ASPおすすめの選び方|広告で運用する人向けに比較
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ASPのおすすめを調べると、「初心者におすすめのASP◯選」のような記事がたくさん出てきます。ただ、その多くはブログやSNSに広告リンクを貼る人向けで、リスティング広告やSNS広告で案件を出したい人が知りたい「この案件は広告で出してよいのか」「商品名のキーワードで入札してよいのか」にはあまり答えていません。
広告で運用する人にとってのおすすめのASPは、知名度や案件数だけでは決まりません。広告で出せる案件があるか、商標キーワードの決まりはどうか、報酬はいつ確定していつ振り込まれるか、成果をLP側でも追えるか、といった項目で比べる必要があります。
この記事では、主なASP6社の公式ページ(ヘルプ・規約・FAQ。2026年10月23日時点の記載)をもとに、広告で運用する人がASPと案件を選ぶときに見る項目と、その項目で比べた結果、出稿条件の読み方、ASPの成果をLP側で計測する方法をまとめます。順位やランキングはつけていません。
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目次
1. 広告で運用する人とブログで紹介する人で、ASP選びの基準が違う理由
ASPそのものの仕組み(広告主・ASP・アフィリエイター・ユーザーの関係や、ASPを使うメリット)は「ASPとは?アフィリエイトの仕組みと代表的なサービスを解説」で解説しています。ここでは、広告で集客する場合に何が変わるかを3つに分けて見ていきます。
1-1. 広告で出してよいかは、ASPではなく案件ごとに決まる
広告で出せるかどうかは、ASP単位ではなく、案件(プログラム・プロモーション)単位で決まります。A8.netのヘルプには「A8.netではプログラム別にリスティングOK、NG、一部OKの条件を定めています。」とあります(出典:「リスティング広告」とは?|A8.netヘルプ)。もしもアフィリエイトも「プロモーションごとに各広告媒体での出稿可否が決められています。」と案内しています(出典:よくある質問|もしもアフィリエイト)。
つまり、「広告運用に強いASP」を1つ選べば済むわけではありません。登録したASPに、自分が出したい媒体で出稿できる案件があるかを、案件ごとに確かめる必要があります。運用型広告の課金の仕組みは「PPCとは?仕組みやメリット、他の広告手法との違いを徹底解説」も参考にしてください。
1-2. 広告費が先に出て、報酬は承認のあとに入る
ブログで紹介する場合と違い、広告で集客すると、成果が出る前に広告費が出ていきます。一方で、報酬は成果が発生した時点では確定しません。アクセストレードのFAQでは「プログラムごとに定められた成果承認条件を満たしているかを確認し、広告主によって成果の確定/却下が行われます。」と説明しています(出典:成果の確定処理は、どのようにされるの?|アクセストレード)。
却下された成果の分は、広告費だけが残ります。さらに、確定した報酬が振り込まれるのは、3章で比べた6社では翌月末日から翌々月末日の間です(3-2の表)。広告で運用する人は、承認までの目安、確定した割合、支払日を、資金の出入りとして見ておく必要があります。
1-3. 広告媒体のルールとASPのルールは別にある
広告で出す場合、守るルールは2種類あります。広告媒体(Google広告・LINEヤフー広告・Metaなど)のポリシーと、ASPや案件の出稿条件です。この2つは同じではありません。
たとえばGoogle広告の商標ポリシーでは、「商標をキーワードとして使用する場合」は制限されない使い方として挙がっています(出典:商標|Google 広告ポリシー ヘルプ)。一方でA8.netは「商標については、禁止キーワードに指定されていない場合でも、入札はご遠慮ください。」としています(出典:禁止キーワードって何?|A8.netヘルプ)。媒体で配信できることと、ASPの条件で認められていることは別です。
さらにGoogle広告のポリシーでは、「該当するアフィリエイト プログラムのルールに反する方法で Google 広告で広告を掲載するアフィリエイト」が、不当な手段による利益の獲得の例に挙がっています(出典:広告ネットワークの不正利用: 不当な手段による利益の獲得|Google 広告ポリシー ヘルプ)。ASPの条件を破ることは、媒体側のポリシーの問題にもなりえます。
