クローズドASPとは|オープンASPとの違いと登録方法
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広告でASPの案件を出して成果が出始めると、「クローズドASPなら単価が上がる」「紹介がないと入れない」といった話を耳にするようになります。ところが、どうすれば登録できるのか、普段使っているASPと何が違うのかは、調べてもはっきりしないことが多いのではないでしょうか。
クローズドASPとは、Web上で誰でも登録を申し込めるのではなく、ASPからのスカウトや紹介、審査を通ったメディアだけが登録できるASPのことです。案件ごとに担当者と条件を相談できる傾向がある一方で、登録の経路は限られ、規約や広告主の条件はそのまま適用されます。
この記事では、自社サイトで「クローズドASP」と明記している運営会社の公式ページと規約(2026年10月23日時点の記載)をもとに、オープンASPとの違い、登録の流れと条件、広告で運用する人が特別単価で出す前に計算しておくこと、よくある失敗例をまとめます。
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目次
1. クローズドASPとは
1-1. スカウトや紹介、審査を通ったメディアだけが登録できるASP
クローズドASPは、限られたメディアしか登録できないASPです。レントラックスのコラムでは、クローズドASPを「スカウトもしくは紹介者がいる媒体様のみ登録できるASP」と説明し、公にサイトの募集は行っていないと書いています(出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス)。同社のFAQでも、クローズドASPは基本的にアフィリエイターの募集を行っておらず、登録の方法は各ASP会社によって異なるものの、会員登録の際に紹介や審査が必要とされています(出典:レントラックスについて|株式会社レントラックス)。
ASPそのものの役割や、広告主・ASP・アフィリエイター・ユーザーの4者の関係は「ASPとは?アフィリエイトの仕組みと代表的なサービスを解説」で解説しています。この記事では、その中でも「登録の仕方が限られたASP」に絞って説明します。
1-2. 「オープン」「クローズド」はメディアの募集の仕方の違い
オープンとクローズドの違いは、ASPがメディアに対してどのように募集を行っているかを指す言葉です。レントラックスのコラムによると、元々はASPにオープン・クローズドの概念はなく、後に一部のメディアしかサイト登録できないクローズドのASPが出てきたことで、それと対比する形で、誰でも登録を申し込めるASPがオープンASPと呼ばれるようになったと言われています(出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス)。
つまり「クローズド」は、扱う案件の種類や報酬の高さを指す言葉ではありません。登録の入口が開かれているかどうかの違いです。
2. オープンASPとの違い
アフィリエイター側(広告で運用する人)から見た違いを、公式の記載の範囲で並べると次のとおりです。
| 比べる点 | オープンASP | クローズドASP |
|---|---|---|
| 登録の入口 | Web上で検索すれば会員登録のURLが出てくる | Web上で登録の申請ができない。ASPからのスカウトか紹介 |
| 募集 | 一般に募集している | 基本的に募集していない |
| 審査 | 登録時の審査基準があり、登録できないこともある | 紹介や審査が必要。審査基準をクリアしたメディアのみ |
| 実績 | 実績の有無に関係なく、基本的には誰でも申し込める | 掲載方法や実績を確認する、と書く運営会社がある |
| 担当者・条件 | 大手はカスタマーサポートの体制が整っている | 担当者がつき、掲載の提案や単価交渉をする傾向がある |
出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス、レントラックスについて|株式会社レントラックス、自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社

ただし、レントラックスのコラム自身が、ASP各社で方針や体制が異なるので一概には言えないこと、オープンASPのサポートが薄いという意味ではないことを断っています(出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス)。表の「傾向」は、どのクローズドASPにも当てはまる決まりではありません。
3. 広告で運用する人から見たメリットと注意点
3-1. メリット:担当者と条件を相談できる
