Metaのインクリメンタルアトリビューション|設定と見方
|広告運用ノウハウ公開中!
より詳しく知りたい方は資料をダウンロード!
Meta広告のコンバージョンは増えているのに、売上全体はそれほど伸びていない。広告を見なくても買っていた人まで、広告の成果に数えているのではないか。そんな疑問を持ったことはありませんか。
Meta広告には、広告がコンバージョンの要因になったかどうかを予測して、そのコンバージョンに配信を寄せる「インクリメンタルアトリビューション」というアトリビューションモデルがあります。広告によって生まれた成果に焦点を合わせられる一方で、使える目的や入札の設定に条件があり、公開後に変えることもできません。
Metaのヘルプの記述を追いながら、インクリメンタルアトリビューションの仕組みと標準のモデルとの違い、設定の手順と条件、結果の見方と比べ方を確かめます。LP側のコンバージョンとあわせて成果を見る方法は、6章にまとめました。
\LPの制作から検証まで、ひとつの画面で/
- ・10日間、有料プランの機能を無料でお試しいただけます
- ・LP制作からA/Bテスト、効果測定までワンストップ
目次
1. インクリメンタルアトリビューションとは
1-1. 広告によって生まれたコンバージョンに配信を寄せる
インクリメンタルアトリビューションは、インクリメンタルコンバージョンに広告の配信を最適化するアトリビューションモデルです。広告がコンバージョンの要因になったかどうかを予測する機械学習モデルを使います(出典:インクリメンタルアトリビューションについて|Metaビジネスヘルプセンター)。
インクリメンタルコンバージョンとは、広告があったから生まれたコンバージョンのことです。広告を見なくても起きていたはずのコンバージョンは、成果として数えません。ヘルプでは、広告によって直接促される可能性が高い結果にキャンペーンの焦点を合わせられ、既存のキャンペーンに比べてインクリメンタルコンバージョンが増える可能性があるとしています。
1-2. 3つのアトリビューションモデル
Meta広告マネージャでは、広告セットを作るときにアトリビューションモデルを選べます。この選択は広告の配信に反映され、どのコンバージョンを広告の成果として数えるかの基準になります(出典:アトリビューションモデルとアトリビューション設定について|Metaビジネスヘルプセンター)。
| モデル | 内容 |
|---|---|
| 標準 | 選んだ期間と利用者の行動に配信を最適化する。インプレッション、クリック、動画の再生のどれで成果を数えるかを選べる |
| インクリメンタル | コンバージョンが広告によって起きたかを予測するモデルを使い、インクリメンタルコンバージョンに配信を最適化する |
| カスタム | 外部の分析ツールのアトリビューションのデータをMetaと共有し、自社のロジックに基づいて最適化する |
「1日間のクリック」「7日間のクリック」などの期間を選ぶアトリビューション設定は、標準のモデルでだけ選べます。期間やエンゲージスルーの考え方は「Meta広告のアトリビューション設定|2026年の変更点」で解説しています。

2. 設定の手順と条件
2-1. 広告セットでアトリビューションモデルを選ぶ
インクリメンタルアトリビューションでキャンペーンを作る手順は次のとおりです(出典:Meta広告マネージャでインクリメンタルアトリビューションを使用する方法|Metaビジネスヘルプセンター)。
- 広告マネージャで[作成]を選ぶ
- キャンペーンの目的に[売上]、[エンゲージメント]、[リード]のいずれかを選ぶ
- 広告セットで、コンバージョンの場所に[ウェブサイト]か[ウェブサイトとアプリ]を選ぶ
- [コンバージョンの目標]で[コンバージョン数の最大化]か[コンバージョン値の最大化]を選び、[その他のオプション]を開く
- [アトリビューションモデル]の[オプション]で[インクリメンタル]を選ぶ
- 広告を作って公開する
