キャッチコピーをAI生成するプロンプト|テンプレートと選び方
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AIにキャッチコピーを頼んでみたものの、どこかで見たような言葉ばかりが返ってくる。案はたくさん出たけれど、どれを使えばいいのか、どう直せばいいのか分からない。そんな悩みを持つ広告やLPの担当者は少なくありません。
キャッチコピーをAIで作るときに結果を分けるのは、AIに渡す指示(プロンプト)です。OpenAI・Anthropic・Googleは、それぞれ公式のプロンプトの書き方のガイドを公開しており、どれも「明確で具体的な指示」「必要な背景情報」「例」「出力の形式」を書くことを勧めています。キャッチコピーに置き換えると、目的・ターゲット・ベネフィット・制約・出力形式の5つを書くことになります。
この記事では、キャッチコピー用のプロンプトに書く5つの要素、LP・広告見出し・SNS投稿でそのまま使えるテンプレート、AIが出した案の選び方と直し方、表示のルールや著作権・個人情報の注意点、よくある失敗までを、各社の公式ガイドと官公庁の資料をもとに解説します。キャッチコピーの型や作る手順そのものではなく、「AIへの頼み方」と「出てきた案の扱い方」に絞っています。
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目次
- 1. キャッチコピーをAIで作る3つのメリット
- 2. キャッチコピーのプロンプトに書く5つの要素|目的・ターゲット・ベネフィット・制約・出力形式
- 3. キャッチコピーのAIプロンプト・テンプレート|LP・広告見出し・SNS
- 4. AIが出したキャッチコピーの選び方と直し方
- 5. AIでキャッチコピーを作るときの注意点|表示のルール・著作権・個人情報
- 6. AIでキャッチコピーを作るときのよくある失敗3つ
- 7. AIで作ったキャッチコピーをSquad beyondで検証する
- 8. キャッチコピーのAI生成についてよくある質問(FAQ)
- 9. まとめ|キャッチコピーのAI生成は「プロンプトの5要素」と「検証」で決める
1. キャッチコピーをAIで作る3つのメリット

キャッチコピーづくりにAIを使うと、アイデア出しの進め方が変わります。実務でのメリットを3つにまとめました。
1-1. 思考を広げる「壁打ち相手」になる
一人で考えていると、どうしてもアイデアが似通ってしまいがちです。AIを壁打ち相手にすれば、「もっと切迫感を出して」「もっとくだけた言い方で」といった指示にすぐ応えてくれます。自分とは違う角度の案が返ってくるので、考えが固まってしまうのを防げます。
1-2. アイデア出しの時間を短くできる
人が数十個のコピー案を考えるには時間がかかりますが、AIなら短い時間で多くの「たたき台」を出せます。「ゼロから生み出す時間」を減らし、「良い案を選んで磨く時間」に集中できるようになります。
1-3. 自分では出てこない切り口に触れられる
人は考えるうちに、無難な表現に落ち着くといった癖が出がちです。AIに「悩みに共感する」「数字で示す」「常識を覆す」など切り口を指定して頼むと、自分の中にはなかった言葉の組み合わせに触れられます。ただし、AIの案はそのまま使えるとは限りません。事実の確認と、どれが効くかの検証は人が行います(第4章・第5章)。
キャッチコピーに限らず、バナーや動画などの広告クリエイティブ全体をAIで作る方法は、AIでクリエイティブを作成する方法とは?メリット・手順・注意点で解説しています。
2. キャッチコピーのプロンプトに書く5つの要素|目的・ターゲット・ベネフィット・制約・出力形式

AIの各社は、プロンプトの書き方の公式ガイドを公開しています。言い方は違いますが、共通しているのは次の点です。
- Anthropicは、Claudeを「優秀だがあなたの規範やワークフローに関するコンテキストを持たない新入社員」と考え、求める出力の形式と制約を具体的に示すよう勧めています。指示の背景や動機を伝えることも、より的を絞った応答につながるとしています(出典:プロンプティングのベストプラクティス|Claude Docs)