2. ASPと案件を選ぶときに見る6つの項目
広告で運用する人がASPと案件を比べるときは、次の6項目を見ます。

| 項目 | 確認すること | どこに書いてあるか |
|---|---|---|
| 1. 出稿できる広告 | リスティング広告・ディスプレイ広告・SNS広告で出してよいか | 案件のプログラム詳細(リスティングOK/NG/一部OK など) |
| 2. 商標・指名キーワード | 広告主の社名・商品名・サービス名で入札してよいか。NGキーワードは何か | プログラム詳細のNGキーワード、ASPのリスティングのガイド・規約 |
| 3. 成果条件と承認 | 何が成果になるか、何が否認されるか、確定までの目安 | プログラム詳細(成果条件・否認条件・確定の目安) |
| 4. 最低支払額・支払日・振込手数料 | いくらから、いつ振り込まれるか、手数料は誰が負担するか | ASPのヘルプ・規約 |
| 5. 登録と提携の審査 | 会員登録の審査の有無、案件ごとの提携審査 | ASPのヘルプ、案件の提携条件 |
| 6. 成果の計測 | ASPの成果を、LPや広告媒体の数字と突き合わせられるか | 自分が使う計測ツール・LPツールの仕様 |
1〜3は案件ごとに違うので、ASPに登録したあと、案件ごとに確認します。4と5はASPごとに決まっているので、登録する前に比べられます。6はASPではなく、自分が使うLPや計測の仕組みで決まります(7章)。
3. 主なASPを広告運用の項目で比べる
ここでは、公式ページで項目を確認できたASP6社を並べます。表の並びは英字、カナの順で、順位ではありません。条件は変わることがあるため、登録や出稿の前には各社の最新のページを確認してください。
3-1. 出稿条件(リスティング・商標キーワード)の比較
| ASP | リスティングの可否の決まり方 | 商標・指名キーワード | 広告運用に関わるそのほかの決まり |
|---|---|---|---|
| A8.net | プログラム別に「リスティングOK、NG、一部OK」 | 禁止キーワードに指定されていない場合でも、商標は入札しない(対象外キーワードに登録) | 広告素材へ直接遷移させる出稿は禁止。Instagram広告でA8の広告用リンクをそのまま使う配信は利用規約に抵触 |
| アクセストレード | プログラム詳細で「リスティングOK/リスティング条件あり/リスティングNG」 | 登録商標を含むキーワードを禁止しているプログラムでは、複合ワードを含めて出稿禁止。競合他社の商標での出稿もしない | 条件ありの場合は「リスティング詳細条件」を確認。違反は成果の却下・提携解除・強制退会の可能性 |
| afb | 案件ごとに異なる(プロモーション詳細の「リスティング制限」) | 「商標」には社名・商品名・サービス名・ブランド名等も含まれる。競合企業の商標キーワードを故意に購入して集客することは規約で禁止 | リスティングNGのプロモーションでの出稿、OKのプロモーションでもNGキーワードでの出稿は禁止 |
| JANet | 公式の記載なし | 当社およびマーチャント(広告主)の事前の承認を得ずに、名称・商品名/サービス名・指定キーワードでリスティング広告を出稿する行為は禁止 | 届け出たアフィリエイトサイト以外のWebサイト、メルマガ、SNSへの広告掲載は禁止 |
| バリューコマース | 広告主ごとに「リスティング可/一部可/不可」を管理画面で確認 | 商標を含むキーワードでリスティング広告から集客することは禁止(規約上は広告主が承諾した場合を除く) | 公式サイトと誤認させる行為、広告の表示とリンク先の内容が異なる行為は禁止 |
| もしもアフィリエイト | プロモーションごとに各広告媒体での出稿可否(「検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告出稿条件」) | 出稿条件の有無にかかわらず守る点として、広告主の社名・サービス名・取得商品名と、それを類推されるキーワードでの出稿が挙がっている | リスティング広告では直アフィリエイトリンクNG。登録サイトURLから広告出稿LPに簡単にたどり着けること |