同じヘルプでは、トラフィック、認知、エンゲージメントの目的に新しいおすすめの設定を段階的に導入しているため、目的によっては手順が少し違う場合があるとしています。
2-2. 入札コントロールは使えず、公開後は変えられない
ヘルプには、2つの注意が書かれています。
- インクリメンタルアトリビューションを使う場合は、入札コントロールを使えない
- キャンペーンの公開後に、アトリビューションモデルは変更できない。変えたい場合は新しいキャンペーンを作る
目標のコンバージョン単価などを入札コントロールで管理しているキャンペーンでは、そのまま切り替えることはできません。試すときは、新しいキャンペーンを作って並行して動かすことになります。
3. 結果の見方
3-1. 標準のキャンペーンでも、インクリメンタルの結果を見られる
アトリビューションモデルがインクリメンタルでないキャンペーンでも、インクリメンタルアトリビューションでモデル化した結果を確認できます。広告マネージャで[列: パフォーマンス]から[アトリビューションモデルを比較]を選び、[インクリメンタル]を選んで[適用]します(出典:Meta広告マネージャでインクリメンタルアトリビューションの結果を確認する方法|Metaビジネスヘルプセンター)。
この列の結果は、2025年4月1日より前の期間では使えません。
3-2. 数字は標準より小さくなる
インクリメンタルの結果には、インクリメンタルとみなされたコンバージョンだけが入ります。すべてのコンバージョンを含む標準のアトリビューションとは数え方が違います。ヘルプの例では、あるキャンペーンでコンバージョンが合計100件あり、そのうち70件をMetaがインクリメンタルとみなした場合、[結果]列はインクリメンタルで70、標準で100と表示されます。結果の単価なども同じように計算されます。
数字が小さく見えるのは、数え方の違いによるものです。

3-3. 比べるときは、同じモデルどうしで
ヘルプでは、比べるときは、インクリメンタルと標準のように異なるモデルの間ではなく、同じモデルで比べることがすすめられています。アトリビューションモデルが違う広告セットの結果は、キャンペーンの概要の表で比べられません。数え方が違うため、比べると不正確な結論になるとされています(出典:アトリビューションモデルとアトリビューション設定について)。
キャンペーンごとの増分を見る指標として「増分結果」もあります。広告を見ていなくてもコンバージョンしていたユーザーの結果を含まない指標で、リフトテストの履歴データで学習した統計モデルで推定した値です。ヘルプでは「推定値、開発中」とされています(出典:増分結果|Facebookヘルプセンター)。
4. どんなときに試すか
4-1. 広告の「本当の効果」を見たいとき
標準のアトリビューションでは、広告を見たあとに起きたコンバージョンは、広告がなくても起きていたものも含めて数えられます。指名検索やリピーターの購入が多い商材では、広告の成果が実際より大きく見えることがあります。広告によって生まれた成果に配信を寄せたいときに、インクリメンタルのモデルを試す意味があります。
4-2. まずは比較の列で、差の大きさを見る
いきなりキャンペーンを作り直す前に、今の標準のキャンペーンで[アトリビューションモデルを比較]の列を出し、標準とインクリメンタルの結果の差を見ておきます。差が小さいか大きいかは、今の配信のうち、広告によって生まれたとMetaのモデルがみなしたコンバージョンの割合の目安になります。差が大きいキャンペーンから、インクリメンタルのモデルで新しいキャンペーンを試すと、優先順位を付けやすくなります。
5. インクリメンタルアトリビューションで起きやすい失敗例
5-1. 失敗例1:公開後にモデルを切り替えようとする
- 症状:配信中の標準のキャンペーンをインクリメンタルに変えようとしても、アトリビューションモデルを変更できず、設定を切り替えられない。