- OpenAIは、開発者向けの指示を「Identity(役割と目的)」「Instructions(従うルール・やること・やらないこと)」「Examples(入力と望ましい出力の例)」「Context(追加で必要な情報)」の順で組み立てる形を示しています(出典:Prompt engineering|OpenAI API)
- Googleは、明確で具体的な指示、行うべきことと行うべきでないことの「制約」、表や箇条書きなどの「回答の形式」、モデルが必要とする「コンテキスト」をプロンプトに含めることを挙げています(出典:プロンプト設計戦略|Gemini API|Google AI for Developers)
これをキャッチコピーに当てはめると、プロンプトに書くのは次の5つです。
2-1. 目的:どこに載せ、読んだ人に何をしてほしいか
LPのファーストビュー、検索広告の見出し、SNSの投稿など、載せる場所を書きます。あわせて、読んだ人にしてほしい行動(クリック、資料請求、購入など)も書きます。載せる場所が決まると文字数が決まり、してほしい行動が決まると言葉の強さが決まります。
2-2. ターゲット:誰の、どんな悩みに向けて書くか
年齢や職業だけでなく、「どんな悩みを抱えているか」「どうなりたいか」まで書きます。ターゲットの悩みが書かれていないと、AIはどの商品にも当てはまる一般的な言葉を返しがちです。
2-3. ベネフィットと根拠:使ってよい事実だけを渡す
商品の特徴(機能)と、それによって読み手が得られること(ベネフィット)を書きます。このとき、料金・実績・機能など自社の資料にある事実だけを「使ってよい事実」として渡し、「ここに無い数字や実績は書かない」と指示します。
Googleのガイドでは、参照してほしい情報をプロンプトに含め、「提供したテキストだけを使って答える」よう指示した例が紹介されています(出典:プロンプト設計戦略|Gemini API|Google AI for Developers)。事実を先に渡しておくと、もっともらしい数字が作られるのを防ぎやすくなります。
2-4. 制約:文字数・使わない言葉・トーン
載せる場所の文字数、使わない言葉(他社名、根拠を示せない「No.1」「最安」など)、ブランドのトーン(親しみやすい、専門的など)を書きます。
Anthropicのガイドは、「〜しないで」より「何をするか」を伝えるほうが出力の形式を誘導しやすいとしています(出典:プロンプティングのベストプラクティス|Claude Docs)。「ありきたりな表現を使わない」だけでなく、「ターゲットの悩みの言葉を1つ入れる」のように、やってほしいことで書くと案がそろいやすくなります。
2-5. 出力形式:案の数・切り口・並べ方
何案ほしいか、どの切り口で出してほしいか、どう並べてほしいか(表にする、切り口ごとに分けるなど)を書きます。
例も効きます。Anthropicは、よく練られた少数の例が精度と一貫性を高めるとし、3〜5個の例を勧めています(出典:プロンプティングのベストプラクティス|Claude Docs)。Googleも、プロンプトに例を含めることを勧める一方、例が多すぎると例に引きずられることがあるとしています(出典:プロンプト設計戦略|Gemini API|Google AI for Developers)。過去に成果が良かった自社のコピーがあれば、2〜3個を「このトーンで」と添えると、自社らしい言葉に寄せやすくなります。
3. キャッチコピーのAIプロンプト・テンプレート|LP・広告見出し・SNS
5つの要素を入れたテンプレートを、載せる場所別に3つ紹介します。【】の中を自社の内容に書き換えて使ってください。どのテンプレートも、ChatGPT・Claude・Geminiなどの対話型のAIでそのまま使える形にしています。
3-1. LPのファーストビュー用(基本のテンプレート)
- 役割:あなたは広告とLPのコピーライターです。
- 目的:【商品名】のLPのファーストビューに載せるキャッチコピーを作ってください。読んだ人に【資料請求・購入・無料体験の申し込みなど】をしてほしいです。
- ターゲット:【誰か】。悩みは【具体的な悩み】。理想の状態は【どうなりたいか】。
- ベネフィット:【商品の特徴】によって、【ターゲットが得られること】。
