Pinterest広告とは|出し方・費用と向いている商材

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画像で商品を探す人に、自社の商品を見つけてもらいたい。InstagramやGoogleの広告は出しているけれど、Pinterestの広告はどう始めればいいのか、いくらかかるのかが分からない。こう感じているEC・D2Cの担当者の方は多いのではないでしょうか。

Pinterest広告は、Pinterestの検索結果やホームフィードなどに、自社のピンを広告として表示する仕組みです。日本は、Pinterestから直接広告アカウントを作れる国に含まれています。検索する語句でターゲットを指定するキーワードターゲティングや、商品データを取り込んで配信するショッピング広告が使えるのが特徴です。

この記事では、Pinterest公式ヘルプの原文をもとに、Pinterest広告の出し方、費用の決まり方、キーワードとカタログの使い方、ランディングページの条件をまとめます。

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1. Pinterest広告とは|日本でも直接出せる

1-1. 日本は直接アカウントを作れる国

Pinterest公式ヘルプでは、日本は「Pinterest からアドアカウントを設定できる国」の一覧に含まれています(出典:Pinterest アドについて|Pinterest ヘルプ)。Pinterestは2022年6月1日に日本で広告の提供を始めています(出典:Pinterest ads launch in Japan|Pinterest Business)。

広告を出すには、Pinterestのビジネスアカウントが必要です。ビジネスアカウントは無料で作れ、個人アカウントから切り替えることもできます(出典:ビジネスアカウントを取得する|Pinterest ヘルプ)。

1-2. キャンペーンの目的は5つ

キャンペーンの目的は、ブランド認知度、動画視聴完了、比較検討、リード獲得、販売促進の5つです(出典:キャンペーンの目的|Pinterest ヘルプ)。

目的増やすものカスタム入札で設定するもの
ブランド認知度広告の認知最大CPM
動画視聴完了動画の完全視聴(95%完了)カスタム入札は使えない(Performance+のみ)
比較検討ピンクリック・アウトバウンドクリック最大CPC
リード獲得購入・登録・カート追加など目標平均CPA
販売促進商品・サービスの販売目標平均CPA

キャンペーンは、キャンペーン、アドグループ、広告の3つのレベルでできています。キャンペーンで目的を、アドグループで掲載場所・予算・入札・期間・ターゲットを決め、広告にピンを設定します。

2. Pinterest広告の出し方

2-1. アドアカウントを作る|居住国と通貨は後から変えられない

広告は、アドマネージャー(ads.pinterest.com)から作ります。初めてアクセスするときに居住国を選び、それで支払い通貨が決まります。居住国と支払い通貨は、後から変更できません(出典:Pinterest アドについて)。

2-2. 広告にするピンを用意する

広告にできるピンには条件があります。自分のビジネスアカウントに保存されていること、公開ボードに保存されていること、リンク先URLが設定されていることなどです。短縮URLは使えません。公式ヘルプは、画像の推奨アスペクト比を2:3(1,000×1,500ピクセル)としています(出典:同上)。

2-3. キャンペーンとアドグループを作る

アドマネージャーでキャンペーンを作り、目的を選んでから、アドグループでターゲット・予算・入札を設定します。予算は「1日」か「予算合計」から選び、予算の種類はアドグループを作った後に変更できません(出典:アドグループを作成する|Pinterest ヘルプ)。

比較検討の目的では、ピンクリックとアウトバウンドクリック(サイトへのクリック)のどちらで最適化するかを選べますが、どちらを選んでも請求はピンクリックに対して行われます(出典:同上)。サイトへの送客を成果として見たい場合は、請求の対象とずれる点を前提に数字を読みましょう。

2-4. 審査を受ける

キャンペーンを開始すると、広告ガイドラインを守っているかが審査されます。公式ヘルプでは、審査に最大24時間ほどかかる場合があるとされています(出典:同上)。

3. Pinterest広告のターゲティング

3-1. 選べるターゲティング

Pinterest広告では、次のターゲティングを使えます(出典:ターゲティングの概要|Pinterest ヘルプ)。

  • オーディエンス(顧客リスト、サイト訪問者、Pinterest上で自社のコンテンツに反応した人)
  • アクトアライク(既存のオーディエンスと行動が似ている人)
  • インタレスト(広告に関連するトピック)
  • キーワード(Pinterestで検索される語句)
  • 属性(性別・年齢・場所・言語・デバイス)
  • プレースメント(ホームフィード・検索結果・関連ピン)

