Google広告AI Max移行とは?自動統合と備え方を解説
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2026年9月から、Google広告の動的検索広告(DSA)などが「AI Max(AI最大化設定)」へ自動的にアップグレードされます。任意で移行できる準備期間は、2026年4月から9月までの約5ヶ月間です。
「設定はそのままでよいのか」「成果は維持できるのか」と不安を感じる運用者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、AI Maxの仕組みから移行スケジュール、設定方法、9月までに整備すべきポイントまでを、Google公式情報と運用現場の知見にもとづいて整理します。
目次
1. AI Max(AI最大化設定)とは何か

AI Max for Search campaignsは、既存の検索キャンペーンに追加できるAI機能群の総称です。P-MAXのような新しいキャンペーンタイプではなく、検索キャンペーン内で有効化する「機能スイート」と理解するとわかりやすいです。
主な構成要素は次の4つです。
- 検索語句とのマッチング拡張:
キーワードだけでなく、ランディングページや既存アセットの内容をもとに、関連性の高い検索語句に広告を配信 - アセットの最適化:
広告文(見出し・説明文)をAIが動的に生成・カスタマイズ。最終ページURLも関連性の高いページへ拡張可能 - ブランドコントロール:
関心のある地域、ブランド指定・除外などの制御機能 - 新たに追加された配信レポート:
検索語句レポートで「AI Max」のマッチタイプが識別可能となり、配信実態を確認しやすい
Googleの発表によれば、AI Maxを有効化したキャンペーンでは、同等のCPA/ROAS水準で平均14%程度(入札制限がない場合は27%)のコンバージョン増加が見込めるとされています。
2. 2026年の移行スケジュール
移行は2段階で進行します。
フェーズ1:自主移行期間(2026年4月〜9月)
任意のタイミングでAI Maxへ手動アップグレードできる期間です。Google広告管理画面に「アップグレードツール」が提供されており、配信実績や運用方針を踏まえながら段階的に移行を試せます。
フェーズ2:自動移行・新規作成停止(2026年9月以降)
未移行のキャンペーンは自動的にAI Maxへ統合されます。同時にDSAの新規作成は停止されます。自動移行の対象は、以下の3つです。
- 動的検索広告(DSA)
- 自動作成アセット(ACA)を利用しているキャンペーン
- キャンペーン単位でインテントマッチ(部分一致)を設定しているキャンペーン
つまり、現在DSAやACAを活用しているアカウントは、何もしなくても9月以降は自動的にAI Max仕様で配信されることになります。
3. DSAからAI Maxで変わる4つのポイント

従来のDSAとAI Maxでは、配信ロジックそのものが異なります。主な違いを整理します。
| 項目 | DSA | AI Max |
| マッチング起点 | LPのテキスト | ユーザーの検索意図 |
| 広告文 | 一部AI生成(ACA) | AIが検索語句に応じて動的生成 |
| 遷移先URL | 単一の最終URL | 関連性の高い他ページへ遷移する場合あり |
| 検索語句レポート | 通常表示 | 「AI Max」マッチタイプとして識別可能 |
特に注意したいのは、遷移先URLが運用者の指定した最終URL以外に拡張される可能性がある点です。意図しないページへ遷移するケースも想定されるため、URL除外の設定とあわせて確認が必要です。
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4. AI Maxの設定方法
AI Maxは、検索キャンペーンに対してワンクリックで有効化できます。
キャンペーン単位での設定手順
- Google広告管理画面で対象の検索キャンペーンを開く
- 「設定」メニューから「AI Max」セクションを表示
- 「AI Maxを有効にする」をオンにする
- 必要に応じて、URL除外・ブランド除外・関心のある地域などのコントロール項目を設定

広告グループ単位での有効化も可能です。一部の広告グループのみで先行テストし、効果を検証してから全体展開する運用も検討できます。
なお、AI Maxを有効化すると、最終URLの拡張はデフォルトでオンになります。トラッキングテンプレートやサイト構造との整合性を必ず事前に確認してください。
5. AI MaxとP-MAX・DSAの違い
検索広告のAI機能として混同されやすい3つを比較します。
| 項目 | AI Max | P-MAX | DSA |
| 配信面 | 検索ネットワーク中心 | 検索・ディスプレイ・YouTube・Gmail等を横断 | 検索ネットワーク |
| 起点 | キーワード+ユーザー意図 | オーディエンスシグナル+アセット | LPのテキスト |
| コントロール度 | 中(除外・ブランド設定可) | 低(配信面の制御に制約) | 中 |
| 向いているケース | 既存検索キャンペーンの成果改善 | 全配信面でのコンバージョン最大化 | 商品数が多いECサイト等 |
AI Maxは検索キャンペーンの拡張として位置付けられ、既存のキーワード設計を活かしながらAIによる検索語句拡張を取り入れたい場合に適しています。一方、配信面を横断的に最適化したい場合はP-MAXが選択肢となります。
P-MAXについて詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。
P-MAXとは?できること・設定方法・注意点まで完全解説
6. 移行で注意すべき4つのポイント