出典:リスティング広告ガイド|A8.net、禁止キーワードって何?|A8.netヘルプ、Instagramを使ったアフィリエイトガイド|A8.net、リスティング広告の注意点|アクセストレード、PPCアフィリエイトは稼げる?儲からないと言われる理由や売れる案件の選び方を解説|afb、その他よくあるご質問|afb、各種禁止事項ならびに法令違反に関して|afb、afbパートナー利用規約、パートナー規約|アフィリエイトのJANet、ジャパン・アフィリエイト・ネットワークでの禁止事項|アフィリエイトのJANet、リスティング広告利用時の注意点|バリューコマース、利用規約|バリューコマース、検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告 出稿ガイドライン|もしもアフィリエイト
6社とも、広告主の商標や指定キーワードでの出稿には何らかの制限を設けています。「商標キーワードで入札しても媒体の審査に通る」ことと「ASPの条件で認められている」ことは別だと考えておきましょう。
3-2. 承認・支払い・審査の比較
| ASP | 成果の承認 | 最低支払額と支払日 | 振込手数料 | 会員登録の審査 |
|---|---|---|---|---|
| A8.net | タイミングはプログラムごとに大きく異なり、数か月程度かかることもある。プログラム情報に「成果確定目安」「確定率」 | 新規登録時の初期設定は5,000円支払方式(1,000円支払方式なども選べる)。月末締め翌々月15日 | メディア会員の実費負担(ゆうちょ銀行は一律66円、その他金融機関は3万円未満495円・3万円以上660円など) | 入会時の審査はない。サイトもしくはSNSアカウントが必要 |
| アクセストレード | 広告主が確定/却下。プログラム詳細の「成果承認頻度」は目安 | 税込1,000円に満たない場合は支払を留保。成果確定月の翌々月15日 | アクセストレードが負担 | 審査あり。結果は申請完了の2〜3日後(土日・祝日を除く)に連絡 |
| afb | クライアント(広告主)が承認/却下。承認までの期間は公式の記載なし | 未払い報酬の合計が777円(税抜)を超えた月の翌月末日。確定報酬に消費税10%分を加えて支払い | 無料 | サイトの審査あり |
| JANet | 原則として、アクションの発生から30日以内に認証または否認証 | 1,000円未満は次回以降に繰り延べ。対象期間の末日を基準に翌々月15日 | JANetが負担(登録情報の不備で組戻し手数料が発生した場合はパートナーの負担) | 審査あり。審査完了まで1~2週間程かかる予定と案内 |
| バリューコマース | 承認期限の日数はプログラムによって異なる。プログラム詳細の「成果確定目安」で確認 | 注文データが承認された月の翌々月15日。税込1,000円未満は次月に繰り越し | バリューコマースが負担 | サイトの登録審査あり |
| もしもアフィリエイト | 原則として申込みの発生日から30日以内(案件の性質で長くかかる場合は承認基準の期間を優先) | 成果の確定月の翌々月末日。消費税を含む合計が1,000円未満の場合は繰り越し | もしもが負担 | 会員登録情報の審査あり |
出典:成果が「未確定」になっていますが、いつ確定されるのですか?|A8.netヘルプ、プログラム情報の見方|A8.netヘルプ、成果報酬の支払方法について|A8.netヘルプ、メディア会員利用規約|A8.net、メディア会員になるための審査はありますか?審査に落ちたみたいなんだけど?|A8.netヘルプ、ウェブサイトを持っていないとメディア会員として登録することはできませんか?|A8.netヘルプ、成果承認頻度に記載されている期間に承認されない!|アクセストレード、パートナー利用規約|アクセストレード、登録手順が知りたい|アクセストレード、成果について|afb、報酬の支払について|afb、アフィリエイト・サービス「afb」の特長|afb、会員登録について|afb、パートナー規約|アフィリエイトのJANet、報酬について(よくある質問)|アフィリエイトのJANet、JANetとは|アフィリエイトのJANet、AS会員登録について(よくある質問)|アフィリエイトのJANet、発生した注文が承認されません。|バリューコマース ヘルプ、報酬の受け取り|バリューコマース、報酬は、いつどのように受け取れるのですか?|バリューコマース ヘルプ、振込手数料はかかりますか?|バリューコマース ヘルプ、登録審査における必須事項|バリューコマース、もしもアフィリエイトメディア利用規約|もしもアフィリエイト、よくある質問|もしもアフィリエイト