3-2. キーワードターゲティングとマッチタイプ

キーワードターゲティングは、Pinterestで特定のアイデアを検索する人に広告を届ける仕組みです。1つのアドグループに設定できるキーワードは最大20,000で、公式は少なくとも25のキーワードを設定することを勧めています(出典:キーワードターゲティング|Pinterest ヘルプ)。

マッチタイプは、部分一致(初期設定)、フレーズ一致、完全一致と、フレーズ一致の除外、完全一致の除外の5種類です。広告を出したくない検索語句は、除外のマッチタイプで外せます。

4. Pinterest広告の費用|入札と請求の仕組み

4-1. 入札はカスタムかPerformance+

入札方法は、上限額を自分で設定する「カスタム入札」と、Pinterestが自動で入札を調整する「Performance+入札」から選びます。下限入札単価は広告の種類と国によって異なり、複数の国を対象にした場合は、各国の下限額を米ドルに換算して最も高いものが適用されます。日本円での下限額は、公式ヘルプには書かれていません(出典:入札単価を設定する|Pinterest ヘルプ)。

支払う金額は、入札額に関係なく、オークションで落札するのに必要な最小額です。公式の例では、入札を3ドルに設定し、落札に必要な最小額が0.50ドルの場合、支払うのは0.50ドルだけです(出典:同上)。最低予算や、クリック単価の相場は、公式ヘルプには示されていません。

4-2. 請求は翌月1日か、基準額に達したとき

Pinterestは、有効な広告の累計料金を、毎月1日に前月分を請求するか、お支払い基準額に達した時点で請求するか、いずれか早い方で請求します(出典:請求の仕組み|Pinterest ヘルプ)。

支払いには、主要なクレジットカード・デビットカードが使え、日本ではJCBも使えます。プリペイドカードとPayPalは使えません(出典:利用できるお支払い方法|Pinterest ヘルプ)。

4-3. 消費税はリバースチャージの対象になる場合がある

日本を拠点とするビジネスには、アイルランドに設立されたPinterest Europe Limitedが広告サービスを提供し、請求を行います。公式ヘルプでは、日本国内のビジネスは、日本の消費税(JCT)を考慮したリバースチャージ制度の対象となる場合があるとされています(出典:VAT・税金について|Pinterest ヘルプ)。会計上の処理は、自社の税理士に確認してください。

5. カタログ(商品フィード)とショッピング広告

5-1. 商品データを取り込んでピンにする

ECサイトの商品を広告にしたい場合は、カタログ(商品フィード)を使います。商品データを取り込むと、商品を「プロダクトピン」として一括でアップロードし、ショッピング広告として配信できます。事前に、サイトのドメイン所有権の認証とPinterestタグのインストールが必要で、サイトには連絡先・配送ポリシー・返金ポリシーを見やすい場所に載せておく必要があります(出典:カタログを始める前に|Pinterest ヘルプ)。

商品データの必須項目は、id、title、description、link、image_link、price、availability です(バリエーションがある場合は item_group_id も必須)。必須項目が欠けると、カタログ全体の取り込みに失敗します。形式はTSV・CSV・XML・Googleスプレッドシートで、1つのカタログに最大2,000万件まで登録できます(出典:同上)。

5-2. ショッピング広告は「販売促進」の目的で配信する

ショッピング広告は、カタログの取り込み、商品グループの作成、キャンペーンの作成の順で設定します。キャンペーンの目的は販売促進で、販売促進キャンペーンではキーワードターゲティングやインタレストターゲティングは必要ありません(出典:ショッピングアド|Pinterest ヘルプ)。ショッピング広告は一部の広告市場でのみ使えるとされているため、日本で使えるかはアドマネージャーで確認してください。

ECの広告運用全体の中での位置づけはEC広告運用の整理(2026):媒体選び・LPO・運用の回し方で、Shopifyでの広告タグの置き方はShopifyの広告タグはどこに置く?媒体別の設置方法を解説で解説しています。

6. 審査で止まらないランディングページの条件

Pinterestの広告ガイドラインは、クリックした先に表示されるコンテンツが広告の内容と一致していることを求め、次のようなランディングページを認めていません(出典:広告ガイドライン|Pinterest ポリシー)。

