BtoBリード獲得手法12選|フェーズ別の選び方

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BtoBリード獲得手法12選|フェーズ別の選び方

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BtoBマーケティングを担当していると、リードの獲得数が頭打ちになったり、せっかく集めたリードが営業に渡しても商談につながらなかったり、という壁にぶつかります。広告予算を増やしても改善しない、コンテンツを増やしても効果が見えない、と悩むケースは少なくありません。

この記事では、BtoBリード獲得の代表的な手法12種を、オンライン7・オフライン5に分け、認知から意思決定までの検討フェーズに合わせて整理します。さらに、手法選定の判断軸や、リードを獲得したあとに歩留まりを高める設計、リード品質を測る指標までを一通り解説します。

読み終えたあとには、「自社のフェーズ・予算・営業体制に合う手法はどれか」「何から着手すべきか」を判断する地図が手元に揃う構成にしています。これからBtoBリード獲得の戦略を組み直そうとしている方の、考える起点としてご活用ください。

01|広告だけでは伸びない理由

BtoBのリード獲得が広告だけでは伸びにくいのは、企業の購買が複数人で長期的に検討される取引だからです。意思決定が個人で完結するBtoCと異なり、BtoBでは商材を使う現場担当者、予算を持つ部門長、稟議を通す経営層といった複数の関与者が検討に加わります。

そのため、「広告でクリックを集める→翌週に商談化」という直線的な動きは起こりにくく、リード化から受注までに数か月〜1年単位の時間がかかることも珍しくありません。この期間に必要なのは、単発のクリックではなく、検討期間を伴走する継続的な情報接触です。

加えて、購買担当者は営業に接触する前にWeb上で情報収集を進める傾向が強まっています。Gartnerは2020年9月のニュースリリースで、2025年までにBtoBの売り手と買い手のやり取りの80%がデジタルチャネルで発生すると予測しました(参考:Gartner公式ニュースリリース 2020年9月15日)。さらに2026年3月のニュースリリースでは、BtoBバイヤーの67%が営業担当者を介さない購買体験を好むという調査結果が示されています(参考:Gartner公式ニュースリリース 2026年3月9日)。営業接触前の検討プロセスがオンラインで進む構造は、すでに一般化しているという見立てです。

つまり、BtoBリード獲得は広告でクリックを買うだけでは設計が足りません。検討段階ごとに必要な情報を出し分け、Web上で見込み顧客との接点を継続させる仕組みが必要です。次章からは、その設計に使える具体的な手法を見ていきます。

02|オンライン手法7選とマトリクス

オンライン手法は、認知拡大から最終意思決定まで検討フェーズの全領域をカバーできるのが強みです。ここでは代表的な7手法を整理し、後半に「フェーズ × 手法」のマトリクスを示します。Web広告(リスティング・ディスプレイ・リターゲティングなど)は、本記事の主旨である「広告に依存しない仕組みづくり」とは別軸の専門領域のため、本記事では深掘りせず、組み合わせ前提の補完手段として位置づけます。

BtoB広告の具体的な伸ばし方について解説している記事もございますので、あわせてご覧ください。

BtoB広告の伸ばし方:媒体×LPでリードを安定させる

  1. SEO・コンテンツマーケティング:検索意図に沿った記事で潜在層〜準顕在層を引き込み、長期的にリードを生み続けるストック型施策です。立ち上がりは遅い一方、効果が継続します。
  2. ホワイトペーパー(資料ダウンロード):業界課題やノウハウをまとめた資料を提供し、フォーム入力と引き換えにリード化する手法です。準顕在層の取り込みに向きます。
  3. 自社ウェビナー:自社プロダクトの活用法や事例を解説するウェビナーで、参加者は比較検討フェーズに入っているケースが多い手法です。
  4. 共催ウェビナー:他社と共催して互いのリストへ告知できるため、潜在層への新規リーチに向きます。リードの所有権の取り決めが事前に必要です。
  5. SNSマーケティング:企業アカウント運用に加え、社員個人のアカウントを通じた発信で潜在層との接点を作る手法です。短期のCV創出よりも認知形成と関係構築に向きます。
  6. メールマーケティング:既存リードに対する定期配信で、検討段階を進ませる育成型施策です。MA(マーケティングオートメーション)と組み合わせるのが一般的です。
  7. 比較サイト・レビューサイト掲載:BtoB向けの第三者比較メディアに掲載し、比較検討中のユーザーから問い合わせを獲得します。

これらをフェーズ別に整理すると次の通りです。

手法認知興味関心比較検討意思決定
SEO・コンテンツ
ホワイトペーパー
自社ウェビナー
共催ウェビナー
SNSマーケティング
メールマーケティング
比較サイト

検索からの流入で長期的にリードを積み上げるSEOは、コンテンツマーケティングと一体で設計するのが定石です。記事を作るだけで終わらず、ホワイトペーパー・ウェビナーといった次の接点へ導く設計までセットで考えるのが要点になります。

