インフルエンサー広告とは|媒体別の仕組みと測り方

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インフルエンサー広告とは|媒体別の仕組みと測り方

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インフルエンサーに商品を紹介してもらったものの、投稿がフォロワーにしか届かず、成果につながったのかもよく分からない。インフルエンサーの投稿を広告として配信する方法があると聞いても、媒体ごとに名前や手順が違っていて、どこから手を付ければいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

インフルエンサー広告は、インフルエンサーやクリエイターの投稿を、広告として配信する方法です。Meta、TikTok、YouTubeには、それぞれ公式の仕組みが用意されていて、クリエイターの許可を得れば、クリエイターのアカウントの名前で広告を出せます。

ここでは、各媒体の公式情報と消費者庁の資料をもとに、インフルエンサー広告の考え方、媒体ごとの仕組みの違い、TikTok Oneでのクリエイターの探し方、依頼から配信までの流れ、ステマ規制の注意点の順に見ていきます。最後に、どのクリエイターの投稿が成果につながったかを、LPで確かめる方法も考えます。

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1. インフルエンサー広告とは

1-1. 投稿してもらうことと、広告として配信することは別

インフルエンサーに依頼して商品を紹介してもらう投稿は、それだけでは広告として配信されているわけではありません。Metaは、FacebookやInstagramのコンテンツを、Metaに料金を払って表示する広告と、そうではないオーガニックコンテンツに分けています。クリエイターがブランドから報酬などを受けて投稿するブランドコンテンツは、広告とは異なるものです。クリエイターが自分のコンテンツの宣伝をブランドに許可した場合に、広告マネージャで広告として配信できるようになります(出典:Facebook、Instagram、Threadsのブランドコンテンツについて|Metaビジネスヘルプセンター)。

この記事では、クリエイターの投稿やクリエイターの名前を使って、広告主が広告費を払って配信するものを「インフルエンサー広告」と呼びます。

1-2. 広告として配信すると、フォロワーの外にも届く

広告として配信する利点として、各媒体は次のような点を挙げています。

2. 媒体ごとの公式の仕組み

2-1. 3つの媒体の違い

項目Meta(Instagram・Facebook)TikTokYouTube(Google広告)
仕組みの名前パートナーシップ広告(旧 ブランドコンテンツ広告)Spark Adsクリエイター パートナーシップ ブースト
使うための許可クリエイターからのアクセス許可(投稿ごとか、アカウントごと)クリエイターの許可を得て投稿を使うクリエイターの動画を広告アカウントにリンクする
広告をクリックした人の行き先目的とコンバージョンの場所で選ぶ(トラフィックや売上ではウェブサイトを選べる)CTAボタンと広告キャプションはLP、プロフィール画像やニックネームはクリエイターのプロフィール一部のクリック先はクリエイターのチャンネルになる場合がある
クリエイターへの支払いプラットフォームの外で行うヘルプに記載なしGoogleは合意に関与しない

(出典:パートナーシップ広告へのアクセス許可について、パートナーシップ広告で使用できる目的と配置|Metaビジネスヘルプセンター、Spark Adsについて、YouTube クリエイター パートナーシップについて|Google 広告 ヘルプ、[概要]タブの操作方法|Google 広告 ヘルプ)

インフルエンサー広告の公式の仕組みをMeta・TikTok・YouTubeで比べた図。許可の受け方、特徴、LPへの導線

2-2. Meta:投稿ごとか、アカウントごとに許可をもらう

Metaでは、広告主がクリエイターの名前で広告を出すには、そのアカウントを持つクリエイターからのアクセス許可が必要です。許可には、特定の投稿だけを宣伝できる「コンテンツレベル」と、継続的な提携に向く「アカウントレベル」の2種類があり、クリエイターはいつでも許可を無効にできます。クリエイターへの支払いはMetaのプラットフォームの外で行い、広告には[広告]のラベルが表示されます(出典:Facebook、Instagram、Threadsのブランドコンテンツについて)。

2-3. TikTok:クリエイターの投稿をそのまま広告にする

TikTokでは、クリエイターが作ったオーガニック投稿を、クリエイターの許可を得て広告として公開できます。広告で得た視聴やコメント、いいね、フォローは元の投稿に数えられます。LPに移動するのは、CTAボタンと広告キャプションをクリックしたときで、プロフィール画像やニックネームをクリックすると、動画を投稿したクリエイターのプロフィールに移動します。投稿を広告に使うときのアカウントの連携は「TikTok広告カスタムアイデンティティ廃止|例外5つと連携手順」で解説しています。

