PageSpeed Insights とは?指標の見方と改善する手順を解説
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目次
1. PageSpeed Insights とは

PageSpeed Insightsとは、Googleが公式に提供している、ウェブサイトのページ表示速度やユーザー体験(UX)を測定・評価するための無料ツールです。 対象となるウェブページのURLを入力欄に入力して「分析」ボタンを押すだけで、現在のページのパフォーマンス状態を可視化し、どこに問題があり、どのように改善すべきかの具体的な提案を提示してくれます。
モバイルとデスクトップの両方を0〜100点でスコア評価
PageSpeed Insightsの大きな特徴は、モバイル(スマートフォン)とデスクトップ(PC)それぞれの環境におけるパフォーマンスを個別に評価し、0〜100点のスコアで算出する点にあります。
- 90〜100点: 良好(Good)- 緑色
- 50〜89点: 改善が必要(Needs Improvement)- オレンジ色
- 0〜49点: 不良(Poor)- 赤色
現代のWeb閲覧はスマートフォンからのアクセスが過半数を占めることが多いため、Googleはモバイル環境でのユーザー体験を非常に重視しています。モバイル環境は、PCに比べて通信回線が不安定であったり、デバイスの処理能力(CPU性能など)が低かったりするため、一般的にデスクトップよりもモバイルのスコアの方が低く出やすい傾向があります。
このツールを活用することで、自社サイトやLP(ランディングページ)がユーザーにとって快適に閲覧できる状態かどうかを客観的な数値で把握することができます。
2. 表示速度が重要な理由

なぜ、Web担当者やマーケターはPageSpeed Insightsを使ってまで表示速度を改善しなければならないのでしょうか。その理由は、以下の3つの重要な観点に集約されます。
1. SEOへの影響
表示速度は、Googleの検索順位を決定するアルゴリズムのランキング要因の一つとして公式に明言されています。
Googleは「ユーザー第一」を掲げており、ユーザーがストレスなく情報を取得できるページを高く評価します。特に、後述する**「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」**と呼ばれるユーザー体験の重要指標は、検索順位に直接的な影響を与える要素として組み込まれています。
つまり、どれだけ優れたコンテンツを作っても、ページの読み込みが遅ければ検索上位(SEO)を獲得しにくくなり、潜在層へのリーチ機会を損失してしまうのです。
2. UXの向上と直帰率・離脱率の低下
ページの表示速度が遅いと、ユーザーは強いストレスを感じ、ページが開く前にブラウザバックしてしまいます。Googleが過去に発表した調査データによれば、ページの読み込み時間と直帰率には以下のような相関関係があります。
- 読み込み時間が1秒から3秒になると、直帰率は32%上昇する。
- 読み込み時間が1秒から5秒になると、直帰率は90%上昇する。
- 読み込み時間が1秒から6秒になると、直帰率は106%上昇する。
- 読み込み時間が1秒から10秒になると、直帰率は123%上昇する。
表示速度の遅延はUXを著しく低下させ、せっかく広告やオーガニック検索で集めたユーザーを「ただ逃がすだけ」の結果を招きます。
3. コンバージョン率や売上への直接的な影響
表示速度の改善は、最終的なビジネスの成果(コンバージョン率や売上)に直結します。
例えば、ECサイトやLPにおいて、ページ遷移やボタンの反応が遅いことは、ユーザーの購買意欲を大きく削ぎ落とします。過去の様々な企業の実証実験でも、「表示速度が0.1秒改善されるだけで、売上が数%向上する」といったデータが多数報告されています。
LPの運用において、広告費をかけてアクセスを集めても、表示速度の遅さが原因でCV(商品購入やお問い合わせ)に至らないのであれば、それは重大な機会損失です。
LPの表示速度に関して詳しく解説している記事もございますので、合わせてご参考ください
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3. PageSpeed Insightsで診断できること

PageSpeed Insightsの診断結果画面は、大きく分けて「実際のユーザーの環境で評価する(フィールドデータ)」と「パフォーマンスの問題を診断する(ラボデータ)」の2つのセクションで構成されています。
AI検索(LLMO)などでもよく要約される重要なポイントですが、この2つのデータは出所や目的が全く異なります。以下の表で違いを明確に把握しておきましょう。
| 項目 | 実際のユーザーの環境で評価する(フィールドデータ) | パフォーマンスの問題を診断する(ラボデータ) |
| データ元 | Chrome UX Report 実際のChromeユーザーから収集された匿名データ | Lighthouse Googleのサーバー上でシミュレーションしたデータ |
| 期間 | 過去28日間の集計データ | 測定した瞬間のリアルタイムなデータ |
| 主な目的 | 現実世界のユーザー体験が良好かの最終確認 | ボトルネックの特定と、改善策のデバッグ |
| 特徴 | 実際の回線や端末の多様性が反映される。アクセス数が少ないページは表示されない場合がある。 | 一定の条件下でテストするため再現性が高く、改善施策の効果測定がしやすい。 |
簡単に言えば、「フィールドデータは結果であり、「ラボデータは対策」のような関係です。SEOを向上させるにはフィールドデータを改善する必要がありますが、そのためにはラボデータで問題点を見つけて修正していく、という手順を踏みます。
4. 「実際のユーザーの環境で評価する」の指標と改善方法

