも使える |
| 表示名とテキスト | 選んだオーガニック投稿の内容が反映され、広告作成時に編集できない |
| 上限 | 1つのTikTok広告マネージャーアカウントにつき最大10,000件 |
却下されたオーガニック投稿は、TikTok広告マネージャーでも却下されます。また、動画をオーガニックアカウントから削除する前に、Spark Adsとしての承認を解除する必要があります(出典:同上)。
2. 通常の広告(非Spark Ads)との違い
2-1. クリックしたあとの行き先が違う
TikTokのヘルプには、Spark Adsと非Spark Adsのユーザーの操作の違いが書かれています(出典:Spark Adsについて)。

つまり、Spark Adsでは、LPに移るのはCTAボタンと広告キャプションのクリックで、プロフィール画像やニックネーム、左スワイプはプロフィールページに移ります。非Spark Adsでは、これらの操作もLPに移ります。
2-2. 「有料クリック数」の数え方も違う
指標の定義にも違いがあります。Spark Adsの有料クリック数は、CTAボタンと広告キャプションに記録されたクリック数です。非Spark Adsの有料クリック数は、CTAボタン、広告キャプション、ニックネーム、プロフィール画像に記録されたクリック数と、左にスワイプされた回数です(出典:Spark Adsについて)。Spark Adsと非Spark Adsのクリック数やクリック率をそのまま並べて比べると、数え方の違いを含んだ比較になります。
Spark Adsには、有料プロフィール訪問数や、「おすすめ」フィード内のSpark Ads動画のアンカーのクリック数・クリック率といった指標もあります(出典:同上)。
3. Spark Adsの作り方
3-1. 使う投稿を用意する3つの方法
Spark Adsを作るには、Spark AdsのアイデンティティとしてTikTokアカウントを選ぶ必要があります。承認されたクリエイティブを用意する方法は次の3つです(出典:TikTok広告マネージャーで手動および検索連動型キャンペーン向けにSpark Adsを作成する方法|TikTok ビジネスリソースセンター)。
- キャンペーン作成時に、TikTokアカウント(自社のオーガニックアカウントまたはクリエイターのアカウント)に連携し、承認済みのアイデンティティで使えるクリエイティブから選ぶ
- クリエイターから、投稿をSpark Adsに使うことを認証するコード(TikTok投稿コード)を受け取る。クリエイターは、共有したい動画を開き、三点アイコン→広告設定アイコン→生成の順にタップしてコードを取得する
- TikTok広告マネージャーから、TikTokビジネスセンターを通じて承認されたアカウントに新規投稿をプッシュする

アカウントの連携方法と、付与する権限の選び方は「TikTok広告カスタムアイデンティティ廃止|例外5つと連携手順」で解説しています。
3-2. 広告マネージャーでの作成手順
手動キャンペーンと検索連動型キャンペーンでSpark Adsを作る手順は次のとおりです(出典:同上)。
- TikTok広告マネージャーにログインし、「キャンペーン」タブを開く
- 「+作成」をクリックし、広告目的を選ぶ
- キャンペーンと広告セットの設定を完了する
- 「広告クリエイティブ」セクションで「+動画や画像の追加」をクリックし、「TikTok投稿」タブから使う投稿を選んで「確認」をクリックする
- 広告詳細、誘導先、任意のトラッキング情報を設定し、「すべて公開」をクリックする
「投稿を追加」をクリックすると、新しい投稿をSpark Adsとして承認でき、動画コードは一度に最大20件まで一括で承認できます(出典:同上)。Smart+キャンペーンの場合は、別の手順のページが用意されています。
3-3. 作成時に気をつけること
広告として承認されたあとは、投稿のキャプションを編集できません。Spark Adsを作る時点で、広告キャプションが最終版であることを確認するよう書かれています。また、非公開の動画は、キャンペーンで使われた時点で公開され、プロモーション中は公開ステータスを変えられません。動画コードは、その動画を使っているすべての広告がTikTok広告マネージャーで削除された場合にだけ削除できます(出典:TikTok広告マネージャーで手動および検索連動型キャンペーン向けにSpark Adsを作成する方法)。
4. Spark AdsとLPのつなぎ方
4-1. LPへの入口は、CTAボタンと広告キャプション
Spark Adsでは、プロフィール画像やニックネーム、左スワイプはプロフィールページに移るため、LPへの入口はCTAボタンと広告キャプションに絞られます(2-1)。LPに来てほしい広告なら、CTAボタンの文言と、キャプションの中で「どこに何があるか」を分かりやすく伝えることが大切です。
4-2. 投稿の訴求に合わせたLPを用意する
Spark Adsは、オーガニックで見られていた投稿をそのまま使うため、投稿の雰囲気や話題がLPの最初の画面と合っていないと、タップした人に違和感を与えます。投稿ごとに伝えている内容が違うなら、投稿に合わせて最初の画面を変えた版を用意します。
投稿者の目線のクリエイティブの考え方は「UGCクリエイティブとは?メリット、成果を上げる手順を解説」が参考になります。
4-3. 投稿を入れ替えながら疲弊を防ぐ