- 原因:キャンペーンの公開後に、アトリビューションモデルは変更できません。変えたい場合は新しいキャンペーンを作る必要があります(出典:Meta広告マネージャでインクリメンタルアトリビューションを使用する方法)。
- 対策:インクリメンタルのモデルで新しいキャンペーンを作り、既存のキャンペーンと並行して配信します。
- 回避策:新しいキャンペーンを作る段階で、どのアトリビューションモデルで評価するかを決めておきます。迷う場合は、先に比較の列で標準との差を確かめてから決めます。
5-2. 失敗例2:入札コントロールを使ったまま設定しようとする
- 症状:目標のコンバージョン単価などの入札コントロールを使う前提でキャンペーンを組むと、インクリメンタルアトリビューションを選べず、想定した入札の管理ができない。
- 原因:インクリメンタルアトリビューションを使う場合は、入札コントロールを使えません。目的は売上・エンゲージメント・リード、コンバージョンの場所はウェブサイトかウェブサイトとアプリ、目標はコンバージョン数の最大化かコンバージョン値の最大化という条件もあります。
- 対策:入札コントロールを外した設定で、インクリメンタルのキャンペーンを作ります。入札コントロールを外せない場合は、標準のモデルのまま、比較の列で増分を確かめます。
- 回避策:インクリメンタルを試すキャンペーンは、入札の管理方法を含めて、既存のキャンペーンとは別の前提で設計しておきます。
5-3. 失敗例3:標準とインクリメンタルの数字を並べて比べる
- 症状:標準のキャンペーンとインクリメンタルのキャンペーンのコンバージョン数や単価を同じ表で比べると、インクリメンタルのほうが成果が悪いと判断してしまう。
- 原因:インクリメンタルの結果には、インクリメンタルとみなされたコンバージョンだけが入り、すべてを含む標準より小さくなります。アトリビューションモデルが違う広告セットは、数え方が違うため比べると不正確な結論になるとされています(出典:Meta広告マネージャでインクリメンタルアトリビューションの結果を確認する方法、アトリビューションモデルとアトリビューション設定について)。
- 対策:比べるときは、[アトリビューションモデルを比較]の列を使い、同じモデルの数字どうしで並べます。
- 回避策:レポートを作るときに、各キャンペーンのアトリビューションモデルを列として残しておきます。外部の分析ツールを使っている場合は、ヘルプの案内どおり、そのツールの数字でも成果を見ます。
6. Squad beyondで、LP側のコンバージョンと並べて見る
6-1. 広告マネージャとLPの数字は一致しない前提で見る
インクリメンタルのモデルでは、広告マネージャのコンバージョンは、インクリメンタルとみなされたものだけになります。一方、LPで計測するコンバージョンは、LPで起きた申し込みをそのまま数えます。広告マネージャの数字がLPより小さくなるのは、数え方の違いによるものです。
LPの改善の良し悪しは、同じ数え方のLP側のコンバージョンで比べると判断がぶれません。Squad beyondでは、既存のVersionを複製して、ファーストビューやCTAボタンだけを変えた版を作り、LPでのCVを比べられます(出典:Versionを複製する|Squad beyond FAQ)。
6-2. Squad beyondのCVをMeta広告に反映する
Squad beyondでCVタグを作り、beyondページの基本情報にピクセルIDとアクセストークンを入れると、Squad beyondが取得しているCLICK(MCV)とCVを、1時間ほどでMetaの管理画面に反映できます。反映されるイベントはViewContentとPurchaseで、Meta側のコンバージョンイベントにPurchase以外を設定している場合は、反映されない可能性があります(出典:Meta広告(Facebook広告/Instagram広告)にSquad beyondのCVを反映する|Squad beyond FAQ)。
