YouTube広告の種類とは?6つの形式と目的別の選び方

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YouTube広告の種類とは?6つの形式と目的別の選び方

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YouTube広告を始めようとすると、まず「種類が多くて、どれを選べばよいか分からない」という壁にぶつかります。スキップできるもの、6秒で終わるもの、検索結果に出るものなど、フォーマットによって表示される場所も課金の仕組みも異なるためです。

本記事では、Googleが公式に定めるYouTube広告の6つのフォーマットを整理したうえで、課金方式の違いや目的別の選び方、そしてクリックを成果に変えるための遷移先LPの考え方までを、2026年時点の公式情報をふまえて解説します。

01|YouTube広告とは

YouTube広告とは、動画共有サービス「YouTube」上やGoogleの動画配信ネットワークに配信できる広告です。配信や入札の管理はGoogle広告(Google Ads)の管理画面から行うため、Google広告のメニューの一つという位置づけになります。動画だけでなく、サムネイルとテキストで表示される形式もあり、フォーマットによって表示場所や役割が変わります。

動画広告の市場は拡大が続いています。電通の調査によると、2025年の日本のインターネット広告媒体費のうち、ビデオ(動画)広告費は1兆275億円で前年比121.8%と、二桁成長となりました(出典:電通「2025年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」)。動画でユーザーに接触できる場として、YouTube広告の重要性は年々高まっているといえます。

Google広告全体の種類と、その中でのYouTube広告の位置づけについて詳しく解説している記事もございますので、あわせてご参照ください。
Google広告の種類と特徴|AI時代に選ぶべきキャンペーンとは?

02|YouTube広告の種類は大きく6つ

Googleは、YouTube広告のフォーマットを公式に6つに整理しています。まずは全体像を表で確認します。それぞれ「表示される場所」「動画の長さ・スキップの可否」「主な課金方式」が異なり、これが選び方の出発点になります(出典:Google for Business「ゼロから分かる:YouTube広告 6つのフォーマットとその選び方」)。

フォーマット主な表示場所長さ・スキップ主な課金方式向いている目的
スキップ可能なインストリーム広告YouTube動画の再生前・中・後、Google動画パートナー5秒後にスキップ可視聴課金(CPV)/tCPM認知〜比較検討(汎用)
スキップ不可のインストリーム広告同上最長15秒・スキップ不可tCPM確実に伝える認知
バンパー広告YouTube動画の再生前・中・後6秒以下・スキップ不可tCPM補完的な認知・リーチ
インフィード動画広告YouTubeのトップ・検索結果・関連動画の横サムネイル+テキスト表示操作ベース(クリック等)興味関心・比較検討
マストヘッド広告YouTubeトップページ最上部予約型予約ベース大規模な一斉認知
アウトストリーム広告YouTube外のGoogle動画パートナーvCPM 等YouTube外への拡張

表示場所・尺・課金・目的を一覧にすると、フォーマットは「優劣」ではなく「目的との相性」で選ぶものだと分かります。以下、それぞれの特徴と、逆に向かない場面もあわせて見ていきます。

インストリーム広告

インストリーム広告とは、動画の再生前・再生中・再生後に流れる動画広告です。表示場所はYouTubeの動画再生ページや、Google動画パートナーのサイト・アプリで、スキップの可否によって次の2種類に分かれます。

スキップ可能スキップ不可
再生開始から5秒後にスキップできます。
一定時間以上の視聴や操作があった場合に課金(CPV)されるため、興味のあるユーザーに絞って費用をかけやすく、認知から比較検討まで幅広く使える基本のフォーマットです。
ただし5秒でスキップされやすく、短く印象づけたいだけならバンパー広告が向く場合もあります。
スキップできず、最長15秒です。
最後まで確実に視聴してもらえるため、メッセージを途切れさせたくない認知目的に向いています。
課金はtCPM(目標インプレッション単価)です。一方的な内容は敬遠されやすいため、冒頭から引き込む構成が前提になります。

バンパー広告

バンパー広告とは、6秒以下でスキップできない短尺の動画広告です。動画の再生前・中・後に表示されます。短時間で記憶に残るワンメッセージを繰り返し届け、認知やリーチを補完する役割で使われます。課金はtCPMです。

尺が短いぶん、商品説明のように情報量の多い訴求には不向きで、他フォーマットと組み合わせて接触回数を積む使い方が基本です。

インフィード動画広告

インフィード動画広告とは、YouTubeのトップページ、検索結果ページ、関連動画の横などに、サムネイルとテキストで表示される広告です。ユーザーが自分でクリックして視聴を始めるため、もともと関心の高い層に届きやすいのが特徴です。かつて「TrueViewディスカバリー広告」と呼ばれていたものにあたります。

