Amazonブランドストア|LPとどちらに送るか

#LP制作
Amazonブランドストア|LPとどちらに送るか

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「広告の着地はブランドストアにすべきか、自社のLPにすべきか」——Amazonでも自社ECでも売っている事業者から、セール前になると出てくる質問です。

調べると出てくるのはストアの作り方が中心ですが、広告を運用する側が迷うのは、作り方よりもどちらに送るかのほうです。

判断の材料は公式に揃っています。ブランドストアは無料で作れて、広告を出していなくても作成できます。 そしてストアを見た人は見なかった人より購入頻度が53.9%高いという数値が公式に出ています。一方で、作れるのはブランド登録済みの事業者だけで、審査にも時間がかかります。

この記事ではAmazon Ads公式の記述だけを使って、ストアでできること・できないこと、作る条件、そして広告の着地をストアとLPでどう分けるかを整理します。ストアビルダーの操作手順は扱いません。

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1. ブランドストアは無料で、広告を出していなくても作れる

まず費用です。ブランドストアを最適化する方法にこう書かれています。

無料で作成および管理できます。Amazonに広告を掲載しなくてもブランドストアは作成できます。

広告費とは別枠なので、広告を止めている期間もストアは残ります。作成にも維持にもコストがかかる自社LPとは、ここが大きく違います。

1-1. ただしブランド登録が要る

無料ですが、誰でも作れるわけではありません。Amazonでストアを開く方法によると、ブランドストアを作るにはAmazonブランド登録が必要で、登録には次が求められます。

商品またはパッケージに記載されているブランドの有効な登録商標

あわせて、自分が商標の権利所有者であることを確認できること、Amazonブランド登録アカウントが必要です。

商標を持っていない事業者はストアを作れません。 他社商品を仕入れて売っている場合も同様です。この場合、Amazon内の着地は商品詳細ページになります。

2. ストアを見た人と見なかった人の差

公式はストアの効果を数値で出しています。Amazonでストアを開く方法の記述です。

購入頻度が53.9%高く、カートへの追加率が52.1%高く、平均販売価格が42.4%高く、さらに平均注文金額は71.3%高いという結果が出ています。

ショッピングジャーニーでブランドストアを閲覧したお客様と、閲覧しなかったお客様の比較です。公式ページ上では脚注が付いた数値なので、自社の商材でこの差が出るという意味ではありません。 ただし、ストアを挟むほうが単価と頻度が上がる傾向があるという方向性は示されています。

平均販売価格と平均注文金額の差が大きいことから、単品の刈り取りではなく、複数商品をまとめて見せる場面でストアが効くという読み方ができます。

3. 広告の着地をどう分けるか

ストアとLPは、役割が違います。

ブランドストア自社LP
置ける場所Amazon内自社ドメイン
費用無料制作・維持の費用がかかる
作れる条件ブランド登録が必要制限なし
Amazonの審査最大24時間かかる場合があるなし
購入までの距離近い(Amazonのカートに直結)遠い(カート・決済を自前で用意)
表現の自由度低い(テンプレートと規定の範囲)高い
計測ストアの「インサイト」自社の計測基盤

判断の軸は3つです。

  1. その商品をAmazonで買ってほしいのか、自社ECで買ってほしいのか
  2. ブランド登録があるか
  3. 訴求を細かく出し分けたいか

Amazonで買ってほしいなら、ストアか商品詳細ページに着地させるのが素直です。 たとえばスポンサーブランド広告のキャンペーンは、公式の広告仕様上も、着地先が商品詳細ページかブランドストアの2種類です。

自社ECで買ってほしい場合は、検索広告やSNS広告から自社LPへ送る導線が別に要ります。このときストアは「Amazonでも買える」という選択肢の提示として機能します。

3-1. まとめ買いと単品で分ける

公式の数値(平均注文金額71.3%高い)を踏まえると、複数商品を見せたい場面はストア、単品を刈り取る場面は商品詳細ページという分け方になります。

セール期間は特にそうです。セール対象が複数ある場合、1つの商品詳細ページに着地させると他の対象商品に気づかれません。

3-2. 外部からストアへ送ることもできる

ストアのURLは外部に公開できます。ブランドストアを最適化する方法の開始後チェックリストにはこうあります。

ブランドストアを作成すると、長いURLが自動的に生成されます。

公式は長いURLを短縮URLに更新することをチェック項目に挙げていて、ストアのURLを自社のソーシャルメディア、ブログ、ウェブサイトで共有することも勧めています。その際に一意の参照元タグを付けておくと、外部の施策から来たトラフィックと売上を分けて把握できます。広告担当者にとっては、外部流入の効果を測る手段になります。

