TikTok Ad Network|Pangleと何が違うか
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TikTok広告の配信面「Pangle」は、広告主向けの名前が「TikTok Ad Network」に変わりました。TikTokの公式ヘルプも、すでに「TikTok Ad Network(旧TikTok Pangle)」という表記に切り替わっています。
名前が変わっても、日本で配信される仕組みそのものは変わっていません。2026年10月5日にTikTokが発表したのは米国の広告主への提供開始で、名称の変更もあわせて案内されました。 一方で、管理画面やヘルプには旧名称が残っている箇所もあり、同じものを指しているのか迷いやすい状態です。
この記事では、PangleとTikTok Ad Networkの関係、配信される場所と広告フォーマット、選び方と外し方を整理します。
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目次
1. PangleとTikTok Ad Networkは同じもの
TikTokの日本語版ヘルプは、すでにTikTok Ad Network(旧TikTok Pangle)についてという表記で、2つが同じものだと示しています。
名称の扱いは、2026年10月5日のTikTok公式ブログ(英語)に書かれています。これまでPangleと呼ばれてきたTikTokのアドネットワークは、広告主の管理画面ではTikTok Ad Networkという名前になり、アプリを提供するパブリッシャー側ではPangleの名前のまま残ります。同じブログで、米国が48番目の市場として加わったことも発表されました。
| 変わったこと | 変わらないこと | |
|---|---|---|
| 名前 | 広告主の管理画面では「TikTok Ad Network」 | アプリを提供するパブリッシャー側は「Pangle」のまま |
| 提供地域 | 米国が48番目の市場として追加 | 日本ではこれまでどおり配信できる |
| 配信の仕組み | — | TikTok以外のアプリに広告を出すアドネットワーク |
| 設定場所 | — | 広告セットのプレースメントで選ぶ |
1-1. 管理画面には旧名称も残っている
ブロックリストの使用方法では、メニュー名が「TikTok Ad Network(広告主によってはPangle)ブランドセーフティ」と書かれています。アカウントによって、表示がまだ「Pangle」のままの場合があるということです。
社内の運用ルールやレポートの項目名に「Pangle」と書いている場合も、指しているものは同じです。名前の違いだけで設定を変える必要はありません。
2. どこに広告が出るのか
TikTok Ad Network(旧TikTok Pangle)についてによると、TikTok Ad Networkは全世界で40万近くのアプリを網羅するアドネットワークです。ゲームとゲーム以外の両方のジャンルのアプリに、TikTokのキャンペーンから広告を出せます。
米国での提供開始を伝える公式ブログは、TikTok Ad Networkのユーザーの50%はTikTokを使っていないとしています。米国向けの発表の中の数字ですが、TikTokアプリの中だけでは届かない人に届く、というのがこの配信面の役割です。
2-1. 広告フォーマットは6種類
TikTokアドネットワーク(旧TikTok Pangle)で利用できる広告フォーマットに載っているのは次の6種類です。
| フォーマット | 表示されるタイミング・形 |
|---|---|
| インタースティシャル広告 | ゲームの一時停止やレベル終了など、アプリの画面が切り替わるときに全画面で表示 |
| リワード広告 | 最後まで視聴したユーザーにアプリ内の報酬を渡す全画面広告 |
| ネイティブ広告 | 掲載先アプリのコンテンツに合わせたデザイン |
| バナー広告 | 長方形のバナー |
| アプリ起動時広告 | アプリを開いたときに最初に表示される全画面広告 |
| アイコン広告 | アプリのアイコンと名前だけを表示 |
多くはTikTok広告マネージャーで作った既存の動画・画像から作られます。ヘルプには、素材のサイズがフォーマットに合わないとき、空いた部分を色付きの背景やぼかしで埋める場合があるとも書かれています。
米国については、同じヘルプに「アメリカ市場で現在利用可能なTikTokアドネットワークの広告フォーマットは、インタースティシャル広告とリワード広告のみです。」という注記があります。米国向けに配信する場合は、選べるフォーマットが日本より少ない点に注意してください。
3. TikTok Ad Networkに出すには
TikTok Ad Networkは、広告セットのプレースメントで選びます。自動プレースメントを選べば、TikTokと一緒に配信先の候補に入ります。手動で選ぶ場合は、TikTok Ad Network(アカウントによってはPangle)にチェックを入れます。
TikTok Ad Network(旧TikTok Pangle)についてには、設定のタイミングについて重要な注記があります。
公式は「プレースメントは広告セットの作成時に設定し、作成後は変更できません。」としています。配信を始めてからTikTok Ad Networkを外したくなっても、その広告セットのプレースメントは変えられません。
- 症状:自動プレースメントで配信を始めたところ、クリック数は伸びているのにコンバージョンがほとんど増えません。配信レポートを見ると、費用の多くがTikTok以外のアプリに流れていて、広告セットの設定からTikTok Ad Networkを外そうとしても変更できない状態です。
- 原因:プレースメントは広告セットの作成時に決まり、作成後は変更できないためです。自動プレースメントを選んだ時点で、TikTok Ad Networkも配信先の候補に入っています。TikTokフィードとゲームアプリの全画面広告とでは広告を見る場面が違うため、同じ訴求でもクリックからコンバージョンにつながる割合が変わることがあります。
