広告運用レポート構成と手順|上期振り返りから下期予算を組む
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「上期の数字を整理して下期の予算を立てたいが、何から手を付ければよいのか」と感じている広告運用担当者の方は多いのではないでしょうか。
7月は上期の締めと同時に、下期の予算策定が始まる時期です。ProFutureが2026年に実施したBtoBマーケティング調査では、8割以上の企業が下期も予算を維持または増額する方針を示しており、限られた予算をどの施策に振り分けるかの判断がこれまで以上に重要になっています。
この記事では、上期実績の振り返りで押さえるべき観点と、下期予算策定の進め方を、レポートテンプレートの構成と合わせて整理します。役員報告に耐える形でまとめるための実務に役立てていただければと思います。
目次
01|7月に上期振り返りと下期予算策定が集中する理由

多くの企業では、4月〜9月を上期、10月〜3月を下期とする会計年度を採用しています。下期の方針決定は8月〜9月の経営会議で行われるケースが多く、そこから逆算すると 7月中に上期実績の整理と下期予算案の素案 をまとめておく必要があります。
加えて、2026年は次の3つの環境変化が重なっており、例年以上に下期予算の精緻化が求められる年になっています。
| 環境変化 | 下期予算への影響 |
|---|---|
| LINEヤフー広告への移行(10月下旬LINE広告停止) | 媒体別予算配分の再設計が必要 |
| AI Overviewsの普及によるオーガニック流入の縮小 | 広告依存度の上昇でCPCに上昇圧力 |
| 改正個人情報保護法の施行準備 | 計測環境の見直しコストを下期予算に組み込む必要 |
これらの変化を踏まえずに前年同期の数字を基準に予算を組むと、下期の途中で計画と実態がずれて修正対応に追われることになります。上期の振り返りで「何が変わったか」を明確にした上で、下期予算に反映する進め方が現実的です。
02|上期振り返りで押さえる5つのポイント

上期振り返りは「数字の羅列」になりがちですが、下期予算につなげるためには観点を絞って整理することが重要です。次の5つを押さえると、振り返りから予算案への接続がスムーズになります。
1. KPIの達成度
CV数・CPA・ROASの上期実績を、計画値と前年同期実績の両方と比較します。「計画比」と「前年比」の二軸で見ることで、達成度の評価が偏りません。
2. 媒体別のパフォーマンス推移
媒体別にCV数・CPA・ROASを月次で並べ、推移を可視化します。月単位で見ると、特定の媒体が春先から徐々に劣化していたといった傾向が把握できます。費用対効果が見合っていないと感じる施策として、リスティング広告33.0%、ディスプレイ広告30.1%という調査結果もあり、媒体別の見直しは下期予算配分の根拠になります
(参考:ProFuture「2026年BtoBマーケティング調査」)。
3. LP別のCVR推移
媒体側の数字だけでは見えないボトルネックがLPに潜んでいることがあります。LP単位でCVR・滞在時間・離脱率を整理し、改善余地のあるLPを特定します。
4. 計測環境の健全性
上期に発生したCV計測の欠損や、Cookie制限による計測ロスの状況を整理します。下期はサーバーサイド計測への移行を予算化するか否かの判断材料になります。
5. 外部環境の変化
媒体仕様の変更、競合の動き、規制改正など、自社のコントロール外で起きた変化を整理します。下期予算で対応が必要な項目を漏らさないために必要なステップです。
03|下期予算策定の3ステップフレームワーク

上期振り返りの結果を踏まえ、下期予算を組み立てる手順を3ステップに分解します。
ステップ1|下期のKGIとKPIを再設定する
下期で達成すべきCV数・売上を確定し、そこからCPA・CPC・CTR・CVRに分解します。KGIを頂点としたKPIツリーで整理することで、各指標の目標値が事業目標と地続きになります。前年同期比だけでなく、上期の実績傾向を踏まえた現実的な目標値を設定することが重要です。
ステップ2|媒体別予算配分を「選択と集中」で再設計する
上期の媒体別パフォーマンスを基準に、ROAS・CPA・CV数の上位媒体に予算を寄せます。BtoB広告では1〜2施策に絞り込むことが推奨されており、効果の薄い媒体からの撤退・縮小と、伸びている媒体への再配分を同時に進める判断が必要です。
| 媒体評価 | 下期の対応 |
|---|---|
| ROAS基準を上回る | 予算増額、配信面拡張 |
| ROAS基準を下回るが改善傾向 | 現状維持+テスト施策で立て直し |
| ROAS基準を下回り改善傾向なし | 予算縮小または撤退 |
ステップ3|下期の重点テスト計画を予算に組み込む
下期の予算には、運用予算とは別にテスト用予算を明示的に確保します。クリエイティブABテスト、新LP検証、新規媒体トライアルなど、上期の振り返りで見えた改善仮説を検証する枠です。テスト予算がないと、下期の途中で出てくる改善案を実行に移せず、機会損失が積み上がります。
04|役員報告に通る広告レポートの構成テンプレート

