CVRの平均は?業界別・LP・流入元別の目安を図解
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自社のCVRは高いのか、低いのか。比べる相手の「平均」が分からず、判断に迷っていませんか。
結論から言うと、CVRの平均は何を分母にするかで変わります。海外の最新の調査では、Google検索広告のクリック起点で8.18%、LP単体で6.6%(中央値)、サイト全体で5.13%です。
この記事では、CVRの平均を「分母ごと」「業界別」「LP別」「流入元別」に図で整理し、自社のCVRが平均を下回ったときに確かめる順番と、改善の優先順位まで解説します。
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目次
1. CVRとは|計算式と分母の取り方

CVR(Conversion Rate/コンバージョン率)は、訪れたユーザーのうち、購入・申し込み・資料請求などのコンバージョン(CV)に至った割合です。
Google広告では、コンバージョン数を、CVまで追跡できる広告インタラクション(クリックなど)の合計数で割って計算します。たとえば1,000回のクリックで50件のCVなら5%です(出典:Google 広告ヘルプ「コンバージョン率」)。一方、GA4ではセッション数で割る「セッションのキーイベント率」と、ユーザー数で割る「ユーザー キーイベント率」があります(出典:アナリティクス ヘルプ「アナリティクスのディメンションと指標」)。
同じサイトの同じCVでも、分母が違えば数字は変わります。社内で「CVRが低い」と議論する前に、何を分母にしているかを揃えることが出発点です。なお、GA4では2024年3月から「コンバージョン」が「キーイベント」という名前に変わっています。
2. CVRの平均は3つの数字で見る

「CVRの平均」として紹介される数字は、調べている範囲が違います。自社の数字と比べるときは、同じ範囲の平均を使います。
| 範囲 | 平均CVR | 調査 |
|---|---|---|
| Google検索広告(クリック起点) | 8.18% | LocaliQ(2026年)全業界の平均 |
| LP単体 | 6.6%(中央値) | Unbounce(2024年)41,000以上のLP |
| サイト全体(流入元を問わず) | 5.13% | Ruler Analytics(2026年)13業界 |
広告の管理画面のCVRはLocaliQの数字と、LP単体の計測はUnbounceの数字と、サイト全体のCVRはRuler Analyticsの数字と比べます。3つは、CVとして数えているもの(リード、LP上の申し込み、質の高いリードや販売)も少しずつ違います。
3. 業界別のCVR平均(Google検索広告)

LocaliQの2026年版ベンチマークでは、Google広告の検索キャンペーンのCVR(リード数÷クリック数)が23業界について出ています。全業界の平均は8.18%です(出典:LocaliQ「Search Advertising Benchmarks」)。
同じ検索広告でも、金融・保険の2.64%から動物・ペットの16.22%まで、業界で6倍以上の差があります。自社と近い業界の数字を目安にしてください。
4. LPのCVR平均は中央値6.6%|業界別の目安

LP単体のCVRは、UnbounceのConversion Benchmark Report 2024が詳しく出しています。41,000以上のLP・4.64億のユニーク訪問者を調べた結果、全業界の中央値は6.6%で、9業界の中央値は3.8%(SaaS)から12.3%(エンターテインメント)の間でした(出典:Unbounce「Conversion Benchmark Report」)。集計期間は2023年7月から2024年7月で、訪問が50未満のページやCVが0のページは除かれています。
HubSpotの日本語記事などにある「LPの平均CVRは9.7%」という数字は、Unbounceの2020年版の平均値です。同じ2020年版の中央値は3.2%でした。一部の高いLPに引っ張られる平均値より、中央値のほうが「よくあるLP」の目安になります。
デバイス別では、Unbounce 2024の分析で訪問の83%がモバイルで、デスクトップはモバイルより8%高くCVしていました(相対的な差)。自社の数字は、GA4の[レポート]→[ユーザー]→[ユーザーの環境]→[概要]で、デバイスカテゴリ別に確かめられます。
5. 流入元別のCVR平均

Ruler Analyticsの2026年版では、サイトに来た経路ごとのCVRが出ています(出典:Ruler Analytics「Conversion Rate by Industry」)。この版から加わったAI経由(ChatGPTやPerplexityなどからの訪問)が5.8%で最も高く、有料検索の5.4%が続きます。SNSはオーガニックが2.23%、広告が2.11%と低い結果です。
ダイレクトは、URLの直接入力やブックマークなど、参照元が分からない訪問です。SNS広告はCVRが低く出る前提で、CPA(獲得単価)やLTV(顧客生涯価値)など別の指標と合わせて評価します。
6. 自社のCVRが平均より低いときに確かめる順番