- 対策:TikTok Ad Networkを使うかどうかは、広告セットを作る前に決めてください。 外したい場合は、手動でTikTokのみを選んだ新しい広告セットを作って配信を移します。すでに動いている広告セットを残す場合は、ブロックリストで成果の出ていないアプリを除外します。
- 回避策:最初から全面的に除外するのではなく、TikTok Ad Networkを含む広告セットと含まない広告セットを分けて配信し、コンバージョン単価を比べてから判断します。比べる前提があれば、作成後に変更できない制約があっても後から困りません。
3-1. 価格モデルと入札
公式ヘルプによると、価格モデルはCPC・CPM・oCPMの3つです。oCPMでは、目標成果単価の上限、最大配信、ハイブリッド入札、目標ROASの4つの入札タイプに対応しています。公式ブログによると、TikTok Ad Networkを配信先に含めると、TikTokとTikTok Ad Networkの間で、成果の出ている配信先に予算が寄るよう自動で最適化されます。
同じブログでは、初期のテストでCPAが65%改善、ROASが63%改善したとしています。いずれもTikTok自身の社内データに基づく数字で、自社のアカウントでも同じ結果になるとは限りません。
4. 出したくないアプリはブロックリストで外す
すでに配信中の広告セットで特定のアプリを外したい場合は、ブロックリストを使います。ブロックリストの使用方法の手順は次のとおりです。
- TikTok広告マネージャーで「ツール」>「TikTok Ad Network(広告主によってはPangle)ブランドセーフティ」を開く
- ブロックリストを選び、除外したいアプリのバンドルIDを追加する(.xlsxでの一括アップロードも可)
- 広告セットの作成・編集画面で、ブランドセーフティの「TikTok Ad Networkブロックリストを使用する」をオンにする
ブロックリストには、バンドルIDを1万件まで登録できます。除外する候補は、同じメニューのパブリッシャーリスト(配信前)と配信レポート(配信後)から探せます。
ブロックリストを増やすほど配信量は減ります。どのアプリを外すかの判断基準や運用の回し方は、TikTok広告運用のポイント:CVR改善と工数削減の2026最新ガイドの第7章で扱っています。
5. Squad beyondで、配信面ごとに遷移先を比べる
TikTokアプリの中で動画を見ていた人と、ゲームの合間に広告を見た人とでは、LPに来たときの温度が違います。同じLPで受けると、どちらかに合わない可能性があります。
Squad beyondは、同じ商材の訴求を複製してパターンを並行で配信し、ページ単位でコンバージョンを出し分けられます。TikTok Ad Networkを含む広告セットと含まない広告セットで遷移先を分ければ、配信面ごとにどのLPが合うかを確かめられます。
TikTokの別の変更として、カスタムアイデンティティの廃止についてはTikTok広告カスタムアイデンティティ廃止|例外5つと連携手順にまとめています。
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6. TikTok Ad Networkについてよくある質問(FAQ)
Q. PangleとTikTok Ad Networkは別のサービスですか?
同じものです。TikTokの公式ブログは、TikTok Ad Networkを、以前はPangleという名前だったTikTokのグローバルなアドネットワークだと説明しています。広告主の広告マネージャーでは名前がTikTok Ad Networkに変わり、アプリを提供するパブリッシャー側ではPangleの名前のまま残ります。公式ヘルプには「広告主によってはPangle」という記載もあり、アカウントによっては管理画面にまだ旧名称が表示されます。
Q. 日本でもTikTok Ad Networkに配信できますか?
できます。公式ヘルプの利用できるロケーションには、マネージドアカウントのアジア太平洋地域に日本が含まれています。セルフサービスアカウントの場合はアカウントの地域で配信できる国が決まり、日本のアカウントは日本向けに配信できます。2026年10月5日の発表で新しく加わったのは米国で、日本はそれ以前から配信先に入っていました。
Q. 配信を始めた後でTikTok Ad Networkを外せますか?
広告セットのプレースメント自体は変えられません。公式ヘルプは、プレースメントは広告セットの作成時に設定し、作成後は変更できないとしています。外したい場合は、TikTokのみを選んだ広告セットを新しく作るか、既存の広告セットではブロックリストで特定のアプリを除外します。ブロックリストにはバンドルIDを1万件まで登録できます。
Q. TikTok Ad Networkはどんな商材に向いていますか?
公式ヘルプはゲームとゲーム以外の両方のジャンルを対象としていますが、商材ごとの向き不向きは公表されていません。フォーマットの中心は、ゲームの合間などに出る全画面広告やリワード広告です。TikTokフィードで成果が出ている訴求をそのまま広げられるかは、TikTok Ad Networkを含む広告セットと含まない広告セットを分けて配信し、コンバージョン単価を比べて判断してください。
7. まとめ
PangleとTikTok Ad Networkは同じアドネットワークで、広告主向けの名前がTikTok Ad Networkになりました。2026年10月5日の発表では、米国が48番目の市場として加わっています。日本での配信の仕組みや設定場所は変わっていませんが、管理画面ではアカウントによって旧名称が残っています。
配信先はTikTok以外の40万近くのアプリで、インタースティシャル、リワード、ネイティブ、バナー、アプリ起動時、アイコンの6つのフォーマットがあります。米国で使えるのはインタースティシャルとリワードだけです。
注意したいのは、プレースメントは広告セットの作成後に変更できない点です。使うかどうかは広告セットを作る前に決め、配信中に外したいアプリが出てきたらブロックリストで除外してください。
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