レントラックスのコラムでは、クローズドASPは広告主とメディアのそれぞれに担当者がつき、広告掲載の提案をしたり、掲載するための単価交渉をしたりして能動的に働きかける傾向があると説明されています(出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス)。SINCEEDも、メディア運営者に対して、案件の内容や成果条件に応じて条件を個別に設計できる場合があると書いています(出典:自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社)。
広告で運用する人にとっては、出稿できる配信面や成果条件を、管理画面の文面だけでなく担当者に確かめられることが大きな違いになります。
3-2. メリット:公開されていない案件を扱える
SINCEEDは、クローズドASPを「案件を公開せず、運営者が広告主とメディアを選んで結ぶ成果報酬ネットワーク」と説明し、案件・成果条件・報酬額を個別に設計して、審査を通ったメディアにだけ提供するとしています(出典:自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社)。
3-3. 注意点:登録の経路が限られる
クローズドASPは、自分から申し込めば登録できるとは限りません。felmatは「当社からのスカウトか限られた方のご紹介(要審査)のみ」でネットワークを構築していると書いています(出典:felmat(フェルマ)公式)。登録できるかどうかは、運営会社のスカウトや紹介者の有無、審査の結果に左右されます。
3-4. 注意点:規約と広告主の条件がそのまま適用される
クローズドASPでも、成果の扱いはオープンASPと同じく広告主の判断に左右されます。felmatのパートナー利用規約では、成果は広告主の審査基準をもとに承認または非承認が確定され、成果条件は広告主により変更されることがあり、パートナーは異議を申し立てられないと定めています(出典:パートナー利用規約|felmat)。単価の交渉ができても、承認されなければ報酬にはなりません。
4. クローズドASPに登録する流れ
4-1. 入口はスカウトか紹介
登録の入口は、ASPからのスカウトか、紹介者を通した申し込みです(出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス、felmat(フェルマ)公式)。運営会社によっては、問い合わせの窓口を公式サイトに置いています。
- レントラックスの公式サイトには「メディア登録のお問い合わせ」のフォームがあり、会社名と業種は「法人の場合」の任意項目です。必須項目は、名前・メールアドレス・電話番号・住所のほか、代表的なアフィリエイトサイト(サイト名とURL)、月間アフィリエイト報酬額、月間販売個数、集客方法(記入例は「SEO、PPC、メルマガ等」)、取り扱いたい商品、お問い合わせ内容です(出典:メディア登録のお問い合わせ|株式会社レントラックス)
- felmatの運営会社ロンバードは、Instagram・X・YouTubeなどのSNSで投稿するインフルエンサー向けの案内ページに「登録審査を依頼する」の導線を置いています(出典:インフルエンサー登録のご案内|株式会社ロンバード)
- felmatの問い合わせページで「メディア運営者様」を選ぶと、felmatはクローズドASPなので画面からはアカウント登録できず、審査に通過した場合のみ登録できると案内されます。登録を希望する場合は、広告掲載予定のサイトURLやSNSアカウントのURLを入力し、SEOではなくPPCの場合もサイト(作成途中なら過去の出稿URL)の審査が必須とされています(出典:お問い合わせ|felmat)
- SINCEEDは「メディア登録・提携の相談」の窓口を置いています(出典:自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社)
問い合わせの窓口があることと、登録が認められることは別です。どの窓口でも、その先に審査があります。
紹介の経路として、アフィリエイター向けの会員サービスが「本来は登録できないクローズドASPに、アフィリエイトフレンズ会員なら登録可能です」と自社サイトで案内している例もあります(出典:クローズドASP|アフィリエイトフレンズ)。この場合も、登録できるか・どの条件が適用されるかは、仲介するサービスと各ASPの両方の案内で確かめます。
4-2. 審査で見られること(公式に書かれている範囲)
審査の基準を細かく公開している運営会社は多くありません。公式に書かれている範囲は次のとおりです。
- SINCEED:参加は審査制で、掲載方法と実績を確認したうえで案内している(出典:自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社)
- felmat:パートナー利用規約の資格として、20歳以上であること、アダルトサイトや法律・公序良俗に反するサイトを運営していないこと、アフィリエイトサイトにパスワードなどの閲覧制限を設けていないこと、過去に強制退会になっていないことなどを定めている。登録事項に不正確・虚偽の情報が含まれる場合は承認しないことがある(出典:パートナー利用規約|felmat)