リード獲得やサイト改善についてさらに詳しく知りたい方は、以下の関連記事もぜひ参考にしてください。

03|オフライン手法5選

オフライン手法は、対面のコミュニケーションを通じて関心度の高いリードを取得できる一方、コストとスケールに制約があります。代表的な5手法を整理します。

  1. 展示会・カンファレンス:業界の出展者・来場者が一堂に会する場で、短期間で大量の名刺・リードを獲得できる手法です。出展後のフォロー速度が成果を左右します。
  2. 対面セミナー:自社主催のセミナーを開催し、参加者の温度感を直接確認できる手法です。会場費・運営工数がかかる一方、商談化率は高い傾向があります。
  3. テレマーケティング/インサイドセールス:取得済みリードや購入リストに対し、電話・メールなど複数のチャネルで接触する手法群です。営業の引き継ぎ前のクオリフィケーションにも使えます。テレマーケティングはアウトバウンドの電話接触に近く、インサイドセールスは内勤での複合接触を含む広い概念ですが、リード獲得文脈では併用されるケースが多いため本記事ではまとめて扱います。
  4. DM(ダイレクトメール):紙のレターや小冊子を送付し、デジタルでは届きにくい役職層に接触する手法です。リストの精度が成果を決めます。
  5. 紹介営業(リファラル):既存顧客やパートナーからの紹介で、商談化率の高いリードを得る手法です。施策化するには紹介を促す仕組みづくりが必要です。

オフラインは「集めにくいが質が高い」傾向があり、オンラインで集めた潜在層をオフライン施策でクロージングする組み合わせ運用が一般的です。逆に、オフラインで得た名刺をMAに取り込み、メールで継続接触する流れも基本動作になります。

04|CPL・品質・工数の比較

各手法のCPL(リード獲得単価)と品質、必要工数の傾向を整理します。具体的な金額は媒体・業界・実施規模で大きくぶれるため、ここでは一次情報で裏取りできる絶対値の提示は避け、相対的な傾向を示します。

手法CPL傾向リード品質必要工数立ち上がり
SEO・コンテンツ長期では低高(継続必要)遅い
ホワイトペーパー中〜低
自社ウェビナー中〜高
共催ウェビナー低〜中
SNSマーケティング低〜中高(継続)遅い
メールマーケティング中(リスト依存)低〜中早い
比較サイト中〜高
展示会
対面セミナー中〜高
テレマーケティング/インサイドセールス中(スクリプト依存)早い
DM中(リスト依存)
紹介営業非常に高い低(仕組み次第)遅い

CPLの絶対値は調査主体ごとに数字がぶれるため、自社で比較する際は同一の定義・同一の期間で算出することが前提になります。同じ「CPL」でも、フォーム送信単価で見るのか、有効リード(重複・誤入力を除外)単価で見るのか、商談化したリードに限定するのかで意味合いが変わる点には注意が必要です。社内でこの定義をまず固め、手法横断で同じものさしで測れるようにします。

05|手法を選ぶ判断軸

手法選定は次の4軸で整理すると判断が早くなります。

予算規模

  • 月額数十万円までであれば、SEO・ホワイトペーパー・SNSの組み合わせが現実的です。100万円を超える予算が組めるなら、ここに展示会・比較サイト・ウェビナーを加える判断ができます。

社内リソース

  • コンテンツ制作やイベント運営を内製できるか、外部パートナーに委託するかで取れる手法が変わります。リソースが限られる場合は「自走できる施策」を優先し、内製の型ができた段階で徐々に拡張します。

営業体制

  • インサイドセールスの体制があるなら、ホワイトペーパーや展示会で大量に集めたリードのクオリフィケーションを回せます。営業人員が限られるなら、比較サイトのような顕在層中心の手法に絞った方が成果が出やすくなります。

商材特性

  • 単価が高く検討期間が長い商材は、SEO・ウェビナー・ホワイトペーパーで段階的に育てる長期戦略が向きます。単価が比較的低く検討期間が短い商材は、比較サイト・SNSなどで顕在層を直接取りに行く比率を高めるのが効率的です。

なお、日本のBtoB-EC市場規模は2024年で約514.4兆円、EC化率は43.1%に達しています(参考:経済産業省「令和6年度電子商取引に関する市場調査」2025年8月26日公表)。BtoB取引のデジタル化が広く浸透している前提に立つと、リード獲得施策をオンライン軸に寄せていく判断は中長期で合理的と言えます。

実際の運用では、短期で成果が出る顕在層向け施策(比較サイト・既存リードへのメール配信)と、中長期で資産化する施策(SEO・ホワイトペーパー)を必ず組み合わせます。短期施策だけではCPLが下がりませんし、長期施策だけでは立ち上がりまでの売上が苦しくなります。年度単位の計画では、両者の比率を四半期ごとに見直す運用が現実的です。

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06|獲得後の歩留まり設計

リードを獲得するうえで見落とされがちなのが、流入後の「歩留まり」設計です。同じ予算をかけて集めたリードでも、フォーム・サンクスページ・初回接触の設計次第で、商談に至る数は大きく変わります。