受け身で再生されるインストリーム広告とは異なり「見つけてもらう」フォーマットのため、サムネイルとタイトルの訴求が弱いと再生されにくい点に注意が必要です。

同じく「見つけてもらう」配信面であるディスカバリー広告(デマンドジェネレーション)について詳しく解説している記事もございますので、あわせてご参照ください。
ディスカバリー広告とは?どこに出る?強み・弱みとまで解説

マストヘッド広告

マストヘッド広告とは、YouTubeのトップページ最上部に表示される予約型の広告です。新商品の発表など、短期間で大規模なリーチを獲得したい場面で使われます。Googleの営業担当者を通じた予約ベースでのみ利用でき、運用型の他フォーマットとは購入方法が異なります。

費用規模が大きく予約も必要なため、少額からのテスト配信には向きません。

アウトストリーム広告

アウトストリーム広告とは、YouTube上ではなく、Google動画パートナーのウェブサイトやアプリに表示される動画広告です。YouTubeの外側にも動画でのリーチを広げたい場合の、補完的な配信先として位置づけられます。

YouTube内には配信されないため、「YouTubeの面で見せたい」という目的には合いません。

(補足)YouTube Shorts面への配信

近年は縦型のショート動画「YouTube Shorts」の視聴が伸びており、Googleもショート動画を重要な配信タイミングの一つに挙げています。Shortsは独立した6つのフォーマットとは別の「配信面」で、インストリーム広告やインフィード動画広告などがShortsフィード内にも表示されます。縦型のクリエイティブを用意しておくと、この面での成果を高めやすくなります。

縦型のショート動画広告の作り方について詳しく解説している記事もございますので、あわせてご参照ください。
ショート動画広告の作り方|設計・制作・検証の完全ガイド

03|YouTube広告の課金方式

YouTube広告は、フォーマットによって課金の仕組みが異なります。費用を正しく見積もるために、代表的な課金方式を整理します。

1. 視聴課金(CPV)

  • 主にスキップ可能なインストリーム広告で使われます。動画を一定時間以上視聴した場合や、広告を操作(クリックなど)した場合に課金される方式です。興味のあるユーザーに絞って費用が発生するため、無駄を抑えやすいのが特徴です。

2. インプレッション課金(CPM・tCPM)

  • 広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する方式です。スキップ不可のインストリーム広告やバンパー広告では、目標とする1,000回表示あたりの単価を設定する「tCPM(目標インプレッション単価)」が使われます。多くの人に確実に届けたい認知目的に向いています。

3. 予約型

  • マストヘッド広告で使われる方式で、Googleの営業担当者を通じて配信枠を予約します。表示回数や掲載期間をあらかじめ確保できるため、大規模なキャンペーンに用いられます。

具体的な単価は、入札の状況や競合、ターゲティングによって変動します。最新の費用感は公式情報で確認し、はじめは小さな予算でテストしながら、成果の良い配信に予算を寄せていくのが基本です。なお、認知目的で重視されるCPM(インプレッション単価)の考え方について詳しく解説している記事もございますので、あわせてご参照ください。
高いCPMってどういうこと?|広告運用者・媒体の目線で考える

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04|「TrueView」「オーバーレイ広告」など名称の整理

YouTube広告を調べると、現在の公式フォーマット名とは異なる古い呼び方を目にすることがあります。「結局どれが今の名称なのか」を、混乱しやすいものから表で整理します。

かつての名称・通称現在の扱い補足
TrueView広告(総称)「スキップ可能なインストリーム広告」などに整理スキップ可能な動画広告の旧来の総称
TrueViewディスカバリー広告「インフィード動画広告」検索結果・関連動画などに表示される形式
ディスカバリー広告「デマンドジェネレーション」キャンペーンに統合YouTube・Discover・Gmailなどに配信
オーバーレイ広告現行の公式6フォーマットには含まれないPC動画の下部に表示されていた形式。仕様・提供状況は変動するため要確認

このように名称の更新が続いているため、古い情報のまま「TrueView」や「オーバーレイ」を前提に設計すると、現状とずれてしまうことがあります。出稿前に最新の公式情報で確認することをおすすめします(出典:YouTube ヘルプ「動画広告フォーマットの概要」)。

05|目的別のYouTube広告の選び方

フォーマットは「どれが優れているか」ではなく、「広告の目的に合っているか」で選びます。目的とフォーマットの対応の目安を表で整理します。

広告の主な目的向いているフォーマットの例
幅広い認知・リーチを広げたいバンパー広告、スキップ不可のインストリーム広告、マストヘッド広告
商品やサービスを理解・比較してもらいたいスキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告
サイト誘導や申し込みなど行動につなげたいスキップ可能なインストリーム広告、インフィード動画広告