ブランドストアを最適化する方法がトラフィックを増やす手段として挙げているものにも、ソーシャルメディアとスポンサーブランド広告キャンペーンが入っています。あわせて次の項目もあります。

ホームページから他のサブページへのディープリンクを追加する

ストアのトップに送って終わりにしない、という意味です。セール対象のカテゴリページへ直接送るほうが、目的の商品にたどり着く距離が短くなります。

4. 作るなら審査の時間を見込む

ストアは作ってすぐ公開されるわけではありません。Amazonでストアを開く方法に審査の時間が書かれています。

広告モデレーションには最大24時間かかる場合があるため、十分な時間を確保してください。

審査に進む前の却下には2種類あり、ソフト却下は「警告を無視して審査に提出する」ことができますが、ハード却下は修正が必要です。

セールに合わせてストアを更新する場合、前日に差し替えると間に合わない可能性があります。 審査と修正の往復を考えると、数日前に出しておくほうが安全です。前日に差し替えようとすると、たとえば次のようなことが起きます。

  • 症状:セール前日にストアのトップページをセール仕様に差し替えたところ、審査が通らず、セール初日は通常版のまま配信が始まりました。広告からの流入は増えているのに、着地したページにセールの告知がない状態になります。初日が一番動く商材では、この1日で取り逃す量が大きくなります。
  • 原因:広告モデレーションに最大24時間かかる場合があることを見込んでいなかったためです。加えて却下には2種類あり、ハード却下の場合は修正と再提出が必要になります。前日に出すと、この往復の時間が取れません。ストアは広告と違って1つしかないため、差し替えが通らないと代替の着地先もありません。
  • 対策:ストアの更新は開始日の数日前に提出してください。 公式によると、ストアは将来の日付に開始するよう設定できるので、先に審査を通してから公開日を指定できます。審査を通してから日付で切り替える形にすれば、当日に審査待ちになることはありません。
  • 回避策:セール用のページを事前に作り、サブページとして審査を通しておきます。 トップからのディープリンクの差し替えもストアの更新なので、公開前に審査が入ります。差し替えた版も事前に提出し、公開日を指定して切り替えてください。公式もホームページから他のサブページへのディープリンクの追加をトラフィック改善の方法として挙げているので、この形にしておくと平常時にも使えます。

5. 公開後に見る数字

ブランドストアを最適化する方法は、開始後のチェックリストを3つ挙げています。

  1. ASINはブランドバイラインでブランドストアにリンクされているか(商品詳細ページのブランド名からの流入)
  2. 長いURLを短縮URLに更新する
  3. ブランドストアの「インサイト」を確認する

1番目は見落としやすい項目です。ASINの設定やブランド登録プロフィールの設定によっては、一部またはすべてのASINがストアに正しくリンクされないことがあると公式に書かれています。リンクされていないと、商品詳細ページからストアへの無料の導線が切れたままになります。その場合はベンダーセントラルかセラーセントラルのサポートに連絡するよう案内されています。

数字の読み分けもブランドストアを最適化する方法が示しています。

状態公式の解釈
トラフィックが低い「これは、ブランドストアの露出度が低いことを意味します。」
カテゴリーページのトラフィックは十分だが売上が少ない「これは、特定のページの露出度は向上しているもののコンバージョンは良くないことを意味します。」

前者は集客、後者はページの中身の問題という切り分けです。トラフィックが足りないのにページの構成をいじっても変わりません。

6. Squad beyondで、自社側の受け皿を並行で検証する

ブランドストアはテンプレートと規定の範囲で作るため、訴求の出し分けには限界があります。審査もあるので、当日に文言を差し替えるような運用もできません。

自社サイト側の受け皿は、その制約の外にあります。セール期間に「どの訴求が反応を取れるのか」を自社側で先に掴めれば、ストアの次の更新にも反映できます。

Squad beyondは同じ商材の訴求を複製してパターンを並行で配信し、ページ単位でコンバージョンを出し分けられます。 セールは数日しかないので、1本のページで様子を見てから直す進め方だと間に合いません。先に複数パターンを立てて、初日のデータで残すものを決める形にできます。

