AI Briefとは?Google広告で生成文を制御する設定
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AI Maxを有効にすると、登録していない広告見出しや説明文が自動で生成されて配信されます。ブランドで使えない言い回しが出てしまう、価格に触れてほしくないのに触れられる。こうした懸念からAI Maxをオンにできない、という状態になりがちです。
その制御を自然文で指示できるのが「AI Brief」です。日本語の管理画面では「テキストに関するガイドライン」という名前で、ベータ版として提供されています。言葉で「この表現は使わない」と書けば、生成されるアセットがその指示に沿うようになります。
この記事では、AI Briefで設定できる2種類のガイドライン、具体的な設定場所、そして入れる前に知っておくべき制約を、Google広告ヘルプの記載に沿って整理します。
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目次
1. AI Briefとは|生成される広告文を言葉で制御する機能

AI Briefは、Google AIが自動生成するテキストアセットの内容を、キャンペーン単位で調整する機能です。公式ヘルプでは「テキストのカスタマイズのみで作成されたアセットのブランド メッセージを調整できる、キャンペーン単位の機能」と説明されています(出典:Google 広告 ヘルプ|P-MAX キャンペーンと検索キャンペーンでテキストに関するガイドラインを使用する(ベータ版))。
1-1. 日本語の管理画面では「テキストに関するガイドライン」
英語の発表では「AI Brief」と呼ばれていますが、日本語の管理画面とヘルプでは「テキストに関するガイドライン」です。検索して情報が見つからないときは、日本語名のほうで探してください。
Googleは2026年9月23日に、AI Briefのクローズドベータが日本語を含む7言語に対応したと告知しています。あわせてヘルプ側には「テキストに関するガイドラインは、Google 広告のすべての言語でサポートされています」と記載されています。
1-2. 前提はテキストのカスタマイズをオンにすること
この機能はテキストのカスタマイズとセットです。公式ヘルプには「テキストに関するガイドラインを使用するには、テキストのカスタマイズを「オン」に設定する必要があります」とあります。
テキストのカスタマイズは、以前「自動作成アセット」と呼ばれていた機能です。ランディングページのタイトル・説明・メタタグからの抽出と生成AIを組み合わせて、レスポンシブ検索広告に広告見出しと説明文を追加します。生成されたアセットは少なくとも48時間ごとに確認され、必要に応じて更新されます。
つまりAI Briefは、生成を止める機能ではなく、生成される中身に条件を付ける機能です。生成そのものを使いたくない場合は、テキストのカスタマイズ自体をオフにします。
なお2026年9月から、テキストのカスタマイズを使用するキャンペーンは自動的にAI Maxへアップグレードされています。移行の全体像はGoogle広告AI Max移行とは?自動統合と備え方を解説で整理しています。
2. 設定できるのは2種類|語句の除外とメッセージの制限
AI Briefの中身は2つに分かれます。単語を禁止するものと、方針を文章で伝えるものです。
2-1. 語句の除外|完全一致で最大25個
生成されるすべてのテキストアセットから、特定の単語やフレーズを除外します。完全一致で、大文字と小文字は区別されません。キャンペーンごとに最大25個です。
公式ヘルプが挙げている例は次のとおりです。
- 安い
- 無制限
- 低コスト
- 東京で最も安い
- 競合他社よりも優れた選択肢
薬機法や景品表示法で使えない表現、ブランドとして避けたい形容詞を入れる枠として使えます。
2-2. メッセージの制限|方針を文章で書く。最大40個
こちらは単語ではなく、避けるべきコンセプト・関連付け・スタイルを文章で指定します。守るべきトーン、使わないトーンも定義できます。キャンペーンごとに最大40個です。
書き方のコツが公式ヘルプに明記されています。
最良の結果を得るには、ガイドライン内に例を追加してください。たとえば、「価格に言及しない」だけでなく、「価格に言及しない(1 泊 45 ドル、4,567 ドルなど)」のようにします。
抽象的な方針だけでなく、具体例を添えるほど意図どおりに効きます。