- 使ってよい事実:【料金・実績・機能など、自社の資料にあるものだけ】。ここに無い数字・実績・効果は書かないでください。
- 制約:1案【文字数】以内。【使わない言葉】は使わない。トーンは【親しみやすい/専門的など】。
- 出力形式:次の5つの切り口で各3案、計15案を、切り口ごとに表で出してください。
- A:ターゲットの悩みに共感し、解決を示す
- B:使ってよい事実の中の数字で具体的に示す
- C:意外性で「常識」をくつがえす
- D:行動しないことで続く困りごとを、やわらかく指摘する
- E:手に入る理想の状態を描く
5つの切り口は、旧版から使ってきた型をそのまま残しています。切り口Bは、使ってよい事実に数字が無ければ外してください。
3-2. 広告見出し用(検索広告・ディスプレイ広告)
広告の見出しは、媒体ごとに文字数の上限があります。たとえばGoogle 広告のレスポンシブ検索広告の広告見出しは半角30文字までで、日本語などの全角文字は1文字を半角2文字分として数えます(出典:レスポンシブ検索広告について|Google 広告 ヘルプ)。
- 目的:Google 広告のレスポンシブ検索広告の広告見出しを作ってください。
- ターゲットと検索語:【ターゲット】が【検索語】で検索したときに表示されます。
- 使ってよい事実:【自社の資料にある事実だけ】
- 制約:1案は全角15文字以内。広告見出しは順不同で組み合わされて表示されるので、1案だけで意味が通るようにしてください。
- 出力形式:15案を、文字数を数えた列つきの表で出してください。
最後の「順不同で組み合わされる」は、Google 広告のヘルプにある「それぞれのアセットが単体でも組み合わされても意味を成すように」という書き方に合わせたものです(出典:レスポンシブ検索広告について|Google 広告 ヘルプ)。AIは文字数を数え間違えることがあるので、表の文字数は自分でも確かめます。
キャッチコピーと一緒にバナー画像もAIで作りたい場合は、文字と画像を分けて頼むほうが直しやすくなります。画像の作り方は、バナー作成AIの活用法とは?成果を出す手順とおすすめツールを解説で紹介しています。
3-3. SNS投稿用(投稿文と一言コピー)
- 目的:【Instagram・Xなど】の投稿で、【商品・キャンペーン】を知ってもらうための一言コピーと投稿文を作ってください。
- ターゲット:【フォロワーの特徴・悩み】
- 使ってよい事実:【自社の資料にある事実だけ】
- 制約:一言コピーは【文字数】以内。投稿文は【文字数】以内。トーンは【普段の投稿に合わせる】。
- 例:これまでの投稿で反応が良かったものを2〜3個、このあとに貼ります。言葉づかいとリズムをこれに合わせてください。【過去の投稿】
- 出力形式:一言コピー10案と、そのうち3案を使った投稿文を出してください。
SNSでは、普段の投稿と言葉づかいがずれると違和感が出やすいので、「例」の欄に自社の過去の投稿を入れるのが効きます。文字数の上限やハッシュタグの扱いは媒体ごとに違うので、各媒体の公式の案内で確かめてください。
3-4. 記入例:Squad beyondの資料請求LPのファーストビュー
テンプレート3-1の【】を、Squad beyond公式FAQにある事実だけで埋めた記入例です(数字の実績は入れていません)。
- 目的:Squad beyondの資料請求LPのファーストビューに載せるキャッチコピー。読んだ人に資料請求をしてほしい
- ターゲット:広告のLPを改善したいマーケティング担当者。悩みは、LPの別案を作って比べるのに手間がかかること
- 使ってよい事実:Versionを複製して、ファーストビューやCTAボタンを変えた別案を作れる(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。同一URL配信なら1つの配信URLで複数のVersionを表示してABテストができる(出典:配信タイプについて|Squad beyond FAQ)
- 制約:1案全角20文字以内。「No.1」「最速」など根拠を示せない言葉は使わない
このように「使ってよい事実」に出典つきの事実だけを並べておくと、AIの案に混ざった事実でない言葉を見つけやすくなります。
4. AIが出したキャッチコピーの選び方と直し方

