Google広告データマネージャー|ハッシュ化が不要に
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Googleは2026年11月16日から、広告データマネージャーでハッシュ化済みの顧客データを必須としなくなります。広告主へのメールで案内されたもので、その文面を広告業界メディアのPPC Landが掲載しています。
これまで顧客データをGoogle広告に渡すときは、メールアドレスや電話番号をSHA-256でハッシュ化してからアップロードするのが前提でした。この前提が変わります。
データ連携の手順を組んでいる会社では、ハッシュ化の処理を誰がどこで行っているかを確認する必要があります。広告の管理画面の外、データ基盤やCRM側で処理していることも多いためです。
この記事では、広告データマネージャーというツールの位置づけを整理したうえで、11月16日に何が変わるのか、現時点で分かっていないことは何か、広告主が確認しておくことをまとめます。
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目次
1. 広告データマネージャーは、自社データをGoogle広告に渡すための入口
Google広告データマネージャーは、Googleの外部にある顧客データを取り込んでGoogle広告で使えるようにするツールです。公式ヘルプでは、ポイント アンド クリック型の管理画面でデータのインポートと管理を行えるツールと説明されています。
利点として挙げられているのは、接続の使い回しです。データソースを一度つなげば、複数の用途で使えます。公式ヘルプには、拡張コンバージョンのデータをBigQueryからアップロードし、同じ接続をカスタマーマッチにも使う例が載っています。
管理画面では、Google広告の「ツール」アイコンから「データマネージャー」を開きます(出典:Google 広告ヘルプ「Google 広告データ マネージャーについて」)。
2. 11月16日から、ハッシュ化が必須ではなくなる
PPC Landが掲載したメールの文面には、次のように書かれています。
- 原文:Starting on November 16, 2026, we will no longer require hashed customer data (SHA-256)
- 訳:2026年11月16日から、ハッシュ化された顧客データ(SHA-256)を必須としなくなります
代わりに、既定で暗号化されたデータを受け取る形になります。Googleはメールの中で、ハードウェアで分離された信頼実行環境の中で復号・正規化し、Googleのアカウントデータと照合すると説明しています。変更の理由としては、パフォーマンスの向上と、プライバシー強化技術の最新の成果を活かすためと書かれています(出典:PPC Land「Google Ads Data Manager stops requiring hashed customer data November 16」、2026年10月18日)。
2-1. 対象になるのは4つの経路
メールで挙げられている対象は次の4つです。
| 経路 | 内容 |
|---|---|
| CRM接続 | SalesforceなどのCRMとの連携 |
| クラウドストレージからの取り込み | BigQueryなどからのインポート |
| ファイルの直接アップロード | 管理画面からのCSVなどのアップロード |
| Data Manager API | APIによる送信 |
影響する機能として名前が挙がっているのは、カスタマーマッチと拡張コンバージョンです。国による除外は書かれていないため、案内の範囲では日本も対象に含まれます。
3. 現時点で分かっていないこと
この案内は広告主へのメールで伝えられたもので、書かれていない点がいくつかあります。PPC Landが挙げているのは次の4つです。
- 既存のハッシュ化済みのアップロードが、11月16日以降も動き続けるのか
- 変更は任意なのか、全員に適用されるのか
- 経路ごとに「暗号化」が具体的に何を指すのか
- 信頼実行環境が説明どおりに動いていることを、広告主がどう確認できるのか
「ハッシュ化を必須としない」は、「ハッシュ化したデータを受け付けない」という意味ではありません。 案内の文面でもそこまでは書かれていないので、11月16日に向けて今の処理を外す必要があるとは読めません。
4. 11月16日までに確認しておくこと
運用側で先にできるのは、現状の棚卸しです。
- 自社がどの経路でGoogle広告にデータを渡しているかを確認する(CRM接続/クラウドストレージ/直接アップロード/API)
- ハッシュ化の処理を誰がどこで行っているかを確認する。広告運用側ではなく、データ基盤やCRMの設定に入っていることが多い
- カスタマーマッチと拡張コンバージョンの一致率を、変更前の水準として記録しておく
