LPワイヤーフレームの作り方|構成の型と手順を図解
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LPを作るとき、いきなりデザインから入っていませんか。見た目は整ったのに申し込みが増えないとき、見直したいのはデザインの前の骨組み、ワイヤーフレームです。
この記事では、LPのワイヤーフレームを「基本構成の見本」「3つの型」「作る手順」「スマホでの配置」「公開前のチェック」の順に、図で整理します。公開後に直しやすい区切り方まで押さえると、作って終わりにならないLPになります。
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目次
1. LPのワイヤーフレームとは?デザインの前に「読む順番」を決める設計図
ワイヤーフレーム(以下WF)は、LPの画面に「どの情報を、どの順番で、どこに置くか」を決める骨組みです。色や装飾を決めるデザインより前の工程で、広告をクリックした人の期待と不安を、CTA(申し込みボタン)にたどり着くまでに納得へ変える流れを作ります。
成果につながるWFには、次の3つが意図して組み込まれています。
- 情報の順番:読者が知りたい順に情報が並んでいる
- 視線の誘導:ベネフィットや実績などの大事な要素が、自然に目に入る位置にある
- 判断材料の配置:口コミ・実績・限定性などの判断材料が、迷う場面の近くにある
反対に、よくある失敗は3つです。ペルソナが「30代女性・美容に関心あり」のように浅いまま描き始めること、ファーストビューで創業年や技術名など企業側の話から始めること、PCの横長画面で作ってスマホで読みにくくなることです。
2. LPの基本構成|7つのブロックを上から並べる

多くのLPは、上の7つのブロックの組み合わせでできています。WFを描く前にこの並びを下敷きにすると、入れ忘れが減ります。商材によって、根拠を厚くする、オファーを前に出すといった調整をします。
7つのブロックは、ファーストビュー(①)、ボディ(②〜④)、クロージング(⑤〜⑦)の3つに分けて考えることもできます。
大事なのは、ブロックを「意味のかたまり」で区切ることです。区切りがはっきりしていれば、公開後にどのブロックで離脱したかを読み取れ、弱いブロックだけを差し替えられます(第6章)。
ファーストビューの決め方はLPのファーストビューとは?推奨サイズと設計の手順、オファーの文例はLPオファーの作り方|CVRが上がる文例25選と心理学7つで詳しく解説しています。
3. ワイヤーフレームの型は3つ|PASONA・BEAF・QUEST

ブロックの並べ方には、コピーライティングでよく使われる型が3つあります。我流で並べるより、商材と読者の状態に合う型を下敷きにしたほうが、成果を再現しやすくなります。
3-1. PASONA:悩みが深い商材に使う
神田昌典氏が提唱した型で、2016年に「新・PASONAの法則」として改訂されています(出典:版元ドットコム『稼ぐ言葉の法則』)。ダイエット・脱毛・金融・リフォームなど、読者がはっきりした悩みを抱えている商材で使います。要は、問題提起(P)のすぐあとに共感(A)を挟むことです。共感を飛ばして解決策(S)を急ぐと、売り込みに見えやすくなります。
3-2. BEAF:比べて選ばれる商材に使う
コマースデザイン株式会社が提唱した、ネットショップの商品ページ向けの型です(出典:コマースデザイン「BEAFの法則」)。アパレル・ガジェット・コスメなど、欲しいものがある程度決まっていて、比較して選ばれる商材で使います。ベネフィット(B)のすぐあとに、評価や販売実績などの証拠(E)を置きます。ランキングや「No.1」を載せるときは、調査の主体・時期・対象を示せるものだけにします。
3-3. QUEST:説明が必要な高単価商材に使う
Michel Fortin氏が提唱した型です(出典:Michel Fortin「The QUEST Formula」)。記事LPや、仕組みの説明が要るSaaS・投資系の商材で使います。読者を絞り込み(Q)、共感と理解を示し(U)、解決策を示して(E)、欲求を高め(S)、行動へ導きます(T)。
4. ワイヤーフレームを作る5つの手順

4-1. 素材を棚卸しする
競合のLPを3社以上集めて、何を(ベネフィット)・どう(オファー)訴求しているかを並べます。そのうえで自社の訴求軸(価格・機能・感情のどれで押すか)を決め、商品画像・ロゴ・実績・口コミなどの素材をそろえます。
4-2. 手書きでゾーニングする
ツールを開く前に、紙にファーストビュー・本文・オファーの配置を描きます。細部より全体のバランスを先に決めるためです。スマホの1画面に収まる情報量を意識し、余白も含めて配置します。
4-3. LP制作ツールのエディターで組む
紙の図をもとに、LP制作ツールのエディターで部品を並べて組みます。紙の図→デザイン→コーディングと工程を分けないので、確認や修正を「動くページ」で行えます。Squad beyondでは、Version編集画面の[Widget管理]から、カテゴリーや検索で部品(Widget)を選んで追加し、組み立てます(出典:Widgetの使い方|Squad beyond FAQ)。業種別のサンプルLP(Widgetレシピ)を参考にすることもできます。
4-4. スマホ実機で確認する
文字の大きさ・ボタンの押しやすさ・画像の見え方を、実機でスクロールして確かめます。パソコンのプレビューだけでは、改行の位置や指の届きやすさは分かりません。
Squad beyondでは、作成中の確認用URLを、Squad beyondのアカウントを持っていない人にも見てもらえます。QRコードを読み取れば、スマホでも確認できます(出典:プレビューについて|Squad beyond FAQ)。
4-5. 公開して検証する
公開がゴールではありません。第6章の区切り方で作っておけば、データを見て弱いブロックから直せます。
5. スマホ前提の配置ルール