アクセストレードの管理画面の報酬金額は税抜で表示され、振込時に消費税額を加えて支払われます(出典:報酬金額は消費税を含んでいるの?|アクセストレード)。報酬を比べるときは、税込か税抜かもそろえて見ます。
3-3. 広告主との調整(特別単価・担当者)
成果が積み上がってきたら、報酬の条件が変わる仕組みがあるかも確認しておきます。公式ページで確認できた範囲では、次のような記載があります。
- バリューコマース:ASPの担当者は「報酬条件の交渉や広告主との施策の条件調整」などのサポートを行うと説明しています(出典:アフィリエイトでASP担当者がつくとどうなるの?|バリューコマース)
- アクセストレード:提携ランクが変わると特別単価が設定されることもあると案内しています(出典:「提携ランク」とは?|アクセストレード)
- afb:他のASPより高い報酬や良い報酬条件で提供できるよう、広告主に交渉していると書いています(出典:アドアフィリエイトとは? 始め方・やり方と仕組みをASPがわかりやすく解説します|afb)
ただし、広告主へ直接連絡することは、アクセストレード・afb・JANetなどで禁止されています(出典:広告主へ問い合わせる方法は?|アクセストレード、その他よくあるご質問|afb、パートナー規約|アフィリエイトのJANet)。条件の相談はASPを通して行います。
このほか、Webから申し込めず、ASPからのスカウトや紹介で登録するクローズドASPもあります。この記事では、登録前に公開ページでパートナー向けの条件を確かめられなかったASPは表に入れていません。
4. 案件を選ぶときの確認手順(出稿条件の読み方)
ASPに登録したあと、案件ごとに次の4つの手順で出稿条件を確かめます。

4-1. 手順1:出したい媒体で出稿できる案件か
まず、プログラム詳細で、出したい媒体での出稿可否を確認します。バリューコマースでは、プログラム検索画面でリスティング広告利用OKの広告主を指定して検索することもできます(出典:リスティング広告利用時の注意点|バリューコマース)。
リスティング広告でOKでも、SNS広告やディスプレイ広告で同じ扱いとは限りません。もしもアフィリエイトは「検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告出稿条件」を各プロモーションに記載しており、リスティング広告では直アフィリエイトリンクをNGとしつつ、ディスプレイ広告は「その限りではありません。各プロモーション詳細をご確認ください。」としています(出典:検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告 出稿ガイドライン|もしもアフィリエイト)。媒体ごとに条件を読み分けます。
4-2. 手順2:NGキーワードと商標を除外キーワードに入れる
リスティングOKの案件でも、NGキーワードや商標での出稿は別に禁止されていることがあります。ASPのガイドでは、意図せず表示されることを防ぐために、NGキーワードを除外キーワード(LINEヤフー広告では対象外キーワード)に登録するよう求めています。バリューコマースは「NGワードは、原則「部分一致」で、「対象外キーワード」としてご登録ください。」としています(出典:リスティング広告利用時の注意点|バリューコマース、リスティング広告の注意点|アクセストレード)。
表記ゆれにも注意します。A8.netは、禁止の対象に「ひらがなとカタカナ、ローマ字などの違いや、打ち間違いのキーワード、複数キーワードの組み合わせによる表示も含まれます。」と書いています(出典:禁止キーワードって何?|A8.netヘルプ)。
4-3. 手順3:成果条件・否認条件・確定の目安を読む