  • 特定のコンテンツを表示する前に、登録などを求めるページ(広告にその旨を明記している場合を除く)
  • ポップアップ広告を開いたり、自動でダウンロードを始めたりするページ
  • ユーザーを別のページにアクセスさせるページ
  • 広告コンテンツが大部分を占めるページ
  • 広告との一貫性がないページ

なお、Pinterestは2026年11月12日付けで広告ガイドラインを改訂すると告知しています。出稿前に、改訂版の内容も確認してください。

7. 出稿前後につまずく3つのポイント

実際に止まりやすいのはこの3つです。症状・原因・対策・回避策の順に並べます。

7-1. サイトへのクリックより請求が多く感じる

症状:比較検討の目的で、アウトバウンドクリック(サイトへのクリック)を最適化の対象にした。サイトに来た人数に比べて、請求額が大きく感じる。

原因:比較検討の目的では、ピンクリックとアウトバウンドクリックのどちらで最適化しても、請求はピンクリックに対して行われます。ピンを拡大して見ただけでサイトに進まなかったクリックにも費用がかかります。

対策:費用の評価は、ピンクリックではなく、サイトでの成果(購入・申込)1件あたりの費用で行う。Pinterestタグかコンバージョンを計測して、リード獲得や販売促進の目的に切り替えることも検討する。

回避策:最初から、サイトでの成果を計測できる状態にしてから配信を始めること。ピンからサイトに進んだ人が、LPで何をしているかまで見られるようにしておくと、ピンとLPのどちらを直すべきかを判断できます。

7-2. カタログの取り込みに失敗する

症状:商品フィードを登録したが、カタログの取り込みが失敗して、プロダクトピンが作られない。

原因:必須項目(id、title、description、link、image_link、price、availability)のどれかが欠けている。公式ヘルプでは、必須項目が欠けるとカタログ全体の取り込みに失敗するとされています。価格を日本円で書くのに通貨コードを付けていない場合、米ドルとして扱われます。

対策:商品データのすべての行で必須項目が埋まっているかを確認し、price には「JPY」などの通貨コードを付ける。直したら、もう一度取り込む。

回避策:商品データを別の媒体(Googleのショッピング広告など)と共用している場合は、Pinterestの必須項目と形式の違いを最初に確認しておくこと。商品を追加するたびに必須項目が埋まっているかを点検する手順を決めておくと、取り込みの失敗が防げます。

7-3. 居住国や通貨を間違えてアカウントを作った

症状:アドアカウントを作った後で、通貨が日本円ではないことに気づいた。

原因:アドマネージャーに初めてアクセスしたときに選ぶ居住国で、支払い通貨が決まり、後から変更できません。

対策:正しい居住国で、新しいアドアカウントを作り直す。公式ヘルプでは、ビジネスアカウント1件につきアドアカウントを最大50件まで作れるとされています(出典:アドアカウントを作成する|Pinterest ヘルプ)。

回避策:アドアカウントを作る担当者に、居住国と通貨を事前に指定しておくこと。代理店や外部の運用者に任せる場合も、作成前に確認する手順を入れておきましょう。

8. Squad beyondでPinterest広告の遷移先を検証する

Pinterestは、画像で商品を探している人が多い媒体です。ピンで興味を持った人が、遷移先の商品ページやLPで購入まで進めるかで成果が決まります。Squad beyondでは、次の機能で遷移先の検証を進められます。

8-1. LPを複製して比べる

ピンの画像に合わせて、LPのファーストビューの写真や訴求を変えた版を作りたい場合は、既存のVersionを複製して、差分だけを変えた版をすぐに作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。作った版は、配信割合を決めて同じURLのままABテストができます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。

8-2. 媒体ごとに見せるLPを変える

InstagramとPinterestなど、媒体によって見せるLPを変えたい場合は、配信URLに付けたパラメータごとに表示するVersionを指定できます(出典:パラメータごとにVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。指定したパラメータを含まないURLから来た人には、そのVersionは表示されないため、配信前に必ずテストしてください。