PCで作ってからスマホに合わせると、横長の発想で情報を詰め込みがちです。最初から縦長の画面と片手操作を基準にします。
- ボタンは押しやすい大きさに:Appleのガイドラインはボタンのヒット領域を少なくとも44×44ポイント、Webのアクセシビリティ基準WCAG 2.2は最低24×24 CSSピクセル(AA)としている。周りに余白を置いて誤タップを防ぐ
- CTAは指の届く位置に:片手で操作するときは画面の下側が楽に届く。一方で、見る・押す位置としては画面の中央が好まれるという研究もあるので、大事なCTAは本文の流れの中にも置く
- 追従CTAは出す時機を決める:ファーストビューからいきなり出さず、悩みのパートを読み終えたあたりで表示する。実装の方法は追従ボタンとは?事例・実装・CVR改善のコツで解説しています
- ナビゲーションは置かない:他のページへのリンクは離脱の入口になる。1ページ1ゴールにする
出典:Apple「Human Interface Guidelines:Buttons」/WCAG 2.2 日本語訳(WAIC)/Josh Clark「How We Hold Our Gadgets」/Steven Hoober「Design for Fingers, Touch, and People, Part 1」
表示の速さもWFの段階で決まります。ファーストビュー以外の画像は遅延読み込みにする、画像を軽い形式にする、といった指示をWFに書いておくと、制作の段階で抜けにくくなります。
6. 公開後に直しやすいワイヤーフレームにする|Squad beyondでの進め方

WFは作って終わりの資料ではありません。公開後にヒートマップとABテストで直し続けることを前提に、意味のかたまりごとに区切っておきます。
Squad beyondのヒートマップは、離脱・クリック・CVの3種類です。色は滞在時間の長さではなく、その位置に1秒以上とどまった人の多さを表します(出典:ヒートマップの色について|Squad beyond FAQ)。青い部分は読まれていないとは限らず、そこまで届いていないだけのこともあるので、到達率や離脱率と合わせて読みます。ファーストビューの出来は、1度もスクロールせずに離脱した人の割合(FVER)で確かめられます(出典:レポートの指標②|Squad beyond FAQ)。
Squad beyondでは、差し替え案を別のVersionとして作り、同じ配信URLのまま配信割合を決めて出し分けられます。レポートの結果に合わせて、割合を増減できます(出典:Versionの配信割合について|Squad beyond FAQ)。
最初から正解のWFを一発で作るのは難しいので、たとえば「PASONAに忠実な案」と「結論とオファーを先に出す案」の2つを用意して比べる、という設計も有効です。
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7. 公開前のチェックリスト

配信前に、図の3つの観点で1項目ずつ確かめます。見落としやすいのは、広告の訴求とファーストビューのずれです。広告から期待したものと違うページが開くと、読まれる前に離脱されます。
8. LPのワイヤーフレームについてよくある質問
Q. PASONAの法則とBEAFの法則のどちらを選べばいいですか?
読者の悩みの深さと、商材の選ばれ方で使い分けます。ダイエットや金融など、深い悩みを解決する商材にはPASONAの法則が合います。アパレルや家電のように、欲しいものがある程度決まっていて他社と比べて選ばれる商材にはBEAFの法則が合います。迷う場合は両方の案を作り、ABテストで比べると判断できます。
Q. ワイヤーフレームは必要ですか?
必要です。いきなりデザインから作ると、情報の順番の誤りや入れ忘れに後から気づき、作り直しになりやすくなります。先にワイヤーフレームで「何を、どの順番で、どこに置くか」を決めておけば、関係者の認識もそろい、修正の手戻りが減ります。
Q. ワイヤーフレームは何で作ればいいですか?
紙とペン、PowerPoint、デザインツールのどれでも作れます。PowerPointなら、四角形と文字で7つのブロックを縦に並べるだけで十分です。大事なのは道具より、ブロックの順番と役割が決まっていることです。LP制作ツールの上で直接組めば、WFがそのまま動くページになり、確認と修正の手戻りが減ります。
Q. LPを公開してもCVにつながりません。どこから直せばいいですか?
まずヒートマップや、1度もスクロールせずに離脱した人の割合(FVER)などで、どのブロックで離脱しているかを特定します。離脱が多いブロックが分かれば、そこだけ別案を作って比べられます。WFを意味のかたまりで区切っておくと、この切り分けがしやすくなります。
まとめ
LPのワイヤーフレームは、デザインの前に「何を、どの順番で、どこに置くか」を決める設計図です。7つのブロックを下敷きに、商材に合う型(PASONA・BEAF・QUEST)で並べ、スマホ前提で配置を決めます。
公開後に直せるよう意味のかたまりで区切っておけば、ヒートマップとABテストで改善を積み上げられます。まずは自社のLPを7つのブロックに分けて、足りないブロックがないかを確かめるところから始めてください。
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