OpenAI dotsの使い方|広告運用のどこまで任せるか
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OpenAIのdotは、ChatGPTの中で会話していない間も動き続けるエージェントです。2026年9月29日に発表されました。
広告運用に当てて考えると、期待したくなるのは「毎朝の実績確認」や「管理画面の操作」です。実際にdotには専用のクラウドコンピューターがあり、接続したアプリを横断して作業します。
ただし任せ方を決めずに繋ぐと困ることになります。dotは新しい質問をしていなくても接続先の情報を自発的に確認し、そこからメモリを作ります。そしてアプリの接続を解除しても、すでに取得した情報は削除されません。
この記事ではOpenAI公式ヘルプに書かれていることだけを使って、日本で使えるのか、どこまで任せられるのか、承認設定をどう組むのかを整理します。MCPの設定手順は扱いません。
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目次
1. 日本で使えるのか|Proは対象地域に入っている
先に結論です。日本は対象地域に入っています。
本日より、欧州経済領域、スイス、英国を除く地域の Pro ユーザー向けに、ChatGPT で dot の提供を順次開始します。
除外されているのは欧州経済領域・スイス・英国で、日本は除外に含まれていません。Business Premiumについてはさらに広く、ChatGPTがサポートされているすべての地域で利用できます。
| プラン | 利用可否 |
|---|---|
| Pro | 欧州経済領域・スイス・英国を除く地域で順次提供 |
| Business Premium | ChatGPTがサポートされているすべての地域 |
| Enterprise(Edu・Healthcareを含む) | ワークスペースの管理者が有効にするとベータ版。提供開始時はデフォルトでオフ |
費用について。
最初の dot は Pro または Business Premium プランに含まれており、追加料金なしで利用できます。
最初の1つは追加料金なしです。加えて提供開始から最初の1か月は利用上限が拡大されるとされています。今後はdotを追加できるようになり、処理速度や月の作業総量を増やす形で作業量を拡大できるようになる、とも書かれています。
なお段階的な提供なので、アカウントで使えるようになるまで数日かかる場合があります。
作成はデスクトップに限られます。
現在、モバイルでは dot を作成できません。また、モバイルのウェブ版は dot に対応していません。
作成はChatGPTデスクトップアプリかデスクトップのウェブ版です。作成後はモバイルアプリで会話できます。Slackやテキストメッセージの接続もデスクトップから行います。
2. 何ができるのか|専用のクラウドコンピューターを持つ
dotの性格はdot スタートガイドの説明に出ています。
dot は ChatGPT 内で常時稼働するエージェントです。継続的な役割を引き受け、会話をしていない間も作業を進められます。GPT-6 Astra を搭載し、専用のクラウドコンピューターを備えています。
2-1. 搭載モデルはGPT-6 Astra
dotを動かしているのはGPT-6 Astraです。コンテキストや料金といったモデル側の仕様はGPT-6 Astraの料金と仕様|広告業務で効く5点にまとめてあります。
2-2. 専用のクラウドコンピューターがある
dot専用のクラウドコンピューターがあり、プロフィールからそのコンピューターを開いて画面の確認や操作ができます。自分のPCを閉じていても作業が止まらないのはこのためです。
2-3. ローカルPCの接続は任意で、初期状態はオフ
dot には専用のクラウドコンピューターがあります。ローカルコンピューターへのアクセスは任意で、初期状態ではオフになっています。
ローカルPCを接続すると次ができるようになります。
ローカルコンピューターへのアクセスを有効にすると、dot は Work や Codex のタスクの作成、ローカルスキルの使用、クラウドブラウザーがブロックされた際のローカルブラウザーの使用が可能になります。
「クラウドブラウザーがブロックされた際のローカルブラウザーの使用」という一文が、広告運用では効きます。広告管理画面は自動化対策でクラウド側のブラウザからのアクセスを弾くことがあるので、その場合にローカル側に切り替えられるという意味になります。