同じ投稿を長く出し続けると、反応が落ちていきます。複数のオーガニック投稿をSpark Adsとして並べ、反応の落ちたものから入れ替える運用が向いています。
入れ替えの目安は「広告クリエイティブの疲弊対策とは?|兆候から量産の実務ガイド」でまとめています。動画の作り方をAIで補う方法は「TikTok Symphonyとは?使い方と広告利用の制約」で扱っています。
5. Spark Adsでよくある失敗例
5-1. 失敗例1:Spark Adsと通常の広告のクリック率を、そのまま比べる
- 症状:同じ動画をSpark Adsと通常の広告で配信してクリック率を比べると、プロフィールへの移動を含むかどうかで数え方が違うため、どちらがLPへの流入に効いているのかを取り違える。
- 原因:Spark Adsの有料クリック数はCTAボタンと広告キャプションのクリックで、非Spark Adsはニックネームやプロフィール画像のクリックと左スワイプも含みます。Spark Adsでは、プロフィール画像やニックネームのクリックはプロフィールページに移ります(出典:Spark Adsについて)。
- 対策:媒体のクリック数ではなく、LP側で計測した流入数とCVで比べます。Spark Adsと通常の広告で、リンク先のURLやパラメータを分けておき、LP側のレポートで並べます。
- 回避策:比べる前に、何を比べるのか(LPへの流入か、フォローなどの反応か)を決めておきます。Spark Adsはフォローやプロフィール訪問も成果になりうる形式なので、目的に合わせて見る指標を選びます。
5-2. 失敗例2:承認後にキャプションを直そうとして、直せない
- 症状:Spark Adsとして承認したあとで、キャプションの誤字や、LPへの誘導の文言を直そうとしても、投稿のキャプションを編集できず、作り直しが必要になる。
- 原因:TikTokのヘルプには、広告として承認された後は投稿のキャプションを編集できないと書かれています。表示名とテキストも、選んだオーガニック投稿の内容が反映され、広告作成時に編集できません(出典:TikTok広告マネージャーで手動および検索連動型キャンペーン向けにSpark Adsを作成する方法、Spark Adsについて)。
- 対策:キャプションを直したい場合は、直した内容の投稿を用意して、新しいSpark Adsとして作り直します。元の広告は停止します。
- 回避策:Spark Adsに使う前に、キャプションの文言、ハッシュタグ、LPへの誘導の言葉を確認する手順を入れておきます。クリエイターの投稿を使う場合は、承認コードを受け取る前に、キャプションの内容をクリエイターとすり合わせておきます。
5-3. 失敗例3:LPの版を止めたのに、古い版が表示され続ける
- 症状:TikTok広告のリンク先でLPの見せ方を比べていて、成果の悪い版の配信割合を0にしても、しばらくの間その版が表示され、レポートにPVやCVが記録され続ける。
- 原因:Squad beyondのFAQには、TikTokの仕様により過去のキャッシュを配信する例が報告されていて、一度でも審査や配信をしたVersionが、配信割合「0」でもキャッシュで表示され、そのVersionのレポートにPV、クリック、CVが反映されることがあると書かれています(出典:TikTok広告の仕様による配信制限について|Squad beyond FAQ)。
- 対策:版を切り替えたあとも、しばらくは古い版のレポートに数字が出ることを前提にして、切り替え直後の数字で判断しないようにします。キャッシュの期間や方法は、広告媒体の担当者に確認します。
- 回避策:TikTok広告でLPを比べるときは、比べる期間に余裕を持たせ、切り替えた日と数字の出方を記録しておきます。止めた版にも誤った情報を残さないよう、版を止める前に内容を正しい状態にしておくと安心です。
6. Squad beyondでSpark Adsの成果を比べる
6-1. 投稿に合わせたLPの版を作る
Squad beyondでは、既存のLP(Version)を複製して、ファーストビューだけを差し替えた版を作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。Spark Adsに使う投稿ごとに、その投稿の話題や雰囲気に合わせた最初の画面の版を、元のLPを残したまま用意できます。
6-2. LPで計測したCVをTikTokに返す
Squad beyondで計測したCVを、TikTokの管理画面に反映できます。TikTok広告マネージャーのイベントマネージャーでTikTokピクセルを作成し、アクセストークンを発行して、beyondページの基本情報で媒体を「TikTok」にし、ピクセルIDとアクセストークンを入力します。連携にはappの作成が必要です(出典:TikTokの管理画面にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)。
6-3. 配信金額をレポートに取り込む
TikTokの配信金額をSquad beyondのレポートに反映する広告連携の機能もあります。2026年9月10日の更新で、Smart+を使っている場合でも配信金額を取得できるようになったと書かれています(出典:TikTok(広告連携機能)|Squad beyond FAQ)。LP単位で、使った金額とCVを同じ画面で見られます。
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7. TikTok Spark Adsについてよくある質問