LPで発生したコンバージョンが反映されると、広告マネージャの中でも、LPでの申し込みを成果として見られるようになります。
\LPの制作から検証まで、ひとつの画面で/
- ・10日間、有料プランの機能を無料でお試しいただけます
- ・LP制作からA/Bテスト、効果測定までワンストップ
7. Metaのインクリメンタルアトリビューションについてよくある質問(FAQ)
Q. インクリメンタルアトリビューションとは何ですか?
Meta広告のアトリビューションモデルの1つで、広告がコンバージョンの要因になったかどうかを予測する機械学習モデルを使い、広告によって生まれたインクリメンタルコンバージョンに配信を最適化します。広告を見なくても起きていたはずのコンバージョンは成果に数えません。広告セットを作るときに、標準・インクリメンタル・カスタムの中から選びます。
Q. どのキャンペーンで使えますか?
ヘルプの手順では、キャンペーンの目的が売上・エンゲージメント・リードで、広告セットのコンバージョンの場所がウェブサイトかウェブサイトとアプリ、コンバージョンの目標がコンバージョン数の最大化かコンバージョン値の最大化の場合に選べます。インクリメンタルを使う場合は入札コントロールを使えず、公開後にアトリビューションモデルを変えることもできません。
Q. 今のキャンペーンでも、インクリメンタルの結果を見られますか?
見られます。広告マネージャで[列: パフォーマンス]から[アトリビューションモデルを比較]を選び、[インクリメンタル]を選んで適用すると、標準のキャンペーンでもインクリメンタルでモデル化した結果が表示されます。ただし、2025年4月1日より前の期間では使えません。まずはこの列で標準との差を見てから、新しいキャンペーンを作るかを決めると進めやすくなります。
Q. インクリメンタルにすると、コンバージョン数が減って見えるのはなぜですか?
インクリメンタルの結果には、インクリメンタルとみなされたコンバージョンだけが入るためです。ヘルプの例では、合計100件のうち70件がインクリメンタルとみなされると、インクリメンタルで70、標準で100と表示されます。成果が落ちたのではなく数え方が違うので、比べるときは同じモデルの数字どうしで並べます。
Q. アトリビューション設定の「7日間のクリック」とはどう違いますか?
「1日間のクリック」「7日間のクリック」などは、標準のモデルでだけ選べるアトリビューション設定で、どの期間と行動のコンバージョンを数えるかを決めるものです。インクリメンタルは、それとは別のアトリビューションモデルで、期間ではなく「広告によって起きたか」で数えます。期間の設定やエンゲージスルーの考え方は、Meta広告のアトリビューション設定の記事で解説しています。
Q. LPの改善の効果は、どの数字で判断すればいいですか?
インクリメンタルのモデルでは、広告マネージャの数字はインクリメンタルとみなされたものだけになるため、LPで計測したコンバージョンより小さくなります。LPの改善の良し悪しは、同じ数え方で比べられるLP側のコンバージョンで判断します。Squad beyondならVersionを複製して出し分け、LPでのCVを比べた上で、Squad beyondのCVをMetaに反映して、広告マネージャでも成果を見られます。
8. まとめ
Metaのインクリメンタルアトリビューションは、広告がコンバージョンの要因になったかどうかを予測し、広告によって生まれたコンバージョンに配信を寄せるアトリビューションモデルです。広告を見なくても起きていたコンバージョンを成果に数えないため、広告によって生まれた成果に焦点を合わせて運用できます。
使えるのは、売上・エンゲージメント・リードの目的で、コンバージョンの場所がウェブサイトかウェブサイトとアプリのキャンペーンです。入札コントロールは使えず、公開後にモデルを変えることもできないため、試すときは新しいキャンペーンを作ります。まずは比較の列で、今の配信の標準との差を確かめてから始めると判断しやすくなります。
インクリメンタルの数字は標準より小さく表示されるので、比べるときは同じモデルどうしで並べてください。LPの改善はLP側のコンバージョンで比べ、その結果をMetaにも返しておくと、広告とLPの両方の数字を見ながら改善を進められます。
---
\LPの制作から検証まで、ひとつの画面で/
- ・10日間、有料プランの機能を無料でお試しいただけます
- ・LP制作からA/Bテスト、効果測定までワンストップ
Squad beyondサービス紹介資料はこちらからダウンロード



