Google広告の言語設定廃止|対応は本当に必要か
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Google広告で、検索キャンペーンのキャンペーン単位のターゲット言語設定が削除されます。
この件はすでに多くの媒体が記事にしていますが、ほとんどが「廃止される」「変更される」という告知の形で止まっています。そのため「何か設定をしておかないといけないのか」という受け取り方になりやすいのですが、Google公式ヘルプには広告主側の対応は必要ないと明記されています。
一方で、何も見なくていいわけでもありません。P-MAXは設定が残る面と消える面に分かれます。この記事では公式ヘルプの文面だけを使って、変わる範囲と変わらない範囲を整理します。P-MAXの運用方法そのものは扱いません。
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目次
1. 検索キャンペーンは設定そのものが消える
ターゲット言語について - Google 広告 ヘルプの記載です。
キャンペーン単位のターゲット言語の設定が削除されます。検索広告は、広告の言語に基づいて自動的にマッチングされます。
ポイントは2つあります。
1-1. 「設定が無効になる」ではなく「設定が削除される」
言語の指定が効かなくなる、という話ではありません。設定する項目そのものが管理画面から消えます。日本語だけを指定していたキャンペーンも、英語を含めていたキャンペーンも、同じ状態になります。
これまで言語設定を配信の絞り込みに使っていた場合、その絞り込みは効かなくなります。ただし後述するとおり、絞り込みがなくなるわけではなく、判断する主体が変わります。
1-2. 判断材料は「広告の言語」になる
削除後は、広告の言語に基づいて自動的にマッチングされます。つまり入稿されている広告文が何語で書かれているかが判断材料になります。
言語理解機能により、ユーザーの言語に合わせた広告が自動的に配信されます。
日本語で広告文を書いていれば、日本語で検索しているユーザーに当たります。設定で宣言するのではなく、入稿物の中身から判定される形に変わります。
2. P-MAXは「検索面だけ」設定が効かなくなる
ここがいちばん誤解されやすい部分です。P-MAXは全面で設定が消えるわけではありません。
2-1. 消えるのはGoogle検索ネットワークの分
Google 検索ネットワークに表示される広告では、キャンペーン単位の言語設定は適用されなくなります。
2-2. YouTube・ディスプレイ・Discover・Gmailには残る
選択した言語設定は、P-MAX キャンペーン内の他のチャネル(YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail など)には引き続き適用されます。
整理するとこうなります。
さらにもう一つ、公式は分岐を示しています。
P-MAX 内のショッピング広告は、言語設定の影響を受けません。
整理するとこうなります。
| キャンペーン | 面 | キャンペーン単位の言語設定 |
|---|---|---|
| 検索 | 検索 | 設定そのものが削除される |
| P-MAX | Google検索ネットワーク | 適用されなくなる |
| P-MAX | YouTube・ディスプレイ・Discover・Gmail など | 引き続き適用される |
| P-MAX | ショッピング広告 | 言語設定の影響を受けない |
つまりP-MAXでは設定項目が残り、効く面と効かない面が分かれます。 「廃止されたから設定を消そう」と考えて言語設定を外すと、YouTubeやディスプレイ側の配信範囲が変わります。ここが実務でいちばん事故になりやすい点です。
P-MAXの設定全般はP-MAXとは?設定方法・注意点とAI最大化設定の違いにまとめてあります。
3. では、広告主は何をすればいいのか
公式の回答は明快です(ターゲット言語について)。
この変更について、広告主様側でのご対応は必要ありません。
作業は不要だと書かれています。移行の申請も、設定の付け替えも求められていません。
そのうえで、見ておいたほうがよいものが4つあります。これは「対応」ではなく「確認」です。
3-1. 言語設定を絞り込みに使っていたキャンペーンを把握する
検索キャンペーンで言語設定を配信の絞り込み手段として使っていた場合、その手段がなくなります。代わりに効くのは広告文の言語です。日本語のみに当てたいなら、広告文を日本語で統一しておくのが素直な形になります。
3-2. P-MAXの言語設定は触らない
2章のとおり、P-MAXでは検索面以外に設定が残ります。「もう要らない設定」として外さないでください。外すと他チャネルの配信範囲が変わります。
3-3. 多言語の広告文を1つのキャンペーンに混ぜている場合は分ける
日本語と英語の広告文を同じキャンペーンに入れている場合、判断材料が広告文になるため、どちらがどのユーザーに当たるかはシステム側の判定に委ねられます。言語ごとに成果を分けて見たいなら、キャンペーンを分けておくほうが読みやすくなります。
キャンペーン種別の選び分けはGoogle広告の種類と特徴で整理しています。
3-4. APIやスクリプトで言語を設定している場合は、処理を外す