逆に避けるべき書き方も示されています。「見出しは語頭を大文字、説明文は最初の語の語頭を大文字にする」のような、アセットの種類ごとに違う指示を出す制限は推奨されていません。すべてのアセットに同じ指示を1つ出すか、何も指定しないほうが安定します。
2-3. 価格は語句の除外では止められない
ここが実務で最も引っかかる点です。公式ヘルプの注記を引用します。
価格を含むアセットは、除外キーワードを設定しても生成されます。たとえば、「ドル」を除外キーワードに設定しても、「50 ドル以下の靴」などのアセットの生成は除外されません。その場合は、「価格を含むアセットを生成しない」というメッセージの制限を使用する必要があります。
価格の表記ゆれを語句の除外で潰そうとしても追いつきません。価格に触れさせたくないなら、メッセージの制限に「価格を含むアセットを生成しない」と書くのが正しい使い方です。
同じ理屈で、語句の除外は言語固有です。「英語の「Cheap」を除外しても、広告が日本語の場合は、同等の日本語が広告に表示されるのを防ぐことはできません」と記載されています。日本語の広告には日本語で入れてください。
一方でメッセージの制限は言語をまたぎます。「メッセージの制限は、制限の言語で作成されていないアセットにも適用されます」とされており、日本語で書いた方針が他言語のアセットにも効きます。
3. 設定手順|検索キャンペーンとP-MAXで入口が違う
設定場所がキャンペーンタイプで分かれています。
3-1. 検索キャンペーンの場合
新規作成時は次の順です。
- [作成]ボタンから[キャンペーン]を選び、新しい検索キャンペーンを作成する
- [AI 最大化設定]のページで、AI 最大化設定を有効に切り替える
- 切り替えボタンの下にある[アセットの最適化]パネルを開く
- [テキストのカスタマイズ]はデフォルトで有効になっているので、その下の[テキストに関するガイドラインを追加]を選ぶ
- 除外する語句とメッセージの制限を入力する
既存キャンペーンは、[キャンペーン]メニューの[設定]→[AI 最大化設定]から同じパネルに入ります。
3-2. P-MAXの場合
P-MAXは「ブランドガイドライン」の配下にあります。
- [アセット グループ]のステップで[ブランド ガイドライン]に移動し、[その他のオプション]を選ぶ
- [テキストに関するガイドライン]のパネルまでスクロールする
- 除外キーワードとメッセージの制限を入力する
既存キャンペーンは[設定]→[キャンペーン設定]→[ブランド ガイドライン]で、[ブランド アイデンティティ]の下にあります。
キャンペーンでブランドガイドラインがまだ有効になっていない場合は、先にブランドガイドラインへのアップグレードが必要です。P-MAXの設定全体はP-MAXとは?設定方法・注意点とAI最大化設定の違いで扱っています。
4. 入れる前に知っておく3つの注意

設定は簡単ですが、影響範囲が広い機能です。
4-1. 既存の生成アセットが削除される
最も重要な注意点です。公式ヘルプにこう書かれています。
語句の除外とメッセージの制限が、Google により最適化された既存のテキスト アセットにも適用されることにご注意ください。つまり、新しいテキストに関するガイドラインに準拠していない、Google により最適化された既存のテキスト アセットは、配信が停止され、削除済みとマークされます。
ガイドラインは、これから生成されるアセットだけでなく、すでに配信中のアセットにも遡って適用されます。成果が出ていた広告見出しがガイドラインに触れていれば、その時点で止まります。
稼働中のキャンペーンに入れる場合は、先にアセットレポートで現在配信されているGoogle最適化アセットを確認し、どれが消えるかを把握してからにしてください。
4-2. 制限しすぎるとパフォーマンスが落ちる
公式ヘルプは「効率的でないガイドラインや直感に反するガイドラインを追加すると、優れたテキストのカスタマイズ アセットが多数削除され、キャンペーンのパフォーマンスが低下する可能性があります」と警告しています。
語句の除外25個とメッセージの制限40個という上限は、埋めることを前提にした数字ではありません。本当に出せない表現だけに絞るのが安全です。
4-3. 書いた言語を超えて効くものがある
語句の除外は言語ごと、メッセージの制限は言語を超えて適用されます。この非対称を理解していないと、多言語で配信しているアカウントで意図しない削除が起きます。