下期予算を承認してもらうためには、レポートの構成自体に説得力が必要です。経営層が短時間で意思決定できる構成として、次の5パートをおすすめします。
パート1|エグゼクティブサマリー(1ページ)
上期の達成度・主要な成果と課題・下期の重点方針を箇条書きで提示します。経営層が最初に目を通すページのため、結論先行で記載します。
パート2|上期実績ハイライト
KPI達成度・媒体別パフォーマンス・LP別CVRをグラフと表で示します。前年同期と計画値の比較を併記し、増減の要因を1〜2行で添えます。
パート3|下期の市場環境と前提条件
LINEヤフー広告統合、AI Overviewsの影響、改正個人情報保護法など、下期予算に影響する外部環境を整理します。前提条件を明示することで、後の計画修正の正当性も担保できます。
パート4|下期予算配分案
媒体別・施策別の予算配分を、上期実績の根拠とセットで提示します。「なぜこの媒体に増額するのか」を上期の数字で裏付けることで、合理性が伝わります。
パート5|下期の重点テストと期待効果
テスト用予算の使途を明示し、各テストで期待する成果と判断時期を提示します。検証期間とKPI到達ラインを事前に決めておくことで、テスト終了後の継続・撤退判断が早くなります。
05|Squad beyondで上期データの整理と下期テスト設計を効率化する

上期振り返りでは、媒体ごとに分散した数字をLP単位で統合する作業に時間がかかりがちです。Squad beyondはLPの一元管理に加え、媒体最適化機能でCVデータを横断して可視化できる構成のため、媒体別・LP別の整理を1つの管理画面で完結できます。
下期予算で確保したテスト用予算を実行する段階でも、ABテスト機能と分析が同じツール内にあるため、テスト設計から結果分析・本配信への反映までのリードタイムが短くなります。上期データの整理と下期テストの実行を同じ基盤で扱える点が、限られた人員で運用している現場では効果的です。
詳細はSquad beyondのCPA改善ノウハウで公開している考え方も合わせてご覧ください。
06|上期振り返りと下期予算策定についてよくある質問(FAQ)
Q. 広告計測におけるCookie制限の影響に対応するにはどうすればいいですか?
A. 結論として、サーバーサイド計測への移行を下期の予算や計画に組み込むことを推奨します。Cookie制限によるCV計測の欠損は正確な媒体評価を妨げます。上期のデータロス状況を整理し、早急に代替環境を整備することが重要です。
Q. 10月のLINEヤフー広告への移行に向けて、下期予算では何に注意すべきですか?
A. 結論として、LINE広告の停止に伴う媒体別予算配分の再設計が必要です。これまで獲得していたCVをどの媒体で補完するのか、上期実績でROASが高い媒体への予算移行や、新規媒体のテスト枠をあらかじめ確保しておくことが重要です。
Q. 下期の予算策定で、運用予算とは別にテスト予算を確保するのはなぜですか?
A. 結論として、期中の改善施策を滞りなく実行し、機会損失を防ぐためです。クリエイティブのABテストや新LPの検証など、上期実績から得た改善仮説も、専用の予算枠がないと実行が遅れます。事前に全体予算の一部をテスト枠として明示しましょう。
Q. LP制作や分析ツールの導入を検討中ですが、初期費用や月額料金が高く見えます。コストを抑える方法はありますか?
A. 結論として、複数ツールを統合したプラットフォームの活用が有効です。例えば「Squad beyond」なら制作・テスト・分析機能が揃い、別途のサーバー代や複数契約が不要になります。表面的な月額料金以上のトータルコスト削減が可能です。
07|まとめ
下期予算の精度は、上期振り返りの整理度合いで決まります。KPI達成度・媒体別パフォーマンス・LP別CVR・計測環境・外部環境の5観点で振り返り、KGIから逆算した予算配分とテスト計画を組み合わせることで、役員報告にも通る構成になります。2026年下期は環境変化の重なる時期のため、上期実績だけに頼らない予算設計を進めることをおすすめします。
広告のレポートについてまとめている記事は他にもございますので合わせてご参考ください。
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