次に、何が成果になり、何が否認されるかを読みます。A8.netのプログラム情報には「成果条件」「否認条件」に加え、「成果確定目安:成果発生から確定されるまでの目安期間です。」「確定率:過去3カ月(当月を含まず)の成果のうち確定された割合」が載っています(出典:プログラム情報の見方|A8.netヘルプ)。
広告費は確定した成果からしか回収できません。広告の目標CPAを決めるときは、報酬の単価だけでなく、確定率と確定までの期間も含めて考えます。
4-4. 手順4:広告文とLPが、ASPと媒体の両方のルールに合うか
最後に、広告文とLPを確認します。ASP側では、公式サイトと誤認させる表記やドメインを禁止しています。A8.netは「検索結果ページに表示されるURLを広告主のサイトと同じドメインにすることや、広告主のサイトへ自動で遷移させる事は、リスティング条件に関わらず禁止」としています(出典:リスティング広告を使うときに気を付ける事は?|A8.netヘルプ)。もしもアフィリエイトは「登録サイトURLから広告出稿LPに簡単にたどり着けること」を求めています(出典:検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告 出稿ガイドライン|もしもアフィリエイト)。
媒体側では、LPの中身が問われます。Google広告は「ブリッジページ、誘導ページ、ゲートウェイ ページなど、別のサイトにリンクするためだけに使用される中間ページ」を不承認になるリンク先の例に挙げています(出典:リンク先の要件|Google 広告ポリシー ヘルプ)。LINEヤフー広告は「広告主による独自のコンテンツが乏しいもの」を掲載できないとし、代理店・アフィリエイトなどの業務提携関係での入札では、ブランド名などの使用について提携先の許諾を受けていなければならないとしています(出典:3.広告の有用性について|LINEヤフー広告 ヘルプ、2. 広告の関連性について|LINEヤフー広告 ヘルプ)。広告の受け皿になる記事LPの作り方は「【2026年】アフィリエイト向け記事LPの作り方とは?|2026年の広告規制を勝ち抜く構成と作り方」で解説しています。
5. 複数のASPを使い分けるときの注意(計測・管理)
5-1. 同じ商品を複数の経路で出すときは、媒体の重複のルールを確認する
同じ広告主の案件が複数のASPにあることがあります。その場合でも、同じ商品を複数のアカウントから同じ検索語句に出すような出し方は避けます。Google広告のポリシーでは、「同一または類似の検索語句に対して複数のアカウントから同一または類似のコンテンツを宣伝すること」が、不当な手段による利益の獲得の例に挙がっています(出典:広告ネットワークの不正利用: 不当な手段による利益の獲得|Google 広告ポリシー ヘルプ)。LINEヤフー広告も「当社が認めた広告を除き、同一ページに同じ広告を重複して掲載することはできません。」としています(出典:5. 重複掲載の禁止|LINEヤフー広告 ヘルプ)。
5-2. ASP・広告媒体・LPで数字がずれる前提で見る
ASPの管理画面の成果は、広告主の承認を経て確定します。広告媒体の管理画面のCVと、LPツールのCVは、それぞれの計測の仕組みで数えたもので、ASPでの承認・否認とは別に数えられます。数字が一致しないことを前提に、「どの数字で広告を止めるか」「どの数字で報酬を見込むか」を決めておくと判断がぶれません。広告の効果測定の考え方は「広告効果測定とは|主要指標と媒体別の測定方法を解説」で解説しています。
5-3. 管理画面がASPごとに分かれる
ASPを増やすと、成果を確認する管理画面もASPの数だけ増えます。広告の単位(キャンペーンやクリエイティブ)とASPの成果を突き合わせる作業も増えるため、ASPを増やす前に、成果をどこで一覧にするかを決めておきます。LP側でASPの成果を受け取る方法は7章で紹介します。
6. ASPと案件選びでよくある失敗例
6-1. 失敗例1:媒体の審査に通った商標キーワードで出稿し、成果が却下される
症状:広告主の商品名をキーワードにしてリスティング広告を出すと、広告は媒体の審査に通って配信されるのに、ASPの条件違反として成果が却下されたり、提携を解除されたりすることになる。