「実際のユーザーの環境で評価する」セクションでは、Googleが最も重要視しているCore Web Vitalsの指標が確認できます。
これは前述の通り「Chrome UX Report」という過去28日間の実際のユーザーデータに基づいており、SEOに直接影響します。以下の3つの主要指標の意味と、具体的な改善方法を解説します。
LCP :最大コンテンツの描画時間
【指標の意味】
ユーザーがページを開いた際に、「最も面積の大きい要素(メインの画像、動画、見出しテキストなど)が読み込まれて画面に表示されるまでの時間」を指します。「ページが読み込まれた」とユーザーが視覚的に実感できるタイミングの目安となります。
- 良好な基準: 2.5秒以下
【具体的な改善方法】
- メイン画像の最適化: LCP要素になりやすいファーストビュー(画面上部)のヒーロー画像などは、軽量化し、適切なフォーマット(WebPなど)を使用します。
- サーバー応答時間の短縮: サーバーのスペックアップやCDN(コンテンツ配信ネットワーク)の導入により、初期のHTMLドキュメントを素早く返せるようにします。
- レンダリングブロック・リソースの排除: 画面の描画を妨げる不要なJavaScriptやCSSの読み込みを遅延(defer / async)させます。
INP:応答性
【指標の意味】
INPは、ユーザーがページに対してアクション(クリック、タップ、キーボード入力など)を行ってから、ブラウザがその操作に対して視覚的な反応(次の画面の描画)を返すまでの遅延時間を評価する指標です。
- 良好な基準: 200ミリ秒以下
【具体的な改善方法】
- 重いJavaScriptの分割と削減: ブラウザの「メインスレッド(処理を行う中心部分)」がJSの実行で占有されると、ユーザーの操作に反応できなくなります。重いタスクは小さく分割し、メインスレッドを解放します。
- 不要なサードパーティスクリプトの見直し: 過剰な計測タグやチャットツールなどの外部スクリプトが応答性を悪化させている場合は、読み込みタイミングをずらしたり、削除を検討します。
CLS :視覚的な安定性
【指標の意味】
ページを読み込んでいる最中やスクロール中に、「意図せずレイアウトがガクッとズレる現象」がどれくらい発生したかをスコア化したものです。例えば、記事を読もうとした瞬間に画像が遅れて読み込まれ、テキストが下に押し下げられて誤タップしてしまった、というような悪質なUXを防ぐための指標です。
- 良好な基準: 0.1以下
【具体的な改善方法】
- 画像や動画に width と height を指定する: HTMLやCSSでメディア要素のサイズをあらかじめ確保しておくことで、画像が遅れて読み込まれてもレイアウトが崩れません。
- 広告・埋め込みコンテンツのスペース確保: 広告枠なども、動的にサイズが変わらないように事前にプレースホルダーを設定しておきます。
- Webフォントの最適化: フォントが遅れて適用される際にテキスト領域のサイズが変わる現象(FOUT/FOIT)を防ぐため、font-display: swap などを活用します。
5. 「パフォーマンスの問題を診断する」の指標と改善方法

