漫画LPとは?作り方、外注とAI内製の費用の比較も
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漫画LPは、商材の説明を漫画のストーリーに置き換えたランディングページです。広告色を抑えて読み進めてもらえるため、警戒されやすい商材やサービスで使われています。
ただし検討するときに必ず突き当たるのが、制作費と期間です。制作会社各社が公開している相場を見ると20万〜70万円、期間は1〜3か月と幅があり、試しに1本作ってみるには重い数字が並んでいます。
ただ、この相場は外注を前提とした数字です。内製すれば発注先に支払う制作費は発生せず、かかるのはツールの利用料と社内の工数だけになります。当社で内製した案件は実働2週間、現在の環境なら1週間程度で作れる見込みです。
この記事では、漫画LPの基本と作り方を整理した上で、外注した場合の相場と内製した場合の実数を並べて比較します。その上で、作った漫画LPをどう検証していくかまで解説します。
目次
1. 漫画LPとは
漫画LPは、LPの訴求部分を漫画で構成したランディングページです。テキストと画像で説明する通常のLPに対し、登場人物が悩みを抱えて解決に至るまでをストーリーとして見せます。

上は型を示すための3コマですが、実物は1本を通してストーリーが続きます。当社が自社商材で作成した漫画LPを公開しているので、全体の構成は「漫画LPのサンプル(全編)」で確認してください。
通常のLPや記事LPとの違いは、読者が受け取る情報の順番にあります。
| 形式 | 読者に最初に伝わるもの | 向いている場面 |
|---|---|---|
| 通常のLP | 商材の特徴・スペック | すでに商材を認知していて比較検討している |
| 記事LP | 読み物としての情報 | 広告色を抑えて商材の必要性から伝えたい |
| 漫画LP | 登場人物の状況と感情 | 自分ごと化させたい/文章では伝わりにくい |
漫画LPは記事LPの一形式として扱われることもあります。記事LP全体の考え方や構成については「記事LPとは?通常LPとの違いやメリット・注意点」で解説しています。
2. 漫画LPが効く理由と、効かない商材
2-1. 漫画LPが効く3つの理由
- 広告色が薄れる。冒頭が商材の売り込みではなく物語から始まるため、読み飛ばされにくくなります
- 自分ごと化しやすい。登場人物が読者と同じ悩みを抱えている状態から始まるため、共感を通じて商材の必要性が伝わります
- 複雑な情報を整理して伝えられる。文章だと長くなる仕組みの説明を、場面として見せられます
2-2. 漫画LPが効かない商材
一方で、漫画にすることで不利になる商材もあります。制作会社各社の解説で共通して挙げられているのは次の3つです。
- 見た目が購入の決め手になる商材。アパレル・インテリア・不動産など、実物の写真が必要なものは漫画にすると情報が落ちます
- 複数商品を比較させたい場合。ストーリーは1本の流れなので、並列の比較には向きません
- 情報量が多く、スペックの確認が必要な商材。スマートフォンでの閲覧では漫画部分だけで縦が長くなります
自社の商材がどちらに近いかは、購入の決め手が「納得」なのか「確認」なのかで判断できます。納得を作る必要があるなら漫画LPが効きますが、スペックの確認が主目的なら通常のLPのほうが早く伝わります。
3. 漫画LPの作り方
3-1. 2つの構成パターン
漫画の入れ方には大きく2つのパターンがあります。ここでいう型は、漫画をLPのどこに配置するかの話です。ストーリーをどう組み立てるかは別の軸になります。
| パターン | 構成 | 特徴 |
|---|---|---|
| 集中型 | LPの前半にまとめて漫画を配置し、後半で商材を説明する | ストーリーに没入させやすい。漫画の分量が多くなる |
| 分散型 | 各セクションの導入として漫画を挟む | 説明とセットで理解が進む。制作するコマ数を抑えられる |
初めて作る場合は分散型のほうが検証しやすいです。コマ数が少ない分だけ制作費を抑えられ、どのセクションの漫画が効いているかをヒートマップで切り分けられます。
ストーリーをどう組み立てるかについては「漫画LPの事例と3つの型|商材別の選び方をサンプルで解説」で、型ごとのサンプルを見ながら解説しています。
3-2. 制作の流れ
- 企画・シナリオ作成:誰のどの悩みから始めるかを決め、CVまでの流れを言語化します
- ネーム作成:コマ割りとセリフを決めます。ここでLP全体のどこに漫画を置くかも固めます
- 作画:ネームをもとに絵を起こします。外注する場合はここが最も時間とコストのかかる工程です
- LPへの実装:商材説明・CTAと組み合わせてページとして構築します
漫画LPはスマートフォンで縦に読み進める形になるため、スワイプ型のLPと組み合わせる事例もあります。横方向にコマを送る形式にすると、漫画を読む体験に近づけられます。スワイプ型の作り方は「スワイプLPの作り方と事例7選」で解説しています。
4. 制作費と期間のリアル
漫画LPを検討するときに最も判断を左右するのが、制作費と期間です。ここは外注するか内製するかで大きく変わります。
4-1. 外注した場合の相場
制作会社各社が公開している相場を整理すると、依頼する範囲によって次のように分かれます。
| 依頼範囲 | 費用の目安 | 期間の目安 |
|---|---|---|
| 漫画の制作のみ | 10万〜30万円 | 1か月程度 |
| LPのデザイン・構築まで | 30万〜70万円 | 1.5〜2か月 |
| 全体(依頼先による幅) | 20万〜50万円 | 1〜3か月 |
カラーの場合は1ページあたり4万〜8万円が目安とされています(出典:トライハッチマーケティングラボ、クラウドソーシングTimes)。
金額の幅は、シナリオから依頼するか、ネームまで自社で用意するかで決まります。期間で見ると、外注では最短でも1か月が目安になります。
4-2. 内製した場合にかかるもの
ここが外注と最も変わる部分です。内製の場合、発注先に支払う制作費が発生しません。かかるのはツールの利用料と社内の工数だけです。
当社で漫画LPを内製した案件の内訳です。
- 期間:実働2週間
- 作画:指示出しはCodex、画像生成はGPT(CodexとAPI連携)
- 直接かかった費用:
Codex Proプラン1か月分(16,800円〜)+ChatGPT Images 2.0のAPI使用量
ただしAIに任せれば作画が終わるわけではありません。AIが出力した絵をそのまま使える水準ではなく、当社でも表情や構図の調整は人の手で行っています。
つまり内製で発生するのは、ツールの利用料と、調整にあたる社内の工数です。制作費そのものは消えますが、人の手が不要になるわけではありません。
期間も大きく変わります。外注では最短でも1か月が目安ですが、当社の案件は実働2週間でした。当時はAIの出力が安定しない時期だったため、現在の環境なら調整を含めて1週間程度で作れる見込みです。
また、ボリュームが大きい例もあります。
自社商材で作った漫画LPは全69ページで、これも作画はすべて生成AIです。
実物を公開しているので、規模感は下の漫画LPのサンプルURLで確認してください。



| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ボリューム | 全69ページ |
| 作画 | 生成AI(指示出しはCodex、画像生成はChatGPT Images 2.0) |
| 直接かかった費用 | Codex Proプラン1か月分(16,800円〜)+ChatGPT Images 2.0のAPI使用量 |
ページ数が増えれば画像生成の費用と工数は積み上がりますが、発注先に支払う制作費はゼロのままです。外注に同じ規模を頼めば20万〜70万円かかります。
重要なのは金額よりも検証の回数です。1本に2か月かかる体制では年に数回しか試せませんが、1週間で作れるなら訴求違いを並行して検証できます。
ただしシナリオ設計の工数は減りません。誰のどの悩みから始めるかが決まっていなければ、作画が速くても成果につながりません。
5. 作った漫画LPをどう検証するか

漫画LPは制作して終わりではありません。むしろ通常のLPよりどこで離脱したかが分かりにくいという性質があります。テキストのLPであれば「この訴求が刺さらなかった」と切り分けられますが、漫画は絵とセリフとコマ割りが一体になっているため、原因が特定しづらくなります。
そこで必要になるのが、どのコマまで読まれたかを可視化することと、訴求違いのパターンを並行して試すことです。
LP最適化プラットフォームのSquad beyondは、離脱ヒートマップで離脱位置を確認しながら、Versionを作成して訴求違いのパターンをA/Bテストできます。漫画部分だけを差し替えた検証や、集中型と分散型の比較も、同じ画面の中で回せます。
制作のスピードを上げても、検証の仕組みがなければ「なんとなく効いた気がする」で終わります。作る速さと測る仕組みはセットで考える必要があります。
6. 漫画LPについてよくある質問(FAQ)
Q. 漫画LPの制作費はいくらくらいかかりますか?
A. 外注は漫画の制作のみで10万〜30万円、LP構築まで含めると30万〜70万円が目安です。カラーは1ページ4万〜8万円。金額の幅は、シナリオから依頼するか、ネームまで自社で用意するかで決まります。内製した場合は制作費そのものが発生せず、かかるのはツールの利用料と社内の工数だけです(当社は指示出しCodex・画像生成GPTで制作)。
Q. 制作にはどれくらいの期間がかかりますか?
A. 外注は漫画のみで1か月、LP構築まで含めると1.5〜2か月、依頼先により1〜3か月の幅があります。当社の内製案件は実働2週間、現在の環境なら1週間程度の見込みです。期間は検証の回数に直結するため、費用より重要な判断材料になります。
Q. どんな商材が漫画LPに向いていますか?
A. 購入の決め手が「納得」にある商材です。悩みが先にあり、解決策として商材を理解してもらう必要があるもの。逆にアパレル・不動産のように実物の見た目が決め手になる商材、複数商品の比較、スペック確認が主目的の商材には向きません。
Q. 集中型と分散型はどちらを選べばよいですか?
A. 初めてなら分散型です。各セクションの導入に漫画を挟む形式で、コマ数を抑えられるぶん制作費が下がります。ヒートマップでセクションごとの離脱を見れば、どの漫画が効いているか切り分けられます。検証を経てから集中型に寄せるのが現実的です。
7. まとめ
漫画LPは、購入の決め手が「納得」にある商材で効果を発揮します。一方で、実物の見た目が決め手になる商材や、複数商品の比較が必要な場面には向きません。
検討の障壁になりやすい制作費と期間は、外注と内製で大きく変わります。
- 外注:20万〜70万円/1〜3か月
- 内製(当社実績):制作費は発生せず、ツール利用料と社内工数のみ/実働2週間。現在の環境なら1週間程度の見込み
重要なのは金額そのものより、1本にかかる期間が検証の回数を決めるという点です。2か月かかる体制では年に数回しか試せませんが、1週間で作れるなら訴求違いを並行して検証できます。作る速さと、どのコマで離脱したかを測る仕組みをセットで用意してください。
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