- レントラックス:広告主向けのページで、掲載できるのは独自の厳しい審査を通過したメディアだけと説明している(出典:アフィリエイト広告|株式会社レントラックス)
広告で運用している場合は、どの媒体でどんな記事LPに送り、どれだけの成果を出しているかを、数字で説明できるようにしておくと「掲載方法と実績」の確認に答えやすくなります。
4-3. 登録後は案件ごとに提携を申し込む
登録が終わっても、すぐにすべての案件を掲載できるわけではありません。felmatの規約では、審査で申し込みが認められると電子メールで通知され、その通知で登録が完了します。その後、管理画面から広告主へ提携を申し込み、広告主が受諾した場合に提携が成立します。広告主は提携申請を却下でき、パートナーは異議を申し立てられません(出典:パートナー利用規約|felmat)。

5. 自社サイトで「クローズドASP」と明記している主なASP
運営会社が自社のサイトで「クローズドASP」と書いているものだけを、公式で確認できた登録の条件とあわせて並べます。並び順は順位ではありません。報酬額や案件数は、各社のページで案件ごとに確かめてください。
| ASP(運営会社) | 自社サイトでの書き方 | 公式で確認できた登録の条件 |
|---|---|---|
| Rentracks(株式会社レントラックス) | スーパーアフィリエイターのクローズドASP | スカウトもしくは紹介者がいるメディアのみ。会員登録の際に紹介や審査が必要 |
| felmat(株式会社ロンバード) | クローズドASP サービスのfelmat | スカウトか限られた方の紹介(要審査)。画面からはアカウント登録できず、PPCでもサイトの審査が必須。規約上の資格に20歳以上など |
| SINCEED株式会社 | 自社運営クローズドASP | 審査制。掲載方法と実績を確認したうえで案内 |
出典:株式会社レントラックス、レントラックスについて、felmat(フェルマ)公式、お問い合わせ|felmat、パートナー利用規約|felmat、自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社
5-1. Rentracks(レントラックス)
レントラックスは、公式サイトの事業紹介で「スーパーアフィリエイターのクローズドASP」と書いています(出典:株式会社レントラックス)。FAQでは、出稿面として比較サイトやブログなどのSEOサイトを中心に、リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告、動画広告などの配信面で出稿する人も多いと答えています(出典:レントラックスについて|株式会社レントラックス)。運用型広告で出すかどうかは案件ごとの条件なので、提携前に担当者へ確かめます。
5-2. felmat(フェルマ)
felmatは、株式会社ロンバードが2012年から運営する非公開型のアフィリエイト・サービスで、公式サイトのタイトルに「クローズドASP」と入っています(出典:felmat(フェルマ)公式)。パートナー利用規約には、登録されたサイト以外での広告掲載や、当社を介さずに広告主と直接連絡を取ることを禁止事項として挙げています(出典:パートナー利用規約|felmat)。広告用に別の記事LPを作る場合は、どのURLを登録サイトとして扱うかを登録時に確かめておく必要があります。
5-3. SINCEED
SINCEEDは、事業案内の中で「自社運営クローズドASP」を掲げ、案件・成果条件・報酬額を個別に設計して、審査を通ったメディアにだけ提供すると説明しています(出典:自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社)。広告主向けの説明では、運用型広告と併用する場合に同じ人を二重に数えない形にすると書いており、計測の設計を先に行う方針を示しています。
6. 特別単価で出す前に計算しておくこと
6-1. 特別単価は「案件ごとに個別に決まる条件」
クローズドASPの話題で出てくる「特別単価(特単)」は、ASPの担当者との交渉や、運営会社の個別の設計で決まる報酬条件のことです。どの運営会社も用語として定義しているわけではなく、レントラックスは「掲載するための単価交渉」、SINCEEDは「条件を個別に設計した案件」という書き方をしています(出典:【広告主様向け】クローズドASPとは?特徴と使うメリット|株式会社レントラックス、自社運営クローズドASP|SINCEED株式会社)。金額は案件と相手によって変わるため、この記事では書きません。
6-2. 単価が上がっても、CVRが低ければ広告費は回収できない
広告で出す場合、報酬は成果1件ごとに入り、広告費はクリックごとに出ていきます。そのため、1件あたりの広告費(CPA)が報酬を上回れば、単価が上がっても赤字です。CPAは「クリック単価÷CVR」で決まります。