原因:Google広告の商標ポリシーでは、商標をキーワードとして使うことは制限されない使い方に挙がっています。一方、ASPは商標や指定キーワードでの出稿を案件の条件や規約で制限しています。アクセストレードは、リスティング違反が発覚した場合は「対象成果の却下やプログラムとの提携解除、悪質な場合には強制退会となる可能性もあります。」としています(出典:リスティング広告の注意点|アクセストレード)。
対策:該当するキーワードの配信を止め、ASPの担当窓口に状況を連絡します。そのうえで、プログラム詳細のNGキーワードと広告主の社名・商品名・サービス名を、除外キーワード(対象外キーワード)に登録し直します。
回避策:出稿前の確認を「媒体の審査に通るか」ではなく「案件の条件で認められているか」から始めます。キーワードを入稿する前に、NGキーワードと商標の表記ゆれ(ひらがな・カタカナ・ローマ字・打ち間違い・複合語)を除外キーワードに入れておく手順を、入稿の作業手順に組み込みます。
6-2. 失敗例2:アフィリエイトリンクを広告に直接入れ、出稿条件と媒体のポリシーの両方に当たる
症状:手間を省くために、広告のリンク先にASPのアフィリエイトリンクをそのまま入れたり、中身のほとんどない中間ページを挟んだりすると、ASPの出稿条件違反になり、媒体でも不承認になることがある。
原因:もしもアフィリエイトは「リスティング広告では、直アフィリエイトリンクNG」とし、A8.netも「広告素材へ直接遷移させるような出稿は禁止行為」としています(出典:検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告 出稿ガイドライン|もしもアフィリエイト、リスティング広告ガイド|A8.net)。Google広告は、別のサイトにリンクするためだけの中間ページを不承認の例に挙げています(出典:リンク先の要件|Google 広告ポリシー ヘルプ)。
対策:広告のリンク先を、自分で運営する記事LPなど、独自の情報を載せたページに差し替えます。ASPに登録したサイトから、そのLPにたどり着けるようにしておきます。
回避策:案件ごとに「リンク先に何を置くか」を出稿条件で確認してから広告を作ります。LPには、商品の比較や使ってみた結果など、そのページを読む理由になる情報を入れ、広告主の公式サイトと誤認される表記(「公式」など)を入れないことを、LPの確認項目にしておきます。
6-3. 失敗例3:複数ASPの成果を1つのLPで合算し、止める判断が遅れる
症状:同じLPから複数のASPの案件に送り、成果を合算で見ていると、どのASPの案件が赤字なのかが分からなくなり、広告を止める判断が遅れる。
原因:成果を合算で受け取る設定にすると、ASPごとの内訳は分からなくなります。Squad beyondのFAQにも、複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映した場合は「Squad beyondでは複数のASPの合算値が確認可能です。どのASPから反映されたCVかは確認できません。」と書かれています(出典:複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映する|Squad beyond FAQ)。
対策:ASPごとの管理画面の成果と、広告の配信期間・費用を突き合わせ、赤字のASP・案件を先に特定します。ASPごとに分けて見たい案件は、LPをASPごとに分けて配信し直します。
回避策:配信を始める前に「ASPごとの損益を見たいか」を決め、見たい場合はASP(案件)ごとにLPを分けて作ります。合算で見る場合は、ASPの管理画面の数字で内訳を確認する作業を、週次の確認に組み込みます。
7. Squad beyondでASPの成果を計測する
広告で運用する場合、ASPの成果を、広告とLPの単位で見られると、赤字の広告やLPを早く見つけられます。Squad beyondでは、ASPのCVをLP(beyondページ)のレポートに反映し、そのCVを広告媒体に返すことができます。

7-1. ASPのCVをbeyondページに反映する(CV計測連携)
Squad beyondでは、ASP担当者に連絡してCV計測連携の設定を進められます。ASPには、Squad beyondにASPのCVを反映したいこと、配信する案件名、アフィリエイトリンクのURLを伝えます。Squad beyond側では、連携したいbeyondページの基本情報で「計測ツール・ASP」から希望のASP名を選んで更新します。一覧に連携したいASPがない場合は、FAQにある依頼フォームから依頼できます(出典:ASPのCVをSquad beyondに反映する|Squad beyond FAQ)。