2-4. YouTube:Google広告の中で動画をつないで配信する

YouTubeでは、Google広告の「YouTube クリエイター パートナーシップ」でクリエイターを探し、クリエイターの動画を広告アカウントにリンクして、「クリエイター パートナーシップ ブースト」で配信します。動画を広告として使う権利を確保する責任は広告主にあり、一部のクリック先はクリエイターのチャンネルになる場合があるとされています(出典:クリエイター パートナーシップ ブースト|Google 広告 ヘルプ)。

3. TikTok Oneでクリエイターを探す

3-1. TikTok Oneとは

TikTok Oneは、クリエイターや制作パートナーとつながり、クリエイティブのインサイトを得るための、TikTokのクリエイティブのプラットフォームです(出典:広告主向けのTikTok One|TikTok for Business)。TikTokは2024年に提供を始め、ブランドとクリエイターの連携を支える「Creator Marketplace」や、TikTok認定のクリエイティブパートナーとつながる「Partner Exchange(旧TikTok Creative Exchange)」をここに移しました(出典:TikTok Oneが進化──クリエイターの発見からコンテンツ制作・広告活用までをオールインワンで支援|TikTok For Business ブログ)。

3-2. ブリーフからクリエイターの候補を出す

同じブログでは、2026年8月に「Creator AI Search」が紹介されています。作成済みのキャンペーンのブリーフを貼り付けると、最大200名のクリエイターの候補が表示されます。気に入ったクリエイターに「Like」を付けて候補を絞り込んだり、「Generate Similar」で似たクリエイターを出したりでき、「Shortlist」に入れたクリエイターを「Invite to Campaign」でそのままキャンペーンに招待できます。

Creator Marketplaceには、成果が期待できるオーガニック投稿を見つけて、広告として使うことを勧める機能もあります。TikTok上にすでに投稿されているブランド関連の投稿を探して許諾を取り、広告に使う「Content Suite」は、グローバルのベータ版で、営業担当への問い合わせが必要です。

3-3. 日本で使える機能か確かめてから使う

TikTokは、新しい機能を紹介する日本語のブログで、一部のプロダクトは日本市場では提供されていない場合があると書いています(出典:TikTok World 2026:“発見”をビジネス成長へつなげる最新のマーケティングソリューションを発表|TikTok For Business ブログ)。TikTok Oneの機能を使う前に、管理画面に表示されるか、営業担当に確かめておきます。

4. 依頼から配信までの流れ

4-1. 6つのステップ

媒体が違っても、インフルエンサー広告の流れは大きく次の6つに分けられます。

  1. 探す:媒体のツール(TikTok One、Google広告のクリエイター検索など)でクリエイターを探す
  2. 取り決める:投稿の内容、広告で使う範囲と期間、報酬を、クリエイターと話し合って決める
  3. 表記する:投稿が広告であることが分かるようにする
  4. 許可を受ける:媒体の仕組みでクリエイターから許可を受ける(Metaのアクセス許可、YouTubeの動画のリンクなど)
  5. 配信する:広告主の広告アカウントから広告として配信する
  6. 測る:広告の成果とLPの成果を見る
インフルエンサー広告の流れ。探す、取り決める、表記する、許可を受ける、配信する、測るの6つのステップ

4-2. 報酬は、媒体の外でクリエイターと決める

報酬について、Metaはクリエイターへの支払いはプラットフォームの外で行うとしており(出典:Facebook、Instagram、Threadsのブランドコンテンツについて|Metaビジネスヘルプセンター)、Googleはクリエイターと広告主の合意には関与しないとしています(出典:YouTube クリエイター パートナーシップの[概要]タブの操作方法|Google 広告 ヘルプ)。媒体に払うのは配信の広告費で、クリエイターへの報酬はそれとは別に、クリエイターや事務所と決めることになります。

広告で使う範囲を決めるときは、利用許諾の考え方も参考になります。一般のユーザーの投稿を広告に使う場合の進め方は「UGCクリエイティブとは?メリット、成果を上げる手順を解説」で解説しています。

4-3. ステマ規制の対象は広告主

2023年10月1日から、ステルスマーケティングは景品表示法違反になりました。規制されるのは、広告であるのに、一般の消費者が広告だと分からないものです。企業がインフルエンサーなどの第三者に依頼したり指示したりする投稿も広告に含まれ、SNSの投稿も対象です。規制の対象になるのは、商品やサービスを提供する事業者(広告主)で、依頼を受けたインフルエンサーは対象になりません(出典:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。|消費者庁)。