8-3. どこまで読まれているかを確かめる

Squad beyondのヒートマップでは、ページのどの位置まで何%の人が到達したか(到達率)や、どこで離脱したか(離脱率)を確認できます(出典:ヒートマップについて|Squad beyond FAQ)。ピンから来た人が、商品の説明や価格のブロックまで読んでいるかを見れば、LPの構成を見直す材料になります。

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9. Pinterest広告についてよくある質問

Q. Pinterest広告は日本で出せますか?

出せます。Pinterest公式ヘルプでは、日本は「Pinterest からアドアカウントを設定できる国」の一覧に含まれています。Pinterestは2022年6月1日に日本で広告の提供を始めました。広告を出すには、無料のビジネスアカウントを作り、アドマネージャー(ads.pinterest.com)でアドアカウントを作成します。初めてアクセスするときに選ぶ居住国で支払い通貨が決まり、後から変更できない点に注意してください。

Q. Pinterest広告は最低いくらから出せますか?

最低予算や、日本円での最低入札額は、公式ヘルプには書かれていません。下限入札単価は広告の種類と国によって異なり、支払う金額はオークションで落札するのに必要な最小額です。予算は1日か予算合計で設定し、いつでも停止できます。まず少額で配信し、自社の購入1件あたりの費用を確かめるところから始めるのが確実です。

Q. キーワードターゲティングはどう設定すればいいですか?

1つのアドグループに最大20,000のキーワードを設定でき、公式は少なくとも25のキーワードを設定することを勧めています。マッチタイプは部分一致・フレーズ一致・完全一致と、2種類の除外があります。公式ヘルプも「インテリア」のような語句を検索する人をターゲットにする例を挙げています。ピンの画像と合う語句を選び、広告を出したくない検索は除外のマッチタイプで外しましょう。キーワードごとに見せたい商品が違う場合は、遷移先のLPもキーワードの意図に合わせて分けると、ピンで興味を持った人の期待とずれません。

Q. 「フィード」とは何ですか?

Pinterest広告で「フィード」というと、商品データ(カタログ)の取り込みを指すことが多く、公式ヘルプでは「カタログ」や「データソース」と呼ばれています。商品のID・名前・説明・リンク・画像・価格・在庫を記載したファイル(TSV・CSV・XML・Googleスプレッドシート)を登録すると、商品をプロダクトピンとして一括で作成し、ショッピング広告として配信できます。必須項目が欠けると、カタログ全体の取り込みに失敗します。

Q. どんな商材がPinterest広告に向いていますか?

公式ヘルプは、向いている業種を挙げていません。公式の説明から言えるのは、検索する語句や興味のあるトピックで広告を届けられること、ECサイトの商品をカタログで取り込んでショッピング広告として配信できることです。商品の画像で選ばれる商材や、商品数が多くカタログで管理しているECは、この仕組みを使いやすいといえます。実際に成果が出るかは商材とLPによって変わるため、少額で試して、購入1件あたりの費用で判断しましょう。ピンの画像ごとにLPのファーストビューを合わせた版を用意すると、興味を持った人が離脱しにくくなります。Squad beyondなら、LPを複製して差分だけを変えた版を作り、ABテストで比べられます。

Q. Pinterest広告に消費税はかかりますか?

公式ヘルプでは、日本を拠点とするビジネスには、アイルランドのPinterest Europe Limitedが広告サービスを提供して請求を行い、日本の消費税(JCT)を考慮したリバースチャージ制度の対象となる場合があるとされています。リバースチャージの扱いや会計処理は、自社の税理士に確認してください。

まとめ

Pinterest広告について、押さえる点を整理します。

  • 日本は、Pinterestから直接アドアカウントを作れる国に含まれる。ビジネスアカウントは無料
  • 目的はブランド認知度・動画視聴完了・比較検討・リード獲得・販売促進の5つ
  • 居住国と支払い通貨は、アドアカウントの作成後に変更できない
  • キーワードは1アドグループ最大20,000、推奨は25以上。マッチタイプは5種類
  • 支払うのは落札に必要な最小額。最低予算と日本円の下限入札単価は公式に示されていない
  • 比較検討の目的は、どちらで最適化してもピンクリックに請求される
  • カタログは必須項目が欠けると取り込みに失敗する。LPは登録を強制せず、ポップアップを出さない

配信を始めたら、ピンで興味を持った人がLPで購入まで進めているかを確かめ、ピンの画像に合わせたLPの版を比べていきましょう。

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