連携できるASPの例として、JANetには個別の設定手順があります。アフィリエイトリンクを計測機能付きリンクにし、連携用のJSを設置したうえで、JANetの担当者にポストバック設定を依頼する流れです(出典:JANet(ジャネット)とCV連携する|Squad beyond FAQ)。
連携の一覧にないツールでも、ASP側が外部へのCVデータ送信に対応していれば、FAQに載っている仕様(Squad beyondが付与する `squadbeyond_uid` を使ってCVデータを送る方式)で連携できます(出典:外部ツールのCVをSquad beyondに反映する|Squad beyond FAQ)。
7-2. ASP連携と、CVタグ・ポストバックの違い
Squad beyondのFAQでは、ASP連携のメリットとして「CVタグの設置依頼が不要になる」「ASP計測データがbeyondレポートのCVデータと乖離がなくなる」を挙げています(出典:CV計測連携(ASP連携)、広告連携、ポストバック機能の違いについて|Squad beyond FAQ)。ASPの案件は成果が広告主のサイトで発生するため、CVタグの設置を依頼せずに成果を受け取れる点が、広告で運用する人にとっての利点です。
ASP連携で計測したCVは、Squad beyondのCVとして、ポストバックで広告媒体に反映できます。Meta広告へのポストバックでは、ASP連携のCVがbeyondのCVにポストバックされ、レポートと媒体のデータに反映される仕組みのため、beyondのCVタグの設置は必要ないとされています(出典:CV計測連携(ASP)時にFacebookのポストバック機能を利用する際、beyondでCVタグの設置は必要ですか?|Squad beyond FAQ)。CVを反映できる媒体には、Meta広告・Google広告・Yahoo!広告・TikTok・LINE・Xなどがあります(出典:Squad beyondのCVを反映できる広告媒体|Squad beyond FAQ)。
7-3. 計測の注意点
Squad beyondのFAQには、ASPの成果を受け取るときの注意点が書かれています。
- 計測機能付きリンクをクリックしてから1日以上たってCVした場合、レポートには反映されません(出典:計測ツールとSquad beyondのCV数の乖離について|Squad beyond FAQ)
- ユニークの値を持つCVデータのみ反映されるため、ASPのCV数値と異なる場合があります(出典:Squad beyondのCV計測について|Squad beyond FAQ)
- データが反映されるまでに2〜3時間かかる場合があります。CVタグと連携を同時に設定しても、CVは重複しません(出典:外部ツールのCVをSquad beyondに反映する|Squad beyond FAQ)
- 複数のASPのCVを1つのbeyondページに反映すると、合算値は確認できますが、どのASPから反映されたCVかは確認できません(6-3)
ASPから送られたCVは、CV速報の画面でCVソース「キックバック」として、成果識別IDとあわせて確認できます。CV速報は30分ごとに更新されます(出典:CV速報機能(β)を利用する|Squad beyond FAQ)。
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8. ASPのおすすめ・比較についてよくある質問
Q. 広告で運用する人におすすめのASPはどこですか?
1社に決めることはできません。広告で出せるかどうかは案件ごとに決まり、A8.net・アクセストレードはプログラムごと、バリューコマースは広告主ごと、もしもアフィリエイトはプロモーションごとに出稿可否を示しています。ASPを選ぶときは、出したい媒体で出せる案件があるか、承認と支払いの条件が資金繰りに合うかを比べます。あわせて、成果をLP側でも見られるかも基準に入れると、広告の判断が速くなります。Squad beyondならASPのCVをbeyondページに反映して、LPごとに成果を見られます。