インフルエンサーに依頼して投稿してもらうときは、広告であることが分かる表記を入れてもらうよう、依頼の段階で取り決めておきます。媒体の広告として配信した分には、Metaでは[広告]のラベルが表示されますが、依頼したオーガニックの投稿そのものの表記は、広告主の側で確かめる必要があります。

5. インフルエンサー広告で起きやすい失敗例

5-1. 失敗例1:広告である表記がないまま投稿され、広告主の責任になる

  • 症状:インフルエンサーに依頼した紹介の投稿に、広告であることの表記がないまま公開されると、一般の消費者が広告だと分からない表示として、広告主がステマ規制の対象になることがある。
  • 原因:消費者庁は、企業がインフルエンサーなどに依頼・指示した投稿も広告に含まれ、広告だと分からないものが景品表示法で規制されるとしています。規制の対象は広告主で、インフルエンサーではありません(出典:令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。)。
  • 対策:投稿を見つけたら、インフルエンサーに連絡して、広告であることが分かる表記を加えてもらいます。
  • 回避策:依頼の段階で、表記の入れ方を取り決め、公開の前に投稿を確認する手順を入れておきます。消費者庁のページには、告示と運用基準のPDFが掲載されているので、取り決めを作るときに参照します。

5-2. 失敗例2:TikTokのクリック数を、通常の広告と同じ定義で比べる

  • 症状:クリエイターの投稿を使った広告と、自社で作った通常の広告のクリック数をそのまま並べると、クリエイターの投稿の広告がクリックされていないように見えることがある。
  • 原因:TikTokでは、クリエイターの投稿を使った広告の有料クリック数は、CTAボタンと広告キャプションのクリックだけを数えます。通常の広告では、プロフィール画像やニックネームのクリック、左へのスワイプも数えます(出典:Spark Adsについて|TikTok for Business)。
  • 対策:クリック数ではなく、LPに来た数とLPでのCVで比べます。プロフィールへの移動は、有料プロフィール訪問数など別の指標で見ます。
  • 回避策:配信の前に、どの数字で比べるかを決めておきます。LPに入る前にURLにパラメータを付けておくと、クリエイターの投稿ごとにLP側で数えられます。

5-3. 失敗例3:Threadsにも広告を出す前提で計画し、使えない

  • 症状:InstagramとThreadsの両方で、クリエイターの名前の広告を出す前提で計画すると、Threadsでは配信できず、計画を組み直すことになる。
  • 原因:Metaのヘルプでは、現在、パートナーシップ広告とオーガニックのブランドコンテンツの宣伝は、Threadsでは利用できないとされています(出典:Facebook、Instagram、Threadsのブランドコンテンツについて)。
  • 対策:Threadsで届けたい場合は、通常の広告で配信するか、配置をInstagramとFacebookに絞ります。
  • 回避策:計画を立てる前に、Metaの「目的と配置」のヘルプで、使える配置を確かめます。いま使える配置は、Instagram、Facebook、WhatsAppのステータスです。

6. Squad beyondで、クリエイターごとの成果をLPで比べる

6-1. クリエイターの投稿ごとにパラメータを付ける

インフルエンサー広告では、どのクリエイターの投稿から来た人が申し込んだかを、LP側で分けて見ておくと、次にどのクリエイターに依頼するかを決めやすくなります。Squad beyondでは、入稿するURLにクリエイティブごとのパラメータを付けると、クリエイティブごとの数値をレポートで見られます。Meta広告では、パラメータは「ウェブサイトのURL」の欄に付けます。URLダイナミックパラメーターや「URLパラメーター」の欄に書くと、クリエイティブの情報が見られなくなります(出典:Meta広告(Facebook広告/Instagram広告)のクリエイティブデータをレポートに反映する|Squad beyond FAQ)。パラメータに使えるのは半角の英数字と「-」「_」だけです(出典:パラメーターの命名規則|Squad beyond FAQ)。

6-2. クリエイターに合わせたVersionを出し分ける

クリエイターの投稿から来た人は、クリエイターの話し方や紹介のされ方を見た上でLPに来ます。Squad beyondでは、特定のパラメータを持つアクセスにだけ指定したVersionを表示できるので、同じURLのまま、クリエイターの紹介に合わせたファーストビューを見せられます。指定したパラメータを含まないアクセスにはそのVersionは表示されず、配信割合が1以上のVersionがほかになければ404エラーになるため、配信の前に表示を確かめます(出典:パラメータごとにVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。