実際の運用では、認知用のバンパー広告と比較検討用のスキップ可能なインストリーム広告を組み合わせるなど、複数のフォーマットを役割分担させるのが一般的です。まず「このキャンペーンで何を達成したいのか」を決め、その目的に対応するフォーマットから選ぶと、迷いにくくなります。

06|YouTube広告を成果につなげる運用のポイント

YouTube広告は、配信して終わりにせず、クリエイティブと配信設定、そして改善のサイクルを継続することで成果が安定します。とくに重要な3点を整理します。

1. 冒頭で関心を引くクリエイティブにする

  • スキップ可能な広告は5秒前後で離脱されやすいため、最初の数秒で「自分に関係がある」と伝えることが重要です。複数のパターンを用意し、どの切り口が響くかを検証しながら磨きます。

2. 目的に合ったターゲティングを設定する

  • 年齢・地域・興味関心などを商材に合わせて設定し、関心の薄い層への無駄な配信を抑えます。同じユーザーへの過剰な表示を防ぐ表示回数の上限(フリークエンシーキャップ)の調整も有効です。

3. 数値を見て改善を続ける

  • 視聴率やクリック率、コンバージョン率などを確認し、成果の良いフォーマット・クリエイティブに予算を寄せます。近年はGoogleの自動入札やAIを活用した配信最適化も成果を左右します。

AIを活用したYouTube広告の考え方や注意点について詳しく解説している記事もございますので、あわせてご参照ください。
AIを活用したYouTube広告とは?メリットや注意点、事例を解説

07|遷移先(LP)で成果が決まる

どのフォーマットを選んでも、クリック後に表示されるランディングページ(LP)の出来が、最終的な成果(コンバージョン)を大きく左右します。広告で関心を持ったユーザーも、遷移先で「広告と内容がずれている」「何をすればよいか分からない」と感じると、すぐに離脱してしまうためです。

広告とLPの訴求が一致していること、ファーストビューで「自分に関係がある」と伝わること、申し込みや問い合わせへの導線が分かりやすいこと。この3点が、クリックをコンバージョンに変えるための基本です。動画広告の場合は、動画で伝えた内容と地続きの「動画LP」も相性の良い選択肢になります。

Squad beyondでLPと広告を一貫して改善する

Squad beyond(スクワッドビヨンド)は、広告の遷移先となるLPの制作から改善までを一つの環境で支援するプラットフォームです。LPの作成やABテスト、コンバージョンの計測などをまとめて行えるため、YouTube広告で集めた視聴やクリックを成果につなげる工程を効率化できます。広告クリエイティブとLPを地続きで改善できる点が特徴です。

動画広告との相性が良い動画LPのメリット・デメリットと作り方について詳しく解説している記事もございますので、あわせてご参照ください。
動画LPとは?メリット・デメリットと作り方を解説

08|YouTube広告の種類についてよくある質問(FAQ)

Q. YouTube広告にはどのような種類がありますか?

A. Google公式では、スキップ可能/不可のインストリーム広告、バンパー広告、インフィード動画広告、マストヘッド広告、アウトストリーム広告の6つに整理されています。加えて、縦型のYouTube Shorts面にも各広告が配信されます。

Q. 認知拡大に向いている種類はどれですか?

A. 短時間で広く届くバンパー広告やスキップ不可のインストリーム広告が向いています。短期間で大規模なリーチを狙うなら、予約型のマストヘッド広告も選択肢です。

Q. 少額の予算でも始められますか?

A. 視聴や操作に応じて課金されるスキップ可能なインストリーム広告などは、少額から始めやすいフォーマットです。具体的な単価は変動するため、最新の条件は公式情報でご確認ください。

Q. YouTube Shorts広告は通常のYouTube広告と何が違いますか?

A. Shortsは独立したフォーマットではなく、縦型のショート動画が表示される「配信面」です。横型に加えて縦型のクリエイティブを用意すると、Shorts面での成果を高めやすくなります。

09|まとめ

YouTube広告には、Googleが公式に定める6つのフォーマットがあります。スキップ可能・不可のインストリーム広告、バンパー広告、インフィード動画広告、マストヘッド広告、アウトストリーム広告で、それぞれ表示場所・長さ・課金方式が異なります。さらに、伸び続けるYouTube Shorts面への配信も意識しておきたいところです。

大切なのは、フォーマットの優劣ではなく、広告の目的に合わせて選び、組み合わせることです。そして、どのフォーマットを使う場合でも、最終的な成果はクリック後の遷移先LPで決まります。広告とLPを一体で改善していくことで、YouTube広告で集めた視聴やクリックを、着実にコンバージョンへつなげられます。

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