AIで数十の案を出した後に、それをどう成果につなげるかが本番です。次の4つの順で絞り込みます。

4-1. まず事実と表示のルールで落とす
最初に、使えない案を外します。見るのは次の3つです。
- 「使ってよい事実」に無い数字・実績・効果が入っていないか
- 「No.1」「最安」「絶対」など、根拠を示せない言葉が入っていないか
- 医薬品・化粧品・健康食品などで、効能効果の表現が入っていないか
表示のルールの詳しい中身は第5章で説明します。ここで外す案が多いときは、プロンプトの「使ってよい事実」と「制約」が足りていないサインです。
4-2. 目的とターゲットで絞る
残った案を、プロンプトに書いた目的とターゲットに照らして絞ります。「ターゲットの悩みの言葉が入っているか」「載せる場所の文字数に収まるか」「読んだ後にしてほしい行動につながるか」の3つで見ると、社内の好みだけで選ぶのを避けられます。
Anthropicのガイドは、プロンプトを磨く前提として「成功基準の明確な定義」と「その基準に対して試す方法」を挙げています(出典:プロンプトエンジニアリングの概要|Claude Docs)。キャッチコピーでも、選ぶ基準を先に決めておくと、AIに出し直しを頼むときの指示も具体的になります。
4-3. 追加の指示で直す
1回目の出力で決めず、対話を続けて案を磨きます。旧版から紹介してきた3つの追加の指示は、今もそのまま使えます。
- 特定の切り口を深掘りする:「切り口Aの3番目の案が良かったです。この方向性で、もう少し切迫感を持たせた案を10個出してください」
- 表現のテイストを変える:「今の案を、SNSに合う親しみやすい言葉づかいに直してください」
- 制約を足す:「出てきた案から、『〇〇』という単語を使わずに、同じ意味を伝える案に書き直してください」
いい案の前半と別の案の後半を組み合わせる、語尾のリズムを整えるといった仕上げは、人の手で行います。Googleのガイドも、プロンプトの言い回しや中身の順序を変えると応答が変わることがあるとして、試しながら直していくことを勧めています(出典:プロンプト設計戦略|Gemini API|Google AI for Developers)。
4-4. 最後はABテストで決める
社内で「これがいい」と決まったコピーでも、ターゲットに響くかどうかは、実際に出してみるまで分かりません。最終的な答えは、ユーザーの反応が持っています。
そこで、絞り込んだ2〜3案を実際の広告やLPで出し分け、データで比べます。「悩みに寄り添う案」と「ベネフィットを強調した案」のどちらが申し込みにつながるかを確かめ、勝った案をさらに直していく、というサイクルを回します。判定はクリック率だけでなく、申し込みや購入などのCVで行います。
5. AIでキャッチコピーを作るときの注意点|表示のルール・著作権・個人情報

AIは便利な道具ですが、出てきた言葉の責任は、それを使う会社が負います。押さえておきたい注意点を4つにまとめます。
5-1. 事実と異なる内容が混ざることがある
個人情報保護委員会は、生成AIサービスの応答結果には不正確な内容が含まれることがあると注意を呼びかけています。自然な文章を出力できるサービスでも、その文章は確率的な相関関係に基づいて生成されるためです(出典:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について|個人情報保護委員会)。
キャッチコピーでは、「満足度」「導入社数」「◯日で効果」のような数字や、商品に無い機能が書かれていないかを必ず確かめます。プロンプトで「使ってよい事実」を渡しておくのが一番の予防です(2-3)。
5-2. 景品表示法・薬機法などの表示のルール
景品表示法は、商品の品質などを実際のものや競合のものより著しく優良であると示す表示(優良誤認表示)を禁じています。故意に偽った場合だけでなく、誤って表示してしまった場合でも規制の対象になります(出典:優良誤認とは|消費者庁)。価格などの取引条件を著しく有利だと誤認させる表示(有利誤認表示)も同じく対象です(出典:有利誤認とは|消費者庁)。
「顧客満足度No.1」のようなNo.1表示は、合理的な根拠に基づかず事実と異なる場合に不当表示として問題になります(出典:No.1 表示に関する実態調査報告書の公表について(PDF)|消費者庁)。AIが「No.1」と書いてきても、自社に根拠となる調査が無ければ使えません。