説明用の数字で比べます。クリック単価100円で1,000クリック(広告費100,000円)を買い、成果はすべて承認されたとします。
| 条件 | CVR | 成果 | CPA | 報酬の合計 | 収支 |
|---|---|---|---|---|---|
| 通常の単価 10,000円 | 1.0% | 10件 | 10,000円 | 100,000円 | 0円 |
| 特別単価 12,000円 | 0.7% | 7件 | 14,286円 | 84,000円 | −16,000円 |
| 特別単価 12,000円 | 1.0% | 10件 | 10,000円 | 120,000円 | +20,000円 |
| 通常の単価 10,000円 | 1.2% | 12件 | 8,333円 | 120,000円 | +20,000円 |
CPAは小数点以下を四捨五入しています。表のとおり、単価を2,000円上げても、CVRが1.0%から0.7%に下がれば赤字になります。逆に、通常の単価のままでも、CVRを1.0%から1.2%に上げれば、特別単価をもらって CVR1.0% で出したときと同じ収支になります。

実際には、成果は広告主の審査で承認・非承認が決まります(出典:パートナー利用規約|felmat)。報酬になるのは承認された件数だけなので、計算は承認された件数で見ます。CPAの考え方は「広告のキホン「CPA」とは?定義、目標設定・改善メソッドを解説」で解説しています。
6-3. 収支を決めるのは記事LPのCVR
特別単価は交渉で決まる外側の条件ですが、CVRは自分の記事LPで変えられる内側の条件です。広告から記事LPに送り、そこから広告主のページへ送る形では、記事LPの構成と訴求がCVRを左右します。記事LPの構成と書き方は「【2026年】アフィリエイト向け記事LPの作り方とは?|2026年の広告規制を勝ち抜く構成と作り方」、CVRを上げる手順は「CVRの改善方法7選|具体的な5ステップと失敗パターン・成功事例を紹介」で解説しています。
7. クローズドASPでよくある失敗例
7-1. 失敗例1:特別単価に合わせて出稿量を増やし、CVRが届かず赤字になる
症状:特別単価が決まったタイミングで広告の予算をまとめて増やすと、新しく買ったクリックのCVRがそれまでより低くなり、単価が上がったのに収支が赤字になることがある。報酬は承認後に確定するため、赤字に気づくのが遅れやすい。
原因:収支は「承認された成果の件数×報酬」から広告費を引いて決まります。CPAはクリック単価÷CVRなので、CVRが下がれば単価の上げ幅をすぐに上回ります。成果は広告主の審査で承認・非承認が決まり、承認されなかった成果は報酬になりません(出典:パートナー利用規約|felmat)。
対策:予算を増やす前に「クリック単価÷特別単価」で赤字にならないCVRの下限を計算し、日ごとのCVRがその下限を下回ったら配信を絞ります。記事LPは1本に頼らず、訴求を変えた版を並べて、CVRの高い版に配信を寄せます。
回避策:特別単価の交渉と同時に、記事LPの検証の予定を立てておきます。単価が上がる前から、記事LPのCVRを版ごとに測れる状態にしておけば、予算を増やした後にどの版が下限を割っているかをすぐに見分けられます。
7-2. 失敗例2:登録したサイトと違うページに広告を出し、登録を解除される
症状:クローズドASPに登録したときのサイトとは別に、広告用の記事LPを新しく作ってそこにアフィリエイトリンクを置くと、規約の禁止事項に当たり、登録の解除や報酬の没収につながることがある。広告主が認めていない配信方法で出した場合も同じ。
原因:felmatのパートナー利用規約では、登録されたサイト以外での広告掲載と、広告主の指定条件に違反した広告の掲載を禁止しています。違反があった場合は、催告なく登録を解除でき、未払いの成果報酬を違約金として没収すると定めています(出典:パートナー利用規約|felmat)。
対策:広告で使う記事LPのURLを、登録サイトとして扱ってもらえるかを担当者に確かめ、必要なら登録情報を更新します。案件ごとに、リスティング広告やSNS広告での出稿が認められているか、使えない語句がないかを提携前に確認します。
回避策:記事LPを増やすたびに、そのURLと出稿先の媒体を一覧にして、ASPに届け出た内容とずれていないかを見直します。オープンASPで使っていた運用の手順を、そのままクローズドASPに持ち込まないようにします。
7-3. 失敗例3:ASPの成果数と手元の数字が合わず、どの記事LPが効いたか判断を誤る
症状:ASPの管理画面の成果数と、LPツールや広告媒体の管理画面のCV数を並べると数が合わないことがあり、どの記事LPが成果を出しているのかを取り違えて、成果の出ている版を止めてしまう。