ただし接続すると、dotはどのメッセージングチャネルからでもそのPC上のファイルにアクセスして作業できる状態になります。顧客データが入っているPCを接続するかは、業務上の判断が必要です。 「アクセスを取り消す」で停止はできます。
3. 承認ルールを先に決める|4段階から選ぶ
dotに任せるうえで最初に設定すべきなのがここです(dot スタートガイド)。
一部の操作については、dot が共有、購入、アクセスできる対象をルールで設定できます。
選べる動作は4つです。
| 設定 | 意味 |
|---|---|
| 確認なしで実行 | そのまま実行する |
| 事前承認済みの場合に実行 | プロンプトでその操作を明示的に依頼した場合に実行する |
| 実行前に確認 | 実行前に都度確認を取る |
| ユーザーに引き継ぎ | 自分で対応する |
「事前承認済み」の定義は公式に書かれています。
「事前承認済み」とは、プロンプトでその操作を明示的に依頼したことを意味します。
3-1. 広告運用で「確認なしで実行」に置いてよいもの
読むだけの作業です。
- 実績の確認とレポートの下書き作成
- 競合のLPや公開情報の調査
- カレンダーや予定の確認
- 決まった時刻の定期確認と通知
これらは失敗しても戻せます。
3-2. 「実行前に確認」より下に置くべきもの
取り返しがつかない操作です。
- 予算の変更、入札の変更
- 広告の入稿、配信の開始と停止
- クリエイティブの差し替え
- クライアントへのメール送信やSlackへの投稿
- 支払い系の操作
公式も次のように書いています。
dot は、設定したルールに従う際も含め、間違いを起こすことがあります。結果を利用する前に、作業内容を見直し、重要な点を確認してください。
ルールに従う場合でも間違えることがあると公式が明記しています。配信に直接触る操作は「実行前に確認」か「ユーザーに引き継ぎ」に置いてください。AIに任せる範囲と人が判断する範囲の切り分けはAIを活用した広告運用とは?で整理しています。
4. アプリ接続で注意すること|消えない情報がある
ここは代理店が顧客データを扱う前提だと、設定より先に確認すべき部分です(dot スタートガイド)。
4-1. 聞いていないことも自発的に見る
アプリを接続すると、dot がタスクに活用できる情報にアクセスできるようになります。その情報について具体的な質問をしていなくても、dot は自発的に情報を確認し、そこからメモリを作成することもできます。
明示的に依頼していない情報も確認され、メモリになることがあります。 「このフォルダは見ないでほしい」という使い分けを前提にした接続はできません。
4-2. 接続を解除しても取得済みの情報は残る
アプリの接続を解除しても、dot がそのアプリからすでに取得した情報は削除されません。その情報を削除するには、dot 自体を削除する必要があります。
これがいちばん重要です。 「試しに繋いでみて、合わなかったら外す」という進め方をすると、取得された情報は残ります。消すにはdot自体を削除(リセット)する必要があり、その場合は会話・保存済みメモリ・スケジュール済みタスクも一緒に消えます。
したがって繋ぐ前に、何が入っているアプリなのかを確認する順番になります。クライアントの個人情報や配信実績の生データが入っているストレージやメールを、検証目的で気軽に接続しないでください。
ChatGPTに業務ツールを繋ぐ方法そのものはChatGPTでMCPを設定・接続する方法にまとめてあります。
4-3. 止めたいときは一時停止
自発的な動作を止めたい場合は一時停止ができます。プロフィールのメニューから一時停止を選び、再開も同じ場所から行います。
5. 提供開始時点でできないこと
期待しがちな部分が、現時点では制限されています。
提供開始時点では、dot に専用の独立したメールアドレスを付与することはできません。
提供開始時点では、dot からあなたに電話をかけることはできません。
テキストメッセージ機能は限定ベータで、米国のProユーザー限定です。BusinessまたはEnterpriseのワークスペースでは利用できません。
つまり「dot専用のアドレスを作って、クライアントとのやりとりを代行させる」という使い方は現時点ではできません。個人のメールアカウントを接続して、タスクの実行に使う形になります。
6. Squad beyondで、dotが出した案を検証に回す
dotに任せやすいのは、調査と下書きです。競合のLPを見て訴求案を出す、実績から報告文の下書きを作る、といった作業は「確認なしで実行」に置けます。
一方で、出てきた案をどこで試すかは別の問題です。訴求案が10本出ても、LPが1本なら試せるのは1つです。