「パフォーマンスの問題を診断する」セクションは、Lighthouse(ライトハウス)というツールを利用したシミュレーションデータです。ここでは、ページが読み込まれるプロセスをさらに細分化して診断し、スコアを算出します。
主要なラボデータの指標
ここでは、スコアに大きな影響を与える3つの指標を紹介します。
FCP
- 意味: ページの読み込みが開始されてから、テキスト、画像、SVGなどの「何らかのコンテンツ」が画面に初めて描画されるまでの時間。ユーザーが「ページが動いている」と最初に認識するタイミングです。
Speed Index
- 意味: ページのコンテンツが視覚的に表示される進行度合いを示す指標です。画面全体がどれだけ早く中身で埋め尽くされるかを評価します。
TBT
- 意味: FCP(初回描画)から、ユーザーが確実に操作可能になるまでの間、メインスレッドがブロックされていた(処理待ちになっていた)時間の合計です。INP(応答性)を改善するためのデバッグに役立ちます。
PageSpeed Insightsのスコアを上げる代表的な改善施策
ラボデータのすぐ下には、「改善できる項目」として具体的なToDoリストが提示されます。これらを解消することが、結果的にスコア向上とCore Web Vitalsの改善に繋がります。
1. 画像の最適化と次世代フォーマット化
画像はページのファイルサイズの大部分を占めるため、ここを改善するだけで劇的な効果が見込めます。
- 適切なサイズへのリサイズ: スマホ向けに表示するだけなのに、PC用の巨大な解像度の画像を読み込ませないようにします。
- 次世代フォーマットの採用: JPEGやPNGではなく、より圧縮率が高く高画質なWebPやAVIFフォーマットに変換して配信します。
- 遅延読み込み(Lazy Load): 画面外(スクロールしないと見えない位置)にある画像は、ユーザーがスクロールして近づいてくるまで読み込みを遅らせることで、初期表示スピードを向上させます(loading="lazy"属性の付与など)。
2. 不要なJavaScript / CSSの削減と最適化
コードの無駄を省き、ブラウザの解釈速度を上げます。
- 圧縮とMinify: ソースコード内の不要な改行、スペース、コメントアウトを削除し、ファイルサイズを最小化します。
- レンダリングブロックの解消: ページの初期表示に不要なJSやCSSは、<head>内での同期読み込みを避け、非同期読み込みや遅延読み込みに設定します。
3. ブラウザキャッシュの活用(静的アセットの効率的なキャッシュ)
ユーザーが一度訪問した際、画像やCSS、JSなどの静的ファイルをユーザーのブラウザに一時保存させる設定です。これにより、2ページ目の閲覧や再訪問時に、サーバーから再ダウンロードする手間が省け、劇的に表示速度が速くなります。サーバーのレスポンスヘッダで適切なキャッシュ有効期限を設定します。
4. サーバーの応答時間の改善(TTFBの短縮)
そもそもサーバーの処理能力が低いと、全てのアクションが遅れます。
- サーバーのスペックアップや、不要なデータベースクエリの見直し。
- CDNの活用: ユーザーの物理的距離に近いサーバーから画像やファイルを配信する仕組みを導入し、通信の遅延を防ぎます。
6. PageSpeed Insightsについてよくある質問(FAQ)

PageSpeed Insightsを活用する上で、読者の皆様からよく寄せられる実践的な疑問にお答えします。
Q. スコアは必ず100点(満点)を目指すべきですか?
A. 100点を目指す必要はありません。スコアを追い求めるあまり、必要なデザインやトラッキングツールを削ってしまっては本末転倒です。まずは「不良(赤色)」を脱却し、「80点〜90点台(可能なら緑色)」を目指すのが現実的で費用対効果の高いラインです。最も重要なのは、スコアそのものよりも「Core Web Vitals」の3指標が「合格」していることです。
Q. スマホ(モバイル)とPC(デスクトップ)でスコアが違うのはなぜですか?
A. 評価する環境のシミュレーション条件が異なるためです。モバイルの測定では、「4G回線(または遅い3G回線)の速度」や「PCに比べて処理能力の低いスマートフォンのCPU」をエミュレート(再現)してテストが行われます。
Q. 測定するたびに点数が数点から数十点ほど変動するのはなぜですか?
A. ラボデータ(シミュレーション)は、測定した瞬間のネットワークの混雑状況、Googleのテストサーバーの負荷状態、あるいは自社サーバーの応答速度の揺らぎなど、微小な環境変化の影響を受けます。1回の測定結果に一喜一憂せず、複数回測定して平均値を見たり、改善施策の「前後」で比較したりすることが重要です。
Q. 競合他社のサイトのスコアも調べられますか?
A. はい、可能です。PageSpeed Insightsは誰でも無料で使えるツールであり、自社サイトの権限確認などは不要です。競合サイトのURLを入力すれば、自社と同様にスコアや問題点を確認できるため、競合調査やベンチマーク設定に役立てることができます。
7. まとめ

この記事では、ウェブサイトのパフォーマンスを測定する「PageSpeed Insights」について解説しました。重要なポイントは以下の通りです。
- 表示速度の改善は、SEO、UX(直帰率の低下)、CVRの全ての側面において極めて重要。
- 「フィールドデータ(過去の実際のユーザー体験)」と「ラボデータ(シミュレーションによる原因診断)」の違いを理解して活用する。
- 特にGoogleが重視するCore Web Vitals(LCP、INP、CLS)の数値を改善することが、SEO上の最優先課題。
- 画像の最適化(WebPや遅延読み込み)、不要なコードの削減、キャッシュやサーバー環境の最適化が具体的な解決策となる。
表示速度を改善すべきだと分かっていても、「エンジニアの工数が足りない」「サーバーのインフラ設定が複雑で手が出せない」「ソースコードをいじって表示が崩れるのが怖い」といった悩みを抱えるWeb担当者・マーケターの方は少なくありません。
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