医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器などは、薬機法で、名称・製造方法・効能・効果・性能について、明示的であると暗示的であるとを問わず虚偽又は誇大な記事を広告してはならないと定められています(出典:医薬品等の広告規制について|厚生労働省)。健康食品も、健康保持増進効果等について著しく事実に相違する表示や著しく人を誤認させる表示が健康増進法で禁じられています(出典:健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について(PDF)|消費者庁)。こうした商材では、AIの案を使う前に、社内の法務や表現のチェックを通します。
5-3. 既存のコピーと似ていないかを確かめる
文化庁の「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」は、生成AIを使う事業者に向けて、次のような点を挙げています(出典:AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス(PDF)|文化庁)。
- 生成AIは、仕組み上、学習データに含まれる既存の著作物と類似した生成物を生成することがある
- 著作権侵害には、既存の著作物との「類似性」と「依拠性」の両方が必要。利用に先立って、インターネット検索などで既存の著作物と類似していないかを確認する
- プロンプトに既存の著作物そのものや、題号(タイトル)・キャラクター名などの固有名詞を入れると、依拠性が認められやすくなる
- 生成に使ったプロンプトなど、生成の過程を確認できる状態にしておくよう努める
キャッチコピーでは、「有名な広告コピーや他社のスローガンをプロンプトに入れて、似た案を作らせない」「使う案は検索して、似た言葉が使われていないか確かめる」「プロンプトと出力を保存しておく」の3つを決まりにしておくと安心です。商品名やスローガンとして長く使う言葉は、他社の登録商標でないかも確かめておきましょう。
5-4. 個人情報や社外秘を入力しない
個人情報保護委員会は、事業者が生成AIサービスに個人情報を含むプロンプトを入力する場合は、利用目的の達成に必要な範囲内であることを十分に確認するよう求めています。また、入力した個人データが応答結果の出力以外の目的で扱われる場合は個人情報保護法に違反する可能性があるため、そのサービスが個人データを機械学習に利用しないことなどを十分に確認するよう求めています(出典:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について|個人情報保護委員会)。
キャッチコピーを作るのに、顧客の名前や問い合わせの原文は要りません。ターゲットの悩みは、個人が特定できない形に書き直してから渡します。発売前の商品情報などの社外秘も、使うAIサービスの利用規約とデータの扱いを確かめてから入力します。
6. AIでキャッチコピーを作るときのよくある失敗3つ

AIでキャッチコピーを作るときに起こりやすい失敗を3つ、症状・原因・対策・回避策の順に整理します。
6-1. 失敗例1:商品情報を渡さずに頼む
- 症状:「新しい美容液のキャッチコピーを考えて」のように一言で頼むと、どの商品にも当てはまるありきたりな案ばかりが返ってくる
- 原因:ターゲットの悩みや商品の強みといった、案を絞り込むための情報がプロンプトに入っていない
- 対策:目的・ターゲット・ベネフィットと根拠・制約・出力形式の5つを書いて頼み直す(第2章)
- 回避策:テンプレート(第3章)を社内で共有し、【】を埋めてから頼むことを決まりにする
6-2. 失敗例2:AIが書いた数字や「No.1」をそのまま使う
- 症状:AIが書いた「満足度◯%」「No.1」をそのまま広告やLPに載せると、根拠を示せない表示になり、景品表示法上の問題や媒体の審査落ちにつながる
- 原因:AIの応答には不正確な内容が含まれることがあり、プロンプトで使ってよい事実を指定していない
- 対策:数字・実績・効果の表現は、すべて自社の資料と突き合わせ、根拠を示せないものは消す