管理画面で運用している場合は対応不要ですが、Google Ads APIや自動化のスクリプトでキャンペーンを作成・更新している場合は別です。Google Ads APIの非推奨と変更のお知らせ(英語)によると、検索キャンペーン、AI Max for Searchのキャンペーン、Google検索に表示されるP-MAXの広告では、手動の言語ターゲティング(CampaignCriterion.language)がサポートされなくなりました。
公式は、検索キャンペーンを作成・更新するときに言語の条件を設定しないよう案内しています。検索キャンペーンに言語の条件を追加・更新しようとすると、ContextError.OPERATION_NOT_PERMITTED_FOR_CONTEXTというエラーで失敗します。キャンペーンを作り直すスクリプトの途中で言語を設定していると、そこで処理が止まります。
P-MAXでは、同じリクエストでもエラーは返りません。2章のとおり、検索面以外のチャネルでは言語設定が引き続き効くためです。
4. Squad beyondで、言語ごとの遷移先を分ける
言語設定が自動判定に変わると、同じキャンペーンに複数の言語のユーザーが入ってくる状態が起きやすくなります。このとき効くのは配信側ではなく遷移先です。
日本語で来た人と英語で来た人に同じLPを見せると、片方は内容を読めません。言語ごとにLPを分けるのが筋ですが、ページを別案件として作り直すと管理が増えます。
Squad beyondはLPを複製して一部だけ差し替えたパターンを作れます。言語別にページを持って、どちらからの流入がどこで離脱したかをページ単位で見るという進め方ができます。配信側の絞り込みが弱くなる分、受け皿を分けて見られるようにしておくと成果の読み違いが減ります。
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5. Google広告の言語設定の変更についてよくある質問(FAQ)
Q. 言語設定が廃止されると何か作業が必要ですか
A. 公式ヘルプには「この変更について、広告主様側でのご対応は必要ありません」と明記されています。移行の申請も設定の付け替えも求められていません。ただし検索キャンペーンでは言語設定が配信の絞り込み手段として使えなくなり、代わりに広告の言語が判断材料になります。日本語のみに当てたいなら広告文を日本語で統一しておくのが素直な形です。作業ではなく確認の対象として見ておいてください。
Q. P-MAXでも言語設定は消えますか
A. 消えません。P-MAXで適用されなくなるのはGoogle検索ネットワークに表示される広告の分だけです。公式には「選択した言語設定は、P-MAX キャンペーン内の他のチャネル(YouTube、ディスプレイ、Discover、Gmail など)には引き続き適用されます」と記載があります。設定項目は残るため、「もう不要な設定」として外すとYouTubeやディスプレイ側の配信範囲が変わります。触らないでください。
Q. 設定が消えたあと、どうやって言語が判定されるのですか
A. 広告の言語に基づいて自動的にマッチングされます。公式には「言語理解機能により、ユーザーの言語に合わせた広告が自動的に配信されます」と記載があります。設定で宣言するのではなく、入稿されている広告文の中身から判定される形に変わります。そのため広告文とランディングページの言語をそろえておくほうが、意図した相手に当たりやすくなります。
Q. 日本語と英語の広告文を同じキャンペーンに入れていても大丈夫ですか
A. 配信自体は行われますが、どちらの広告文がどのユーザーに当たるかはシステム側の判定に委ねられます。これまでは言語設定で宣言していた部分が、入稿されている広告文の中身からの判定に変わるためです。言語ごとに成果を分けて見たい場合は、キャンペーンを言語別に分けておくほうが読みやすくなります。あわせて遷移先のランディングページも言語ごとに分けておくと、流入と離脱を言語単位で追えます。予算配分の判断も言語別に切れるようになります。
Q. 変更はいつからですか
A. 公式ヘルプでは2026年9月からとされています。検索キャンペーンではキャンペーン単位のターゲット言語の設定が削除され、P-MAXではGoogle検索ネットワークに表示される広告に対してキャンペーン単位の言語設定が適用されなくなります。適用の進み方はアカウントによって差が出る可能性があるため、管理画面で設定項目が残っているかを確認してください。
6. まとめ
検索キャンペーンでは、キャンペーン単位のターゲット言語の設定が削除され、検索広告は広告の言語に基づいて自動的にマッチングされます。
そして公式は「この変更について、広告主様側でのご対応は必要ありません」と明記しています。 設定の付け替えや申請は求められていません。告知記事の多くが「廃止」という言葉で止まっているので、必要以上の作業を想定しないほうがよいです。
一方で、P-MAXは設定が残る面と消える面に分かれます。消えるのはGoogle検索ネットワークの分だけで、YouTube・ディスプレイ・Discover・Gmailには引き続き適用されます。「不要になった設定」として外すと他チャネルの配信範囲が変わるので、ここは触らないでください。
確認しておくとよいのは4点です。検索キャンペーンで言語設定を絞り込みに使っていたなら広告文の言語を統一すること、P-MAXの言語設定は外さないこと、多言語の広告文を混ぜているキャンペーンは言語別に分けること、APIやスクリプトで検索キャンペーンに言語の条件を設定している場合はその処理を外すことです。
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