Q. リスティング広告で出せる案件はどう探せばいいですか?
各ASPの案件のプログラム詳細に、リスティング広告の可否が表示されています。A8.netは「リスティングOK、NG、一部OK」、アクセストレードは「リスティングOK/リスティング条件あり/リスティングNG」、バリューコマースは「リスティング可/一部可/不可」という表示です。バリューコマースでは、プログラム検索画面でリスティング広告利用OKの広告主を指定して検索することもできます。「一部OK」「条件あり」の案件は、NGキーワードや詳細条件を必ず読んでから出稿します。
Q. 広告主の商品名をキーワードにして検索広告を出してもいいですか?
ASPと案件の条件を確認するまで出さないでください。Google広告の商標ポリシーでは、商標をキーワードとして使うことは制限されない使い方に挙がっていますが、A8.netは禁止キーワードに指定されていない場合でも商標の入札をしないよう求めています。バリューコマースも商標を含むキーワードでの集客を禁止しています。LINEヤフー広告は、アフィリエイトなどの提携関係での入札では、ブランド名の使用について提携先の許諾が必要としています。
Q. SNS広告やディスプレイ広告でもアフィリエイト案件を出せますか?
出せる案件もありますが、リスティング広告とは別の条件になることがあります。もしもアフィリエイトは「検索連動型広告、ディスプレイ広告/SNS広告出稿条件」をプロモーションごとに記載しています。A8.netは、Instagram広告でA8の広告用リンクをそのまま使う配信は利用規約に抵触するとしています。媒体ごとに条件を読み分けてください。SNS広告で出す場合、Squad beyondならASP連携で受け取ったCVを、ポストバックでMeta広告やTikTokに返す設定ができます。
Q. 報酬はいつ振り込まれますか?
ASPによって違います。公式ページで確認できた範囲では、A8.net・アクセストレード・JANet・バリューコマースは翌々月15日、もしもアフィリエイトは成果の確定月の翌々月末日、afbは777円(税抜)を超えた月の翌月末日です。ただし、どのASPも、広告主が成果を承認して確定してからの話です。広告費は先に出ていくため、承認までの目安と最低支払額も含めて、広告費を立て替える期間を見積もっておきます。
Q. ASPの成果と広告管理画面のCVが合わないのはなぜですか?
数えている仕組みが違うためです。ASPの成果は広告主の承認・否認を経て確定しますが、広告媒体の管理画面のCVは媒体側の仕組みで数えたもので、ASPでの承認・否認とは別に数えられます。どちらの数字で広告を判断するかを先に決めておくと迷いません。ずれを小さくするには、ASPで計測した成果をLP側で受け取り、媒体に返す方法があります。Squad beyondのASP連携では、ASPの計測データをbeyondページのレポートに反映し、ポストバックで広告媒体に返せます。
9. まとめ
- 広告で出せるかは、ASPではなく案件ごとに決まる。プログラム詳細で、出したい媒体での出稿可否を確認する
- 媒体のポリシーとASPのルールは別。Google広告は商標のキーワード使用を制限しないが、主なASPは商標や指定キーワードでの出稿を制限している
- 承認までの目安・確定率・最低支払額・支払日・振込手数料は、広告費を立て替える期間に直結する。ASPごとの違いは3-2の表で比べる
- 出稿前に、NGキーワードと商標の表記ゆれを除外キーワードに入れ、LPがASPの条件と媒体のリンク先の要件の両方に合うかを確認する
- 複数のASPを使うときは、成果をどこでASP別に見るかを先に決める
広告で運用するなら、ASPの成果を広告とLPの単位で見られる状態にしておくと、赤字の広告を早く止められます。Squad beyondでは、ASPのCVをbeyondページのレポートに反映し、ポストバックで広告媒体に返す設定ができます。
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