AI Maxは便利な一方、運用設計を誤ると成果が悪化するリスクもあります。
- 意図しない検索語句への配信拡大:
マッチング範囲が広がるため、除外キーワードの整備が従来以上に重要になります - URL拡張がデフォルトON:
意図しないページへの誘導リスクがあるため、URL除外リストの作成とトラッキング設計の見直しが必要です - ブランドトーンの一貫性:
AIが広告文を動的生成するため、ブランドガイドラインを明文化し、ブランド除外機能を活用してコントロールしましょう - 検索語句レポートの確認頻度:
AI Maxマッチタイプの実績を定期的に確認し、想定外のクエリに配信されていないか継続監視が必要です
向いているケースとしては「キーワード設計に工数をかけられない」「LPやアセットが充実している」アカウントが挙げられます。逆に、ブランドメッセージを厳密に管理したい業界や、CV地点が極めてニッチなBtoB領域では、慎重な検証から始めるのがおすすめです。
7. 移行までに準備すべき4つのこと
自動移行までに整備しておきたい実務的なアクションを4つに絞ります。
1. 既存DSAの配信実績の棚卸し
- 過去6ヶ月程度の配信データから、コンバージョンに寄与している検索語句・LPを特定しておきます。移行後の比較基準を持つことで、効果検証が可能になります。
2. 除外キーワード・除外URLの整備
- これまで以上にマッチング範囲が広がるため、ネガティブリストの精度が成果を左右します。アカウント単位・キャンペーン単位の除外設計を見直しましょう。
3. ブランド表記ガイドラインの明文化
- AIが生成する広告文の品質を担保するには、社内で許容できる表現・避けるべき表現を文書化し、ブランド除外設定に反映する準備が必要です。
4. クリエイティブ運用体制の見直し
- AI Max時代は、広告文・LP・アセットを大量に用意し、検証サイクルを回す体制が成果を左右します。とくにLPと広告文の整合性が配信ロジックに直結するため、両者を分断せず一元的に管理できる仕組みが必要です。

LP制作・広告クリエイティブ管理・効果検証を1つのプラットフォームで完結できる「Squad beyond」のようなツールを使うと、広告文とLPを同じ画面で改善できるため、AI Maxの動的最適化に追従するスピードと、ブランドガイドラインに沿った品質管理を両立しやすくなります。
8. Google広告のAI Max移行についてよくある質問(FAQ)
Q1. AI Maxへの移行は強制ですか?オプトアウトできますか?
2026年9月以降、DSA・ACA・キャンペーン単位インテントマッチを利用中のキャンペーンは自動的にAI Maxへアップグレードされます。完全なオプトアウトはできませんが、AI Max内のURL拡張やブランドコントロール等で配信範囲を制限することは可能です。
Q2. AI Maxにすると既存のキーワード設定は無効になりますか?
無効にはなりません。設定済みのキーワードは引き続き機能し、それに加えてAIが関連性の高い検索語句へ配信を拡張する形になります。キーワード設計が無駄になるわけではありません。
Q3. 中小規模のアカウントでもAI Maxは効果が出ますか?
配信データやコンバージョン数が一定量必要なため、極端に配信規模の小さいアカウントでは学習が進みにくい傾向があります。まずは広告グループ単位でテストし、配信実績を確認してから拡大するのがおすすめです。
Q4. AI Maxに切り替えるとCPAは悪化しませんか?
Googleは同等CPA・ROAS水準で平均14%以上のコンバージョン増加を発表していますが、これは平均値であり、業種や除外設計の精度により結果は異なります。移行後1〜2週間は学習期間として、レポートを細かく確認しながら除外調整を行うことが重要です。
9. まとめ
Google広告のAI Maxへの移行は、2026年9月を境に避けられない流れです。ただし、移行そのものよりも、移行までの準備期間に何を整備したかで成果は大きく変わります。
Google広告ヘルプの確認、除外設計やブランドガイドラインの整備、そしてクリエイティブ運用体制の見直しを、できるだけ早い段階から並行して進めましょう。
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