- 回避策:プロンプトで「使ってよい事実」を渡し、「ここに無い数字や実績は書かない」と指示しておく(2-3)
6-3. 失敗例3:社内の好みで1案に決めて終わる
- 症状:AIの案から社内の多数決で1案だけ選んで公開すると、成果が出なかったときに、どの言葉が効かなかったのか分からないままになる
- 原因:AIの強みである「別案を短い時間で用意できる」ことを使わず、比べる仕組みを用意していない
- 対策:絞り込んだ2〜3案を、同じ条件で出し分けて、CVで比べる
- 回避策:案を作る前に、何で勝ちを決めるか(CV)と、出し分けの方法を決めておく
7. AIで作ったキャッチコピーをSquad beyondで検証する

AIでキャッチコピーの案を速く作れても、それを載せたLPの用意や出し分けに時間がかかっては、検証が進みません。Squad beyondは、LPの制作からABテスト、効果測定までを1つで行えるマーケター向けの有料ツールです。AIの案を検証するのに使える機能を、公式FAQの記載に沿って紹介します。
7-1. Versionを複製して、ファーストビューのコピーだけ変える
Versionを複製すると、ファーストビューやCTAボタンを変えた別案を作り、ABテストを行えます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。AIで絞り込んだ案ごとにVersionを作り、キャッチコピー以外は同じにしておくと、言葉の差だけを比べられます。
7-2. 同じURLのまま出し分けて、レポートで比べる
配信タイプを「同一URL配信」にすると、1つの配信URLで複数のVersionを表示し、ABテストができます(出典:配信タイプについて|Squad beyond FAQ)。配信割合はレポートの結果に合わせて増減でき、割合が0のVersionは配信されません(出典:Versionの配信割合について|Squad beyond FAQ)。
レポートは6種類あり、Branch OperationではVersionとクリエイティブの組み合わせごとの効果を一覧できます(出典:レポートの種類|Squad beyond FAQ)。広告側のキャッチコピーとLP側のキャッチコピーの組み合わせで成果を見たいときに使えます。
7-3. 広告ごとに、合わせたキャッチコピーのVersionを出す
特定のパラメータを持つURLから来た人にだけ、指定したVersionを表示できます(出典:パラメータごとにVersionを出し分けする|Squad beyond FAQ)。広告の見出しとLPのファーストビューの言葉をそろえたいとき、広告ごとに別のキャッチコピーのVersionを出し分けられます。
7-4. 公開前の確認と、勝った言葉の反映
審査機能をONにすると、チーム内で権限を持つ人の承認を得てから、Versionの編集内容を配信ページに反映できます。公式FAQには、文言の確認を通じて審査落ちを未然に防げるとあります(出典:審査機能について|Squad beyond FAQ)。AIの案を、表示のルールの確認を通してから出す運用に向いています。
勝ったキャッチコピーをほかのページにも広げるときは、マジック置換でフォルダ内のテキストを一括で置き換えられます(出典:マジック置換機能について|Squad beyond FAQ)。
ABテストの成功事例と進め方は、ABテストの成功事例6選|検証スピードを高める進め方・注意点も解説で紹介しています。
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8. キャッチコピーのAI生成についてよくある質問(FAQ)
Q. キャッチコピーやSNSの投稿案を、AIに考えてもらうコツは?
コツは、目的・ターゲット・ベネフィットと根拠・制約・出力形式の5つをプロンプトに書くことです。OpenAI・Anthropic・Googleの公式ガイドも、具体的な指示と背景情報、例、出力の形式を書くことを勧めています。SNSの投稿案なら、これまでに反応が良かった自社の投稿を2〜3個「例」として貼り、言葉づかいを合わせるよう頼むと、普段の投稿とずれにくくなります。1回目の出力で決めず、「この案の方向で10個」のように追加の指示で磨いていきましょう。