5. アセットのプレビューで入れる前に確かめる
いきなり本番に入れる必要はありません。テキストのカスタマイズには、生成されるアセットのサンプルを事前に見る機能があります。
公式ヘルプによると、最終ページURLを指定すれば最大10個の広告見出しと説明文のサンプルが、ほとんどの場合30秒以内に生成されます。日本語にも対応しています。確認するためにテキストのカスタマイズを有効にする必要はありません。
ガイドラインを設定していれば、プレビュー側にもフィルタがかかります。制限が厳しすぎて候補がすべてブロックされる場合は、ルールを調整または削除するよう求めるメッセージが表示されます。書いたガイドラインが厳しすぎるかどうかを、配信前にこの画面で判定できるということです。
手順はキャンペーン作成時のAI最大化設定の[アセットの最適化]セクションにあります。既存キャンペーンの編集時にも確認できます。
6. 生成された広告文の受け皿をSquad beyondで用意する

AI Briefで制御できるのは広告文までです。生成された見出しがどの訴求で当たったのかは、クリックの先を見ないと分かりません。
テキストのカスタマイズは検索語句に応じて文言を変えるため、遷移先が1枚のままだと、広告文の幅に対してLPの説明が追いつかなくなります。広告で言っていることとページの冒頭がずれると、クリックは増えても離脱します。
Squad beyondは、1本作ったLPを複製して差分だけ差し替えられます。生成された広告文の傾向に合わせて受け皿を増やしても、制作と計測の手間が本数に比例しません。
- アセットレポートで実際に配信された生成アセットを読み、訴求の傾向を把握する
- 傾向ごとに冒頭だけ変えたLPを用意し、どの組み合わせでコンバージョンまで届いたかを見る
- ガイドラインを足すか緩めるかを、順位やクリックではなくコンバージョンで判断する
ガイドラインを変えると既存アセットが削除されるため、LP側も同時に変えると原因が切り分けられなくなります。変える要素は1回につき1つにしてください。
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7. AI Briefについてよくある質問(FAQ)
Q. AI Briefは日本語で使えますか?
使えます。日本語の管理画面では「テキストに関するガイドライン」という名前で、ベータ版として提供されています。公式ヘルプには「Google 広告のすべての言語でサポートされています」と記載されています。
Q. AI Briefで何を設定できますか?
2種類です。語句の除外は、生成文から特定の単語やフレーズを完全一致で除外するもので、キャンペーンごとに最大25個。メッセージの制限は、避けるべきコンセプトやトーンを文章で指定するもので、最大40個まで設定できます。
Q. 設定すると今配信している広告はどうなりますか?
ガイドラインに準拠しないGoogle最適化アセットは、配信が停止され削除済みとマークされます。これから生成される分だけでなく、すでに配信中のアセットにも遡って適用されるため、入れる前にアセットレポートで確認してください。
Q. 設定したあと、効果はどう見ればよいですか?
生成アセットの傾向をアセットレポートで読み、訴求ごとに遷移先を分けてコンバージョンで判断します。Squad beyondならLPを複製して冒頭だけ差し替えられるので、受け皿を増やしても手間が比例しません。
8. まとめ
AI Briefは、AI Maxやテキストのカスタマイズで自動生成される広告文を、言葉で制御する機能です。日本語の管理画面では「テキストに関するガイドライン」として提供されています。
押さえておく点は4つです。
- 前提はテキストのカスタマイズがオン。生成を止める機能ではなく、生成の中身に条件を付ける機能
- 語句の除外は最大25個・完全一致・言語固有/メッセージの制限は最大40個・言語を超えて適用
- 価格は語句の除外では止まらない。メッセージの制限に「価格を含むアセットを生成しない」と書く
- 既存の生成アセットも削除対象。稼働中のキャンペーンに入れる前にアセットレポートを確認する
いきなり本番に入れる必要はありません。アセットのプレビューで最大10個のサンプルを30秒程度で生成できるので、ガイドラインが厳しすぎないかを配信前に確かめてから適用してください。
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