Squad beyondでは、出てきた案を遷移先のバリエーションとして用意し、どれが残るかを配信しながら見極められます。dotに任せるのは「案を出すところまで」、試して判断するのは人の側という分け方にすると、承認ルールの設計もはっきりします。配信に触る操作を「実行前に確認」に置いても、検証のサイクルは止まりません。
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7. OpenAI dotsについてよくある質問(FAQ)
Q. 日本でdotは使えますか
A. 使えます。公式ヘルプには「欧州経済領域、スイス、英国を除く地域の Pro ユーザー向けに、ChatGPT で dot の提供を順次開始します」と記載があり、除外地域に日本は含まれていません。Business Premiumについては、ChatGPTがサポートされているすべての地域で利用できます。Enterprise(EduとHealthcareを含む)はワークスペースの管理者が有効にするとベータ版を試せますが、提供開始時はデフォルトでオフです。なお段階的な提供のため、アカウントで利用可能になるまで数日かかる場合があります。
Q. 追加料金はかかりますか
A. 最初の1つは追加料金なしです。公式には「最初の dot は Pro または Business Premium プランに含まれており、追加料金なしで利用できます」と記載があります。プランには作業のための利用枠も含まれ、提供開始から最初の1か月は利用上限が拡大されるとされています。今後はdotを追加できるようになり、処理速度を上げるか月に引き受けられる作業の総量を増やすことで各dotの作業量を拡大できるようになる、とも書かれています。
Q. dotに広告管理画面を操作させられますか
A. dotには専用のクラウドコンピューターがあり、プロフィールからそのコンピューターを開いて画面の確認や操作ができます。加えてローカルコンピューターへのアクセスを有効にすると、クラウドブラウザーがブロックされた際にローカルブラウザーを使用できるようになります。ただし公式は「設定したルールに従う際も含め、間違いを起こすことがあります」と明記しています。予算変更や入稿のような取り返しがつかない操作は、動作設定で「実行前に確認」か「ユーザーに引き継ぎ」に置いてください。
Q. アプリの接続を解除すればデータは消えますか
A. 消えません。公式には「アプリの接続を解除しても、dot がそのアプリからすでに取得した情報は削除されません。その情報を削除するには、dot 自体を削除する必要があります」と明記されています。またdotは具体的な質問をしていなくても自発的に接続先の情報を確認し、そこからメモリを作成することがあります。顧客の個人情報や配信実績の生データが入っているアプリを、検証目的で気軽に接続しないでください。
Q. dot専用のメールアドレスを作ってやりとりを任せられますか
A. 提供開始時点ではできません。公式には「提供開始時点では、dot に専用の独立したメールアドレスを付与することはできません」と記載があります。個人のメールアカウントを接続して、タスクの実行に使う形になります。またdotから電話をかけることも提供開始時点ではできません。テキストメッセージ機能は限定ベータで、米国のProユーザー限定、BusinessまたはEnterpriseのワークスペースでは利用できません。
8. まとめ
dotはChatGPT内で常時稼働するエージェントで、GPT-6 Astraを搭載し、専用のクラウドコンピューターを持ちます。会話していない間も作業を進めます。
日本は対象地域です。 Proは欧州経済領域・スイス・英国を除く地域で順次提供され、Business PremiumはChatGPTがサポートされているすべての地域で使えます。最初の1つは追加料金なしです。作成はデスクトップに限られ、モバイルでは作成できません。
広告運用で任せるときに先に決めるべきなのは動作設定の4段階です。読むだけの作業(実績確認、調査、レポートの下書き)は「確認なしで実行」に置けますが、予算変更・入稿・配信の開始停止・クライアントへの送信は「実行前に確認」より下に置いてください。公式が「設定したルールに従う際も含め、間違いを起こすことがあります」と明記しています。
そしてアプリを繋ぐ前に確認すべき仕様が2つあります。具体的に質問していなくても自発的に情報を確認してメモリを作ること、そして接続を解除しても取得済みの情報は削除されず、消すにはdot自体の削除が必要なことです。顧客データが入っているアプリを試しに繋ぐ、という進め方は避けてください。
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