原因:計測する場所と数え方が違うためです。たとえばSquad beyondでは、ASPと連携してもユニークの値を持つCVデータのみ反映されるので、ASPのCV数値と異なる場合があります。計測機能付きリンクをクリックしてから1日以上たって発生したCVはレポートに反映されません。複数のASPを1つのbeyondページに反映した場合は合算値で、どのASPのCVかは分かりません(出典:Squad beyondのCV計測について|Squad beyond FAQ、計測ツールとSquad beyondのCV数の乖離について|Squad beyond FAQ、複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映する|Squad beyond FAQ)。
対策:報酬の確定はASPの管理画面、記事LPの版どうしの比較はLPツールのレポート、と数字の役割を分けて使います。版を比べるときは、同じ期間・同じ計測方法の数字どうしで比べます。
回避策:ASPとの計測連携を設定したら、テストのCVを1件流して、ASPの管理画面とLPツールの両方に記録されるかを確認してから配信を始めます。数字のずれ方を最初に把握しておけば、運用中のずれに慌てずに済みます。
8. Squad beyondで記事LPの検証とASPの成果の計測をする
特別単価で出すときも、収支を決めるのは記事LPのCVRと、成果を正しく数えられているかです。Squad beyondでは、公式FAQに書かれている次の方法で、ASPの成果を記事LPのレポートに戻し、版ごとに比べられます。
8-1. ASPのCVをSquad beyondに反映する
ASPの担当者に、Squad beyondにCVを反映したいこと、Squad beyondで配信する案件名、アフィリエイトリンクのURLを連絡し、CV計測連携の設定を進めます。Squad beyond側では、連携したいbeyondページの基本情報で「計測ツール・ASP」から希望のASP名を選んで更新します。連携一覧に希望のASPがない場合は、FAQのフォームから依頼できます(出典:ASPのCVをSquad beyondに反映する|Squad beyond FAQ)。
CVが反映されないときは、beyondページで該当のASPが選ばれているか、遷移先のリンクがSquad beyondとの連携用アフィリエイトリンクになっているか、計測機能付きリンクになっているかを確認します(出典:同上)。
8-2. ASP連携・広告連携・ポストバックの違い
Squad beyondのFAQでは、3つの連携の違いを次のように整理しています(出典:CV計測連携(ASP連携)、広告連携、ポストバック機能の違いについて|Squad beyond FAQ)。
| 連携 | できること(FAQの記載) |
|---|---|
| ASP連携 | CVタグの設置依頼が不要になる。ASPの計測データとbeyondレポートのCVデータの乖離がなくなる |
| 広告連携 | クリエイティブのデータ、配信金額、媒体のIMP・CTR・CPM・CPC・Clickがレポートで見られる |
| ポストバック | クッキー規制の影響を受けずにCVデータが取れる。媒体と連携することで広告の最適化の精度を保つ・向上させる |
ASP連携で計測したCVは、beyondのCVとしてポストバックされ、beyondのレポートと媒体のデータに反映されます。Meta広告のポストバックを使う場合、beyondのCVタグの設置は必要ないとされています(出典:CV計測連携(ASP)時にFacebookのポストバック機能を利用する際、beyondでCVタグの設置は必要ですか?|Squad beyond FAQ)。
8-3. 複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映する
オープンASPとクローズドASPの両方で同じ記事LPを使う場合は、タグ設定のHeadに指定のJavaScriptを入れることで、複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映できます。ただし、確認できるのは複数ASPの合算値で、どのASPから反映されたCVかは確認できません(出典:複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映する|Squad beyond FAQ)。ASPごとの成果を分けて見たいときは、ASPの管理画面の数字と組み合わせて判断します。
8-4. Versionを複製して記事LPをABテストする
既存の記事LP(Version)を複製して、ファーストビューやCTAボタンだけを変えた版を作れます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。配信タイプ「同一URL配信」のbeyondページで複数のVersionの配信割合を1以上にすると、同じ配信URLでABテストができます(出典:ABテストを実施する|Squad beyond FAQ)。特別単価で出す前に、6章で計算したCVRの下限を上回る版を見つけておくと、予算を増やす判断がしやすくなります。ABテストの進め方は「ABテストの成功事例6選|検証スピードを高める進め方・注意点も解説」も参考にしてください。