ECサイト側のコンバージョン率を上げる観点はECサイトのCVR改善とは?よくある原因とおすすめツールを紹介に、Amazon広告の運用を外部に任せる判断はAmazon広告運用代行の選び方:外部流入とLPOを含めた運用の考え方に、小売の広告面全体の考え方はリテールメディア広告とは?メリットと成功させるコツにまとめています。

ストアへ送るスポンサーブランド広告の画像・動画の規定はスポンサーブランド広告の画像・動画サイズ|入稿規定にまとめています。

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7. Amazonブランドストアについてよくある質問(FAQ)

Q. ブランドストアの作成に費用はかかりますか?

かかりません。公式は「無料で作成および管理できます。Amazonに広告を掲載しなくてもブランドストアは作成できます。」としています。広告費とは別枠なので、広告を止めている期間もストアは残ります。ただし作成にはAmazonブランド登録が必要で、登録には商標、自分が商標の権利所有者であることの確認、Amazonブランド登録アカウントが求められます。

Q. 商標を持っていなくてもストアは作れますか?

商標の出願もしていない場合は作れません。ブランドストアの作成要件にAmazonブランド登録が含まれていて、その登録に商標が必要だからです。ただし求められる商標の段階は、公式の中で書き方が分かれています。ストアのガイドは「有効な登録商標」としていますが、Amazonブランド登録の公式ページは「保留中または登録済みの商標」とし、「場合によっては、保留中の商標登録で登録することもできます」と書いています。出願中の場合は、登録完了を待たずにブランド登録を申請できるかを先に確認してください。他社商品を仕入れて販売している場合も同様で、この場合のAmazon内の着地は商品詳細ページになります。ストアを前提にした広告設計を組む前に、ブランド登録の状況を確認してください。

Q. 広告の着地はストアと商品詳細ページのどちらがよいですか?

見せたい商品の数で分けるのが実務的です。公式はストアを閲覧したお客様について「平均注文金額は71.3%高い」という数値を示しています(脚注付き)。複数商品をまとめて見せたい場面やセール対象が複数ある場面はストア、単品を刈り取る場面は商品詳細ページが向きます。セール対象が複数あるのに1つの商品詳細ページへ送ると、他の対象商品に気づかれません。

Q. ストアを更新したら、すぐ反映されますか?

されません。公式は「広告モデレーションには最大24時間かかる場合があるため、十分な時間を確保してください。」としています。却下にはソフト却下とハード却下があり、ソフト却下は警告を無視して審査に提出できますが、ハード却下は修正が必要です。セール前日の差し替えは間に合わない可能性があるので、数日前に提出してください。 将来の日付に開始するよう設定する機能もあります。

Q. ストアと自社LPは両方作る必要がありますか?

どちらで買ってほしいかによります。Amazonで買ってほしいなら、ストアか商品詳細ページに着地させます。スポンサーブランド広告の着地先も、商品詳細ページかブランドストアです。自社ECで買ってほしい場合は、検索広告やSNS広告から自社LPへ送る導線が別に必要です。なおストアはテンプレートと規定の範囲でしか作れず、審査もあるため訴求の出し分けには向きません。 言い回しを複数試すなら自社側で行うことになります。Squad beyondなら同じ商材の訴求を複製して並行配信し、ページ単位でコンバージョンを出し分けられるので、数日のセール期間でも初日のデータで残すものを決められます。

8. まとめ

ブランドストアは無料で作れて、広告を出していなくても作成できます。ただし作れるのは、商標を持ちAmazonブランド登録を済ませた事業者だけです(出願中の商標で登録できる場合もあります)。公式は、ストアを閲覧したお客様は閲覧しなかったお客様より、購入頻度が53.9%、平均注文金額が71.3%高いという数値を示しています(脚注付き)。

広告の着地は、複数商品を見せたい場面はストア、単品の刈り取りは商品詳細ページと分けるのが基本です。自社ECで買ってほしい場合は、検索広告やSNS広告から自社LPへ送る導線を別に用意します。

ストアの更新は審査に最大24時間かかる場合があるので、セール前日の差し替えは避け、数日前に提出して公開日を指定しておきます。公開後は、ASINがブランドバイラインでストアにリンクされているかも確認してください。

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