平均より低いときは、施策を打つ前に上から順に確かめると、原因を切り分けやすくなります。
- 計測:分母と分子の定義が、広告の管理画面とGA4で揃っているか。GA4では[管理]→[データの表示]→[イベント]で、どのイベントがキーイベントになっているかを確かめる
- 流入キーワードと訴求:Search Consoleの検索パフォーマンスで流入キーワードを出し、LPの見出しと照らし合わせる
- ファーストビュー:誰向けのページか、何が得られるかが、開いてすぐ分かるか
- CTA:ボタンの文言で、押すと何が得られるかが具体的に分かるか
- フォーム:入力項目・必須項目の数、エラーの出方、確認画面の有無。直し方はEFOとは?入力フォームの離脱を減らす施策とチェックリストで解説しています
7. 改善の優先順位は「効果 × 早さ」で決める

最初に直すのは、効果が大きく、すぐできるものです。計測がずれていれば、すべての施策の評価がずれるので、計測の確認が最優先です。次にファーストビュー、CTA、フォームの順に、1つずつ確かめます。
デザインの全面リニューアルから始めると、何が効いたのかが分からず、次の施策に学びが残りません。
CVR改善の全体像はCVR改善の基本:心理・導線・検証を一つずつ整える、LPO(ランディングページ最適化)の進め方はLPO対策とは?実施すべき基準や具体的な施策も紹介で詳しく解説しています。
8. 改善はABテストで1つずつ確かめる|Squad beyondでの進め方
施策の効果は、ABテストで1要素ずつ確かめます。進め方の要点は4つです。
- 仮説を決める:変える要素と、期待する変化を先に書く
- 1回に変えるのは1つ:見出しとボタンを同時に変えると、どちらが効いたか分からない
- 必要なサンプル数を先に出す:今のCVR、期待する改善幅、有意水準から事前に計算し、届くまで判定しない
- 曜日の偏りをならす:開始と終了の曜日をそろえ、週単位で区切って回す。特定の曜日だけの結果で判定しない
Squad beyondでは、別案をVersionとして作り、同じ配信URLのまま配信割合を決めて出し分けられます。レポートの結果に合わせて割合を増減できます(出典:Versionの配信割合について|Squad beyond FAQ)。ABテストの設計手順はABテストとは?成果につながるやり方やおすすめのツール・成功事例を紹介で解説しています。
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9. 業界平均をそのまま目標にしない
業界平均は現在地を知る物差しで、目標値ではありません。理由は3つです。
- 調査ごとに数字が違う:広告クリック起点(8.18%)とサイト全体(5.13%)のように、範囲やCVの定義が違えば数字も変わる
- CVの定義で変わる:資料請求・問い合わせ・無料トライアル・購入では、申し込みのハードルがまったく違う
- 比べるべきは自社の推移と目標:売上目標から必要なCV数を出し、今の流入数で割れば、目標のCVRが出る
10. CVRの平均についてよくある質問
Q. CVRの一般的な目安はどのくらいですか?
分母によって変わります。Google検索広告のクリック起点では全業界平均8.18%(LocaliQ 2026年)、LP単体では中央値6.6%(Unbounce 2024年)、サイト全体では5.13%(Ruler Analytics 2026年)が報告されています。自社の数字がどの範囲で取られているかを確かめてから、同じ範囲の平均と比べてください。
Q. BtoBとBtoCでCVRは違いますか?
一律には言えません。LocaliQの2026年版では、金融・保険2.64%やビジネスサービス4.85%が低い一方で、工業・商業は8.20%です。Ruler Analyticsの2026年版では、ソフトウェアが7.6%、小売・ECが2.4%でした。BtoBは資料請求・問い合わせなどCVの種類が多いので、CVRだけでなく商談化率や受注率まで含めて評価します。
Q. GA4と広告の管理画面でCVRが違うのはなぜですか?
分母が違うためです。Google広告は広告インタラクション数(クリックなど)、GA4はセッション数やユーザー数で割ります。加えて、どの接点にCVを割り当てるか(アトリビューション)や、計測タグが動くタイミングの違いも差の原因になります。社内のレポートでは、どちらの数字かを必ず書いておきます。
Q. 自社のCVRが平均より低いとき、まず何をすべきですか?
計測が正しいかを最初に確かめます。分母と分子の定義が揃っていなければ、その後の施策の評価がすべてずれます。計測が正しければ、ファーストビュー、CTA、フォームの順に、ABテストで1つずつ確かめます。Squad beyondなら、別案をVersionとして作り、同じ配信URLのまま出し分けて比べられます。
まとめ
CVRの平均は、分母で変わります。Google検索広告のクリック起点で8.18%、LP単体で6.6%(中央値)、サイト全体で5.13%です。
自社のCVRは、同じ範囲の平均と比べてください。平均より低ければ、計測→流入キーワード→ファーストビュー→CTA→フォームの順に確かめ、効果が大きくすぐできるものから、ABテストで1つずつ改善していきます。
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