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9. クローズドASPについてよくある質問
Q. クローズドASPとは簡単に言うと何ですか?
Web上で誰でも登録を申し込めるのではなく、ASPからのスカウトや紹介、審査を通ったメディアだけが登録できるASPのことです。レントラックスのコラムでは「スカウトもしくは紹介者がいる媒体様のみ登録できるASP」と説明されています。「クローズド」は登録の入口が限られていることを指す言葉で、扱う案件の種類や報酬の高さそのものを指す言葉ではありません。
Q. アフィリエイトの実績がなくても登録できますか?
運営会社によって違います。レントラックスのFAQでは、クローズドASPは会員登録の際に紹介や審査が必要とされ、SINCEEDは掲載方法と実績を確認したうえで案内すると書いています。実績の有無を条件として明記していない運営会社もあるため、断言はできません。広告で運用している場合は、出稿している媒体、送っている記事LP、出している成果を数字で説明できるようにしておくと、審査や担当者とのやりとりで答えやすくなります。
Q. 個人でもクローズドASPに登録できますか?
公式の記載で確認できた範囲では、レントラックスとfelmatの問い合わせフォームは、会社名が「法人の場合」の任意項目になっています。felmatのパートナー利用規約には、資格として20歳以上であることが定められています。ただし、個人を対象にするかどうかを明記した記載は確認できませんでした。登録を考えている運営会社の窓口や紹介者に、個人として申し込めるかを直接確かめるのが確実です。
Q. 特別単価をもらえば利益は出ますか?
単価だけでは決まりません。広告で出す場合、CPAはクリック単価÷CVRで決まり、CPAが報酬を上回れば赤字です。説明用の数字では、クリック単価100円のとき、単価を10,000円から12,000円に上げても、CVRが1.0%から0.7%に下がれば赤字になります。報酬になるのは広告主に承認された成果だけである点にも注意してください。Squad beyondのようにVersionを複製して記事LPのABテストができる環境があると、単価の交渉と並行してCVRを上げる検証を進められます。
Q. リスティング広告やSNS広告で出稿してもいいですか?
案件ごとに広告主の条件が違うため、一律には言えません。レントラックスのFAQでは、SEOサイトやブログを中心に、リスティング広告、SNS広告、ディスプレイ広告、動画広告などの配信面で出稿する人も多いと答えています。一方、felmatの規約は広告主の指定条件に違反した掲載を禁止しているので、提携前に出稿できる媒体と使えない語句を確認します。広告で出す場合は、Squad beyondのASP連携で計測したCVを媒体にポストバックすると、媒体の最適化にも成果を使えます。
Q. オープンASPとクローズドASPは併用できますか?
felmatのパートナー利用規約では、本サービスと類似・競合するサービスを運営している、または運営に協力している場合は登録を承認しないことがあるとする一方、単に利用している場合は含まないと書かれています。他のASPを利用していること自体は、この承認しない理由に含まれていません。ほかの運営会社の条件は各社の規約で確かめてください。同じ記事LPを複数のASPで使うなら、Squad beyondでは複数のASPのCVを1つのbeyondページに合算して反映できます(どのASPのCVかは分かれません)。
10. まとめ
- クローズドASPは、スカウトや紹介、審査を通ったメディアだけが登録できるASP。「オープン/クローズド」はメディアの募集の仕方の違い
- オープンASPとの違いは、登録の入口・募集の有無・審査。担当者がついて条件を相談できる傾向があるが、各社で方針は違う
- 登録の流れは、スカウトか紹介 → 審査 → 登録完了の通知 → 案件ごとに提携を申し込み、広告主が受諾。規約と広告主の条件はそのまま適用される
- 自社サイトで「クローズドASP」と明記しているのは、レントラックス・felmat・SINCEEDなど。登録の条件は公式に書かれている範囲で確かめる
- 特別単価が上がっても、CPA(クリック単価÷CVR)が報酬を上回れば赤字。収支を決めるのは記事LPのCVRと、承認された件数
クローズドASPで特別単価をもらえるかどうかよりも、その単価で回収できるCVRの記事LPを用意できているかが、広告で運用する人の収支を決めます。Squad beyondのASP連携とVersionの複製を使うと、ASPの成果を記事LPのレポートに戻して、版ごとに比べながら運用できます。
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