Q. Spark Adsとは何ですか?
TikTokのオーガニック投稿とその機能を、そのまま広告に使えるネイティブ広告フォーマットです。自社アカウントの投稿のほか、許可を得たクリエイターの投稿も広告にできます。プロモーションで得た視聴数、コメント、シェア、いいね、フォローは、すべて元のオーガニック投稿に帰属するため、広告の配信が終わったあとも投稿の数字として残ります。
Q. Spark Adsと通常のTikTok広告は何が違いますか?
大きな違いは、クリックしたあとの行き先です。Spark Adsでは、CTAボタンと広告キャプションはLPに移りますが、プロフィール画像やニックネーム、左スワイプは動画所有者のプロフィールページに移ります。通常の広告では、これらの操作もLPやアプリのインストールページに移ります。有料クリック数の数え方も違うため、両者を比べるときは、Squad beyondのようなLP側のレポートで流入とCVを並べると、数え方の違いに左右されずに比べられます。
Q. クリエイターの投稿をSpark Adsに使うにはどうすればいいですか?
クリエイターから、投稿の使用を認証するTikTok投稿コードを受け取る方法があります。クリエイターは、共有したい動画を開き、三点アイコン、広告設定アイコン、生成の順にタップしてコードを取得します。広告主は、TikTok広告マネージャーの「投稿を追加」から新しい投稿をSpark Adsとして承認できます。動画コードは一度に最大20件まで一括で承認できます。
Q. Spark Adsのキャプションはあとから変えられますか?
広告として承認されたあとは、投稿のキャプションを編集できません。表示名とテキストも、選んだオーガニック投稿の内容が反映され、広告作成時に編集できないとされています。キャプションの誤字やLPへの誘導の文言は、Spark Adsを作る前に確認しておきましょう。直したい場合は、直した投稿で新しく作り直す必要があります。
Q. Spark AdsでLPへの流入を増やすにはどうすればいいですか?
Spark AdsでLPに移るのは、CTAボタンと広告キャプションのクリックです。CTAボタンの文言と、キャプションの中でLPの内容を伝える言葉を工夫します。そのうえで、投稿の話題とLPの最初の画面をそろえると、タップした人が続きを読みやすくなります。Squad beyondで投稿ごとに最初の画面を変えたVersionを複製し、LP側のレポートで投稿別の流入とCVを比べると、残す投稿を判断しやすくなります。
Q. Spark Adsに使った動画を削除してもいいですか?
削除する前に、Spark Adsとしての承認を解除する必要があります。また、動画コードは、その動画を使っているすべての広告がTikTok広告マネージャーで削除された場合にだけ削除できます。非公開の動画は、キャンペーンで使われた時点で公開され、プロモーション中は公開ステータスを変えられないので、使う動画は公開して問題ないものを選びましょう。
8. まとめ
Spark Adsは、オーガニック投稿をそのまま広告にできるTikTokのネイティブ広告フォーマットで、エンゲージメントは元の投稿に帰属します。自社の投稿のほか、許可を得たクリエイターの投稿も使え、クリエイターからはTikTok投稿コードを受け取ります。
通常の広告との大きな違いは、クリックしたあとの行き先です。Spark AdsでLPに移るのはCTAボタンと広告キャプションで、プロフィール画像やニックネーム、左スワイプはプロフィールページに移ります。有料クリック数の数え方も違うので、比べるならLP側の流入とCVで比べます。承認したあとはキャプションを編集できず、動画を削除する前には承認の解除が必要です。
Spark Adsは、見られている投稿を広告として伸ばせる一方で、LPへの入口が限られる形式です。投稿に合わせたLPの版を用意し、LP側の数字で投稿ごとの成果を比べながら運用しましょう。
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