3つ目を飛ばすと、変更後の比較ができなくなります。
- 症状:11月16日を過ぎてから、データ基盤の担当者がハッシュ化の処理を外した。その後、カスタマーマッチの一致率が下がったように見えたが、変更前の数字を記録していないため、処理を外したせいなのか、リストの鮮度が落ちたせいなのか判断できない
- 原因:連携の仕様が変わる日をまたいで、比較の基準を取らずに設定を変えたためです。Googleの案内にも、既存の方式が動き続けるかどうかは書かれていません
- 対策:11月16日の前に、現在の一致率とアップロードの件数を記録してください。設定の変更は、記録を取ったうえで、1つの経路ずつ行います
- 回避策:運用レポートに変更日を注記しておくと、あとから数字の動きを説明できます。設定の変更をまたいで数字を直接比べない考え方は、Meta広告のアトリビューション設定|2026年の変更点でも扱っています
5. カスタマーマッチ側の条件は変わらない
今回の変更はデータの渡し方の話で、カスタマーマッチが使える条件そのものは別の話です。利用の条件、リストの最小人数、アップロードが通らないときに見る場所は、カスタマーマッチの条件|使えない原因と最小人数にまとめています。
「カスタマーマッチが使えない」の原因の多くは、データの形式ではなくアカウントの利用条件側にあります。11月16日の変更と混同しないよう、切り分けて確認してください。
6. Squad beyondで、リストごとの遷移先を分ける
顧客リストを分けて配信するなら、遷移先も合わせて分けておくと効果が見えやすくなります。既存顧客向けと新規向けで同じLPに送っていると、リストの精度が上がっても、ページ側のメッセージが合わずにコンバージョンが伸びないことがあります。
Squad beyondでは、リストや配信面ごとに遷移先のページを分けて、ページ単位でコンバージョンを比べられます。データ連携の精度を上げる作業と、受け皿を合わせる作業は、セットで見ておくと無駄が少なくなります。
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7. Google広告データマネージャーについてよくある質問(FAQ)
Q. 11月16日までに何かしないといけませんか?
Googleの案内は「ハッシュ化された顧客データを必須としなくなる」という内容で、既存の方式を変更するよう求めるものではありません。ただし、既存のハッシュ化済みのアップロードが動き続けるかは案内に書かれていないため、11月16日の前後で連携が正常に動いているかを確認してください。あわせて、変更前のカスタマーマッチの一致率とアップロード件数を記録しておくと、あとで比較できます。
Q. 日本も対象ですか?
PPC Landが掲載したメールの文面には国による除外が書かれていないため、案内の範囲では日本も含まれます。対象となる経路は、CRM接続、クラウドストレージからの取り込み、ファイルの直接アップロード、Data Manager APIの4つです。影響する機能として、カスタマーマッチと拡張コンバージョンが挙げられています。
Q. ハッシュ化をやめたほうが成果は上がりますか?
現時点では判断できません。Googleは変更の理由としてパフォーマンスの向上とプライバシー強化技術を挙げていますが、一致率がどう変わるかは示されていません。変更するなら、現在の一致率を記録したうえで、経路を1つずつ切り替えて比較してください。複数の経路を同時に変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。
Q. カスタマーマッチが使えないのは、この変更と関係ありますか?
関係ありません。カスタマーマッチが使えない原因の多くは、データの形式ではなくアカウントの利用条件やリストの人数にあります。条件と最小人数は別の記事にまとめているので、そちらで切り分けてください。リストを分けて配信する場合は、Squad beyondで遷移先のページも分けておくと、リスト別の成果を比べられます。
8. まとめ
Googleは2026年11月16日から、広告データマネージャーでハッシュ化済みの顧客データ(SHA-256)を必須としなくなると案内しています。対象はCRM接続、クラウドストレージからの取り込み、ファイルの直接アップロード、Data Manager APIの4経路で、影響する機能としてカスタマーマッチと拡張コンバージョンが挙げられています。
ただし、既存のハッシュ化済みのアップロードが動き続けるか、変更が任意かは案内に書かれていません。「必須としない」は「受け付けない」ではないので、11月16日に向けて急いで処理を外す必要はありません。
先にやっておくべきなのは、自社がどの経路でデータを渡しているかの確認と、現在の一致率の記録です。設定を変えるのは、記録を取ってから1経路ずつ行ってください。
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