設計要素押さえるポイント注意点・補足
フォーム設計役職・企業規模・課題テーマの3項目を軸に、必要最小限の項目数に絞る絞りすぎると営業がリードを精査できず商談化率が下がるため、マーケと営業で必須項目を擦り合わせる
サンクスページの活用関連資料の追加ダウンロード・ウェビナー登録・事例ページへの導線を置き、二次接点を生む「ありがとうございました」で終えると、せっかくの接点を活かしきれない
初回接触のスピードマーケから営業への通知を自動化し、当日中に一次接触できる運用にするフォーム送信から接触までが速いほど商談化率は高い傾向がある
継続的な改善文言・項目数・導線を継続的にテストして改善する専用ツールを使うとPDCAの速度が大きく変わる

歩留まり改善を支えるSquad beyond

獲得後の歩留まり設計を全社で揃えるには、LP制作・テスト・データ集約を一つのプラットフォームでまとめて扱えると運用負荷が下がります。Squad beyondは、LP制作からテスト・運用データの可視化までを一気通貫で扱えるツールで、リード獲得LPの改善PDCAを高速で回したい場合の検討候補の一つです。

07|リード品質と営業引き継ぎ

獲得したリードを商談・受注につなげるには、「品質」を測る共通言語と、営業に渡す基準が必要です。

MQLとSQL

  • MQLは「マーケティングが商談見込みありと判断したリード」、SQLは「営業が商談に値すると判断したリード」を指します。両者の定義を文書化し、マーケと営業で合意するのが出発点になります。

リードスコアリング

  • 役職・企業規模・行動履歴(資料ダウンロード回数・Web閲覧履歴)に点数を付け、一定スコアを超えたものをMQLとして営業に渡します。スコアの重み付けは運用しながら定期的に調整します。

SLA(Service Level Agreement)

  • マーケから営業への引き継ぎ条件と、引き継ぎ後の対応スピードを取り決めます。「MQL認定から24時間以内に営業が一次接触する」など、具体的な数字で合意するのが要点です。

CRM/MAでの管理

  • HubSpot、Salesforce、Pardotなどのツールを使ってリードのステータスを統合管理します。マーケがリードを「投げて終わり」にしないため、商談化・受注までのデータを双方向で参照できるようにします。

リード獲得施策の効果検証は「リード数」だけでなく「商談化率」「受注率」まで遡って評価することが重要です。CPLが低くてもMQL→SQL転換率が極端に低ければ、その手法は再設計が必要だと判断できます。逆にCPLが高めでも受注率が高ければ、その手法は規模を広げる価値があります。

08|BtoBリード獲得についてよくある質問(FAQ)

Q. リード獲得施策は何から着手するのが現実的ですか?

A. 営業体制と予算規模によって異なりますが、商材の検討期間が長いBtoBではSEO記事とホワイトペーパー(資料ダウンロード)の組み合わせから始めるケースが多くなります。立ち上がりに時間がかかるため、並行して比較サイト掲載や既存リストへのメール配信で顕在層を取りに行く構成にすると、短期と中長期の両輪を確保できます。最初は施策数を絞り、効果検証ができる粒度で運用することをおすすめします。

Q. BtoBとBtoCのリード獲得は何が違いますか?

A. BtoBは購買担当者が複数人いて検討期間が数か月〜1年に及ぶ点が最大の違いです。意思決定が個人感情ではなく組織の合意形成プロセスを通過するため、関与者ごとに必要な情報(現場:機能、部門長:費用対効果、経営層:戦略適合)を出し分ける設計が必要になります。BtoCは即時購入が多く、情緒的訴求が成果に直結しやすい構造のため、必要なコンテンツの厚みと種類が大きく異なります。

Q. リード数とリード品質、どちらを優先すべきですか?

A. 営業体制の規模で決まります。営業人員が少なく1件ずつ丁寧にフォローする体制であれば、量を絞ってでも品質を優先します。営業人員が多く対応容量に余裕があるなら、量を確保しスコアリングで仕分ける形が現実的です。いずれの場合でも、MQLの定義をマーケと営業で合意し、量と質の基準を共通言語にしておくことが、後の引き継ぎ衝突を防ぎます。

Q. リード獲得を外注すべきタイミングは?

A. 「社内で再現性のあるPDCAが回るまで」は内製、「型ができたあとの規模拡大」では外注、と段階を分けるのが一般的です。最初から丸投げで外注すると、自社のリード品質基準が固まらず、結果検証もできない状態になりがちです。SEO記事の制作・ウェビナー運営・インサイドセールス代行など、工数の塊から段階的に外注範囲を広げる進め方が、品質を保ちながらスケールさせる現実的な手順です。

09|まとめ

BtoBリード獲得は、検討期間が長く関与者も多い取引特性のため、単発の施策では完結しません。今回紹介したオンライン7手法・オフライン5手法を、検討フェーズと予算・営業体制に合わせて組み合わせ、リードを獲得したあとのフォーム・サンクスページ設計、リード品質指標と営業引き継ぎまで一連の流れとして整える必要があります。まずは自社のフェーズと営業体制を整理し、短期で取り切れる顕在層施策と、中長期で資産化する施策の両輪を設計するところから始めてみてください。

 

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