Q. キャッチコピー用のプロンプトに、必ず入れることは何ですか?
最低限入れたいのは、載せる場所(LP・広告見出し・SNSなど)と、ターゲットの悩み、使ってよい事実の3つです。載せる場所が分かると文字数が決まり、悩みが分かると言葉が具体的になります。使ってよい事実を渡して「ここに無い数字や実績は書かない」と指示しておくと、根拠のない数字が混ざるのを防げます。そのうえで、切り口と案の数、表で出すなどの出力形式を指定すると、比べやすい形で案がそろいます。
Q. AIで作ったキャッチコピーを、そのまま広告に使っても著作権は大丈夫ですか?
文化庁の資料では、著作権侵害には既存の著作物との「類似性」と「依拠性」の両方が必要とされ、AIの生成物を利用する前に、インターネット検索などで既存の著作物と類似していないかを確認することが求められています。プロンプトに他社のコピーやタイトルなどの固有名詞を入れると、依拠性が認められやすくなるとも書かれています。他社のコピーを入れて似た案を作らせない、使う案は検索して確かめる、プロンプトと出力を保存しておく、の3つを決まりにしましょう。
Q. ChatGPT・Claude・Geminiのどれを使えばいいですか?
キャッチコピーの案出しは、どの対話型のAIでもできます。OpenAI・Anthropic・Googleの公式ガイドを読み比べると、具体的な指示、背景情報、例、出力の形式を書くという基本は共通しています。普段の業務で使っているAIや、社内で利用が認められているサービスを使うのが現実的です。複数のAIに同じプロンプトを渡して案を出し比べる方法もあります。どのAIを使う場合も、入力する情報の扱いは利用規約やプライバシーポリシーで確かめてください。
Q. AIが出した大量の案から、1つを選ぶ基準は何ですか?
まず、使ってよい事実に無い数字や根拠を示せない言葉が入った案を外します。次に、ターゲットの悩みの言葉が入っているか、載せる場所の文字数に収まるか、読んだ後にしてほしい行動につながるかで2〜3案に絞ります。最後の1案は、社内の好みではなく、実際に出し分けて申し込みや購入などのCVで決めるのが確実です。Squad beyondなら、案ごとにVersionを作り、同じ配信URLのまま配信割合を決めてABテストできます。
Q. AIで作ったキャッチコピーを、広告やLPで試すにはどうすればいいですか?
広告側は、媒体の管理画面で見出しを複数入れて配信し、媒体のレポートで比べます。LP側は、ファーストビューのキャッチコピーだけを変えた別案を用意し、同じ条件で出し分けて比べます。Squad beyondでは、Versionを複製してファーストビューの言葉だけを変え、同一URL配信で出し分けられます。パラメータごとにVersionを出し分ける機能を使えば、広告ごとに見出しと同じ言葉のファーストビューを表示することもできます。
9. まとめ|キャッチコピーのAI生成は「プロンプトの5要素」と「検証」で決める
AIを使うと、キャッチコピーの案出しを速く、幅広く進められます。ただし、案の良し悪しはプロンプトで大きく変わり、出てきた案の扱い方で成果が変わります。
- プロンプトには、目的・ターゲット・ベネフィットと根拠・制約・出力形式の5つを書く
- 載せる場所(LP・広告見出し・SNS)に合わせたテンプレートを使い、文字数は媒体の上限で指定する
- 出てきた案は、事実と表示のルールで落とし、目的とターゲットで絞り、追加の指示で直す
- 景品表示法・薬機法などの表示のルール、既存のコピーとの類似、個人情報の入力に注意する
- 最後の1案は、出し分けてCVで決める
まずは、第3章のテンプレートの【】を自社の商品で埋めて、AIに頼むところから始めてください。
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