6-3. LPのCVを各媒体に戻す

Squad beyondが取得したCVは、Meta、TikTok、Google広告の管理画面に反映できます。Metaでは、ピクセルとアクセストークンを設定すると、1時間ほどでクリック(MCV)とCVが反映されます(出典:Meta広告(Facebook広告/Instagram広告)にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)。TikTokは広告のURLに「ttclid=__CLICKID__」を付けて連携し(出典:TikTokの管理画面にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)、Google広告は媒体に「Googleデマンドジェネレーション広告」などを選んで連携します(出典:Google広告にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)。

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7. インフルエンサー広告についてよくある質問(FAQ)

Q. インフルエンサー広告とは何ですか?

インフルエンサーやクリエイターの投稿、またはクリエイターのアカウントの名前を使って、広告主が広告費を払って配信する広告のことです。Metaのパートナーシップ広告、TikTokのSpark Ads、YouTubeのクリエイター パートナーシップ ブーストのように、各媒体に公式の仕組みがあります。インフルエンサーに投稿してもらうだけのタイアップ投稿とは違い、フォロワーの外にも広告として届けられます。

Q. タイアップ投稿と何が違いますか?

タイアップ投稿は、インフルエンサーが自分のアカウントでブランドを紹介するオーガニックの投稿で、届くのは基本的にそのアカウントを見ている人です。インフルエンサー広告は、その投稿やクリエイターの名前を使って、広告主が配信の対象と予算を決めて広告として配信します。Metaは、ブランドコンテンツの投稿は広告とは異なり、クリエイターが宣伝を許可した場合に広告として配信できるとしています。広告として配信するときは、投稿ごとにURLへパラメータを付けておくと、Squad beyondのレポートでクリエイターごとのCVを分けて見られます。

Q. 費用はどう決まりますか?

費用は、媒体に払う広告費と、クリエイターへの報酬の2つに分かれます。Metaはクリエイターへの支払いはプラットフォームの外で行うとしており、Googleもクリエイターと広告主の合意には関与しません。報酬はクリエイターや事務所と決めることになり、媒体の公式の情報に相場は書かれていません。広告費は通常の広告と同じく、予算と入札で決まります。

Q. ステマ規制で気をつけることは何ですか?

消費者庁は、企業がインフルエンサーに依頼した投稿も広告に含まれ、広告であることが分からないものは景品表示法で規制されるとしています。規制の対象は広告主です。依頼の段階で、広告であることが分かる表記を入れてもらうよう取り決め、公開の前に確認します。消費者庁のページには、告示と運用基準のPDFも掲載されています。

Q. どのクリエイターが成果につながったかは、どう見ればいいですか?

媒体の管理画面では、クリック数の数え方が通常の広告と違うことがあります。たとえばTikTokでは、クリエイターの投稿を使った広告の有料クリック数は、CTAボタンと広告キャプションのクリックだけです。Squad beyondなら、クリエイターの投稿ごとにURLへパラメータを付け、LPに来た数とCVをクリエイターごとにレポートで比べられます。

Q. クリエイターごとにLPを変えたほうがいいですか?

クリエイターの投稿から来た人は、そのクリエイターの話し方や紹介のされ方を見た上でLPに来るため、LPの最初の画面が紹介とずれていると、続きを読んでもらいにくくなります。Squad beyondでは、同じURLのまま、パラメータごとにVersionを出し分けて、クリエイターに合わせたファーストビューを見せられます。Squad beyondのCVを媒体に反映しておけば、媒体の画面でも成果を並べて見られます。

8. まとめ

インフルエンサー広告は、インフルエンサーやクリエイターの投稿を、広告主が広告として配信する方法です。投稿してもらうだけのタイアップ投稿と違い、クリエイターの許可を受けて広告として配信すると、フォロワーの外にも届けられます。Meta、TikTok、YouTubeには、それぞれ公式の仕組みがあり、許可の取り方や、広告をクリックした人の行き先に違いがあります。

クリエイターを探すときは、TikTok Oneや、Google広告のYouTube クリエイター パートナーシップのような媒体のツールを使えます。報酬は媒体の外でクリエイターと決め、広告で使う範囲や期間も先に取り決めておきます。2023年10月からはステマ規制が始まっており、依頼した投稿に広告である表記がない場合、責任を問われるのは広告主です。

成果を見るときは、媒体ごとにクリック数の数え方が違うことに気をつけ、LPに来た数とCVで比べます。クリエイターの投稿ごとにパラメータを付け、クリエイターに合わせたLPを用意しておくと、次にどのクリエイターに依頼するかを、数字をもとに決めやすくなります。

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